ファイナルステージ パナソニック電工戦の見所
2010/11/30
セカンドステージ第二戦・オービック戦は大差で敗れたも のの、ブロック2位・3チームが勝ち点10で並ぶ展開となり、BigBlue、富士通、アサヒ飲料の3チームでワイルドカードの抽選。結果、山田ヘッド コーチが見事にワイルドカードをたぐり寄せて、初めてのファイナルステージ(Final-4)に進むことになったBigBlue。その後の対戦組み合わせ 抽選で、西地区1位のパナソニック電工インパルスとの対戦が決まったBigBlue。パナソニック電工とは、昨シーズンのセカンドステージでの対戦以来1 年振りとなります。
昨年は川崎球場にパナソニック電工を向かえての試合で したが、開始早々から試合の主導権を握られ、前半で大差を付けられてしまいます。3QにはWR#17小川選手にTDパスが通り一矢報いるものの、その後も 追加点を許してしまい、7-49の大差で敗れます。BigBlueとしては、初めてのレギュラーシーズン後の試合であり、西地区の強豪チームとの対戦でし たが、チームとしての準備不足も含めて厳しい試合になりました。パナソニック電工は、アサヒビールに24-19、富士通に23-6と今回も危なげなく勝ち 進んできており、前回以上に厳しい試合が予想されます。
オフェンスの見所
オービック戦では、敗れたとはいえ3TD/2FGを奪い27点を獲得したBigBlue。その前、吹田戦でも6TDを奪っており、得点力としては昨 年よりも向上していると言えます。とは言っても、吹田戦での2TD、オービック戦での1TDはキックオフリターンTDで得たものですから、まだまだオフェ ンスシステムとして十分とは言えません。
オフェンスではQB#15岡村選手のパスオフェンスが260ヤードを獲得し、2TD/2FGに繋がりました。厳しいオービックディフェンスのため、 パス成功率は50%、被インターセプトも4回と満足できる内容ではありませんでしたが、昨年のセカンドステージで対戦したときには、パス獲得距離60ヤー ドであった事を考えると決して悲観する内容でも無いと言えるとでしょう。ランプレーでも、獲得距離は48ヤードでしたが、10回の機会での距離ですから、 それ程悪くはありません。ただ、シリーズの中でファーストダウン更新を狙う場合など、ここ一番と言うときに止められていた事もあり、その点は不満が残りま す。オービックが、パスでは222ヤードとBigBlueよりも劣りますが、ランでは219ヤードと5倍近い差があり、これがTD数の差(3TD vs 7TD)に繋がったと言えると思います。
オフェンスの面白いところは、決して獲得距離の大小がそのまま得点に反映されるわけではないと言うことです。パナソニック電工が対戦したアサヒビー ル戦では、ランは-16ヤードであっても19-24とアサヒビールが肉薄した試合内容になっています。逆に富士通戦では、パスではパナソニック電工、ラン では富士通がリードし、内容的には互角でしたが、実際の得点は6-23と富士通が大きく差を付けられて終わっています。
BigBlueとしては、TDを狙うことが難しい場面が多々生まれることを覚悟し、まさに富士通戦でパナソニック電工が見せたように、FGで確実に 得点を重ねていく確実な試合運びが重要。その中で、好調なパッシングチームがワンチャンスをものにしていくのが、勝利への道でしょう。
ディフェンスの見所
ここまでの試合、反省点はいろいろあったものの、十分合格点の守備を見せていたBigBlueディフェンスチーム。しかしオービック戦では、 7TD/2FGの55失点を記録してしまいました。これは、ファーストステージ5試合での失点(58失点)に匹敵するもので、正直ショックな内容です。詳 しく内容を見れば、インターセプトからのTDや好ポジションの提供、FGブロックからのリターンTDなどもあり、それらはある程度勘案する必要はあります が、それでもディフェンスチームとしては悔しい試合であったことは確かです。
オービック戦では4TDをランプレーで取られましたが、パナソニック電工でもオービック戦と類似した試合運びが予想されます。同じ間違いをすれば同 様に体力得点を許してしまいますし、オービック戦の反省から対策が取られ実行出来れば、パナソニック電工の強力なオフェンスにも対応可能です。
注意すべきは、パナソニック電工RB#20石野選手。オービックのRB#20古谷選手、#21杉原選手以上にパワー、スピード、テクニックのあるラ ンナーで昨年もBigBlueディフェンス陣は苦しめられました。BigBlueとしては、ファーストタックルで行き足を止め、セカンド、サードタックル で確実にボールデッドを狙う、言ってみれば基本プレーをどれだけ忠実に実行できるかに尽きます。もう一つの注意点は、先発が予想されるQB#8高田選手。 スクランブルからのランも要注意ですが、プレーが崩れてからも確実にターゲットを見つけてパスを通すため、レシーバーをカバーするDB陣は勿論、 DL/DE陣も最後までQBに迫りサックする集中力が重要です。オービック戦での経験を、どれだけプラスに変えてこの試合で発揮できるか。今シーズン最大 の山場で見せるディフェンスの「意地」が、試合を左右する要素になるかもしれません。
試合の見所
これまでのファーストステージ、セカンドステージが、リーグ戦形式であったのに対し、ファイナルステージからは負ければ終わりのトーナメント戦で す。Xリーグ18チームのうち、すでに14チームが今シーズンを終了しているわけで、BigBlueとして初めてファイナルステージ(Final-4)に 進み、12月に試合が出来ることはフットボールチームとして嬉しい経験です。ただ、それに満足することなく、さらなる高見を目指して貪欲に進むことはもっ と重要。特に対戦相手のパナソニック電工には昨年完敗していますから、今回は何としてもその時のお返しをしなくてはいけません。BigBlueとしては、 オービック戦での2Qのように、一気に崩れるような流れに巻き込まれないように、選手一人一人だけでなく、チーム全体で試合を戦う気持ちが大切。今シーズ ン二度目の大阪遠征で、かつ相手は地元の強豪チームということで、ビジターチームとしての不利もありますが、だからこそ"BigBlue's Football"を見せる絶好の機会とも言えます。今シーズンのチームスローガンは"NEXT ONE"ですが、この試合こそがその"NEXT ONE"を実現する絶好の場面と言えます。Go BigBlue!
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