2011東日本交流戦 日本ユニシス戦の見所

2011/05/03

7月に開催される第四回ワールドカップのために、今シーズンは通常のパールボウルではなく「2011東日本交流戦」の予定が組まれていました。それが3月11日の震災により、スケジュールが変更になり、この5月1日から始まりました。4月下旬の試合がキャンセルされたため、BigBlueの今シーズン初の試合は5月8日の日本ユニシスBULLS戦になります。
日本ユニシスは、2年前にXリーグに初昇格し、そのシーズンを3勝2敗の好成績を収め、BigBlueと並んで2ndステージに進出し一躍注目されたチーム。しかし昨シーズンは僅差での試合に競り負け、1勝4敗と厳しい結果に終わったが、勢いのあるチームの一つです。今シーズンは、同じXリーグ中地区に所属するため、秋のリーグ戦でも対戦するチームの一つ。今シーズンの初戦と言うだけでなく、秋に向けての前哨戦ともなる重要な試合と言えます。
 
オフェンスの見所
昨シーズンは、新チーム体制の構築が始まったばかりということもあり、春の試合では中堅・若手選手を中心に出場し、秋のシーズンでの活躍に繋がりました。オフェンスの要となるQBでは、#13澁井選手、#14多川選手が春の試合ではコールし、それぞれの持ち味を見せてくれました。特に多川選手は、秋のシーズンでもピンポイントで起用され、得意のキープ、オプションプレーで貢献しました。今回は試合数が2試合に減り試合時間も短くなったため物足りなさを感じますが、短い時間の中でも充実したプレーコールが期待されます。
オフェンスの中では、先日のワールドカップ予選兼アジア選手権に日本代表として出場した、OL#72村上選手とWR#17小川選手がまず注目されます。そのサイズだけでなく、スピード、そしてベテランとして成熟したテクニックと、日本を代表するOLとなった村上選手のプレーに、ユニシスDL陣もかなり手こずるでしょう。
レシーバー陣を代表する小川選手も、玉際のしぶとさで数々のビッグプレーが期待されます。岡村選手とのホットラインだけでなく、若手の二人のQBとの息のあったパスアタックに注目です。また、昨シーズン活躍したWR#1岸選手にも注目です。絶妙のパスコース取りで相手LB/DBの間隙を付いてキャッチし、確実にファーストダウン、TDを奪ったプレーが再現されることが期待されます。
RB陣でも、パワーランナーの#26吉津選手、スピードスターの#30工藤選手、#24中野選手の三人が健在。特に「走るだけではない」中野選手には、何かやりそうな雰囲気が早くも感じられます。1Qが12分と短いため、ランプレーのプレー数もそれ程多くないと予想されます。それだけに少ないチャンスにビッグプレーが生まれる期待が膨らみます。
 
ディフェンスの見所
ディフェンスの注目株は、残念ながら最終選考には漏れたものの、全日本メンバー候補に選出された、DB#22中山選手とDL#92諸星選手の二人です。
中山選手は、以前のスピードとパワー中心のプレースタイルに円熟味が増し、昨シーズンは直接プレーに絡まない場面でも、セカンド、サードエフォートとしてボールデッドの瞬間には必ずそこにいる光景を多く見る事が出来ました。対戦チームの日本ユニシスは、昨年の記録を見る限りではパスの比重が多いチームだけに、この試合でもDB陣の活躍が予想されます。昨年は、全体的には合格点だったものの、要所ではロングパス等を通されて追加点や逆転を許した記憶があるだけに、まずは相手にロングゲインを許さない確実なパスディフェンスが期待されます。
諸星選手は、昨シーズンは途中怪我でベンチに下がった試合もあったものの、出場した試合ではQBにプレッシャーをかけ続け活躍しました。恵まれた体格を生かして相手OL/QBに対して突進するプレーは、相手のパスオフェンスを切り崩す重要な要素になるでしょう。ただ、反応の良さ故にそれを相手に理由される場面も昨年は見られたため、今シーズンは冷静にプレーを見極めつつ大胆に攻め込むONとOFFの切換が必要でしょう。DLのフロントには、ベテラン・中堅・若手とバランスよく配置されているため、この試合で今シーズンのBigBlue ディフェンスを牽引するコンビネーションが生まれることが期待されます。
昨年のレギュラーシーズン(1stステージ)では、失点58点/5試合で一試合2TD未満に抑えたディフェンスとしては、まずはこの試合では1TD以下に抑えるのが目標になるでしょう。その為には、DL/LB陣がQBにプレッシャーをかけ、相手のパスプレーを封じることが必須。彼らの突進力が、まずは最大の見所と言えます。
 
試合の見所
Xリーグの各チームは、3月に発生した震災の影響で通常よりもシーズンインが遅れ、春の練習メニューも変更を余儀なくされています。交流戦が5月から開始となった理由の一つに、この各チームの準備不足もあったためとも聞いています。BigBlueも限られた条件の中で、この春の交流戦に向けて練習を積み重ねてきました。その中でも明るい話題としては、昨年のメンバーがほぼそのまま残留しているため、昨シーズンのように新しいヘッドコーチの元、ゼロからチームを作り上げるのではなく、昨年の基礎の上から新たに今シーズンのチーム作りが出来ることです。ただし、別の言い方をすれば、昨年最後のパナソニック電工戦で見せた、トップチームに後一歩まで近づいた状態から、現在どれだけ差が生まれているのか、厳しい判定をされる試合でもあるということです。
少しで油断すれば、そこから生まれる相手チームとの力の差は予想以上に大きいもの。逆に、あと僅かの隙間を埋めるためには、それまで払ってきた努力をさらに何倍も費やさなければなりません。今シーズンのBigBlueが昨年以上の成績を残すことが出来るのか、その第一歩となる重要な試合です。

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