2015 2nd Stage: アサヒ飲料チャレンジャーズ戦の見所
2015/11/11
Super-9 9チームが対戦する2ndステージも最終節。ここまでの2戦での結果から、ファイナルステージに進む4チームのうち、パナソニックインパルス、富士通フロンティアーズ、ノジマ相模原ライズの3チームが確定し、この最終節で残り1枠が決まります。残念ながらBigBlueは、前節までの試合結果からすでに5位以下が確定しており、このアサヒ飲料チャレンジャーズ(以下、アサヒ飲料)との対戦が今シーズン最後の対戦となります。
アサヒ飲料とは昨年も2ndステージで対戦しており、今回と同様に関西遠征での対戦でした。雨中の対戦、初めての王子スタジアムということもあり、序盤はオフェンスが不調でしたが、2Qに先制のTDを奪うと、直後にキックオフリターンTDを許して同点に追いつかれるものの、その後は得点を重ねて37-10で勝利した試合でした。昨年同様、今回も関西遠征でキンチョウスタジアムでの対戦となります。今シーズンの最終戦を勝利で飾ることが出来るか、BigBlueとしては来シーズンに繋げる重要な試合となります。
ディフェンスの見所
前回のOBIC戦では、4TD/2FGを許し、不本意な内容となったBigBlueディフェンス。事前に予想されていたこととはいえ、OBIC QBの菅原選手の動きを止められなかったことと、RB古谷選手へのショベルパスのようなパスや、オープンへのピッチプレーへの対応が足りなかったことが敗因と言えます。先発が予想される、アサヒ飲料QB#3加納選手は菅原選手程の機動力は無いものの、ラッシュへの対応能力は十分あるため油断は出来ません。OBIC戦では、厳しいラッシュにパスプレーが封じられ、成功率は50%程度でインターセプトも4回を許し厳しいオフェンスを強いられました。BigBlueのDE#34 Brooks選手は昨年も対戦しており、そう言う意味ではOBIC戦の反省も含めて今回は効果的なデイフェンスが期待出来ます。
ランプレーでは、#24白神選手、#28巽選手が中心になることが予想されますが、BigBlueのOBIC戦や、その前のLIXIL戦では相手のタイミングをずらしたランプレーに手を焼いただけに、アサヒ飲料も同様のプレーを準備してくることが予想されます。アサヒ飲料は試合間隔が1週間しか無いため、準備期間の点ではBigBlueが有利ですが、関西で長い期間強豪チームとして培ってきた技術と経験は侮れず、注意が必要です。早いプレーに対しては良く反応できるBigBlueディフェンスですが、左右へ振られるプレーや、オープンへのピッチープレーなどは、ここまでの試合の様子を見ると対応が遅れる場合も散見されるため、どの様な対策で臨むか注目されます。
レシーバーでは#1呉田選手とルーキーの#81 King選手の活躍が前回の試合では目立ちました。ロングを狙うよりは、ミドルレンジのパスを通してそこからランアフターキャッチで距離を獲得する傾向が伺えますので、DBとしては余り馴染みの無いレシーバーとの距離をどの様に維持するか難しいかもしれません。試合展開にもよりますが、1stステージのエレコム神戸戦を除けば、アサヒ飲料のオフェンスはここまでランプレーが中心と考えられますので、DBとしても積極的に前に出る守備が効果的かもしれません。その分LB陣も前に詰めることで、相手のランプレーを厚い布陣で押さえつつ、パスに対してはキャッチを許しても良いので、その後のゲインを許さない事で、全体の喪失ヤードはかなり押さえられるのでは無いでしょうか。その積極的な守備から、インターセプトやファンブル等のターンオーバーを期待したい対決です。
オフェンスの見所
今シーズンは、RB#10末吉選手、RB#21髙木選手のランプレーを中心に展開してきたオフェンス。ここに、これまでのパスオフェンスが上手く組み合わさり、効果的なオフェンスシリーズが展開されてきましたが、LIXIL戦、OBIC戦に見られるように、そのランプレーがある程度押さえられてしまうと、ダウン更新の場面や、ゴール前でのショートヤードの場面などで苦しみました。相手ディフェンスとしても、どちらかの選手がフィールドに出てくれば、半分はRBにターゲットを絞れる計算になるため、上位チームと対戦するときには厳しい場面が続きました。今回もアサヒ飲料は当然それを想定してくるでしょうから、BigBlueとしてもあえてそれに挑戦して相手の壁を崩す「パワープレー」を最後に見せて欲しいところです。特にRB#21髙木選手は、サイズだけでは無いランニングテクニックで、より大きく強いアメリカチームとW杯で対戦して実績を残してきたわけですが、その再現をこの試合で大いに期待したいところです。
パスプレーに関して言えば、WR#18上廣選手や、WR#80瀧選手と言った若手中堅選手の活躍は生まれたものの、昨年ここ一番でのターゲットとして、ヤードやTDを獲得してくれた、小川選手の穴を埋めるだけの力が無かったことが、LIXIL戦やOBIC戦であと一つ足りなかった理由なのかなと言う気がしています。パスターゲットが増える事は、それだけ相手の守備が分散することになるので、決してデメリットでは無いと思う半面、その分ターゲットが増えるQB#3 Craft選手とのコミュケーションやタイミングの負荷は増えるわけで、その部分でのプレーとしての作り込みが特に上位チームとの対戦では不足していたのでは無いかと思われます。アサヒ飲料戦でも直ぐに対応出来るとは限りませんが、BigBlueのオフェンスにとっては重要な要素であることは言うまでも無く、来シーズンに繋がるプレーをこの試合では期待したいところです。
BigBlueオフェンスは、上位チームとの対戦では、3rd/4thダウンコンバージョンや、ゴールラインオフェンスでの決定力不足が感じられるシーズンでした。片やライバルチームのオフェンスでは、3rdダウンショートから一気にTDを許したり、確実にダウン更新を許したりする場面があり、それがこれまでの経験値や地力の強さというものだと何度も実感しました。そう言うしぶとい強さをBigBlueも身につけていかないと、来シーズンから予定されているような力が拮抗したチームとのトーナメント戦は勝ち残れません。今シーズン最後の試合であるだけに、ここまで結果を出せなかったプレー、やりたくても出来なかったプレー等、試してみるには良い機会かもしれません。
試合の見所
どちらのチームに取っても今シーズンの最終戦となるこの試合、地元開催となるアサヒ飲料にとっては是が非でも勝って有終の美を飾りたい試合でしょう。一方BigBlueにとっても、この試合に敗れると開幕から4連勝の後3連敗でシーズンを終わるという不本意なシーズンとなってしまいます。ファイナルステージへ繋がる試合ではありませんが、だからこそどちらのチームもリスクを恐れずに、やりたいプレーを存分に出せる試合になると思われます。それだけ、これまで以上に厳しく激しい試合になることは確実です。
また、来シーズンから導入が予定されている新しいリーグ戦では、今シーズンの総合順位を元に対戦組合せが設定される予定です。その為にも、一つでも上位に順位を上げてシーズンを終了する必要があり、その為にはこの試合に必ず勝つ必要があります。チームすべての選手が、今シーズンで一番のプレーを見せてくれることを期待します。 Go BigBlue!
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