2015 1st Stage: アサヒビール シルバースター戦の見所

2015/09/29

ここまで完封三連勝と例年に無く好調なBigBlue。第四節の対戦相手は、やはり三連勝と好調なアサヒビールシルバースター(以下、アサヒビール)です。アサヒビールとは、リーグ戦ではこれまで2勝2敗の五分の結果ですが、最後の2011年の対戦では13-27と、前半のビハインドを後半詰めることが出来ずに敗退。さらに春の交流戦では、今シーズン加入した、QB#15ミルズ選手-WR#3ウィルソン選手のホットラインを止められずに9-34で完敗。今回の対戦が、二度あることは三度あるとなるか、三度目の正直で四連勝を飾るのか、非常に注目される対戦となります。

両チームとも3勝を既に獲得しているため、地区3位以上の2ndステージ上位リーグ進出は確定しています。さらにアサヒビールはこの試合に勝てば、第五節に敗れたとしても4勝の可能性のあるBigBlue、LIXILに直接対決で勝利するため中地区優勝が確定します。一方BigBlueは、この試合に勝利し続くLIXIL戦でも勝てば文句なし5連勝での初の地区優勝となりますが、敗れれば地区2位以下が確定します。また、この試合に勝利してLIXIL戦で敗れれば、BigBlue、アサヒビール、LIXILの3チーム間での得失点差による順位確定の可能性が生まれてきます。これからは、これまで以上に厳しい相手との対戦が続きますが、何としてもまずこの試合で勝利を獲得して次のステップへの大きな弾みにしたい試合です。

オフェンスの見所

春の交流戦での大敗の記憶がどうしても蘇りますが、春と今回ではオフェンスチームの陣容は大きく変わっています。先ずは気になるパッシングユニットでは、春の試合には出場しなかったWR#81栗原選手とWR#17中島選手という、頼れるターゲットが今回は存在します。さらに、ここまでの試合ではWR#18上廣選手、WR#80瀧選手、WR#16梶川選手、WR#88伊藤選手と若手選手の活躍も目立っており、今年もチームキャプテンを努めるTE#40スタントン選手の気迫溢れるプレーも健在。パスオフェンス力は昨シーズン以上に充実しています。

最も注目すべきはランユニットです。春の試合では、RB#21髙木選手がグランドアタックのほぼ全てを担いましたが、髙木選手自身日本代表選手としてワールドカップで経験を積み、ここまでの3試合ではさらに鋭さを増した走りを見せています。また春の試合には参加しなかったRB#10末吉選手は、体も一回り大きくなり、これまで以上にランプレーに逞しさが加わっています。さらに今シーズン移籍してきたRB#36鈴木選手は、ベテランらしいクレバーな走りを見せており、先の二人とはまた違ったタイプのランナーです。その為、これまではややもすると単調なプレーになりがちであったグランドアタックに幅が生まれ、ここまでの得点力向上に繋がっています。

ここまでのアサヒビールのディフェンスを見てみると、ランディフェンスに関しては相手に獲得ヤードを許している傾向が伺えます。一気にファーストダウンを奪われる可能性のあるパスに対してのディフェンスにウェートを置き、ランプレーに対しては多少のゲインは与えても確実に止めるていうプランなのかもしれません。BigBlueのランオフェンスに関して、あえて懸念をあげるとすると、ここまではRBの個人技でも一気にゲインを獲得する事が可能でしたが、この試合からはそう簡単にはダウンフィールドを走らせて貰えないことです。ここまでの3試合でも、スクリメージラインを抜けた途端にタックルを受ける場面がしばしば有りました。やはり、OLが一歩でも前に相手ディフェンスを押し込み、ランナーの走路を確保する作業が必要です。今シーズン、新人が多く入っているアサヒビールのDL/LBをどれだけ押し込み押さえ込むことが出来るかが、この試合の勝敗を握る鍵になるでしょう。

BigBlueオフェンスとしては、攻撃の核はパスであるものの、そこにいかに上手くランプレーを絡めて相手のディフェンスを揺さぶり、パス・ラン、どちらでもTDを奪える流れに持ち込めるかが勝負の分かれ目となるでしょう。そう言う意味で、試合の流れとしては初戦のLIXIL vs アサヒビールの試合に近いものになるのでは無いかと思われます。その場合、あの試合の勝敗を分けたのはパスインターセプトの差です。ここまで、どちらかというとパッシングオフェンスを押さえてきた印象を受けるQB#3クラフト選手が、この試合ではその封印を解き空中戦でアサヒビールのQB#15ミルズ選手と対決するのか、あるいはランプレーの力業で相手を押し返すのか、まずは最初のシリーズでの攻防が見所でしょう。

ディフェンスの見所

LIXIL戦でのアサヒビールの攻撃は、総獲得ヤードの93%がパスによるものと圧倒的です。それ以外の2試合でも、パスによる獲得ヤードは80%前後であり、この傾向はQBがミルズ選手から交代しても変わりません。それだけ今シーズンのパッシングオフェンスに自信がある証拠と言えるでしょう。実際LIXIL戦の様子を見ると、QB#15ミルズ選手はLIXILのディフェンスにパスポケットから追われても、左右に動き回りながらターゲットを捜して、そこからパスを成功させます。先ずは、このミルズ選手の動きを封じ込めることが最優先課題と思われます。今回のディフェンスでは、左右エンドにDE#34ブルックス選手、DE#5イートン選手が控えるため、ある程度ミルズ選手の機動力を押さえることは可能でしょう。そこにDL/LBが中に入りタックルを狙うことで、QBにボールを長く持たせないことが相手のパスオフェンスを崩す切っ掛けになるでしょう。

レシーバー対策では、まずはホットラインのWR#3ウィルソン選手対策が最優先課題です。さらに、獲得ヤードではウィルソン選手を上回っている、WR#83林選手にも要注意です。この二人も含めて、ここまでの中地区レシービング上位10人の内5人がアサヒビールの選手であることから、DB陣はかなり厳しい試合を覚悟しないといけません。その場合、前節の東京ガス戦で犯したパスインターフェアーの反則を回避しつつ、しかしレシーバーへのプレッシャーは持続する難しい駆け引きが必要になります。LIXIL戦では互いにインターセプトの応酬となりましたが、シーズン開幕直後の試合と異なり、ここまで3試合を消化して、プレーにも安定性が生まれているはずです。DBとしては、先ずは確実なタックルでロングゲインを防ぐと共に、コントロールの良いバスだけにパスコースを狙いやすいという点もあると思われます。その為、DB陣の中でもベテランのDB#20矢部選手、DB#32椙田選手、DB#26星田選手の、経験に裏打ちされた「勘」が、重要な場面で大きなプレーを生みそうな予感がします。

パスディフェンスは、最後はDBとレシーバーの対決勝負ではありますが、一番影響するのはやはりQBに対しての直接のプレッシャーです。この試合、僅差での点の取り合いが予想されるだけに、特に後半に入ってからどの様にしてQBのリズムを狂わせ、最大の武器であるパスの精度を狂わせるかがディフェンスとしての勝負所ではないでしょうか。両DEの二人に加えて、中央にも重量級のDL#99紀平選手がおり、さらに経験豊富なLB#9星田選手、LB#22中山選手、LB#7岸本選手といった自由に動ける選手が、どの様にミルズ選手に対してプレッシャーを掛けていくかが、この試合最大の見所と言って良いでしょう。

当然アサヒビールもそう言うディフェンスに対しての対策は想定しているでしょう。LIXIL戦後一月間もの準備期間が相手にはありましたから、LIXIL戦の結果を基に色々と新しいプレーを準備してくるものと予想されます。例えばQBが動けなくても、左右へ早いパスで展開して、そこからレシーバーを走らせるようなプレーは十分考えられます。また、ここぞというチャンスには、フリーフリッカーのようなスペシャルプレーも考えてくるでしょう。ただ、ここまでの試合内容から、アサヒビールの攻撃の軸はパスという前提は変わらないと思われます。丁度BigBlueのディフェンスから見ると、練習での対クラフトオフェンス、あるいは、昨シーズン苦しめられた富士通のキャメロン選手との対戦に近いイメージかもしれません。春の交流戦では、ルーキーのDB#15斎藤選手がインターセプトを奪っていますが、同様のチャンスはこの試合でもあるはずです。勢い余って反則に至ることは許されませんが、相手のミスを誘発するような勢いのあるディフェンスを最初から最後まで続けることが出来るかどうかが、この試合の勝敗を決める重要な要素と言えそうです。

試合の見所

最大の見所は、春の交流戦では実現しなかったQBクラフト vs QBミルズのパッシング対決でしょう。LIXIL戦では、徹底してパスに拘りLIXILディフェンスを苦しめたミルズ選手の精度の高いパスオフェンスを展開するアサヒビールに対して、ここまで昨シーズンまでのパスオフェンスとはややスタイルを変えてランアタックも織り込みながら、ラン&パスのメリハリを付けたオフェンスを展開するBigBlue。ある意味、アサヒビールから見ればLIXIL戦の再現とも言える試合になりそうです。BigBlueとしては、LIXIL戦の内容からいかに相手の弱点を見つけて攻撃するか、その鬩ぎ合いが一番の見所と言って間違いありません。

さらに言えば、この試合はこれまで何度かチャンスが有りながらも逃し続けてきた地区優勝を賭けた試合でもあります。この試合に勝利して地区優勝を決めて、今後のスケジュールを有利に進めたいアサヒビールに対して、BigBlueにとっては最後に残る強豪2チームとの対戦のうちの一つ。どちらのチームにとっても、大きなプレッシャーの掛かる試合だけに、それに打ち勝つ精神力の勝負である試合と言って良いでしょう。最後まで取られたら取り返してを繰り返し勝利した、昨年のファイナルステージ LIXIL戦のような強い気持ちで臨む試合にすることが、この試合での勝利だけで無く、今後の試合にも生かされる大きな自信になるはずです。 Go BigBlue!

アーカイブ

BIGBLUE PARTNERS

日本情報通信株式会社 AIT 協和警備保障株式会社 SoftPlex BELL GROUP PM Global E-net UOS 日立チャンネルソリューションズ株式会社 AEON MALL イオンモール幕張新都心 BATHCLIN ADP 幕張温泉 湯楽の湯 urgent! Drone Center JETSTROKE R&Y RENTAL JOY ROUTE