2015 2nd Stage: OBICシーガルズ戦の見所

2015/10/26

1stステージが終了し、いよいよ正念場となる2ndステージが始まります。これで4勝1敗での1stステージ(2008年まではリーグ戦)終了は5回となりますが、5回目にして初めて地区1位で終了することが出来ました。勿論、1位となるのであれば全勝で飾りたかったというのが正直な気持ちですが、今から結果が変わるわけではありません。昨年も4勝1敗地区2位で2ndステージに臨み、Japan X Bowlまで進んだわけですが、少なくとも同じ事が出来ない理由は無いはずです。その2ndステージ、最初の対戦チームがOBICシーガルズ(以下、OBIC)です。

OBICとは2ndステージで過去2回対戦していますが、何れも大差で敗れています(14-44@2009、27-55@2010)。しかし2013年の1stステージでの対戦では41-42とあと一歩という所まで追いつきました。この時は序盤から互いに点の取り合いとなり、4Q残り5分余りでOBICがTDを奪い1点リードした後、BigBlueのオフェンスはパスをインターセプトされて敗れてしまいました。あの試合以来、ディフェンスの強化がチーム課題の一つでしたが、その結果が生まれつつある今回、どこまで相手の攻撃を抑えられるかが、BigBlueにとって重要なテーマになるでしょう。

ディフェンスの見所

LIXIL戦での失点の内訳を見ると、4TD (TFP3回成功)、2FGの33点ですが、TDの一つは序盤のキックオフリターンTDであるため、実質的には3TD/2FG=27失点と言えます。失点は勿論少ない方が良いわけですが、良くは無いが、悪くも無い結果だったと言って良いのではないでしょうか。

LIXILの試合スタッツを見ると、パスは23回で243ヤード(平均10.6ヤード)に対して、ランでは26回158ヤード(平均6.1ヤード)と、パスが優勢な結果に見えますが、試合のイメージとしてはLIXILの二人のRB、#29丸田選手と#32前川選手のロングゲインでゴールライン前まで一気に攻め込まれ、最後はパスで得点を許すというパターンが多かったように感じられます。ランでは特に中央を攻められてミスタックルも有り前進を許し、パスでは都合8人のレシーバーに対してのカバーが十分でなく、最終的に失点に繋がったと言って良いと思います。

当然OBICとしてもこの結果を参考にするでしょう。第五節富士通戦では苦戦しましたが、ベテランRB#20古谷選手や、重量級RB#43望月選手はしっかりと結果をだしており、BigBlueとしてもLIXIL戦の経験を生かした対策が必要です。もともとはLBであるDE#5 Eaton選手を本来のポジションで使う、あるいは機動力のあるLB#7岸本選手、LB#22中山選手を中央に配置し、守りを厚くする等の工夫が必要かもしれません。

パスディフェンスに関しても、2インターセプトを奪い、決して悪い内容では無かったものの、やはり要所では確実にパスを通されて失点に繋がりました。本来両サイドからプレッシャーをかけるべき重量級のDE#34 Books選手やDE#5 Easton選手が上手くコントロールされていたことが問題でしたが、それをどの様に解決してQBにプレッシャーをかけるかがこの試合の課題です。OBICは、QB#6菅原選手とQB#12畑選手を併用すると考えられますが、富士通戦では菅原選手のパスが目立ちましたから、QBに合わせたディフェンスプランの準備が必要でしょう。LIXIL戦では、何かちぐはぐさを感じさせたDB陣は、当然対策を準備してくるはずですが、やはりメインターゲットのWR#18木下選手とWR#85萩山選手へのマークは必須です。また長身を生かしてRB#32原選手へのバブルパスも有り、DB#26星田選手やDB#1中谷選手の早い対応が重要になりそうです。

ディフェンスとしては、まずは機動力のある菅原選手のパスをどう攻略するかが一番の課題になりそうです。Brooks、Eaton両DE選手に、DL#96林選手、DL#31藤井選手による、左右からのプレッシャーに、レシーバーとのマッチアップが予想される、DB#20矢部選手、#23保宗選手、#1中谷選手といったDB陣による縦方向の守りが上手く融合できれば、OBICのオフェンスに対してかなり有効に機能するのではないでしょうか。

オフェンスの見所

2年前の対戦では、OBIC QB#15龍村選手とBigBlue QB#3 Craft選手の投げ合いとなったこの試合ですが、今回は少し趣が変わりそうです。昨年以上に力を付けたRB#10末吉選手、RB#21髙木選手の成長も有り、今シーズンのBigBlueオフェンスはランプレーを軸に構成されてきています。それは前節のLIXILでも結果を残していますが、課題は最後の決定力。シチュエーションでランプレーと悟られた場合、この二人をマークすればかなりの確率で対応可能です。その裏をかくスペシャルプレーを用意するのか、あるいはあえて相手のディフェンスに挑戦してOLの力で前に押し出すのか、やはり正攻法である後者のプレーで結果を出して欲しいところです。

レシーバー陣に対しては、ロング・ミドル、それぞれのメインターゲットである、WR#81栗原選手とTE#40 Stanton選手が厳しいマークにあい苦戦しましたが、今回も同様に激しいマッチアップが予想されます。BigBlueとしても、その二人以外の選手の活躍、WR#18上廣選手、WR#80瀧選手、WR#17中島選手、WR#11原選手等、役者は揃っているわけですから、LIXILがそうであったようにパスパターンのバリエーションをどれだけ準備出来るかが課題です。短い準備期間ではなかなか新しいプレーを導入する余裕は無いと思いますが、それならば既存のプレーの精度をどれだけ高めるかが勝負所。OBICのバックフィールドには、DB#16三宅選手、DB#25砂川選手等能力のある選手が揃っているため、LIXIL戦以上に厳しい球際の争いが、この試合では予想されます。OBICにはWR#18木下選手という、日本でもトップのシュアハンドの持ち主が居ます。それに負けないプレーを、是非BigBlueのレシーバー陣にも見せて欲しいと思います。

OBICのディフェンス陣も強力ですが、特に元祖「外国人DE」である、DE#11 Jackson選手と、DE#23 Beatty Jr. 選手二人のチャージをどう防ぐかが課題です。今シーズンは、OL#66伊藤選手、OL#76秋葉選手とサイズのあるルーキー加入に加えて元DLの#2河合選手をTEにコンバートするなど、オフェンスライン強化も進めています。当然練習では、Brooks選手、Eaton選手を仮想OBIC DE陣として対策を練っているはずで、その成果を是非この試合で見せて欲しいと思います。さらにOBICのディフェンスで外せないのが、LB#2古庄選手の活躍。年齢による衰えを感じさせず、どの試合でも必要な時に必要な場所に居る、そのプレーを見れば納得です。BigBlue RB陣としては、OBICの厚いダウンフィールドの守りをどの様に削って活路を見いだす必要があります。RB#10末吉選手は、体重は絞ったものの、見た目では一回り大きくなった体を利用したパワーランが今シーズン威力を発揮しています。文字通り、力業で相手の守りを崩すことが出来るか、見所の一つでしょう。

方や試合巧者であるOBICディフェンスを力だけで切り崩す事は簡単ではありません。ランにしろパスにしろ、いかに緩急を付けたプレー展開をして相手の守備にほころびを作るか、難しい戦術が要求されます。2ndステージからは1Qが15分正式計時となるため、これまでよりも色々な方策を試す余裕は生まれるものの、特に終盤でのタイムマネージメントが重要になります。プレーにおいてはQBとして、オフェンスシリーズとしてはオフェンスコーディネーターとして、#3 Craft選手の采配に注目が集まる試合になることは確実です。

試合の見所

OBICは、この試合に敗れるとその時点でファイナルステージ進出が絶たれます。BigBlueは、この試合を落としても残りの試合の結果次第(OBICがアサヒ飲料に敗れ、BigBlueがアサヒ飲料に勝利する)でファイナルステージ進出は可能ですが、逆にこの試合に勝利してもアサヒ飲料戦に敗れると、アサヒ飲料がブロック1位となるため、いずれにしてもファイナルステージ進出は、自らの手で勝ち取らなければなりません。条件的にはOBICの方がやや分が悪いとは言え、これまでそう言うプレッシャーを試合でのエネルギーに変えて勝ち残ってきたチームが、OBICというチームでもあります。1stステージの結果こそ、18年振りの3勝2敗地区3位という不本意な内容でしたが、だからこそ、ここから底力を出してくるチームです。BigBlueとしても、それ以上の覚悟をもって臨む必要があります。

だからといって妙に力む必要は無く、これまでやってきたことをそのまま試合で発揮すれば、厳しい試合にはなるでしょうがOBICに勝つことは十分可能です。LIXIL戦のように、序盤でいきなりリターンTDを献上し、さらに相手のノーハドルオフェンスにリズムを狂わされて焦りが生まれたような失敗を繰り返さなければ、十分勝機はあります。2ndステージからは1Qが15分となり、体力的には厳しくなりますがその分後半での逆転の可能性も生まれてきます。体力勝負以上に、精神的な戦いでどれだけ相手を上回れるかが、この試合での勝敗を決める最大の要素になるでしょう。 Go BigBlue!

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