あるOBの呟き- 第一試合 vs. ハリケーンズ

2010/05/03

今年も、いよいよパールボウルからフットボールシーズンが開幕します。German-Japan Bowl遠征のため、例年と比べて一週間ほど開幕時期が遅くなる今シーズン。やはり例年通り3チームずつの4ブロックに分かれて開催される予選ブロックで は、BigBlueはBブロックに入りハリケーンズ、シーガルズと対戦します。

例 年、春の初戦はそのシーズンに対する期待や不安が大きくなり、秋のレギュラーシーズン開幕とはまた異なった気持ちの高ぶりがありますが、今年は山田晋三新 ヘッドコーチ、宮田耕次新オフェンスコーディネーターを迎え、チームのシステムも雰囲気も昨年までとはかなり違ったものになりつつあるようです。2月から 始まった新チームでは、もう一度徹底的に基本技術の確認と習得に重点を置いていたと聞いており、これまでの、どちらかというと派手目のBigBlueオ フェンスとは、少し毛色の違ったオフェンスプレーが展開されるのではないかと思われます。新旧システムの入れ替え時というのは、往々にしてスムースには行 かないもので、どうしても新旧の摩擦が生まれて失敗することが多いものですが、逆にそれが産みの苦しみにもなり、新しいスタイルが誕生する切っ掛けにもな ります。今日の試合でBigBlueがどちらに転ぶのか、いつも以上に期待と不安が募る試合になります。

対戦するハリケーンズとは、昨シーズン・第3節で対戦。この時はBigBlueが先制するものの、常に射程距離から離れず、3Q終了まではどちらに 勝利が転ぶのか分からない内容でしたが、何とかBigBlueが4Qに逃げ切ったという試合。油断できないチームです。そのハリケーンズのキックオフで、 いよいよ試合開始です。

怒濤のオフェンス・ディフェンス

キッ クオフを大きく敵陣内までRB#29原田選手が戻すと、先発QB#14多川選手が登場。ランプレー中心の組み立ての中で、新人のWR#81山下選手、 SB#18高木選手へのパスも織り込みゴール前10ヤードでファーストダウンを獲得します。この10ヤードをRB#24中野選手が1プレーで駆け抜けまず は先制のTDを上げます。続くハリケーンズのオフェンスシリーズは、4thダウンパントに押さえて、すぐにBigBlueに攻撃権が移動します。

パントキックがタッチバックとなり自陣20ヤードからのオフェンスシリーズ。今度も、ランで一度ダウンを更新するものの、パスが続けて失敗しさらに 反則罰退もあり3rdダウン残り10ヤード。ここでQB#14多川選手は、WR#1岸選手にパスを投じると、キャッチしてから一気に駆け上がり47ヤード のビッグゲインになります。最後は、SB#18高木選手にピッチでボールを渡すと、そのままサイドライン際を駆け上がりTD。最初のTDでは失敗した TFPキックも成功して13-0とリードを広げます。

勢 いに乗ったBigBlueは、続くディフェンスでもビッグプレーが。セカンドダウンロングの状況から、ハリケーンズQBの投じたパスをLB#4坂本選手が インターセプト。19ヤードを戻して絶好の得点機会を得ます。しかしここで油断したのか、あるいは展開が早すぎてオフェンスチームの準備が足りていなかっ たのか、最初のプレーでファンブルを、それをハリケーンズがリカバー。再びハリケーンズがオフェンスシリーズを始めます。ダウンを2度更新するものの、 ホールディングの反則で10ヤード後退したところで試合は2Qに入ります。

2ndダウン19ヤードと厳しい状況に決め手を欠き、ハリケーンズはパントで攻守交代。ここでBigBlueはQBをQB#13澁井選手に交替。最 初の2プレーは相手に止められて前進出来ませんが、3rdダウンではSB#18高木選手に20ヤードのパスが決まり大きく前進。さらに、RB#30工藤選 手、TE#85加藤選手に続けてダウンを更新するパスが決まり大きく前進すると、RB#24中野選手があわやTDという24ヤードのロングゲインを見せて 一気にゴール前に攻め込みます。ここから反則で一度後退するものの、最後はRB#26吉津選手が5ヤードを飛び込み2Q最初の得点を上げます。

この後、両チーム攻めてに欠きパントで攻撃権を後退した後再びハリケーンズのオフェンスシリーズ。何とか前半に得点を上げたいハリケーンズオフェン スですが、投じたパスをレシーバーが弾くと、それをDBに入っていたQB#5春日井選手が飛び込んでキャッチ! 2Q残り2分を切って、再びBigBlueに攻撃権が回ってきます。フィールド中央付近からのBigBlueのオフェンスシリーズは、RB#24中野選 手、SB#18高木選手へパスが決まり前進して、ゴール前17ヤードでファーストダウン。ここでWR#1岸選手にTDパスが決まり、TFPキックも成功 し、26-0で前半を折り返します。

衰えないモメンタム

今 年は、春の試合から1Q=15分計時で行われているため、ハーフタイムも20分と長めにとられています。その間にじっくりと対抗策を練ってきたのか、後半 最初のハリケーンズのオフェンスはランプレーできっちりと距離を獲得しダウンを更新して前進しゴール前26ヤードでダウンを更新します。ハリケーンズは 1st/2ndダウンでラン突破を狙いますが、BigBlueの厚い壁に阻まれて前進出来ず。3rdダウンのパスも失敗し、4thダウンで残り9ヤード。 ここでFGを選択したハリケーンズですが、ラインを割って飛び込んできた新人LB#19鄭がキックしたボールをリフレクト。転がるボールをDL#99南家 がリカバリーし、BigBlueディフェンスチームの完封は続きます。

フィールド中央付近からのBigBlueのオフェンスシリーズ。QB#14多川は確実にランプレーで前進しゴール前11ヤードでダウンを更新。この 1stダウンのプレーでは、自らボールキープをすると相手ディフェンスに飛び込みますが、激しいタックルにヘルメットが飛ぶような状態に。ゴール前3ヤー ドとなりましたが、QB#14多川選手を下げQB#13澁井選手が変わって登場。残り3ヤードをRB#24中野選手が飛び込み、この日自身2本目のTDを 決めます。

そのキックオフ直後のハリケーンズ最初のプレー。ハリケーンズQBが投じたパスを、再びLB#4坂本がインターセプト。オフェンスチームに休む間を 与えることなく攻守が交代します。この好機に、RB#30工藤選手のラン、WR#1岸選手へのパスとロングゲインを重ね、丁度ゴール前10ヤードでダウン を更新。ここから、TEに入っていたTE#85加藤選手に10ヤードのTDパスが決まり、得点を38-0とさらに広げます。

3Q終盤に再び攻撃権を得たBigBlueは、RB#24中野選手、RB#30工藤選手のランプレーが止まらず大きく前進。ゴール前30ヤードまで 前進してダウンを更新したところで、試合は最終4Qに入ります。サイドが変わった最初のプレー、WR#89円谷選手はQB#13澁井選手からのパスを キャッチするとそのままサイドライン際を駆け上がりますが、あと少しのところでエンドゾーンには届きません。残り1ヤードはQB#13澁井選手がダイブ し、点差は45-0とさらに大きくなります。

何 とか一矢報いたいハリケーンズですが、厳しいディフェンスにパントに追い込まれます。逆にBigBlueは、ランプレー中心にシリーズを組み立て、じっく りと時間を使いながら敵陣に向けて前進。ゴール前3ヤードまで迫りますが、1ヤード戻されると4thダウンでゴールまで4ヤードに。ここで4thダウン ギャンブルを一度は狙うものの、ディレーオブザゲームの反則で5ヤード罰退したためFGに変更。26ヤードのFGをK#8崔が成功し、7分半近いロングド ライブを締めくくりました。

最後の意地を見せたいハリケーンズは、再びランプレーで前進。中央を突破されてあわやTDというプレーを何とか止めて、ゴール前7ヤードでファース トダウンを獲得します。ここでBigBlueの反則でハーフディスタンス前進しゴール前4ヤードからのハリケーンズの攻撃。なんとしても得点を与えたくな いBigBlueディフェンスの迫力がちなのか、飛び込んだRBがボールをファンブル。これをDB#22中山がリカバリーして失点を防ぎました。この後 BigBlueが時間を消費紙、48-0で完勝した試合となります。

課題はあるが好調なスタート

例年春の初戦は、試合には勝つものの、オフェンス・ディフェンスともに今一つ物足りない、何か後味がスッキリしない内容が殆どでしたが、この試合は 久しぶりにBigBlueらしいスキッとする内容の試合でした。勿論課題はまだまだあり、反則による罰退、プレーの伝達ミス、選手交代のまずさ、プレーミ ス等目に付いたものも少なくありません。しかし、犯した失敗に対して、その後のプレーでしっかりと盛り返していますし、この春にスタートしたばかりの発展 途上のチームだと思えば、十分合格点の内容だったと思います。

とは言っても、次の対戦相手は強豪シーガルズ。そういう小さなミスが直ぐに失点に結びつく相手です。次の試合まで少し長いインターバルがあきます が、その間にしっかりと今日の反省をして修正出来れば、少なくとも昨年の2ndステージ最終戦のような一方的な試合にはならないはずです。まだ春の試合と は言え、上位チームとの対戦は貴重ですから、是非次の試合も今日以上の内容で勝利して欲しいと願います。

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