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あるOBの呟き- 2ndステージ vs アサヒ飲料チャレンジャーズ戦

2014/11/10

BigBlueの2004シーズン2ndステージは、4年振りの関西遠征で始まります。対戦チームは西地区3位のアサヒ飲料チャレンジャーズ(以下、アサヒ飲料)です。アサヒ飲料とは公式戦では初対戦となりますが、2003年8月にプレシーズンゲームとして名古屋で対戦したことがあります。

今シーズンの西地区は、エレコム神戸が躍進し、パナソニック、アサヒ飲料、アズワンの上位チームも破り全勝で地区1位を獲得しました。ここ数年は、パナソニックとアサヒ飲料が最終戦で地区1位を鬩ぎ合うシーズンが続きましたが、その状況が多く変わり今シーズンは3位に甘んじたアサヒ飲料です。しかしSuper9進出3チーム間の点差はどれも僅差であり、何れのチームがどの順位にあってもおかしくない状況であることは確かです。しかし、勝ち星が優先して順位が決定されるため、3勝2敗で1stステージを通過したアサヒ飲料は、2ndステージでの2勝は必須条件となります。残念ながら前週の試合でLIXILディアーズに敗れたアサヒ飲料は、本日の試合がシーズン最終戦となり、だからこそ予想できない展開を仕掛けてくる可能性もあります。

勝ち星で優位なBigBlueは、仮にこの試合に敗れても次のディアーズ戦での勝利と他の試合結果からファイナルステージ進出の可能性は残ります。しかし、だからといってこの試合に敗れるわけには行きません。初対戦となりますが、だからこそBigBlueとして今出来ることを全て見せて欲しいと思います。
 

苦しむオフェンス、助けるディフェンス

アサヒ飲料のキックボールをWR#81栗原選手が大きく29ヤード戻し、自陣29ヤードからのファーストダウンのプレーでは、WR#83松尾選手に30ヤードのパスが成功し敵陣に入ります。しかしこのシリーズは、この後QB#3クラフト選手のパスがインターセプトされ攻守交代となります。

出鼻を挫かれたBigBlueですが、逆にBigBlueディフェンスもDB#25小林選手がアサヒ飲料QB#2加納選手パスをインターセプト。攻撃権を奪い返します。しかし、お互いにパントを1回ずつ交換した後のBigBlueの攻撃では、再びQB#3クラフト選手のパスがアサヒ飲料LB#36水田選手がインターセプト。なかなかリズムが掴めません。

波に乗れないオフェンスですが、一方ディフェンスは相手の攻撃を4thダウンパントに押さえファーストダウン更新を許さない守備が続きます。しかし1Q中盤、この試合初めてダウンを更新したアサヒ飲料は、BigBlueの反則もありゴール前12ヤードでファーストダウンを獲得します。ここでBigBlueディフェンスが奮起。3rdダウン10ヤードでDE#34ブルックス選手がQBをロスタックルすると、4thダウンのFGトライではそのブルックス選手がキックボールをチップしてコースを変え失敗に追い込みます。
 
ディフェンスが踏ん張っている間に何とか先制点を得たいオフェンスですが、この日のクラフト選手のパスはレシーバーとタイミングが合わず、またパスキャッチはするもののアウトオブバウンスとなりいつもの精細さが感じられません。さらに1Q終盤、WR#81栗原選手にロングパスが通り、そのまま一気にエンドゾーンを狙うもののタックルを受けボールをファンブル。これをアサヒ飲料がリカバーし、攻撃権が移動して試合は2Qに入ります。

2Qに入りアサヒ飲料はランアタックで前進を狙いますが、それ以上のディフェンスでBigBlueは相手のスクリメージラインを逆に押し返していきます。3rdダウンロングのプレーでは、LB#6北守選手とLB#7岸本選手のダブルタックルに堪らずRBがボールをファンブル。これをDB#1中谷選手がリカバーし、攻撃権が移動します。

自陣46ヤードからの攻撃は、WR#81栗原選手へ32ヤードのロングパスが決まり一気に前進。RB#10末吉選手がゴール前2ヤードまでさらに進めると、最後は再びWR#81栗原選手へ2ヤードのTDパスが成功し、やっと待望の先制点を奪います。
 
しかしその直後のキックオフでは、ボールをキャッチしたアサヒ飲料RB#34巽選手は味方のブロックを巧みに利用して、90ヤードのキックオフリターンTDを奪い返します。直ぐに追いつかれたBigBlueですが、リズムを取り戻しつつあるBigBlueオフェンスはQB#3クラフト選手からTE#40スタントン選手への42ヤードパスが成功し一気にレッドゾーンに迫ると、最後もTE#40スタントン選手へ17ヤードTDパスが成功。TFPキックはブロックされて失敗しますが、13-7と再びリードを奪います。

次の相手の攻撃は相手の反則にも助けられてパントで折返し、再びBigBlueの攻撃。RB#10末吉選手へのショートパスは、そのままランアフターキャッチで相手ディフェンスを抜くと、73ヤードのロングゲインになります。ゴール前9ヤードからの攻撃は、2回パス失敗の後、3rdダウンでWR#16梶川選手へのTDパスが成功。2Qで3本目のTDパスとなります。

この後ディフェンスの猛攻で時間を残して再び攻撃権がBigBlueに回ってきます。しかし、QB#3クラフト選手がパスポケットから追われて投げたパスは、三度インターセプトとなり攻守交代。残り時間をアサヒ飲料が流して前半終了となります。
 

ディフェンスで勝つ!

1Qはよもやのオフェンスの不振になりましたが、2Qでは逆に3TDと盛り返しました。それを支えたのが、ここまで今シーズン最高の出来と言って良いディフェンスの活躍でしょう。3Qはアサヒ飲料の攻撃から始まりますが、このシリーズもDE#34ブルックス選手のロスタックルが利ききっちり4thダウンパントで終わらせ、後半最初のオフェンスシリーズが始まります。

相手の反則で一気にフィールド中央まで進むと、WR#17小川選手、WR#11原選手と20ヤードのパスがそれぞれ成功し、ゴール前1ヤードでダウンを更新します。パス失敗の後、残り1ヤードをRB#21髙木選手が飛び込み、後半最初のTDを奪います。

続くアサヒ飲料の攻撃は、何とか早く追加点が欲しいアサヒ飲料QB#10林選手の焦りが出たのか、ファーストプレーのパスをDB#9中島選手がインターセプト。この試合のBigBlueディフェンスは、力だけで無く技でも相手を圧倒していきます。

自陣35ヤードからのBigBlueの攻撃は、やっと安定してきたクラフト選手のパスが、TE#84小林選手、WR#89円谷選手と続けて成功。しかしWR#17小川選手と相手DBとのマッチアップが、小川選手のインターフェアに取られて大きく罰退すると、これを挽回する事が出来ずに4thダウンで48ヤードのFGをK#8小田倉選手が狙います。残念ながらこのトライアルでは、ボールがゴールポストの右隅に当たり失敗。追加点には至らず攻守交代となります。
 
この後、アサヒ飲料、BigBlueと攻め手に欠けてパントで攻守交代となりますが、BigBlueのパントはミスパントとなり、BigBlue陣内29ヤードからアサヒ飲料に攻撃権が移ります。1stダウンのパスを失敗に追い込むと、続くQBスクランブルはLB#7岸本選手がタックル。次のランプレーでは、DL#93佐久間選手がランナーを止め4thダウンとなります。ここでは、BigBlue OBでもあるアサヒ飲料K#8崔選手が42ヤードFGを成功。27-10と点差が縮まります。

FGのキックオフは、RB#21髙木選手が大きく戻してファーストダウン。まずはWR#81栗原選手へ25ヤードのロングパスが決まり、敵陣に入ります。3rdダウン残り3ヤードからの3rdダウンコンバージョン。ターゲットを探してパスポケットを抜け出したQB#3クラフト選手は、ポストパターンに走るTE#40スタントン選手へパスを投じます。これをキャッチしてエンドゾーンに飛び込み、30ヤードのTDパスが成功。点差は33-10とトリプルスコアにまで広がります。

続くアサヒ飲料の攻撃では、QBにプレッシャーを掛けるものの、逆にそれがRBとのすれ違いを生むのかランでじりじりと前進を許してしまいます。ここで3Qが終わり、試合はいよいよ4Qに入ります。サイドが替わり、再びエンドゾーンを目指すアサヒ飲料ですが、ここでもBigBlueディフェンスの厚い壁が前進を阻み、4thダウン5ヤードを残してFGを狙います。ゴールポストまで33ヤードと十分な距離でしたが、ここで再びDE#34ブルックス選手がキックボールを片手で弾き、このトライも失敗に追い込みます。
 
4Q最初のBigBlueの攻撃から、QBは#4多川選手に交代。得意である自らのキーププレーを織り込みながらゴール前11ヤードでファーストダウンを更新します。しかしここからアサヒ飲料も意地を見せ前進を阻むと、最後は27ヤードのFGをK38小田倉選手が今度は成功させ、スコアをさらに37-10と延ばします。

まだ半分以上時間が残っている4Qでのアサヒ飲料の攻撃に対して、BigBlueディフェンスはタイムコントロールも念頭に置き、前進は許しながらも時間を掛けて相手にプレーをさせます。しかし、LB#6北守選手のQBサックによる8ヤードロスが響き、4thダウンギャンブルも失敗し攻撃権がBigBlueに移動します。

BigBlueの攻撃は4thダウンパントで終了しますが、続きアサヒ飲料の攻撃は、ルーキーLB#44森田選手が続けてロスタックルを奪い相手にプレーをさせず、その後のシリーズでも時間を消費させて試合終了となりました。
 

異なる"DEERS"に向けて

1Qのオフェンスの状態を見ていたときには、正直なところこの試合はどうなるのか不安だけでしたが、途中好不調の波はあったものの、試合全体を通して堅実且つ圧倒的な守備で相手にプレーをさせなかったBigBlueディフェンスが、この試合の全てを決めたと言って良いでしょう。1Qでのディフェンスの粘りがあったからこそ、2Qでのオフェンスの爆発も生まれましたし、その後のアサヒ飲料の攻撃を大きなミスも無く防ぎきったことが、この試合での勝利最大の要因と言って良いと思います。

いよいよ次は中地区1位のLIXILディアーズとの対戦。昨年の2ndステージでは56-35で大勝しているとは言え、全く油断できないチームであることは確かです。これまでの対戦成績はリセットして、今一度BigBlueとして最良の状態で最高の試合をしなければ勝てない相手であることは確かです。今回の試合では、ディフェンスの力強さが戻ったのに対して、オフェンスは序盤のミスが目に付きました。この試合で、勝ったチームはそのままファイナルステージ進出が確定します。敗れた場合は、他のグループの試合結果によって進出が可能になりますが、BigBlueよりもLIXILの方がその場合の確率は高くなります。その為、余裕を持って試合に臨んでくるだろうLIXILに対して、どれだけ集中してミス無く一つ一つのプレーを確実に実行できるかが、BigBlueにとっての唯一の必勝法です。今回の試合以上の試合を、次は必ず見せて欲しいと思います。Go BigBlue!

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