あるOBの呟き- 第二節 vs 東京ガスクリエイターズ戦

2014/09/18

初戦、明治安田パイレーツに72-14で完勝し、好調なシーズンスタートを見せたBigBlue。続く第二節の対戦相手は東京ガスクリエイターズ(以下、東京ガス)です。これまで4回対戦して、4勝0敗と勝ち越している相手ですが、一番最近の2012年の試合では、最初からお互いに点の取り合いとなり、前半は24-21とFG差のリードで折返し、後半4QにBigBlueが2TDを上げて辛くも突き放して勝利した相手です。また、昨シーズンの対戦はありませんでしたが、1stステージではシルバースターと競り合い惜しくも10-12で敗れましたが、確実に力をつけてきているチームの一つです。

オフェンスはランに比重が置かれたスタイルですが、登録QBが4名もおり、前節のノジマ相模原ライズ戦では3人のQBが場面に合わせて登場し、それぞれの持ち味を生かしたプレーを展開してきます。特に#18中本選手はパスが得意で、前節の試合では90%以上は彼が記録しています。場合によってはプレー毎にQBを入れ替えて、ディフェンスの対応を攪乱してくることも考えられ、BigBlueディフェンスとしても冷静に対応する事が必要です。ランプレーに対しては、両DEの#5トゥファーガ選手と#34ブルックス選手が塞ぐので、残りメンバーできっちりその内側を固めれば相手も苦しむはずです。ランプレーを止められると東京ガスのプレー選択も狭まるため、まずはスクリメージ上での戦いを優勢に進める必要があります。

コイントスの結果東京ガスのキックオフ、BigBlueのキックオフリターンでいよいよ試合が始まります。
 

前節を上回るハイパーオフェンス

キックオフをルーキーWR#18上廣選手が自陣20ヤード迄戻してBigBlue最初のオフェンスシリーズ。しかし3rdダウンのパスを東京ガスDB#19細野選手がインターセプト。ゴール前17ヤードでファーストダウンとなります。開始早々のピンチですが、1stダウンのランプレーを、DE#5トゥファーガ選手、LB#97國方選手、DB#6北守選手のトリプルタックルでゲインゼロに抑えると、続く2nd、3rdダウンのパスもQBにプレッシャーを掛けてどちらも失敗。東京ガスは4thダウンで、34ヤードのFGを狙います。ここでDE#34ブルックス選手が真ん中を割って入り、キックボールをブロック。窮地を救うビッグプレーで、攻撃権を取り戻します。

大きなピンチの後にはチャンスあり。2ndダウンのプレーでは、QB#3クラフト選手から一度RB#10末吉選手にハンドオフされたボールを、#10末吉選手が#3クラフト選手ピッチバック。そこから、その間にエンドゾーンに駆け込んでいたWR#81栗原選手へ先制となる35ヤードTDパスが成功します。

続く相手の攻撃はダウン更新は許したものの4thダウンパントで交代となります。しかしこのパントが絶妙で、ゴール前7ヤードから攻撃開始。厳しい状況ですが、RB#10末吉選手のランはパワフルで、相手DBを振りほどいて1回でダウンを更新します。さらに2回#10末吉選手で前進した後は、ラン対応で空いたスペースに走り込んだWR#17小川選手へのパスが通ると、見事なランアフターキャッチで敵陣26ヤードまで進みます。堪らずタイムアウトを取り一度仕切り直す東京ガス。しかし、再び#10末吉選手のランとWR#17小川選手へのパスでゴール前2ヤードまで進むと、最後はRB#10末吉選手が相手DBのタックルを飛び越してエンドゾーンに飛び込みTDを奪います。
 
続く東京ガスのオフェンスでは、QBを#8徳島選手、#14室田選手、#18中本選手と小刻みに交代させながらランを中心にダウンを更新します。しかし3rdダウンロングの場面でQB#18中本選手の投じたパスを、DB#1中谷選手がインターセプト。1Q終盤に攻撃権を奪います。1Q残り36秒からのBigBlueオフェンス。残り時間と競争するように、RB#26角選手、WR#83松尾選手、WR#81栗原選手と立て続けにダウンを更新するパスを通したところで2Qに入ります。WR#81栗原選手へのパスを通してゴール前8ヤードでファーストダウンを獲得します。まずはTE#40スタントン選手へのラトラルパスで6ヤード前進すると、続いてRB#26角選手が2ヤードを突進してXリーグ初のTDとなります。

何とかキャッチアップしたい東京ガスですが、DE#34ブルックス選手の厳しいラッシュに大きく後退し、4thダウンで19ヤードを残してパントになります。パントボールをキャッチしたWR#81栗原選手。味方のブロックにも助けられて、59ヤードを一気に戻してリターンTDを奪います。これで完全に試合の流れはBigBlueへ傾きます。続くキックオフでは、東京ガスWR#5高岡選手がリターンを開始します。そこへキッカーの#8小田倉選手が激しいタックルをすると、ボールが飛び出します。このボールをTE#33森重選手がキャッチ。すぐさま攻撃権を奪います。さらに畳み掛けるように、1stダウンのプレーでは、#3クラフト選手からリード気味にTE#84小林選手へパスが通ると、そのまま39ヤードを駆け抜けてTD。35-0と前節の試合ペースを上回ります。
 
 
何とか得点の切っ掛けを掴みたい東京ガスですが、DL#92諸星選手のロスタックルもあり、このシリーズも4thダウンパント。続くBigBlueオフェンスではWR#81栗原選手、WR#89円谷選手と、WR#83松尾選手と的確にパスがヒットし、ゴール前6ヤードでファーストダウンを獲得します。しかし、エンドゾーンを背にした東京ガスのディフェンスも厳しく、1stダウンでの#10末吉選手の3ヤード前進以降のパスは失敗。結局4thダウンでK#8小田倉選手が20ヤードのFGを成功させます。

再び東京ガスの攻撃を4thダウンパントに押さえて、残り1分40秒からのBigBlueの攻撃。WR#81栗原選手、WR#17小川選手、TE#40スタントン選手と続けてパスが成功。しかし再びゴール前ディフェンスは厳しく、ゴール前11ヤードで4thダウン1ヤードとなります。ここでベンチはギャンブルを選択。RB#26角選手が一気に突破し、ゴール前4ヤードでファーストダウンを獲得します。残り時間を使いながらエンドゾーンを目指しますが届かず、このシリーズも最後はK#8小田倉選手が今度は21ヤードのFGを成功させます。

残り6秒からK#8小田倉選手のキックは、20ヤード程を飛び東京ガスのリターンチームの間に落ちます。このボールを飛び込んできたWR#16梶川選手が確保し、2Q最後に再びBigBlueが攻撃権を奪います。残り4秒からさらに貪欲に得点を狙うBigBlueオフェンス。しかし、1プレーを費やしたところでクロックは0秒となり、41-0と相手を圧倒して前半が終了します。
 

ほぼ完璧、しかし最後に詰めの甘さが

3Qは東京ガスのオフェンスから始まります。しかし、DE#5トゥファーガ選手のQBサックで大きく後退すると、このシリーズもパントで交代します。後半最初のBigBlueのオフェンスは、この試合好調な走りを見せるRB#10末吉選手に続けて持たせると、#10末吉選手も期待以上の走りを見せてゴール前14ヤードまで前進。最後はTE#40スタントン選手に14ヤードのTDパスが通り、後半最初の得点が入ります。

何とか突破口を築きたい東京ガスですが、好調を維持するBigBlueディフェンスの壁を崩すことが出来ません。このシリーズでも、ルーキーのDL#95天野選手が10ヤード後退させるQBサックを見せてパントに追い込みます。続くBigBlueのオフェンスシリーズでは、QBとして#4多川選手が登場します。自陣30ヤードからの1stダウンでは、RB#26角選手へのパスは失敗。しかし、2ndダウンでは同じ#26角選手へハンドオフすると、OLが開けたホールを突破。そのまま誰もいないフィールド中央を真っ直ぐに70ヤードを走り、この試合2本目となるTDを奪います。
 
 
3Q中盤から始まる東京ガスの攻撃。QB#8徳島選手のキープが出るようになり、ボールをフィールド中央付近まで進めます。さらに要所でランやパスが通るようになり、何とかダウンを更新して、ゴール前32ヤードまで進んだろとこで4Qに入ります。

4Q最初のプレーは、3rdダウン残り14ヤードの場面。パスを狙うQB#14室田選手へ、ルーキーLB#44森田選手がパスラッシュを掛けて失敗させると、東京ガスは4thダウンで49ヤードのFGトライに切り替えます。しかし、距離があったためかボールはポストを外れて失敗となります。

4Q最初のBigBlueオフェンスシリーズ。相手ディフェンスの厳しいラッシュにQB#4多川選手はQBサックを受けるものの、RB#10末吉選手の堅実な走りにも助けられてダウンを更新して前進します。WR#11原選手へのパスでダウンを更新した後は、再び#10末吉選手が21ヤードのロングゲインの走りを見せ、ゴール前2ヤードまでボールを進めると、最後も#10末吉選手が2ヤードを文字通り飛び込みTDを奪います。

どんどん広がる点差に東京ガスの焦りが生まれたのか、エクスチェンジミスからボールをファンブル。慌ててボールを確保する東京ガスQB#10新木選手の前に飛び込む、BigBlue LB#13藤本選手。一瞬の差で#13藤本選手がボールを確保し、BigBlueが攻撃権を奪います。
 
TE#84小林選手へのパスでダウンを更新すると、ルーキーRB#30鈴木選手がその体格を生かして突進。さらに、WR#16梶川選手へ続けてパスを通しますが、後1ヤード届きません。この残り1ヤードを、再びRB#30鈴木選手がダイブジャンプをしてエンドゾーンに飛び込み、TDを奪います。

これで69-0と点差は平に広がり、また残り時間も4分あり、更なる得点のチャンスも期待出来ます。しかし、それが油断に繋がったのか、キックオフのボールを大きく44ヤードまで戻されてします。1stダウンのランプレーは、厚いディフェンスの壁でゲイン無しに止めたものの、続く2ndダウンでは、プリベントディフェンスが災いし、ディフェンスの間を駆け抜けられ、56ヤードのTDパスを許してしまいます。

BigBlueオフェンスは、QBに3人目の#15春日井選手を送り出します。しかし相手の厳しいラッシュに戻されて4thダウンパントに。試合時間も2分を切り、東京ガスとして最後のオフェンスシリーズ。パスで時間を止めながら前進する東京ガスは、ゴール前24ヤードでファーストダウンを獲得します。しかし、ブラインドサイドから進入したDL#天野選手がQBをタックルすると、タイムアップ。最後に1TDを許したものの、69-7の大差で第二戦も勝利した試合となりました。

天王山に向けて最高の準備を

前節の72得点には及ばなかったものの、69得点を上げたBigBlueオフェンス。試合直後にQB#3クラフト選手のパスがインターセプトされた時にはどうなるかと不安になりましたが、直ぐにアジャストしてすかさず最初のTDを奪うところは、流石の一言です。今回のオフェンスで注目すべき点は、RB#10末吉選手の力強いランプレーが戻ってきたところ。前節の試合でもパワフルな走りを見せてくれましたが、今回の試合ではそのパワフルさに鋭さも加わり、攻撃力が増したように感じます。さらにレシーバー陣では、WR#81栗原選手がスーパーキャッチに加えて、得意の走りを生かしたパントリターンTDを見せるなど、得点以上に中身の濃いオフェンスだったように感じます。次の第三節・ノジマ相模原ライズ戦では、点の取り合いに持ち込めれば勝機がも伺えるので、この好調さをどれだけ維持しさらに伸ばせるか、大いに期待が膨らみます。

ディフェンスに関しても、前回以上に安心してみていられる内容だったと思います。期待の両DE、#5トゥファーガ選手、#34ブルックス選手の活躍は、東京ガスオフェンスにとって文字通り大きな障害になったことでしょう。さらに、中を埋めるLB/DL陣もよく機能したと感じられた試合でした。ただ、欲を言えば、続くノジマ相模原戦、富士通戦では、もう一歩前でさらに確実なタックルをしないと、相手の前進を止めることは厳しく、更なる努力は必要と思われます。特に、この二試合では圧倒的な力を見せた両DEに対しても、これからの試合では同サイズのOLが対応してきますので、簡単には相手を止めることは難しいと思います。その為にも、11人のメンバー全体の底上げが必要でしょう。最後に簡単に許してしまったTDも、それをしめしていると言えるでしょう。

いずれにしても、例年に無く好調な状況が伺える試合だったと思います。しかし、これからの2試合が正念場。これまでの2試合の結果に油断すること無く、もう一度ゼロから自分達のプレーを見直して、さらに強力なチームになり続く試合に臨んで欲しいと思います。
Go BigBlue!

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