あるOBの呟き- 1stステージ vs LIXIL ディアーズ戦

2015/10/19

1stステージは早くも最終第五節。ここまで四連勝と好調なBigBlueの対戦相手は、LIXILディアーズ(以下、LIXIL)です。昨年の2回連続の対戦も記憶に新しいLIXILは、第一節のアサヒビール戦を落とし、ここまで3勝1敗。この試合に敗れると15年振りの地区3位となります。さらに昨年の雪辱も果たしたいことは確実で、昨年以上に厳しい試合が予想されます。LIXILは第一節の試合後この試合まで約一月半の準備期間が有り、入念に準備する余裕がありました。しかも第四節にはBigBlueはアサヒビールと対戦しており、直近の状況も把握しており、事前の情報戦では一歩リードしていると想像されます。

LIXILがこの試合に勝利し、さらに次の第三試合でアサヒビールがBULLSに勝利すると、4勝1敗でBigBlue、LIXIL、アサヒビールが並びます。この場合、アサヒビールは地区3位が確定しますが、LIXILは12点差以上の勝利であれば地区1位に、11点差以内であればBigBlueが地区1位となります。BigBlueとしては当然ながら五連勝で地区1位通過を勝ち取りたいところですが、最悪相手にリードされたとしても11点差以内を死守できれば地区1位となり、2ndステージでのスケジュールに余裕が生まれます。終盤に進むにつれて、試合の駆け引きがいろいろと生まれそうな予感と共に、LIXILのキックオフで試合開始です。
 

先制するものの痛いミス

自陣33ヤードからのBigBlue最初のオフェンスは、RB#21髙木選手、RB#10末吉選手のランが好調で敵陣レッドゾーンまで進むと、最後はQB#3 Craft選手からWR#81栗原選手へ7ヤードのコーナーパスが成功し先制点を奪います。所がその直後のキックオフ、ボールをキャッチしたLIXIL WR#18永川選手は、BigBlueのカバーチームを巧みにすり抜けると、そのまま74ヤードを独走。あっと言う間に同点のリターンTDを奪われてしまいます。

これでリズムが狂ったのか、続くBigBlueの攻撃はパントで終わりますが、折返しのLIXILの攻撃では、RB#32前川選手が33ヤードのロングゲインでBigBlue陣内に入ると、さらにWR#11前田選手へのパスが成功しゴール前8ヤードでファーストダウンを獲得。ここからRB#32前川選手が一気に飛び込みTDを奪われてしまいます。

続くBigBlueの攻撃は反則に寄る罰退が響きパントで攻守交代。LIXILのオフェンスは、この日好調なQB#9加藤選手のパスが的確に通り前進し、BigBlue陣内に入ったところで2Qに入ります。RB#29丸田選手が突進し、ゴール前8ヤードでファーストダウンを獲得します。TDを狙うQB#9加藤選手のパスを、あわやDE#34 Brooks選手がインターセプトという場面もあり、2回のパスは失敗。3rdダウンのRB#29丸田選手の突進もDE#34 Brooks選手がゲイン無しで止め、このシリーズはK#14青木選手のFGによる3点に抑えます。

LIXILのキックオフは、RB#21髙木選手がキャッチすると、リードブロッカーに助けられて大きく戻します。RB#10末吉選手の16ヤードラン、WR#81栗原選手への18ヤードパスとダウンを更新しながらゴール前8ヤードまで進みます。ここからエンドゾーンのTE#40 Stanton選手へパスが通ったもの、ホールディングの反則で取消。3rdダウンではWR#81栗原選手へパスが通るものの、厳しいタックルに会い残念ながらエンドゾーンには届かず、K#8小田倉選手の20ヤードFGで10-17と点差を縮めるに留まります。

続くLIXILの攻撃では、ランプレーをDE#5 Eaton選手の攻守で前進を阻み、このシリーズはパントで終了。次のBigBlueの攻撃で何とか得点を狙いたかったものの、このシリーズではQB#3 Craft選手のパスが不調でパントで攻撃権が移動します。このパントがミスキックとなり、LIXILは敵陣29ヤードからの攻撃を開始。WR#15島選手へ15ヤードのパスが通りゴール前10ヤードでファーストダウンを獲得すると、WR#11前田選手へTDパスが通り10-24と2TD差まで点差が広がります。

2Q残り56秒からのBigBlueの攻撃は、キックオフのボールをRB#10末吉選手が30ヤードをリターンし、敵陣43ヤードから始まります。残り時間との競争の中、TE#40 Stanton選手へ12ヤードのパスが成功し、ゴール前18ヤードでファーストダウンを獲得。ここからWR#18上廣選手へTDパスが投じられますが、残念ながら失敗。残り時間から2ndダウンでK#8小田倉選手が34ヤードのFGを決めたところで2Q終了隣り、13-24と11点差で折り返します。
 

キャッチアップと点差との戦い

後半3QはLIXILの攻撃から。QB#9加藤選手のファーストプレーパスを、LB#7岸本選手がWR#7宮本選手の前に入りインターセプト。続くBigBlueの攻撃では、ハンドオフを受けたRB#21髙木選手は、オープンへ走り出すと、WR#18上廣選手をリードブロッカーにして48ヤードの独走TD。ディフェンス・オフェンス、それぞれのビッグプレーで後半早々にTDを奪いますが、TFPのキックはブロックされて失敗し19-24となります。

しかし前半好調なLIXILオフェンスは、RB#29丸田選手のランと、TE#84吉田選手へのパスが上手く噛み合い前進すると、WR#7宮本選手へ37ヤードのTDパスが成功してしまいます。ここでLIXILは点差を12点差にすべく2点コンバージョンをTFPで狙いますが、ボールキャリアーのWR#11前田選手をDE#34 Brooks選手がタックルし、得点は19-30のままで終わります。

続くBigBlueの攻撃では、ターゲットが見つからずスクランブルにでたQB#3 Craft選手が13ヤード進みダウンを更新。次のプレーでは、左オープンのWR#80瀧選手へ22ヤードのロングパスが成功し、さらにRB#10末吉選手が11ヤード進みゴール前22ヤードでファーストダウンを獲得します。ここからLIXILの守備が厚くなり、ターゲットを捜すも見つからずスクランブルするQB#3 Craft選手はヤードを獲得する前にタックルされてしまいます。その為、このシリーズもK#8小田倉選手が登場し、34ヤードのFGで終了しますが、22-30と1TD+2点TFPで同点に追いつくまで差は縮まります。

この後はディフェンス戦が続きます。この試合パスが好調なQB#9加藤選手ですが、DE#34 Brooks選手にQBサックを受け9ヤード後退するとこのシリーズはパントで終了します。しかし次のBigBlueの攻撃も、厳しいラッシュを受けたQB#3 Craft選手がやや無理な体勢から投げたパスを、LIXIL DB#13山本選手がインターセプトします。続くLIXILのシリーズは3Qから4Qに入り、ゴール前29ヤードでファーストダウンを獲得した最初のプレー。QB正面に走り込んできたWR#15島選手の前に飛び込んだDB#20矢部選手が、このパスをインターセプト。やっとBigBlueらしいディフェンスが戻ってきます。

このチャンスからBigBlueのオフェンスは、相手の反則にも助けられて敵陣に入りますが、敵陣36ヤードで4thダウン残り1ヤードとなります。ここでBigBlueは、リードブロッカーにDE#5 Eaton選手とDE#34 Brooks選手を配し、RB#21髙木選手がロングスナップ受ける位置のワイルドキャット体型を取ると、LIXILは慌ててタイムアウトを取ります。タイムアウト開けにはQB#3 Craft選手が戻り、RB#21髙木選手にハンドオフをしてダウン更新を狙いますが、これを読んでいたLIXIL LB#42牧内選手が飛び込みロスタックル。チャンスを潰されてしまいます。
 
逆にLIXILはRB#29丸田選手が最初のプレーで一気に45ヤードを独走し、ゴール前18ヤードでファーストダウンを獲得。ここから途中から番号が#16に変わった#32前川選手が突進しますが、DL#97國方選手が2回とも阻止。3rdダウンではRB#29丸田選手が突進しますが、今度はDE#34 Brooks選手がノーゲインでタックル。LIXILのリードが12点以上となるTDを阻止し、FGの3点に押さえます。ここで得点は22-33と11点差のリードとなります。

何とかTDを返して、さらに攻撃権を奪い逆転したいBigBlue。RB#10末吉選手のランに、TE#40 Stanton選手、WR#81栗原選手へのパスとテンポ良く進み、ゴール前4ヤードでファーストダウンを獲得します。しかしここで反則で5ヤード罰退すると、さらにQB#3 Craft選手がラッシャーに追われて17ヤードのロス。WR#18上廣選手への10ヤードパスで戻すものの、4thダウンで21ヤードが残ったため、K#8小田倉選手の38ヤードFGで返すのが精一杯となります。

これで点差は25-33の8点となり、残り時間は1分5秒。LIXILはターンオーバーでの同点のリスクを嫌がったのか、RB#29丸田選手のランプレーを続けて時間を消費し、そのまま試合終了となりました。
 

昨年よりは一歩前進

昨年の借りを返されてしまったBigBlue。しかし、試合には敗れたものの得失点差では優位となり、1stステージの成績としては初の地区1位となりました。LIXILも4勝1敗となり、2位が確定しました。オフェンス・ディフェンス、ミスもありましたが、やはりLIXILが良く準備をしてきており、BigBlueの良さを発揮する余裕が与えられなかった印象です。特にダウン更新やゴール前オフェンスでは、ランもパスも的確にマークされており、得点チャンスが何度も奪われました。またLIXIL QB#9加藤選手のパスの精度も素晴らしく、パスポケットから逃げながらも投じるパスを防ぎきれなかったのが、敗因の一つと言えます。

最終戦を勝利で飾れなかったことは非常に悔しいのですが、昨年も今回と同じ4勝1敗から勝ち上がったわけで、条件としては少なくとも昨年よりも悪くはなっていません。逆に地区1位で通過したため、スケジュールは2週間間隔となり、昨年よりも余裕が生まれました。この試合の結果だけで無く、1stステージ全体として、昨年よりも「前進」した事を今は誇るべきでしょう。

2ndステージは、まずOBICと対戦し、続いて昨年も対戦したアサヒ飲料と対戦します。この試合の悔しさは、まずは次のOBIC戦に向けての発憤材料として欲しいと思います。Go BigBlue!

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