あるOBの呟き- 1stステージ vs ハリケーンズ戦

2015/09/06

今年も秋のシーズン、1stステージが始まります。昨シーズン、創部以来の悲願であったJapan X Bowlまで進み、試合では富士通に破れたものの、チームとしては大きく成長する事が出来た一年となりました。今シーズンも、当然目指すはまずはJapan X Bowl出場ですが、その為の道のりは昨年以上に厳しくなっているのも事実。その厳しい道のりへ踏み出す最初の一歩が、今日から始まります。今シーズンの1stステージの対戦は、中地区所属チームの地区順位下位から上位へ遡る対戦予定になっています。初戦の相手は、地区6位のハリケーンズです。

昨年も対戦があり、この時はBigBlueが70-0で完勝しました。1stステージでは、得点3点に対して失点は306点と全く試合をさせて貰えない状態でした。X2優勝チームの入替戦辞退があったためXリーグ残留となりましたが、春の試合では出場選手が13名という試合も有り、この試合でもサイドラインに並ぶスタイルしている選手の数は30名には届かないようです。「少数精鋭」という考え方もあるとは思いますが、近年厳しさを増しているXリーグでの試合を戦い抜くには厳しい状況ではないかと感じられますが、それでもこのリーグで戦うという選択をした以上は、良いプレーを見せて欲しいと思います。
 

圧倒するスタート

試合はK#8小田倉選手のキックオフで始まります。2ndダウンでハリケーンズRB#49和田選手のランでダウンを更新。まずまずの滑り出しを見せますが、3rdダウンコンバージョンのパスはDL#34ブルックス選手のラッシュで失敗。パントで攻撃権がBigBlueに移動します。BigBlueのスターターQBは#3クラフト選手。まずワールドカップでも活躍したRB#21髙木選手の11ヤードランでファーストダウンを更新すると、TE#47永山選手への16ヤードパスで再びダウンを更新。さらにホットラインTE#40スタントン選手へ43ヤードのパスが成功すると一気にゴール前14ヤードまで前進します。ここからRB#10末吉選手が一気にエンドゾーンに走り込み先制のTDを奪います。さらにTFPでは、キックフォーメーションからシフトチェンジすると、TE#40スタントン選手がスナップをダイレクトキャッチしエンドゾーンに飛び込み2点を奪います。

続くハリケーンズの攻撃は、BigBlue DLの両翼、新加入の#5イートン選手と#34ブルックス選手の厳しいタックルに前進出来ずに4thダウンパントで終了します。続くBigBlueの攻撃は、RB#21髙木選手のランで敵陣に入ると、最後はRB#10末吉選手がスクリメージラインの中央を突破すると、そのまま33ヤードを走り抜け2本目のTDを獲得します。この後のハリケーンズの攻撃はDL#96林選手のQBサックも有り4thダウンパントで交代。続くBigBlueの攻撃では、RB#21髙木選手が快調なランプレーを見せ、プレー毎にダウンを更新して前進し敵陣に入ります。最後はRB#10末吉選手へワンフェイクを入れたWR#81栗原選手へのプレーアクションパスが通り、これが29ヤードのTDパスになります。

2Qに入ると、BigBlueのQBは#4多川選手へ交代。最初のシリーズは自陣12ヤードからと厳しいシチュエーションからでしたが、この日好調なRB#10末吉選手が、スクリメージライン中央を相手ディフェンダーを引き釣りながら前進してレッドゾーンを脱します。ここからWR#81栗原選手、#80瀧選手へのパスが成功し大きく前進すると、今度はRB#21髙木選手が右オープンを駆け上がり敵陣までボールを運びます。ゴール前28ヤードでファーストダウンを獲得すると、QB#4多川選手は左から中央にミドルインで走り込んできたWR#18上廣選手へパスがヒット。そのまま真っ直ぐエンドゾーンへ走り込みTDを奪います。

何とか反撃の糸口を掴みたいハリケーンズは、QB#2西村選手からWR#1黒木選手へ5ヤードのパスで前進しますが、続くRB#36法官選手のランは、今シーズンOLからDLへポジションチェンジしたDL#90赤石選手が2ヤードで止めると、3rdダウンもLB#7岸本選手の好タックルでダウン更新を許さずパントに追い込みます。逆にBigBlueは、QB#4多川選手から左オープンでフリーになっていたWR#80瀧選手へロングパスが通りエンドゾーンを目指すものの、惜しくも2ヤード手前でタックル。この2ヤードはRB#10末吉選手が飛び込み、この試合3本目のTDを奪います。さらにTFPでは、再びフォーメーションをチェンジすると、スナップを受けたTE#40スタントン選手から、左コーナーに走り込んでいたK#8小田倉選手へのパスが成功。さらに2点を追加します。

そのK#8小田倉選手のキックオフでは、ルーキーのDB#42大松選手がリターナーのボールキャッチとともにタックル。その好プレー後のハリケーンズの攻撃では、RB#44高岡選手がOLのブロックの間隙を突いて12ヤード進み、この試合二回目のファーストダウン更新となります。しかし続くランプレーは、ルーキーDL#95樫本選手とDB#23保宗選手がそれぞれロスタックルを強いて逆に3rdダウン13ヤードと後退してしまいます。3rdダウンコンバージョンでは、QB#2西村選手がドロップバックするとこを、DL#5イートン選手がタックル。溜まらずボールをファンブルすると、DL#95樫本選手がリカバーし攻撃権を奪います。敵陣18ヤードからのBigBlueの攻撃ですが、QB#4多川選手がQBサックを受けたり、ホールディングの反則もあり3rdダウンで19ヤードと大きく後退します。ここで、今シーズンのOL強化のためにDLからTEに移ったTE#2河合選手へ27ヤードのTDパスが成功。シーズン初戦でいきなりの活躍を見せます。

2Qも残り2分を切りBigBlueの攻撃シリーズが始まりますが、パスが通らず4thダウン残り8ヤードとなり、この試合初めてパントで攻撃権を渡します。しかしK#8小田倉選手が蹴ったボールは20ヤード付近からエンドゾーンに向かって転がるところ、先回りをしたDB#20矢部選手がゴールライン直前で止め、ハリケーンズの続く攻撃は、ゴール前1ヤードからとなります。残り33秒からのハリケーンズの攻撃は、1st/2ndダウンともにRBが突進しますが、BigBlueもスクリメージラインでタックル。さらにプレー毎にBigBlueがタイムアウトを取り時計を止めてセーフティを狙います。そして3rdダウンでは、スナップと同時に飛び込んだLB#6北守選手がランナーをエンドゾーン内でタックルしセーフティを奪います。さらに、セーフティのためハリケーンズが自陣20ヤードからキックオフをすると、これをLB#7岸本選手が、敵陣まで戻します。WR#16梶川選手へのパスが成功し、ゴール前24ヤードでダウンすると最後のタイムアウト。残り4秒からK#8小田倉選手が41ヤードのFGを成功させ、47-0で前半が終了します。
 

さらに加速する勢い

後半BigBlueのキックリターンから。エンドゾーン手前まで伸びてきたハリケーンズのキックボールを、リターナーのWR#81栗原選手がキャッチ。RB#21髙木選手のリードブロックに続いて、フロントラインの開けた穴を駆け抜けると、後は誰もいないフィールドを真っ直ぐ駆け抜け、90ヤードキックオフリターンTDとなります。気を取り直して、後半最初のハリケーンズの攻撃。前半活躍したRB#44高岡選手の突進を、まずLB#7岸本選手が足下のタックルで動きを止め、そこに今季移籍してきたLB#9星田選手が押し戻します。これが1ヤードのロスになりますが、このお陰で3rdダウンで10ヤードのパスが通りますが、ダウン更新にならずパントとなります。

3QもQB#4多川選手がプレーコールをします。最初のプレーでは、今季移籍してきたRB#36鈴木選手がリードブロッカーにも助けられて、右サイドラインを一気に駆け上がりますが、惜しくもゴール前10ヤードでタックルされてしまいます。しかし#4多川選手は、ここから#36鈴木選手のランプレーを積み上げ、3回目3rdダウンのプレーでエンドゾーンに飛び込みます。続くハリケーンズの攻撃は、3rdダウンでLB#37小森選手が-6ヤードのQBサックを決め4thダウンパント。ポールをキャッチしたWR#18上廣選手は、ブロッカーの作るアーチに沿って左サイドライン側に回り込むと、今度はフィールド中央にカットインしハリケーンズ選手のタックルをかわしエンドゾーンに飛び込み、62ヤードのパントリターンTDとなります。

次のハリケーンズの攻撃では、1stダウンのパスでパスインターフェアの反則で15ヤード進みダウンを更新するものの、DL#90赤石選手、LB#45佐藤選手、DL#44森田選手と、若手の選手が次々にランナーをロスタックルに仕留めそれ以上の前進を許さず、パントで攻撃権が移動します。続くBigBluの攻撃では、TE#2河合選手、WR#83松尾選手とQB#4多川選手から20ヤードを超えるパスが続けて通り、さらにWR#88伊藤選手へのパスはゴール前でタックルを受けてTDにはなりませんでしたが、残り1ヤードはRB#10末吉選手が飛び込み、これがこの試合10本目のTDとなります。K#8小田倉選手のTFPのキックも決まり得点は75-0。これは、昨年のハリケーンズ戦で記録した、BigBlueとしての最多得点試合(70-0)を上回るチーム記録更新です。

ハリケーンズは、RB#44高岡選手のランでファーストダウンを更新し、この試合初めてボールを敵陣に進めます。しかし、RB#49和田選手がボールをファンブル。これを見逃さずLB#37小森選手がグランドに飛び込みボールを確保。攻撃権を奪い返します。続くBigBlueの攻撃から、ルーキーQB#14近藤選手が登場。RB#36鈴木選手に2回ボールをハンドオフしてゴール前22ヤードまで進んだところで、サイドが変わり4Qに入ります。4Q最初のプレーは、RB#10末吉選手のランプレー。体制を少し崩しながらもスクリメージラインを抜けると、後は鍛えた体で相手を跳ね飛ばしながらスピードを揚げてTD。この試合自身5本目のTDを奪います。

この辺りでハリケーンズの集中力が切れてきたのか、右アウトパターンのパスをLB#6北守選手が前に入りインターセプト。そのままサイドライン際を真っ直ぐに駆け上がり35ヤードのリターンTDとなります。さらにキックオフ後のハリケーンズの攻撃でも、激しいタックルでボールがファンブルすると、ルーキーのLB#45佐藤選手がボールを確保。そして34ヤードを持ち込み、またリターンTDを奪います。

次のBigBlueの攻撃では、QB#4近藤選手からWR#80瀧選手へ20ヤードのTDパスが成功。TFPも決まり、得点はとうとう大台の103-0となり、桁数の足りないスコアボードには「3」と表示されてしまいます。4Qもまだ半分ほど時間が残っていますが、ここからBigBlueディフェンスが厳しいプレーを見せます。厳しいラッシュを受けて浮いたパスを、DB#22中山選手がインターセプト。リードブロッカーに守られつつ42ヤードのリターンTDとなります。さらに次のハリケーンズの攻撃でも、右にロールアウトするQBの背後からDL#93佐久間選手が襲いかかりボールをファンブルさせると、同じくQBにラッシュで詰めていたルーキーDL#60坂口選手がボールをすくい上げ、15ヤード先のエンドゾーンまで運びTD。TFPキックも成功し、得点は117-0となります。この後のハリケーンズのパントを、WR#18上廣選手がゴール前15ヤードまで戻しますが、無理をする事無くニーダウンで時計を進めて試合終了となりました。

次はさらにストイックに

昨年も70-0で勝利しているだけに、ある程度点差がつく試合になるとは予想していましたが、これほどのスコアになるとは想像だにしませんでした。これまでの最多得点試合である昨年のOBIC 100-0 BULLS戦を超える、Xリーグの最多得点試合となりました。16TD、1FG、1セーフティでしたが、16TDのうちオフェンスプレーで獲得したものが10本、守備が奪ったターンオーバーからのリターンTDが4本、キックリターンTDが2本という内訳になります。さらに、これまでのように後半失速して尻つぼみになる事無く、また新人選手や若手選手と後退してからも勢いが衰えなかったことは、チームとしての底上げが出来ているからでは無いかと感じます。

次の対戦相手は、接戦で東京ガスに勝利して勢いのあるBULLSだけに、この試合のような流れにはならないと思いますが、今回以上に相手を圧倒するプレーを見せて欲しいと思います。試合と試合のインターバルが短いため、十分に反省や修正する時間も無いとは思いますが、より自分に厳しくこの試合を反省して、次はもっと強いBigBlueを見せて欲しいと思います。
Go BigBlue!

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