あるOBの呟き- 2nd Stage vs. オービックシーガルズ

2010/11/22

セカンドステージの試合も、早くも第三週最終戦。対戦相手は、中地区を制したオービックシーガルズです。オービックとは昨年もセカンドステージで対戦。 この時は前半からリードを許し、途中反撃はするものの相手のリードに追いつくことが出来ずシーズンを終了しました。今シーズンは、リーグ戦(ファーストス テージ)を地区2位で通過したため、最後に他地区の強豪チームと対戦することが出来ます。セカンドステージは、ここまで各地区1位、2位チームが3位チー ムとそれぞれ対戦。3ブロック全てで3位チームが2敗し、ファイナルステージへの進出可能性を失っています。残るは、大阪で行われている2試合と、この試 合の3試合であり、試合に勝ったチームはブロック優勝チームとして無条件でファイナルステージへ進出。敗れた場合は、他のブロックの試合結果にも依存し て、ワイルドカードチームが確定します。

BigBlueも含めて、2位チーム(BigBlue、富士通、アサヒ飲料)がファイナルステージ進出するには、それぞれの試合で勝つか、3チーム 全てが敗れて、3チームでの抽選によりワイルドカードを獲得するかの2択しかありません。BigBlueが所属するBブロック以外のブロックで、どこか1 チームでも2位チームが勝てば、その瞬間にBigBlueのファイナルステージ進出も試合に勝たない限り出来なくなります。3試合のうち、11:00キッ クオフのアサヒ飲料vs鹿島戦では、38-23で鹿島が勝利した事が試合前に放送されました。残り2試合は東西で平行して開催されるため、自分たちの試合の行方以外も気になるところです。

粘る1Q、予想外の2Q

K#8 崔選手のキックで試合開始。オービックQBは、今年移籍してきた#6菅原選手。まずはパスでダウンを更新して前進。BigBlueディフェンスはランプ レーには対応するものの、パスを通されてしまいゴール前9ヤードでファーストダウンとなります。ここから、前週吹田戦同様に粘り腰のディフェンスが始ま り、相手のランプレーを2回止めた後の3rdダウンのパスも失敗に追い込み、何とかFGでの3点に相手の攻撃を抑えます。

得点を許したものの、オービックの強力なオフェンスにまずまずの対応を見せたディフェンス。今度は期待がかかるBigBlueのオフェンスチームで すが、ランプレーで後退させられたのが響き、3rdダウンでQB#15岡村選手からWR#1岸選手に8ヤードのパスが通りますがダウン更新はならず、パン トで攻守交代となります。

K#11 井田選手のパントは、DB#37林選手の好タックルもありゴール前15ヤードからのオービックオフェンス。時折パスを織り交ぜながら、じりじりとランプ レーで手堅く前進。1Qが終わり2Qに入るとそのランプレー一回でファーストダウンを獲得されるような状態になりゴール前2ヤードまで攻め込まれます。こ こから2回、オービックの突進は止めたものの、3rdダウンのラッシュは防ぎきれずこの試合初のTDを許してしまいます。

取られたら取り返す、何とか早くキャッチアップしたいBigBlueオフェンスですが、パスが通らず4thダウンパント。逆にオービックは、パントをフィールド中央まで戻すと、#21杉原選手に一気に25ヤードの独走を許してTDとなります。

徐々に本領を発揮するオービックオフェンスに対して、BigBlueのオフェンスは厳しいディフェンスに距離を進めることが出来ず、一度もダウンを 更新することなくパントで攻守交代するシリーズが続きます。一方BigBlueディフェンスも、2TDを許したとはいえオービックを苦しめます。 LB#19鄭選手が、オービックQB#6菅原選手をQBサック。29ヤードも後退させます。

再 びディフェンス戦かと思われた試合が動き出したのは、2Qも2分を切ってから。BigBlueの4thダウンギャンブルが失敗し自陣からの攻撃スタートと なったオービック。しかし、続けて10ヤード以上のパスを決めてBigBlue陣内に入ると、さらにWR#83清水選手に25ヤードのパスが決まりゴール 前6ヤード。そして、そのままTDランを許してしまいます。

残り1分を切って前半最後のBigBlueオフェンスシリーズ。深く守り相手守備陣の間隙を縫い、QB#15岡村選手からWR#89円谷選手に19 ヤードのパスが決まり、この試合初めてファーストダウンを獲得。さらに、WR#1岸選手、WR#89円谷選手とパスが決まり再びダウンを更新。相手の反則 もありゴール前11ヤードでファーストダウンを得ますが、ここで前半残りは1秒。確実にK#8崔選手が28ヤードのFGを成功させたと思ったところがイエ ローフラッグ。BigBlueにフォルススタートの反則で、5ヤード下がっての蹴り直し。これも成功かと思った瞬間、オービックがブロック。こぼれたボー ルを逆にエンドゾーンにまで運ばれてしまい、さらに点差を広げられ後味の悪い前半の終わりとなります。

反撃開始、しかし遠いゴール

前 半で0-31と大きくリードされてしまったBigBlue。かなり厳しいですが、何とか1TD/1FGでも返していかないといけません。そんなファンの期 待を受けて、3Qのキックオフです。ボールをキャッチしたのはWR#18高木選手。しかし、ここで反対側から走ってきたリターナーのWR#3サンプル選手 にパス。逆を突かれたオービックカバーチームをステップとスピードで振り切ると、前半の鬱憤を晴らす77ヤードのキックオフリターンTDとなります。

続くキックオフでも、K#8崔選手が短くオンサイド気味にボールを蹴り込むと、そこに突進したDB#37林選手がボールをリカバー。再び攻撃権を獲 得します。BigBlueはオフェンスの組み立てをパス中心に変更。WR#17小川選手、RB#26吉津選手、RB#24中野選手とパスが通りダウンを更 新しながら前進。ゴール前8ヤードでファーストダウンを獲得します。しかし、ここからオービックも厚い守備を見せ、ランは止められパスも失敗に。4thダ ウンとなり、ここはK#8崔選手が24ヤードのFGを成功させて、10-31とさらに点差を縮めます。

再 びBigBlueのキックオフ。ここも当然のように短いキックで攻撃権獲得を狙います。今度は高く上がるトスのようなキックをしたK#8崔選手。これを WR#3サンプル選手がダイレクトにキャッチするものの、判定はアウトオブバウンズでキック失敗。今度はオービックの攻撃となります。オービックはQB を#7木下選手に後退。さらにラン中心の組み立てで時間を使いながら前進しますが、ゴール前8ヤードBigBlueディフェンスが踏ん張り、再びFGの3 点に抑えます。

まだ得点の感触が残るうちに追加点を挙げたいBigBlue。しかしTDを狙ったパスはゴール前で相手にインターセプトされてしまい攻守交代。ゴー ル前3ヤードから中央突破で前進を狙うオービックですが、LB#7岸本選手が値千金のファンブルリカバーを見せ、逆にゴール前3ヤードでファーストとダウ ンを獲得します。この絶好のチャンスに、QB#15岡村選手はWR#17小川選手に3ヤードのTDパスを1プレーで決め、17-34と相手の背中が見える ところまで追いつきます。

3Q終盤から始まったオービックのオフェンスシリーズは、そのまま4Qに続きます。再び登場した#6菅原選手は、ラン中心に組み立てますが、3rd ダウンロングとなりWR#83清水選手にパス。このランアフターキャッチをBigBlueディフェンスは止めることが出来ず20ヤードのTDパスを許して しまいます。

続くBigBlueのオフェンスでは、QB#15岡村選手のQBキープで一気に29ヤードを進みレッドゾーンに入るものの、パスインターフェアの反 則をその後に取られて後退。この罰退が響きTDは狙えず、FGで3点を返すのがやっとの状態になります。逆にオービックは、QB#7木下選手がタックルを かいくぐり粘ると、65ヤードのTDランを見せさらに点差を広げます。

4Qも半分近くが過ぎ、時間との戦いと鳴ったBigBlue。ここでパス中心の組み立てに戻ったBigBlueは、苦しみながらもパスを通して前 進。敵陣に入ったところで、WR#17小川選手に11ヤードのパスが決まり、ゴール前36ヤードでファーストダウンを獲得。ここからのパスを2回失敗に追 い込まれた3rdダウン。レシーバーを探すQB#15岡村選手は、スクランブル気味に駆け上がりながらエンドゾーン左隅に走り込んだWR#44天谷選手に パスを投じます。これをDBと競り合いながらもキャッチ。ベテランの技が光るプレーを見せてくれます。

この後オービックのFGを失敗に追い込みますが、パスインターセプトで攻守交代。ここからさらに追加点と鳴るTDを相手に決められ、点差は27-55へと広がります。試合も、この点差を縮めることが出来ずに終了。自力でのファイナルステージ進出はなりませんでした。

そしてフットボールの神様は...

BigBlueの終了前に、関西で開催されていたパナソニック電工 vs 富士通の試合が終了し、23-6でパナソニック電工が勝利。 その為、アサヒ飲料、富士通、BigBlueが5勝2敗で並んだために、大阪と横浜を電話回線でつなぎ、ワイルドカードの抽選会が開催されました。チーム を代表して参加した山田ヘッドコーチは、電話の向こう、大阪キンチョウスタジアムに用意された三つの封筒のうち「一番左」を選択。残る2通を、アサヒ飲料 と富士通が選択し開封すると... 「ワイルドカードはIBM」という声が、スピーカーフォンから流れた瞬間、一塁側に陣取っていたBigBlueメンバーやファンから大歓声が発せられま す。山田ヘッドコーチも思わずガッツポーズをすると、直ぐに選手の中に走り込み、歓喜の中手荒い祝福を受けます。続いて、パナソニック電工、鹿島、オー ビック、BigBlueで組み合わせ抽選会があり、鹿島とオービックが川崎球場で、パナソニック電工とはBigBlueが対戦することになりました。

試合での予想外の大敗で沈んだ気持ちが大きかっただけに、見事に1/3の確率でワイルドカードを引き当てた瞬間は今シーズン最高の瞬間であったこと は言うまでもありません。抽選で敗れた2チームと比較して、正直なところ現時点ではBigBlueの力が一番下でしょう。どのチームも上位チームに勝って 自力でファイナルステージ進出を勝ち取る力は十分にあったと言えます。その中で、どのチームも敗れて抽選という実力以外の方法での選択で残ったことに、個 人的には何か意味があるとふと考えたくなります。パナソニック電工には、昨年のセカンドステージで川崎球場で対戦し、完膚無きまでに叩かれ敗れました。今 度は逆に相手側に乗り込んでの試合で、さらに条件は厳しくなります。次の試合までの二週間、短い時間で出来ることも限られていますが、もう一度関西で BigBlueのフットボールを是非見せて欲しいと思います。Go BigBlue!

アーカイブ