あるOBの呟き- 1stステージ vs BULLSフットボールクラブ戦

2015/09/13

シーズン初戦を117-0のリーグ記録で圧勝したBigBlue。第二節の対戦チームは、初戦を競り合いの末勝利したBULLSフットボールクラブ(以下、BULLS)です。前回の対戦は、2011年シーズン第三節で、この時はBigBlueが前半を17-0とリードするものの、3Q/4Qに1TDずつを許し、何とか26-14で逃げ切った試合でした。その後のBULLSは、毎シーズン1勝4敗と苦しみますが、今シーズンは初戦で東京ガスを逆転で破り例年以上に勢いのあるチームとなっています。

春の交流戦2試合と第一節の試合を見ると、BULLSはRBの猿渡選手を軸にランプレーを組み立て、要所でパスを挟みリズムを作るオフェンスを展開しているように見えます。先ずはランプレーの阻止、そしてDB陣の粘りのマークでいかにレシーバーをカバーし、少ない相手のパスプレーを阻むかで、試合展開が変わりそうです。またBigBlueオフェンスとしては、BULLSオフェンスがパスプレーが少ないだけに付け入る隙は大いにありそうです。夏の暑さを思い出させる厳しい日差しの中、K#8小田倉選手のキックオフで試合が始まります。
 

幸先良くスタートするオフェンス・ディフェンス

BULLS最初のオフェンスシリーズは、3rdダウンコンバージョンのランプレーをLB#9星田選手が止めパントで交替します。BigBlue最初のオフェンスは、QB#3クラフト選手からTE#40スタントン選手へ25ヤードのパスで敵陣に入ると、最後はフリーでエンドゾーンに入っていたWR#83松尾選手へ28ヤードのTDパスが成功します。TFPでも、前回の試合同様キックフォーメーションから体型を変えて、QB#14近藤選手からTE#40スタントン選手へのパスが成功。幸先良く8-0とリードします。

続くBULLSの攻撃では、RB#4菊池選手が突破を試みますが、DL陣の厚い壁は破れずパントとなります。ここでスクリメージライン中央を割って走り込んだDL#31藤井選手がパントをブロック。転がるボールはエンドゾーンを割りセーフティとなります。再び攻撃権を得たBigBlueですが、次のシリーズは反則での後退が響きパントで攻撃権が移動します。自陣3ヤードからのBULLSの攻撃は、BigBlueのオフサイドの反則に助けられ、RB#1猿渡選手が6ヤード前進して初めてダウンを更新します。この後パントで攻撃権を得たBigBlueオフェンスは、RB#10末吉選手があわや独走TDとなる39ヤードのビッグゲイン。ここは、RB#21髙木選手がゴールライン上を文字通り飛び込みTDを奪います。

BULLSオフェンスは、DL#5イートン選手とLB#22中山選手が-6ヤードのロスタックルを1stダウンで強いていたため、3rdダウンでWR#88吉田選手に12ヤードのパスが通りますが、ダウン更新を許さず4thダウンパントとなり、試合は2Qに入ります。

このシリーズでは、QB#3クラフト選手からFB#33重森選手へランパスが通ると、20ヤードを前進。RB#10末吉選手が中央突破でボールを運ぶと、最後はWR#18上廣選手へ26ヤードのロングTDパスが成功し23-0とリードを広げます。しかし次のBULLSのオフェンスでは、再び反則で5ヤードを相手に与えると、パスからスクランブルに出たQB#6藤原選手をDL#34ブルックス選手がタックルしますが2回目のファーストダウン更新を許してしまいます。しかしここからLB#6北守選手、DL#5イートン選手の好タックルも有り、このシリーズもパントで攻撃権が移動します。

続くBigBlueオフェンスシリーズからQBは#4多川選手が登場します。このシリーズでは、まずWR#17中島選手へのパスが通ると、途中RB#21髙木選手のランを挟みながら、WR#88伊藤選手、WR#17中島選手へのパスで前進します。特にWR#88伊藤選手へは、29ヤード、18ヤードとロングパスが成功し、両選手の好調さが伺えます。ゴール前では最後の詰めにやや手こずるものの、最後もWR#17中島選手へ4ヤードTDが成功し、最初のドライブが完成します。

続くBULLSの攻撃を4thダウンパントに押さえ、敵陣40ヤード、2Q残り2分28秒からBigBlueの攻撃。時間消費を考えてか、ここではRB#21髙木選手とRB#10末吉選手を使い、ランプレーで時計を進めながら前進します。ゴール前7ヤードからファーストダウンのプレーでは、RB#10末吉選手が一気にエンドゾーンに突進。タックルを受けた後も大きく体を伸ばしますが、僅かにエンドゾーンには届きません。しかし、残り1ヤードを再びRB#10末吉選手が中央に突進してTD。この後のBigBlueのキックオフで2Qが終了し、37-0で前半を折り返します。
 

後半もぶれないオフェンス・ディフェンス

後半3Qは、BULLSのキックオフで再開します。自陣14ヤードでボールをキャッチしたRB#21髙木選手は、タックルを受けて一旦倒れそうになるものの、持ち前の粘り腰で体勢を立て直すと、サイドライン際を敵陣35ヤードまで独走します。ここからQB#4多川選手のキープでダウンを更新すると、次はWR#83松尾選手へのパスでダウン更新。そして最後はRB#36鈴木選手がタックルを振りほどして13ヤードを駆け抜け、後半最初のTDを奪います。

後半最初のBULLSの攻撃は、RB#4菊池選手のランにWR#7加藤選手へのパスが繋がり、攻撃にリズムが生まれダウンを更新して、50ヤードラインまで進みます。しかしRB#4菊池選手のランはLB#22中山選手、DB#23保宗選手のタックルで2ヤード後退。さらにBULLSのフォルススタートの反則に、交代違反の反則と続けて後退。自ら攻撃のリズムを崩してしまい、BigBlue陣内に入ること無くパントとなります。

続くBigBlueの攻撃は、RB#36鈴木選手、RB#21髙木選手のランが止まらずゴール前5ヤードでファーストダウンを更新します。RB#36鈴木選手のランは素早いタックルで1ヤード戻されますが、次のプレーではWR#16梶川選手へ6ヤードTDパスが成功。51-0とさらにリードが広がります。3Qも残り27秒からのBigBlueのオフェンスには、QB#14近藤選手が登場。FB#33森重選手への5ヤードパスの後、WR#89円谷選手へ9ヤードのパスが通り、ダウンを更新して敵陣に入ったところでフィールドが代わり4Qに試合は入ります。

4Q最初のプレーはWR#83松尾選手への9ヤードパス。QB#14近藤選手はタックルを受け3ヤード下がるものの、再びWR#89円谷選手へ9ヤードパスを成功すると、WR#16梶川選手へ6ヤードパスを通してダウンを更新します。再びタックルを受けて後退しますが、RB#36鈴木選手が突進し、ゴール前11ヤードでダウンを更新します。再びRB#36鈴木選手が走り抜けるものの僅かに届かず、しかし最後の1ヤードをRB#21髙木選手が飛び込みTDを奪います。

何とか一矢報いたいBULLSはパスで前進を試みますが、厳しいマークがそれを許しません。パントは短く、フィールド中央からのBigBlueの攻撃は、RB#21高木選手、#36鈴木選手のランにWR#16梶川選手へのパスとテンポ良く前進します。さらにWR#47永山選手へ21ヤードのロングパスが通り一気にゴール前3ヤードまで進むと、最後はRB#10末吉選手が飛び込みTDを奪います。

4Qも半分が過ぎたBULLSの攻撃。RB#1猿渡選手のランの後、WR#7加藤選手、WR#18太田選手と続けてパスが通り、この試合初めてBigBlue陣内に入ります。しかし、ここからのパスが通らず、4thダウンギャンブルのランもファーストダウンに届かず、BULLS陣内41ヤードで攻守が入れ替わります。その直後のファーストプレー。ハンドオフを受けたRB#10末吉選手は、スクリメージライン中央を抜けると一気に加速。相手ディフェンスを置き去りにして、59ヤードを一気に走り抜けTDを奪います。

K#8小田倉選手のキックオフはタッチバックとなり、自陣25ヤード、残り2分からBULLSの攻撃。BigBlueディフェンスは、一発TDを警戒してかやや下がり気味のディフェンス。その為、QB#6藤原選手のスクランブルへの対応が遅くなり、ロングゲインを許してしまいます。ただ、ボール位置がフィールド奥だったため、相手のランプレーは時間消費にもなり、タイムコントロールをしながらのディフェンスを続けます。最後は、4thダウンギャンブルのパスが失敗しタイムアップ。72-0でこの試合もBigBlueが完封勝ちを納めます。
 

さらに磨きを掛けて

ハリケーンズ戦に続き、2試合続けての完封勝利は、昨年以上にディフェンスの調子が良い兆候と言って良いでしょう。1Q序盤にDL#31藤井選手のパントブロックはあったものの、前回の試合のようなインターセプトやファンブルリカバーというターンオーバーはこの試合ではありませんでした。ただ、派手なプレーこそ無かったものの、逆に一つ一つのプレーの精度は上がったように感じられました。しかし4Q中盤からは疲れも出たのか、やや相手に押される場面もあり、この辺りは反省が必要でしょう。

オフェンスも後半失速すること無く、最後まで貪欲に得点を狙う勢いには期待が持てます。特にRB#10末吉選手は、前節の5TDに続き、この試合でも3TDを獲得。これまでのどのシーズンよりも逞しくなり、ディフェンスのブロックをものともしない走りは、今シーズンの大きな戦力として期待出来ます。またこの試合では、QB#14近藤選手のパスも良く決まり、学生時代のプレーを取り戻しつつあるようです。この辺りもオフェンス力の厚みが増している、嬉しい兆候でしょう。次の東京ガス戦では、さらにパワーアップしたプレーを見せて欲しいと思います。
Go BigBlue!

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