2015 1st Stage: BULLSフットボールクラブ戦の見所

2015/09/08

シーズン初戦を117-0というリーグ記録で圧勝したBigBlue。続く第二戦の相手は、やはり初戦を勝ち勢いに乗るBULLS Football Club (以下、BULLS)です。初戦では、地区5位のBULLSは、地区4位の東京ガスと対戦。1Qに先制のTDを奪うものの、2Qに1TD/1FGで東京ガスが逆転。しかし2Q最後にBULLSが再度TDで逆転して前半を終えると、3QではインターセプトリターンTDで点差を広げ、その後の東京ガスの猛追を凌ぎ初戦に勝利しました。

近年のリーグ戦では2勝の壁を越えることが出来ず厳しいシーズンを送ってきたBULLSですが、春の交流戦では、明治安田に対して4Q序盤に逆転すると、その1点のリードを最後まで守り抜く粘り強さを見せるなど、今シーズンはこれまでとはひと味違う力強さを見せています。これまでの対戦成績は2011年の1回のみですが、終盤に2TDを連続して許し、厳しい追い上げを受けました。この試合でも、最後まで気を緩めること無くプレーすることが必要です。

オフェンスの見所

QB#3クラフト選手、QB#4多川選手、そして新人QB#14近藤選手と、それぞれの選手が自分の持ち味を遺憾なく発揮した初戦。今回も、順番やプレーの長さは分かりませんが、3QBが登場して、それぞれの持ち味に磨きを掛けるものと予想されます。その中でも注目したいのは、#4多川選手です。ハリケーンズ戦では、BigBlueのパス獲得距離324ヤードの67%にあたる216ヤードを#4多川選手が投げており、パスで獲得した4TDのうち2TDを獲得しています。どちらかというと、自らのキープを武器にランプレータイプと思われていた#4多川選手の変化が感じられた試合でした。この試合でも#4多川選手のパスオフェンスが進むようであれば、今シーズンのオフェンス力にさらに厚みが加わることになります。

ランプレーでは、一回り体が大きくなったRB#10末吉選手が、縦横無尽にフィールドを駆け回り、5TDを奪う活躍を見せてくれました。ラッシングヤードでは、RB#21髙木選手の103ヤードにつぐ95ヤードでしたが、相手に当たり負けしないランプレーは今シーズンも重要な武器になりそうです。しかし、この試合のランプレーで一番注目したい選手は、今回の対戦相手BULLSから今シーズン移籍した、RB#36鈴木(友)選手です。実はハリケーンズ戦でのリーディングラッシャーは、129ヤードを走った#36鈴木選手でした。#21髙木選手とはまた違ったスタイルを持ち、自ら走路を切り開いて走るというよりは、リードブロッカーを巧みに利用して大きく前進する、クレバーな走りが印象的でした。まだBigBlueのスタイルに慣れていない部分もあるのか、時々プレーにぎこちなさを感じるときはあったものの、だからこそこの試合でさらに経験を積むことが重要です。BigBlueではルーキーですが、そのベテランの走りにこの試合は注目です。

パス攻撃に関して言えば、ハリケーンズ戦で失敗した3本のパスは、シリーズ開始かフレッシュ後かの違いはありますが、何れもファーストダウン10ヤードからのプレーで失敗しています。さらにそのうちの2本は相手DBの守備で失敗したものの、1本はプレーミスが原因と思われるものでした。テンポ良くオフェンスのプレーを畳み掛けて行くというのがBigBlueのプレースタイルだと思いますが、ダウンの切れ目でそのリズムが一寸だけ躓き、それが微妙にプレーに影響してパスが失敗するのかもしれません。そう言う小さなミスすら許さない堅固なオフェンスになるのか、その程度のミスは力で押し切れる強力なオフェンスになるのか、あるいは多少のミスは生まれても次に持ち越さない柔軟なオフェンスになるのか、今シーズンのBigBlueオフェンスの方向性が垣間見える試合になるかもしれません。

ディフェンスの見所

これまでのBULLSのオフェンスを見る限りでは、ランプレーを中心に要所でパスを絡めて堅実に前進するスタイルと言えます。ハリケーンズ戦では、相手のランプレーを43回で26ヤードとほぼ完璧に押さえたBigBlueディフェンス。しかし、何度かロングゲインを許すプレーも有り、更なる対応は必要でしょう。出されたプレーで気のなるのは、反応が早すぎるためかオプションでフェイカーをタックルし、ピッチマンにロングゲインを許すパターン。気になるのはタックルして安心してしまったのか、そこでプレーが一瞬止まってしまったように感じる場面があったことです。今後だんだんと上位チームと対戦していくシーズンですから、もっとプレーの精度を高めていく努力が必要ではないでしょうか。

相手との力の差はあったとは言え、ディフェンスのDL/LBが4回のファンブルを誘発し、うち2回はリターンTDを奪えば、DBも2回のインターセプトをリターンTDに結びつけるなど、これまでに無くディフェンス力が充実していることも感じます。BULLSオフェンスは、どちらかと言えばランプレーを中心にしていると思われるため、DL/LBの活躍は重要です。ハリケーンズ戦では、DL陣ルーキーの#5イートン選手、#60坂口選手、#95樫本選手にOLからコンバートされた#90赤石選手に#98青木選手と、フレッシュな選手の活躍が目立ちました。LB陣も同様で、ルーキーとは言えベテランの#9星田選手は勿論、#45佐藤選手はリターンTDやセーフティ等随所で好タックル、好プレーを見せてくれました。これらの新しいメンバーと、これまでのメンバーが上手く噛み合った試合が、前回のハリケーンズ戦と言えるでしょう。今回は前回以上に強いオフェンスが予想されるだけに、BigBlueディフェンスも前回以上に新旧がバランス良く機能するプレーをこの試合でも見せて欲しいところです。

DB陣も、12回のうち9回をインコンプリートに押さえ、さらに2回のインターセプトを奪う内容は十分合格点です。ただ、だからこそ3Q終盤に相手に与えてしまったパスインターフェアの反則が残念でした。幸いにもこのシリーズは4thダウンパントで終わりますが、BULLS戦では、レシーバーも増えさらに厳しいマッチアップが予想されるだけに注意が必要です。チーム練習では、リーグトップクラスのレシーバー陣と対戦しているはずですから、是非のその成果をこの試合で見せて欲しいと思います。

試合の見所

どちらのチームも初戦を勝利で飾り、その勢いで連勝を狙いたいこの試合。BigBlueとしては、もしオフェンスから試合が始まるのであれば、最初のシリーズで確実にTDを奪うことが課題。ディフェンスであれば、前回のハリケーンズ戦で先ず相手にダウン更新を許しましたが、今回はきっちりと4thダウンで攻撃権を奪い返すことが最初の課題になります。また、オフェンス・ディフェンス、どちらも自分達のリズムで試合を作る事が、これからの対戦を考えても必要です。その為には、ルーキーやポジションチェンジした選手が、どれだけ自分のポジションに馴染むかが重要であり、それらの選手の活躍具合が見所の一つになるでしょう。

オフェンスでは、若手の#4多川選手、#14近藤選手がどれだけオフェンスコーディネーターも兼ねる#3クラフト選手のプレーコールをフィールドで実現できるかが注目点です。ディフェンスでは、前回も活躍した若手・ルーキー選手の活躍が、そのままディフェンスの底上げにも繋がるわけで、やはり彼らの活躍が今後の試合も占う重要な要素となります。Go BigBlue!

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