あるOBの呟き- 第一節: vs 富士通フロンティアーズ戦
2016/08/30

一方、前回の二回の対戦では10点台という低い得点能力に苦しんだBigBlueオフェンス。攻撃の核となるのは、春の試合で活躍したRB陣。彼らの走力がどれだけ富士通ディフェンスに通用するかが鍵です。特にこの日は台風10号の影響で、前の試合から雨が降ったり止んだりが繰り返される天候となり、パスにとっては余り良い条件とは言えません。当然ランプレーの比重が高まることが予想されます。速く力もある富士通ディフェンスの、特にDL/LBの最初の壁を破ってダウンフィールドに出られれば、後は一気にゲインが期待出来るだけに、その厚い壁をどの様に崩すかが鍵になりそうです。ディフェンスの踏ん張り次第ではありますが、20点台の後半から30点台位の得点を得ないと勝利は難しいことは予想されるため、早いタイミングでの先制点と、そこから一気に相手を攻めるモメンタムがいつも以上に重要となるでしょう。コイントスの結果、前半の選択権を辞退した富士通にかわり、BigBlueは前半レシーブを選択。いよいよ試合が始まります。
粘るディフェンス、欲しい追加点

絶好の得点チャンスですが、富士通のディフェンスは厳しく、早いラッシュにボールは後退させられ、4thダウンで15ヤードとなります。ここでルーキーK#11佐藤選手が登場。48ヤードのFGを狙います。しかし激しくなる雨のためかコースが横にそれ失敗。絶好の先制点のチャンスを逃します。続く富士通の攻撃も、BigBlueディフェンスの厳しいラッシュで3rdダウン1ヤードを更新出来ずにパント。自陣21ヤードからBigBlueの攻撃となります。

しかしこれで富士通も気合いが入ったのか、続くオフェンスシリーズでは、RB#29ゴードン選手中心の組み立てが功を奏しじりじりと前進。2ndダウンゴールまで8ヤードとなったところで1Qが終わり、2Qに入ります。2ndダウンのコーナーパス失敗の後、再びTDを狙うQB#3キャメロン選手ですが、これをDB#23保宗選手がインターセプト! 攻撃権を奪い返します。ところがその直後のプレーで、一気にディープゾーンを狙ったQB#14政本選手のパスは、富士通DB#28石井選手がインターセプト。激しいディフェンス戦の様相となります。

敵陣25ヤードでファーストダウンを得た富士通ですが、DL#98森田選手のロスタックルが響きダウン更新ならず、K#11西村選手の41ヤードFGで3点追加に止まります。ディフェンスの頑張りに何とか答えたいオフェンス。自陣17ヤードからの攻撃は、RB#21髙木選手、RB#10末吉選手、さらにQB#14政本選手のキープと繋がり、フィールド中央付近まで進みます。しかし、ここでRB#10末吉選手がボールをファンブル。またもやターンオーバーで攻撃権が移動してしまいます。

2Qも2分余り残してのBigBlueの攻撃は自陣奥から。WR#80瀧選手へのパスでダウンは更新したものの、その後のプレーが止められて4thダウンパントで攻守は交替します。残り11秒のため、富士通も無理をせず、QB#3キャメロン選手がニーダウンをして時計を流し、7-6とBigBlueリードで前半が終了します。
終盤の追い上げも失点が響く

ピンチを脱したBigBlue。しかし続くシリーズではダウン更新が出来ずに4thダウンパント。このパントをキャッチした富士通RB#6神山選手は、巧みにタックルをかいくぐると、一気にゴール前18ヤードまでボールを運びます。1stダウンのパスは失敗するものの、2ndダウンではゴールポスト真下に走り込んできたWR#22岩松選手にヒット。富士通待望のTDとなります。

富士通は、BigBlueフロントラインのラッシュを一度中央に集めて、空いた左右のスペースへパスを落としたりランを展開するプランに変更。これが功を奏して前進を許し、ゴール前23ヤードでファーストダウンを更新します。1stダウンのパスは、DE#34ブルックス選手のラッシュでQB#3キャメロン選手は投げ捨てますが、2ndダウンでは余裕を持ってターゲットを捜すと、左オープンのWR#1強選手にパスがヒット。DBのタックルもはね除けられて、23ヤードのTDパスが成功します。

これでモメンタムがBigBlueに戻ってきたのか、次の富士通の攻撃はDE#34ブルックス選手がQB#3キャメロン選手を-14ヤードのQBサックで4thダウンパント。ところが続くBigBlueの攻撃も、RB#21髙木選手が痛恨のファンブルを犯しBigBlue陣内15ヤードで富士通に攻撃権が移動します。富士通はRB#29ゴードン選手の突破でTDを狙いますが、ここはDB#9星田選手、DB#23保宗選手、DL#98森田選手の好プレーが光り前進を止めます。3rdダウンのパスも失敗し、結局富士通は25ヤードのFGによる3点に止まります。
何とか追撃したいBigBlueオフェンスですが、RB#10末吉選手のビッグゲインでダウンは更新したものの、続くプレーは富士通の厳しいディフェンスに4thダウンギャンブルのパス失敗。逆に富士通は、RB#29ゴードン選手のランで大きくゲインをした後に、WR#81中村選手への14ヤードTDパスが成功。TFPの2点コンバージョンは阻止したものの10-29と3TD差まで点差は広がります。

2分25秒を残してK#11佐藤選手は、今度は大きくフィールド奥に蹴り込みます。自陣7ヤードからの富士通の攻撃は、ランプレーで時間を使いながら逃げ切る作戦。何とか4thダウンパントで攻撃権を奪い返して最後の逆転に繋げたいBigBlueですが、富士通は4thダウンギャンブルを成功させさらにプレーを続行。結局最後は時間を消費して富士通が24-29で逃げ切り、試合終了となりました。
今こそブレークスルーの時

オフェンスに関しては、ルーキーQB#14政本選手の活躍は素晴らしかったものの、やはり5回のターンオーバーは厳しく、改善が必要でしょう。前半にディフェンスが相手の攻撃を抑えて流れを掴んでいるときに、やはり得点しておくべきでした。その「もう一歩」が出せる強さが、上位チームと対戦するにはまだ足りません。ただ、4QのQB#14政本選手の独走TDを切っ掛けに、そこから再び攻撃権を得て追加点を上げた一連の流れは、これまでに無いBigBlueの今シーズンの期待値と言って良いのでは無いでしょうか。以前のチームならば、1本とっても後が続かない事が多々ありましたが、そうはならない粘り強さが生まれつつあると感じました。しかし、まだまだ十分ではありませんし、残り5試合全勝するためには、もっと粘り強くしぶとく貪欲に点を取りに行く気持ちが必要です。
幸いにも、次の試合までは3週間の余裕があり、今回の試合内容を反芻して修正する時間はあります。先ずは次の試合での初勝利を勝ち取ることは勿論、残り5試合を全勝して次のステージに進むためにも、今回の試合内容を糧にしてより大きな成長を見せて欲しいと思います。
OneBLUE! Go BigBlue!
- 2025年4月(2)
- 2025年3月(3)
- 2025年2月(1)
- 2025年1月(1)
- 2024年12月(2)
- 2024年11月(6)
- 2024年10月(6)
- 2024年9月(5)
- 2024年8月(2)
- 2024年7月(4)
- 2024年6月(1)
- 2024年5月(5)
- 2024年4月(4)
- 2024年3月(2)
- 2024年2月(4)
- 2024年1月(2)
- 2023年12月(5)
- 2023年11月(7)
- 2023年10月(10)
- 2023年9月(9)
- 2023年8月(3)
- 2023年7月(4)
- 2023年6月(2)
- 2023年5月(5)
- 2023年4月(4)
- 2023年3月(2)
- 2023年2月(4)
- 2023年1月(3)
- 2022年12月(2)
- 2022年11月(7)
- 2022年10月(6)
- 2022年9月(7)
- 2022年8月(3)
- 2022年7月(5)
- 2022年6月(4)
- 2022年5月(6)
- 2022年4月(3)
- 2022年3月(2)
- 2022年2月(1)
- 2022年1月(1)
- 2021年12月(5)
- 2021年11月(8)
- 2021年10月(6)
- 2021年9月(6)
- 2021年8月(4)
- 2021年7月(2)
- 2021年6月(1)
- 2021年5月(1)
- 2021年4月(7)
- 2021年3月(3)
- 2021年2月(1)
- 2021年1月(2)
- 2020年12月(3)
- 2020年11月(7)
- 2020年10月(9)
- 2020年9月(2)
- 2020年8月(7)
- 2020年7月(6)
- 2020年6月(3)
- 2020年5月(3)
- 2020年4月(4)
- 2020年3月(7)
- 2020年2月(4)
- 2020年1月(1)
- 2019年12月(2)
- 2019年11月(4)
- 2019年10月(5)
- 2019年9月(7)
- 2019年8月(2)
- 2019年7月(2)
- 2019年6月(9)
- 2019年5月(4)
- 2019年4月(3)
- 2019年3月(3)
- 2019年2月(1)
- 2019年1月(1)
- 2018年12月(3)
- 2018年11月(5)
- 2018年10月(5)
- 2018年9月(7)
- 2018年8月(6)
- 2018年7月(2)
- 2018年6月(9)
- 2018年5月(3)
- 2018年4月(4)
- 2018年3月(4)
- 2018年2月(3)
- 2018年1月(2)
- 2017年12月(7)
- 2017年11月(10)
- 2017年10月(13)
- 2017年9月(12)
- 2017年8月(10)
- 2017年7月(3)
- 2017年6月(16)
- 2017年5月(12)
- 2017年4月(12)
- 2017年3月(8)
- 2017年2月(4)
- 2017年1月(4)
- 2016年12月(2)
- 2016年11月(7)
- 2016年10月(8)
- 2016年9月(7)
- 2016年8月(4)
- 2016年7月(4)
- 2016年6月(5)
- 2016年5月(12)
- 2016年4月(10)
- 2016年3月(4)
- 2016年2月(5)
- 2016年1月(3)
- 2015年12月(1)
- 2015年11月(6)
- 2015年10月(7)
- 2015年9月(8)
- 2015年8月(4)
- 2015年7月(8)
- 2015年6月(2)
- 2015年5月(4)
- 2015年4月(8)
- 2015年3月(2)
- 2015年2月(4)
- 2015年1月(5)
- 2014年12月(13)
- 2014年11月(9)
- 2014年10月(6)
- 2014年9月(8)
- 2014年8月(6)
- 2014年7月(3)
- 2014年6月(5)
- 2014年5月(7)
- 2014年4月(4)
- 2014年3月(6)
- 2014年2月(2)
- 2014年1月(3)
- 2013年12月(5)
- 2013年11月(8)
- 2013年10月(10)
- 2013年9月(7)
- 2013年8月(3)
- 2013年7月(3)
- 2013年6月(4)
- 2013年5月(4)
- 2013年4月(6)
- 2013年3月(4)
- 2013年2月(2)
- 2013年1月(3)
- 2012年12月(6)
- 2012年11月(5)
- 2012年10月(11)
- 2012年9月(8)
- 2012年8月(10)
- 2012年7月(4)
- 2012年6月(4)
- 2012年5月(10)
- 2012年4月(4)
- 2012年3月(2)
- 2012年2月(3)
- 2012年1月(5)
- 2011年12月(3)
- 2011年11月(9)
- 2011年10月(11)
- 2011年9月(12)
- 2011年8月(4)
- 2011年7月(4)
- 2011年6月(11)
- 2011年5月(4)
- 2011年4月(2)
- 2011年3月(2)
- 2011年2月(7)
- 2011年1月(3)
- 2010年12月(4)
- 2010年11月(6)
- 2010年10月(6)
- 2010年9月(8)
- 2010年8月(3)
- 2010年7月(1)
- 2010年6月(3)
- 2010年5月(3)
- 2010年4月(4)
- 2010年3月(2)
- 2010年2月(1)
- 2009年12月(2)
- 2009年11月(5)
- 2009年10月(7)
- 2009年9月(4)
- 2009年8月(2)
- 2009年7月(3)
- 2009年6月(3)
- 2009年5月(3)
- 2009年4月(4)
- 2009年3月(4)
- 2009年2月(3)
- 2008年11月(1)
- 2008年10月(2)
- 2008年9月(2)
- 2008年6月(1)
- 2008年5月(1)
- 2008年4月(1)
- 2007年11月(1)
- 2007年10月(2)
- 2007年9月(2)
- 2007年5月(2)
- 2006年11月(1)
- 2006年10月(3)
- 2006年9月(1)
- 2006年5月(2)
- 2006年1月(1)
- 2005年11月(1)
- 2005年10月(2)
- 2005年9月(2)
- 2005年5月(1)
- 2005年4月(1)
- 2005年1月(1)
