2ndステージ: アサヒ飲料チャレンジャーズ戦の見所
2014/11/03
2ndステージの熱戦も始まり、今週末にはBigBlueの試合が近づいて来ました。4年振りに地区2位で1stステージを終了したBigBlueの初戦は、関西地区チームとの対戦となります。今回の対戦相手は、西地区3位のアサヒ飲料チャレンジャーズ(以下、アサヒ飲料)です。アサヒ飲料は先週末に中地区1位のLIXILディアーズと地元で対戦しましたが、地の利を生かすことが出来ず23-7で敗れ、Finalステージ進出の可能性が無くなっています。しかし、一昨年、昨年と同じ立場で2ndステージの試合に臨んでいたBigBlueが、シーズン最後の試合でノジマ相模原を破り、鹿島を破ったこともあるように、決して気を緩めることは出来ない試合です。
今回初の対戦となるアサヒ飲料は、西地区で常に優勝争いを繰り広げている強豪チーム。関西地区のフットボール強豪校出身の選手が多く、BigBlueが過去対戦しているパナソニックインパルス同様に、守備に関してはしぶとい強さを持っているチームです。先のLIXIL戦でも、前半はFGの3点に抑える好守備を見せており、オフェンスのリズムを序盤から掴みたいBigBlueに取ってはやっかいな相手と言えるでしょう。
オフェンスの見所
今シーズン1stステージでBigBlueが獲得した得点は、254点。これは、Xリーグ18チームの中で、トップの得点となります。続くチームがオービックの251点、パナソニックの250点と僅差ではありますが、QB#3クラフト選手を中心としたBigBlueオフェンスが、3年目のシーズンで形が出来つつあると言って良いでしょう。その核となるのは、なんと言ってもそのクラフト選手。今シーズンも右腕から放たれるパスは健在で、昨年度記録したXリーグ歴代2位となるパッシング記録(1264ヤード)を今シーズンは9ヤード更新する、1274ヤードを投げました。獲得したTDパス15本は富士通のキャメロン選手の16本には及びませんでしたが、Xリーグのパッシングゲームをリードしたシーズンであった事は間違いありません。
パスターゲットとなるレシーバー陣は、リーディングレシーバーは富士通の中村選手に譲りましたが、WR#81栗原選手が続きます。さらに、WR#40スタントン選手、WR#17小川選手もレシーブ記録の上位を占め、BigBlueの厚い布陣を感じさせます。アサヒ飲料戦では、当然ながらこれらのパスターゲットに厳しいマークが付くと予想されます。WR#81栗原選手は、以前にパナソニックでのプレー経験があり、そう言う意味ではアサヒ飲料とのマッチアップは経験済みでしょう。この栗原選手のプレーを切っ掛けに、相手のディフェンスに揺さぶりをかけ得点に繋げていくことが、この試合のまずは目標です。
今シーズンの唯一400ヤード台のラッシング記録を造りリーディングラッシャーとなったRB#10末吉選手のランプレーも、BigBlueの攻撃のリズムを作るためには欠かせません。今シーズンの試合では、カットバックからゲインを重ねる走り方を見せており、ますます末吉選手のプレーから目が離せません。また、2ndステージからは1Q=15分の正式計時となるため、全体のプレー時間が大きく増えます。後半になり、タイムマネージメントを効率よく行うためにもランプレーで主導権を握ることは必須です。RB#21髙木選手、RB#26角選手といったルーキーとのコンビネーションがどれだけ効果的に発揮されるかが、オフェンスの見所と言って良いでしょう。
ディフェンスの見所
今シーズンの傾向として、DEやDLというフロントライン強化をしたチームが目立ちます。その筆頭と言って良いのがBigBlueですが、DE#34ブルックス選手、DE#5トゥファーガ選手の活躍は2ndステージでも大いに期待されます。ただ、富士通戦では数的に不利になっても、この二人を止めることを徹底し、残るメンバーのラッシュはQBキャメロン選手のスキルでかわして得点に結びつけるゲームプランが見事に当たり予想外の失点を経験することになりました。当然チャレンジャーズとしてもこの時の富士通の戦法を参考にしてくるでしょうから、BigBlueディフェンスとしても同じ失敗を繰り返すわけにはいきません。DE二人がより多くのオフェンス選手を引きつけてくれるのであれば、その分手薄になる部分の選手がどれだけ相手のプレーを破って中に入る事が出来るかが重要です。まずは1Q序盤の攻防がこの試合の勝敗を裏なる見所になるでしょう。
LIXILとの試合内容を見ると、アサヒ飲料のオフェンスは、まずインターセプトによりリズムが壊れ、相手に主導権を奪われています。ラン攻撃に苦しみパス攻撃で距離を獲得しているため、DB#1中谷選手やDB#22中山選手にとっては、インターセプト狙う絶好のチャンスが訪れるかもしれません。またランプレーにおいては、昨年までアサヒ飲料でプレーをしていた、DL#99紀平選手が今シーズンはBigBlueの中央を守ります。ランプレーに関しても、両DEに中央の紀平選手の3点を中心に基点を造り、簡単には中央突破させないプレーが可能です。ノジマ相模原戦では、ゴール前1ヤードまで攻め込まれた場面も含めて、最悪5回のTDシリーズをFGに押さえ込み勝利に繋げています。3週間のインターバルがあり、試合感覚が鈍っていることが唯一の不安ですが、それさえ無ければ重いフロントラインに動きの俊敏なLBが噛み合う、効率的なディフェンスが再現できれば、ノジマ相模原戦のように苦しみながらではありつつも、最後に勝利を掴むことが出来るでしょう。
その為にも富士通戦では崩されて実力が発揮できなかったDB陣が、アサヒ飲料のパスプレーにどれだけ対応して相手の攻撃を狭めるかが、この試合での勝利の近道です。BigBlueの場合、失点を大きく上回る得点力で勝つというパターンが多く見られますが、上位チームとの対戦になればそれ程大きな得点差は生まれにくくなり、どうしても1TD/1FGでの争いになります。そう言う鬩ぎ合いから勝ち残るためにも、ディフェンス陣の奮起がこの試合では一番要求されます。
試合の見所
4年振りの関西遠征であり、初対戦のチームとの試合と、いろいろとBigBlueには負担となる要素が積み重なっているこの試合。仮に敗れることがあっても、次のLIXIL戦に勝利すれば次のステージ進出の可能性はまだ残ります。しかし、より多くの勝ち星を獲得したチームが上位の試合に進出し、BigBlueは既に一つ勝ち星を落としている以上、この試合には全力で勝利を掴まなくてはなりません。BigBlueが勝つためには、やはり序盤からQB#3クラフト選手を中心にまずはBigBlueオフェンスが自分達のリズムを確立し先制する事です。特に、これまで1Q=12分の感覚で言えば1Q分増えた計算になる1Q=15分の試合では、最後の最後に試合の展開が大きく動くことは過去何度も体験しています。BigBleuがこれまでしてきた事を逆に相手から仕掛けられる可能性が高くなるわけで、長くなった時間を有効に利用して丁寧に試合を進める事が必要でしょう。
さらに、実力や気持ちが伯仲しているこれからの試合では、これまで以上に反則やターンオーバーで一度流れが変わると、一気にそちらに傾き一方的な展開になる可能性があります。相手の地元での試合ということで、BigBlueには不慣れなグランドや雰囲気等気になる部分も多々あります。ただ、そう言うものも含めて勝ってきたのが「強いチーム」なのですから、そう言うことを言い訳にしない試合展開が期待されます。Go BigBlue!
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