あるOBの呟き- 東日本交流戦 vs オービックシーガルズ戦
2015/05/17

東日本交流戦第二戦は、オービックシーガルズ(以下、オービック)との対戦。昨年も春のパールボウル予選で対戦。この時は14-45と完敗しました。この時には、昨シーズンディフェンスの主力となったDE#34ブルックス選手とDE#5トゥファーガはまだ参加しておらず、ディフェンス力はまだ未整備状態であったものの、オービックのオフェンスには歯が立たない状態でした。またオフェンスも、ダウンを更新して前進するものの決定力に欠け前半は得点に結びつかず、結局後半に上げた2TDしか追い上げをする事が出来ませんでした。昨シーズンには秋のリーグ戦での対戦が無く、また最終結果ではBigBlueが総合順位でオービックを上回るものの、実力的にはまだまだ手が届かない目標チームの一つと言えるでしょう。
前節の試合ではQB#4多川選手にオフェンスを任せ、もっぱらサイドラインからプレーを入れていたQB#3クラフト選手。試合前のスターティングメンバー発表では、そのクラフト選手の名前が呼ばれこの試合は自らオフェンスを指揮するようです。前節の反省点の一つとしてレシーバーとのタイミングの悪さがありましたが、この試合でそれが改善されていれば、昨年の試合以上の得点も期待出来ます。一方で、現在CFL(Canadian Football League)に挑戦中のためRB#10末吉選手はこの試合に参加せず、グランドアタックでは力不足も予想されます。厳しい事に変わりは無いものの、ディフェンスの踏ん張りを期待しつつ、少ないチャンスをどれだけものに出来るかが勝機に繋がるでしょう。
前節の試合ではQB#4多川選手にオフェンスを任せ、もっぱらサイドラインからプレーを入れていたQB#3クラフト選手。試合前のスターティングメンバー発表では、そのクラフト選手の名前が呼ばれこの試合は自らオフェンスを指揮するようです。前節の反省点の一つとしてレシーバーとのタイミングの悪さがありましたが、この試合でそれが改善されていれば、昨年の試合以上の得点も期待出来ます。一方で、現在CFL(Canadian Football League)に挑戦中のためRB#10末吉選手はこの試合に参加せず、グランドアタックでは力不足も予想されます。厳しい事に変わりは無いものの、ディフェンスの踏ん張りを期待しつつ、少ないチャンスをどれだけものに出来るかが勝機に繋がるでしょう。
2Qに一気に畳み込まれる

続くBigBlueのオフェンスでは、RB#21髙木選手が、3ヤード、5ヤードとボールを進めるものの、3rdダウンではスクリメージラインを割ってきたDL#23ビーティーJr選手にタックルされ高木選手は前進出来ず、このシリーズはパントで終了します。
オービック2回目のシリーズには、QB#12畑選手が登場。RB#20古谷選手、RB#32原選手のランで自陣内に進まれるものの、続くパス攻撃はDLのラッシュとDBのマークが功を奏して、このシリーズもパントで終了します。

オービック3回目の攻撃シリーズには、QB#15龍村選手が登場。どうやらオービックは4人登録されているQBを順番にシリーズ毎に起用するようです。この起用がオービックとしてはモメンタムを掴み、オービックのランプレーが止まりません。ダウンを更新しつつ前進を許し、レッドゾーンに入ったところで1Qが終了し2Qとなります。ここまでランプレー中心にシリーズを組み立てたオービックは一転してパスでTDを狙います。ここでBigBlueディフェンスはQBラッシュでターゲットを絞らせず、なんとかFGの3失点に押さえます。
2Qにも入り、そろそろリズムを掴みたいBigBlueオフェンスですが、RB#21髙木選手のランプレーも封じられこのシリーズも4thダウンパントで終了。続くオービックの攻撃は4人目となるルーキーのQB#19高木選手が登場。1st/2ndダウンのプレーはDL#37小森選手がスクリメージラインを割って入りプレッシャーを掛けて1ヤードで止めた後の3rdダウンコンバージョン。フリーになっていたWR#18木下選手にパスが通ると、そのまま64ヤードを独走しTDとなります。

2Qも残り4分となり、なんとか1本は返して前半を終わりたいBigBlue。そんな願いが通じたのか、キックオフリターンでWR#16梶川選手が自陣27ヤードまで戻して攻撃開始。WR#83松尾選手に4ヤードのパスが通ると、3rdダウンではWR#89円谷選手に14ヤードのパスが成功し、この試合2回目のファーストダウン更新となります。続く1stダウンのプレーではRB#21髙木選手が5ヤード前進と、やっとリズムを掴んできたBigBlue。しかし3rdダウンで投じたパスを、LB#96澤田選手がインターセプト。このチャンスも相手に奪われて終了となります。
次のオービックの攻撃は、LB#5星田選手のQB#12畑選手へのQBサックが功を奏して4thダウンパント。52秒を残して再び回ってきたBigBlueのオフェンスシリーズでしたが、ここでもQB#3クラフト選手がQBサックを受けて大きく後退。結局前半に得点することは出来ずに終了します。
最後に一矢報いるも...

しかし後半に入ってもQB#3クラフト選手のオフェンスコールは相手の堅い守備に阻まれてパント。それでも、次のQB#19高木選手のシリーズは、QBのパスリリース直前にDL#95坂口選手がQBにタッチしてパスコースがぶれると、その浮いた球をDB#45矢部選手がインターセプト。失点は許しているものの、BigBlueディフェンスも意地を見せます。
なんとかディフェンスの踏ん張りに報いたいオフェンス。ここでRB#21髙木選手の22ヤードラン、TE#40スタントン選手の18ヤードレシーブと続けてダウンを更新してリズムが生まれてきます。しかしそれもつかの間、敵陣に入ったところで相手の厳しいラッシュに攻撃が尻すぼみになり、このシリーズもパントで攻守交代となります。

オービックのキックオフをWR#16梶川選手が28ヤード戻し、さらにRB#21髙木選手が9ヤード前進したところで3Qが終了し4Qに入ります。4Q最初のプレーでもRB#21髙木選手が運びダウンを更新。このまま攻撃のリズムを作りたいところですが、ホットラインのTE#40スタントン選手へのパスも相手のカバーでロスゲインに終わるなど攻撃に苦しみ、やはりパントで終了してしまいます。
オービックは順番通りQB#12畑選手が登場。自らのスクランブルも含めて前進しますが、ロングスナップを後逸し自らリカバーするものの7ヤードの後退。これでリズムが狂ったか、TD狙いのロングパスはDB陣がカバーし失敗。パントで攻撃権が移動します。

この後、オービックはQB#15龍村選手がニーダウンをして時計を流し、試合は7-24で終了します。
これからの3カ月が勝負

前回のアサヒビール戦と比べれば、まだ増しとは言えるものの、春の交流戦とはいえ課題ばかりが目立つ内容でした。特に問題なのは、BigBlueの看板でもあるオフェンスプレーが機能しなかったことです。RBでは#10末吉選手、WRでは#81栗原選手というキープレーヤーが出場していなかったという事はありますが、それを考慮しても昨シーズンと比較してオフェンス力の低下は明らかです。他チームのクラフト対策が進んでいる証拠でも有り、秋に向けて選手のスキルアップだけで無く、クラフト選手のもう一つの顔、オフェンスコーディネーターとしてこれからの3ヶ月間はかなり忙しくなるのでは無いでしょうか。いずれにしても、今のオフェンス力では昨年のような結果は生まれないことだけは確かです。
ディフェンスは、3TDのうち2TDが一発ビッグプレーで取られたことが大きな課題です。さらに言えば、スクリメージラインを割って入っていても、タックルが出来ない、タックルしても決められない場面が何度もあり、そこから相手にビッグプレーを決められています。特に3本目のTDプレーでは、RBの原選手がダウンしたと自分で判断してプレーを止めたようにも見える選手もおり、この辺り集中力に関しては春の試合とは言え残念でした。ディフェンスだけでなく、オフェンスにも集中力不足と感じられるプレーがあっただけに、この3カ月の間にはフットボール技術は勿論ですが、もっとボールに対して、プレーに対して、勝利に対して、ハングリーな気持ちを研ぎ澄まして秋の試合に臨んで欲しいと思います。
Go BigBlue!
ディフェンスは、3TDのうち2TDが一発ビッグプレーで取られたことが大きな課題です。さらに言えば、スクリメージラインを割って入っていても、タックルが出来ない、タックルしても決められない場面が何度もあり、そこから相手にビッグプレーを決められています。特に3本目のTDプレーでは、RBの原選手がダウンしたと自分で判断してプレーを止めたようにも見える選手もおり、この辺り集中力に関しては春の試合とは言え残念でした。ディフェンスだけでなく、オフェンスにも集中力不足と感じられるプレーがあっただけに、この3カ月の間にはフットボール技術は勿論ですが、もっとボールに対して、プレーに対して、勝利に対して、ハングリーな気持ちを研ぎ澄まして秋の試合に臨んで欲しいと思います。
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