あるOBの呟き- 1stステージ vs 東京ガス クリエイターズ戦

2015/09/22

5試合が予定されている1stステージは、早くも折返し第三節の試合を迎えます。対戦チームは東京ガスクリエイターズ(以下、東京ガス)。昨シーズンは、2勝3敗で1stステージを通過した東京ガスですが、ここまで2戦2敗と不本意な成績が続きます。初戦のBULLS戦では、互いに点の取り合いシーソーゲームとなりましたが、最後に追撃が届かず敗戦。次のアサヒビール戦は、相手のオフェンス力に力負けして、大差での敗戦となりました。三試合目となるこの試合では、敗れてきたとはいえここまでの経験値もあり、これまでとはひと味違うプレーも予想されます。

これまでの試合結果を見る限りでは、得意とするパスオフェンスに苦しんでいる様子が伺え、BigBlueディフェンスとしては相手のパス攻撃を防ぎ、相手の攻撃をランプレーに集約させることで試合展開を有利に持ち込みたいところ。3試合続けて完封出来るほど甘くは無いと思うものの、それに近い結果は残したいところです。オフェンスに関しては、やはりパスを中心に大量得点を狙いたいところです。今後の試合予定を考えると、パス成功率と得点力がどれだけ向上しているか、期待したい試合でもあります。
 

スタートダッシュに失敗

東京ガスのキックオフで始まる試合。BigBlueのシリーズはQB#3クラフト選手がパスを投じますが、これが微妙なところでレシーバーとタイミングが合わず失敗し、パントで攻撃権が移動します。続く東京ガスの攻撃もパントで終了し、2回目のBigBlueの攻撃。ここで、今度はOLが相手のラッシュを漏らし、QB#3クラフト選手は逃げるものの、それが災いして21ヤードのロス。その為、このシリーズもパントで交代となります。これまでの圧倒的なオフェンスが嘘のように感じられます。

嫌な雰囲気が漂う中で、エンドゾーン近くから東京ガスの攻撃。東京ガスのWR#88岩越選手の前に入ったDB#26星田選手が、パスをインターセプトをします。ゴールまで26ヤード地点からのBigBlueの攻撃は、RB#10末吉選手が20ヤード、6ヤードと2回運んでTD。やっとチームにいつもの「らしさ」が戻ってきます。

次の東京ガスの攻撃でも、BigBlueの反則で自陣への前進を許しますが、今度はDB#22中山選手がパスインターセプトをし、敵陣46ヤードまで20ヤードをリターンします。ここで今度はファーストダウンのプレーでハンドオフを受けたRB#21髙木選手が、中央を突破。エンドゾーン手前でタックルを受けるものの、そのままダイブしてエンドゾーンへ飛び込みTDを奪います。ディフェンスがチャンスを作り、オフェンスが直ぐに点に結びつける、良いリズムが生まれつつあります。

ところが次の東京ガスの攻撃では、BigBlueに反則が続き、それにより相手にファーストダウンを与えてしまうシリーズが続きます。試合は2Qに入り、ゴール前15ヤードまで進みますが、4thダウン残り6ヤードとなり、東京ガスはFGを選択します。今シーズン初の失点を覚悟しましたが、スクリメージラインを割って入ったDE#5イートン選手がキックをブロック。値千金のプレーを見せて無失点記録が続きます。

FG失敗の為、自陣20ヤードからファーストダウンの攻撃となるBigBlue。QB#3クラフト選手は、RB#10末吉選手へワンフェイクを入れて時間を稼いだ後に、フィールド中央に走り込んできたWR#81栗原選手へパスを一閃。WR#81栗原選手は、そのままエンドゾーンまで80ヤードを独走してTDを奪います。続く東京ガスの攻撃では、パス・ランと小刻みに前進し、4thダウン1ヤードのコンバージョンも2回成功。BigBlue陣内33ヤードでファーストダウンを奪います。しかしDL#99紀平選手が-4ヤードのQBサックを決め、その後退が響きこのシリーズはパントで終了します。このパントはエンドゾーン手前1ヤードで止まり、厳しいシチュエーションからBigBlueの攻撃が始まります。

ゴール前1ヤードからの攻撃は、RB#10末吉選手が2回運び16ヤードまで前進。この後2回続けてパスが失敗しますが、3rdダウンではWR#17中島選手へ17ヤードのパスが成功し、自陣37ヤードでファーストダウンを獲得します。すると、次のプレーでハンドオフを受けたRB#21髙木選手は、一度右のオープンへ走り出ると直ぐに左にカットインしますが、そこからさらに中央に進路を素早く変更して相手タックラーを避けると、そのまま63ヤードを独走してTDを獲得します。スコアが28-0となり、次の東京ガスの攻撃はランプレーを続けてダウンを更新したところで2Qが終了しハーフタイムに入ります。
 

続く反則、しかし踏ん張る

3Qは東京ガスの攻撃から。QB#8徳島選手のパスが続けて失敗すると、3rdダウンではQBがボールをファンブルし何とかリカバーするものの、この後退が響いてパントで攻撃権が移動します。BigBlueは、3Qも#3クラフト選手が登場します。TE#40スタントン選手、WR#18上廣選手へロングパスが成功して相手のレッドゾーンに迫りますが、今度はQB#3クラフト選手がターゲットを捜しているうちにラッシュを受けて11ヤード後退してしまいます。これで2ndダウン21ヤードとなりますが、ここからWR#81栗原選手へ22ヤードのパスが成功し、ゴール前11ヤードでファーストダウンを獲得します。ここからRB#36鈴木選手が4ヤード進めた後、相手のパスインターフェアの反則でゴール前2ヤードでファーストダウンとなると、すかさずWR#81栗原選手へ浮かせたパスが通り2ヤードのTDキャッチになります。

このまま試合の主導権を握るかと思われたBigBlueですが、次の東京ガスのオフェンスでパスインターフェアの反則でBigBlue陣内でファーストダウンを与えるととリズムが狂い出します。オプションやリバースで左右に揺さぶられて前進すると、これで焦りが出たのか、4thダウン1ヤードでフォースカラータックルの反則で、ゴール前5ヤードでファーストダウンとなります。1stダウンのパス失敗の後、2ndダウンではDE#34ブルックス選手が4ヤードのロスタックル。さらに3rdダウンのパスも凌いで、東京ガスは4thダウンでFGを選択します。距離は27ヤードと問題無い距離でしたが、キッカーの目の前に飛び込んできたDE#34ブルックスに足下のタイミングがずれたのか、キックはゴールポストの左側に外れて失敗。再びピンチを凌いで、相手の得点を許しません。

このディフェンスの勢いをさらに加速させたいBigBlueオフェンスは、QBを#4多川選手へ交代。しかしパスが通らず、多川選手最初のシリーズはパントで攻守交替となります。続く東京ガスの攻撃から試合は4Qに入りますが、1stダウンではDL#96林選手のオフサイドで5ヤードを与えてしまうと、さらに相殺とはなったものの反則が続き、両チームエキサイトした雰囲気となります。この鬱憤を晴らすかのように、2ndダウン5ヤードから東京ガスはQB#1中本選手がスクランブルでダウンフィールドに走り出たところに、DB#42大松選手がクリーンヒット。たまらず#1中本選手の手からボールが飛び出ると、LB#6北守選手が飛び込み確保し、勢いを取り戻します。

続くBigBlueの攻撃では、QB#4多川選手からWR#80瀧選手へ続けてパスが成功し敵陣35ヤードまで前進すると、RB#10末吉選手へボールが託されます。スクリメージラインを突破したRB#10末吉選手は、相手のタックルもスピードで振り切ると、そのまま一気にエンドゾーンまで走り込みTDを奪います。
 

まだまだ9分近く残る4Q。東京ガスはQB#14室田選手を投入。ここでまたBigBlueにパスインターフェアの反則が発生し、相手にダウンを与えてしまいます。さらに、ワンポイントでWR#88岩越選手がQBに入ると、WR#82中村選手へパスが成功し、BigBlue陣内に入ります。4thダウン2ヤードでは、TE#44吉島選手へのパスが成功しギャンブル成功しさらに前進しますが、BigBlue DB#27森選手のロスタックルも功を奏し、この攻撃はパントで後退となります。

まだ時間があるため、さらに追加点を狙いたいBigBlueですが、フォルススタートの反則で後退したこともありパントで攻撃は終了します。続く東京ガスの攻撃では、一度はダウン更新を許すものの、その後はQBにプレッシャーを与えさらにDBのマークも厳しくなりパスを失敗に追い込みます。4thダウン残り12ヤードからのギャンブルも、パス失敗となり、攻撃権がBigBlueに移動します。試合は残り2分余り。最初のプレーでホールディングの反則があり10ヤード後退しますが、40秒のプレークロックを目一杯使用して時間を消費。最後はRB#36鈴木選手がダウンを更新したところで、残り時間が流れて試合終了となりました。

次は最高の試合を

最終スコアは、42-0と3試合続けての完封勝利ですが、序盤、中盤、終盤と課題が残る試合でした。理由は分からないものの、試合最初のオフェンス2シリーズは、ボタンを掛け違えて洋服を着たような違和感を感じる時間帯でした。それでも、DB#26星田選手のインターセプトが生まれ、そこからすかさずRB#10末吉選手のTDランで得点。さらに続いてDB#22中山選手のインターセプトから、今度はRB#21髙木選手のTDランと、苦しみながらもディフェンス・オフェンスにリズムを取り戻す地力があるのが、今シーズンのBigBlueの強さでしょうか。とは言っても、12反則101ヤードの罰退は、通常の試合なら致命傷とも言えるもので、今回は運が良かったと思うのが正解でしょう。

課題は散見されたものの、それらマイナスの状況を一気にひっくり返すだけのオフェンス力はこれまでに無かったものと言って良いでしょう。さらにディフェンスでは、2回のインターセプトに1回のファンブルリカバーだけで無く、2回のFGを失敗に追い込む力は、これまで足りなかったピースが埋まってきた印象を受けます。個人的には、今回のDB#42大松選手のタックルのように、低く確実なタックルプレーが増えてきたように感じます。これから対戦が予定されている上位チームの選手相手にどれだけ通用するかは未知数ですが、TDはおろかFGすら許さないでここまで来た守備力は、これまでとはひと味もふた味も違うBigBlueの証しと言えます。

残る2試合はどちらも強豪チームとの対戦。先ずは春に敗れたアサヒビールに対してどの様に雪辱するのか、その準備をこの二週間の間に完了することを期待したいと思います。Go BigBlue!

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