あるOBの呟き- 第三節: vs アサヒビール シルバースター戦
2016/09/26
第二節のBULLS戦を61-0と圧勝し、1勝1敗として次に対戦するのは、同じく1勝1敗のアサヒビールシルバースター(以下、アサヒビール)です。過去3勝2敗と対戦成績ではリードしており、昨年も第四節に対戦し35-18と勝利しました。昨年はQB#15ミルズ-WR#3ウィルソンのホットラインで旋風を巻き起こしたアサヒビールでしたが、BigBlueの強力なディフェンスがQBにプレッシャーを掛け続け、パスでこそ462ヤードを超える獲得ヤードを許してしまうものの、ランでは-42ヤードと圧倒。BigBlueディフェンスがターンオーバーで2TDを獲得する活躍も有り、完勝と言って良い内容で勝利しました。
今シーズンはウィルソン選手が仕事の都合でチームを離れてしまい、昨年のホットラインは無くなりましたが、2年目シーズンを迎えたQB#1ミルズ選手はその空隙を補って余りあるレシーバーユニットを構築。パッシングオフェンスは昨年同様健在です。さらに今シーズンはランプレーにも注力し、RB#10柳澤選手が大活躍をして、昨年とはひと味もふた味も異なるオフェンスシステムに成長しています。BigBlueオフェンスも今シーズンは春から「タモン式トレーニング」を取り入れてRB陣が大きく成長しており、この試合では両チームのランプレーをどの様にディフェンスが対応していくかが勝敗を決めそうです。
コイントスで勝ったアサヒビールは前半の選択権を辞退し、BigBlue K#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。ところがアサヒビールはファーストプレーの開始が何故か遅くなりいきなりのディレーオブザゲームで5ヤード罰退。気を取り直して1stダウンのプレーは、予想通りRB#10柳澤選手が突進しますが、これはDE#34ブルックス選手がノーゲインタックル。2ndダウンではDL#98森田選手がQB#1ミルズ選手にタックルしパス失敗。3rdダウンではDB#20矢部選手がWR#18大澤選手をキャッチと同時にタックルし1ヤードのゲインと完全に相手オフェンスを止めてパントで交代します。
BigBlueのオープニングシリーズは、第一節同様QB#14政本選手が登場します。RB#21髙木選手のランやバブルパスでダウン更新しつつ前進し、さらにはRB#10末吉選手へのパスでTDを獲得するものの反則で取消。その後もRB#10末吉選手のランやWR#81栗原選手へのパスでゴール前3ヤードまで進みますが、3rdダウンで右コーナーへ狙ったWR#81栗原選手へのTDパスはアウトオブバウンズとなり失敗。K#8小田倉選手の20ヤードFGで先ず3点を先制します。
続くアサヒビールの攻撃。RB#10柳澤選手のランプレーはDL/LBが止めるものの、パスでダウン更新を許してしまいます。WR#18大澤選手へのパスでレッドゾーンでファーストダウンを奪うと、1stダウンではDE#2イェイツ選手がパスカットするものの、続くプレーでWR#83林選手へ18ヤードTDパスが通り、3-7と逆転されてしまいます。
RB#21髙木選手がリックオフリターンで大きく戻した次の攻撃ですが、途中から2Qに入ったものの攻めあぐねて4thダウンでパント。逆にアサヒビールはWR#83林選手、WR#82金田選手へのパスが成功。RB#10柳澤選手の突進でゴール前4ヤードまで進むと、最後はQB#1ミルズ選手からWR#83林選手にこの試合2本目のTDパスが成功。TFPのキックはDE#2イェイツ選手がブロックして失敗させますが、3-13とさらに点差が広がります。
2Q中盤のBigBlueの攻撃。このシリーズでは、RB#21髙木選手、RB#10末吉選手へのバブルパスが効果的でダウンを更新しながら前進。さらに相手のパスインターフェアの反則に助けられて、ゴール前15ヤードでファーストダウンを獲得します。1stダウンでのTE#84小林選手へのフラットパスはノーゲイン。続く2ndダウンでは、QB#14政本選手はラッシュのプレッシャーを受けながらもポストパターンに走り込んできたWR#81栗原選手へパスをヒット。K#8小田倉選手のTFPキックも成功し、10-13と追撃を開始します。
K#11佐藤選手のキックオフは、WR#82金田選手が大きく戻し、佐藤選手自身が外に押し出してやっとリターンを阻止します。ここまでパスが好調なQB#1ミルズ選手は、まずはRB#33中島選手へスクリーンパスを通しますが、これはDL#31藤井選手がノーゲインタックル。2ndダウンでは、厳しいラッシュに手元が狂いパス失敗。3rdダウンでは、WR#11戸倉選手へのフラットパスを、まずはDB#20矢部選手が直ぐさまタックルするもののスピンで逃げると、LB#35髙橋選手がすかさず足下にタックル。そして再び#20矢部選手が止めのタックルでボールデッドにします。4thダウンではQB#7安藤選手がパントを蹴りますが、ボールはゴール前8ヤードまで転がり厳しいシチュエーションからBigBlueの攻撃が始まります。
1stプレーはTE#84小林選手へのスクリーンパス。WR#83松尾選手、WR#16梶川選手が左右に広げた走路を真っ直ぐ駆け上がると12ヤード前進します。続いてRB#10末吉選手が7ヤード前進するものの、今度はターゲットを捜すQB#14政本選手がサックされて9ヤード後退。3rdダウンで12ヤードが残りますが、ここではWR#81栗原選手へ22ヤードパスが成功し大きく前進します。さらにRB#21髙木選手が続けてダウン更新のランで敵陣に入ると、今度はRB#10末吉選手がゴール前12ヤード運びます。QB#14政本選手は自らのQBキープで4ヤード進むと、さらに相手のオフサイドの反則でボールはゴール前4ヤードに。ここでQB#14政本選手は、左ゴールライン角に滑り込んだWR#81栗原選手へこの試合2本目のTDパスが成功。K#8小田倉選手のキックも成功し、17-13と試合を逆転します。
2Q 41秒を残してアサヒビールの攻撃。QB#1ミルズ選手は短い時間ながらも果敢に得点を狙いに来ます。しかし1stダウンのパスはDL#98森田選手のラッシュを受けて失敗。2ndダウンでは、RB#10柳澤選手をDL#44福岡選手とLB#35髙橋選手のルーキーコンビがダブルでタックルして阻止。ここで2Qが終了し、17-13と4点リードで前半を折り返します。
3Qはアサヒビールのキックオフで再開します。ボールを自陣21ヤードでキャッチしたWR#81栗原選手は、リードブロッカーを巧みに利用し、フィールドを右に左にカットバックして、敵陣39ヤードまでボールを戻します。1stダウンのRB#21髙木選手のダイブは1ヤードで止められますが、相手の反則で15ヤード前進。WR#16梶川選手、TE#40スタントン選手とパスが通り、ゴール前2ヤードまで前進。TDを狙ったRB#21髙木選手のオープンは1ヤードロスとなりますが、ゴールラインぎりぎりに狙ったWR#80瀧選手への3ヤードパスが成功。幸先の良い後半のオープニングシリーズで24-13と点差を広げます。
アサヒビールの攻撃は、RB#33中島選手のランでダウンを更新しますが、DE#98森田選手のQBサックで6ヤード後退すると、続くパスの精度が乱れて失敗。4thダウンパントでシリーズが終わります。
前のシリーズの好調さを維持したいBigBlueオフェンス。RB#10末吉選手のランにTE#40スタントン選手へのパスとダウンを更新して敵陣に入りますが、ここでアサヒビールの守備に阻まれて4thダウンで1ヤード残ります。サイドラインの選択はギャンブル。QB#14政本選手はスナップを受けると直ぐに左サイドのTE#40スタントン選手へフラットパスを通すと、DB#27秀野選手のタックルを受けながらも3ヤード前進。ダウン更新に成功します。このシリーズも快調と思ったのもつかの間、今度はTE#40スタントン選手へ投じたパスを、LB#55松岡選手にインターセプトされてしまいます。
嫌な流れで攻撃権がアサヒビールに移りますが、1stプレーのRB#33中島選手のオープンをLB#6北守選手がロスタックル。さらに自らの反則で自陣ゴール前12ヤードまで後退します。これが響き、2nd/3rdダウンでは前進するもののダウン更新には至らずパントで攻守交代します。続くBigBlueの攻撃は、TE#40スタントン選手への27ヤードパスで敵陣に入りますが、続く1st/2ndダウンでは前進出来ず、3rdダウン10ヤードとなったところで試合は4Qに入ります。ところがこの最初のプレー、QB#14政本選手から左サイドのWR#18上廣選手へダウン更新のパスが投じられますが、中に入ってきたLB#52河西選手がインターセプト。そのまま28ヤードリターンされてしまいチャンスを失います。
これでモメンタムが一気にアサヒビールに傾くと、WR#11戸倉選手への26ヤードパス、そしてRB#10柳澤選手が27ヤードを駆け抜けてTDを奪います。ここでアサヒビールはTFPで2点コンバージョンを狙いますが、これは失敗。24-19となります。続くBigBlueの攻撃では、TE#40スタントン選手、WR#16梶川選手のパスを中心に組み立てゴール前12ヤードまで進みますが、3rdダウンでのパスは失敗。4thダウンでK#8小田倉選手が29ヤードFGを成功させ、27-19と1TD差にまで点差を広げます。
しかし次のアサヒビール最初のプレー、ハンドオフ受けたRB#10柳澤選手は、スクリメージラインを抜けると、そのまま一気に68ヤードを独走。TFPでの2点コンバージョンパスも成功し、27-27ととうとう同点に追いつかれまてしまいます。しかし落ち着いたQB#14政本選手は、この日1TDキャッチをしたWR#80瀧選手へ18ヤードパスを通して敵陣に入ると、3rdダウンでは自らスクランブルに出てダウンを更新。敵陣37ヤードでファーストダウンを更新します。続く1stダウンのプレー、ハンドオフを受けたRB#21髙木選手は、左オープンに一旦走り出るものの、鋭いカットインでDBを交わすと、一気に37ヤードを駆け抜けてTDを奪い、34-27と再度逆転します。
これで再びモメンタムを掴んだBigBlueは、LB#6北守選手のQBサックで大きく後退させると4thダウンパントで交替させます。4Qは残り3分25秒となり、BigBlueオフェンスはタイムマネージメントに入ります。プレークロックを目一杯使いながら、RB#10末吉選手、RB#21髙木選手、そしてQB#14政本選手のランプレーで時計を進めます。アサヒビールもタイムアウトを取り対抗。ボールはゴール前32ヤードまで進み4thダウンとなります。ここでK#11佐藤選手が登場し、49ヤードFGを狙います。しかしキックしたボールは、距離は十分ながらも僅かに左にそれて失敗。34-27のまま残り1分26秒からアサヒビールの攻撃が始まります。
まずはTDを取り、TFPで同点キックか逆転のプレーを成功させる必要があるアサヒビール。QB#1ミルズ選手は、左右へのサイドラインパスで時計を止めながら前進。しかしBigBlueディフェンスも必死に防戦し、7秒を残してボールは21ヤードに置かれます。ここからエンドゾーンのWR#11戸倉選手を狙ったパスは、DB#23保宗選手がカット。時計は0秒を指していますが、QBにラッシュしたLB#5コグラン選手が接触しラフィングザパサーの反則。ボールはハーフディスタンスで11ヤードまで進み、0秒から最後の1プレーが始まります。スナップと同時にQBにラッシュするBigBlueディフェンス。QB#1ミルズ選手は左右に逃げながらもパスを投じますが、これをDB#29佐野選手がカット。激戦に終止符が打たれます。
出だしは攻めきれずFGになったり、その後アサヒビールに2TDを続けて奪われるなど、不安なスタートとなりました。しかし、オフェンスは直ぐに立て直し2TDを奪い、またディフェンスもその後の失点は無く、これまでとは違う「強さ」を見せました。後半に入ってもその地力の強さは変わらず、4Q中盤に同点に追いつかれても焦る様子が見られなかった事は、春のパールボウル優勝が決して「まぐれ」では無かった証明だと感じます。特にディフェンスは、まだまだ課題は残っているものの、最後の最後まで集中力を切らす事無く守り切った事は、今後の試合でも大きな自信になります。
オフェンスは、富士通戦同様QB#14政本選手が全プレーを指揮し、ルーキーらしからぬ実力を見せました。パスの成功率が低い事が気になりましたが、3rd/4thダウンコンバージョンの成功率は高く、またプレーのリズムに関してはQB#3クラフト選手とも似ており、それがオフェンスにピタリとはまりルーキーらしからぬプレーを生んでいるように感じられます。試合毎に試合を通して成長する様子が見られ、これからの強豪チームとの対戦で大化けする可能性が楽しみです。
前半の3試合を2勝1敗で通過したBigBlue。しかしこれからの3試合はさらに厳しい相手との対戦になります。必ずこの試合での最後まで見せてくれた粘り強さは、これからの試合でも大きな武器になります。熱戦、接戦、激戦はまだまだ続きますが、この試合の結果は大きな自信に繋がると感じます。OneBLUE! Go BigBlue!
今シーズンはウィルソン選手が仕事の都合でチームを離れてしまい、昨年のホットラインは無くなりましたが、2年目シーズンを迎えたQB#1ミルズ選手はその空隙を補って余りあるレシーバーユニットを構築。パッシングオフェンスは昨年同様健在です。さらに今シーズンはランプレーにも注力し、RB#10柳澤選手が大活躍をして、昨年とはひと味もふた味も異なるオフェンスシステムに成長しています。BigBlueオフェンスも今シーズンは春から「タモン式トレーニング」を取り入れてRB陣が大きく成長しており、この試合では両チームのランプレーをどの様にディフェンスが対応していくかが勝敗を決めそうです。
先制、逆転、そしてまた逆転
コイントスで勝ったアサヒビールは前半の選択権を辞退し、BigBlue K#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。ところがアサヒビールはファーストプレーの開始が何故か遅くなりいきなりのディレーオブザゲームで5ヤード罰退。気を取り直して1stダウンのプレーは、予想通りRB#10柳澤選手が突進しますが、これはDE#34ブルックス選手がノーゲインタックル。2ndダウンではDL#98森田選手がQB#1ミルズ選手にタックルしパス失敗。3rdダウンではDB#20矢部選手がWR#18大澤選手をキャッチと同時にタックルし1ヤードのゲインと完全に相手オフェンスを止めてパントで交代します。BigBlueのオープニングシリーズは、第一節同様QB#14政本選手が登場します。RB#21髙木選手のランやバブルパスでダウン更新しつつ前進し、さらにはRB#10末吉選手へのパスでTDを獲得するものの反則で取消。その後もRB#10末吉選手のランやWR#81栗原選手へのパスでゴール前3ヤードまで進みますが、3rdダウンで右コーナーへ狙ったWR#81栗原選手へのTDパスはアウトオブバウンズとなり失敗。K#8小田倉選手の20ヤードFGで先ず3点を先制します。
続くアサヒビールの攻撃。RB#10柳澤選手のランプレーはDL/LBが止めるものの、パスでダウン更新を許してしまいます。WR#18大澤選手へのパスでレッドゾーンでファーストダウンを奪うと、1stダウンではDE#2イェイツ選手がパスカットするものの、続くプレーでWR#83林選手へ18ヤードTDパスが通り、3-7と逆転されてしまいます。
RB#21髙木選手がリックオフリターンで大きく戻した次の攻撃ですが、途中から2Qに入ったものの攻めあぐねて4thダウンでパント。逆にアサヒビールはWR#83林選手、WR#82金田選手へのパスが成功。RB#10柳澤選手の突進でゴール前4ヤードまで進むと、最後はQB#1ミルズ選手からWR#83林選手にこの試合2本目のTDパスが成功。TFPのキックはDE#2イェイツ選手がブロックして失敗させますが、3-13とさらに点差が広がります。
2Q中盤のBigBlueの攻撃。このシリーズでは、RB#21髙木選手、RB#10末吉選手へのバブルパスが効果的でダウンを更新しながら前進。さらに相手のパスインターフェアの反則に助けられて、ゴール前15ヤードでファーストダウンを獲得します。1stダウンでのTE#84小林選手へのフラットパスはノーゲイン。続く2ndダウンでは、QB#14政本選手はラッシュのプレッシャーを受けながらもポストパターンに走り込んできたWR#81栗原選手へパスをヒット。K#8小田倉選手のTFPキックも成功し、10-13と追撃を開始します。
K#11佐藤選手のキックオフは、WR#82金田選手が大きく戻し、佐藤選手自身が外に押し出してやっとリターンを阻止します。ここまでパスが好調なQB#1ミルズ選手は、まずはRB#33中島選手へスクリーンパスを通しますが、これはDL#31藤井選手がノーゲインタックル。2ndダウンでは、厳しいラッシュに手元が狂いパス失敗。3rdダウンでは、WR#11戸倉選手へのフラットパスを、まずはDB#20矢部選手が直ぐさまタックルするもののスピンで逃げると、LB#35髙橋選手がすかさず足下にタックル。そして再び#20矢部選手が止めのタックルでボールデッドにします。4thダウンではQB#7安藤選手がパントを蹴りますが、ボールはゴール前8ヤードまで転がり厳しいシチュエーションからBigBlueの攻撃が始まります。
1stプレーはTE#84小林選手へのスクリーンパス。WR#83松尾選手、WR#16梶川選手が左右に広げた走路を真っ直ぐ駆け上がると12ヤード前進します。続いてRB#10末吉選手が7ヤード前進するものの、今度はターゲットを捜すQB#14政本選手がサックされて9ヤード後退。3rdダウンで12ヤードが残りますが、ここではWR#81栗原選手へ22ヤードパスが成功し大きく前進します。さらにRB#21髙木選手が続けてダウン更新のランで敵陣に入ると、今度はRB#10末吉選手がゴール前12ヤード運びます。QB#14政本選手は自らのQBキープで4ヤード進むと、さらに相手のオフサイドの反則でボールはゴール前4ヤードに。ここでQB#14政本選手は、左ゴールライン角に滑り込んだWR#81栗原選手へこの試合2本目のTDパスが成功。K#8小田倉選手のキックも成功し、17-13と試合を逆転します。
2Q 41秒を残してアサヒビールの攻撃。QB#1ミルズ選手は短い時間ながらも果敢に得点を狙いに来ます。しかし1stダウンのパスはDL#98森田選手のラッシュを受けて失敗。2ndダウンでは、RB#10柳澤選手をDL#44福岡選手とLB#35髙橋選手のルーキーコンビがダブルでタックルして阻止。ここで2Qが終了し、17-13と4点リードで前半を折り返します。
激戦は4Q残り0秒の攻防まで
3Qはアサヒビールのキックオフで再開します。ボールを自陣21ヤードでキャッチしたWR#81栗原選手は、リードブロッカーを巧みに利用し、フィールドを右に左にカットバックして、敵陣39ヤードまでボールを戻します。1stダウンのRB#21髙木選手のダイブは1ヤードで止められますが、相手の反則で15ヤード前進。WR#16梶川選手、TE#40スタントン選手とパスが通り、ゴール前2ヤードまで前進。TDを狙ったRB#21髙木選手のオープンは1ヤードロスとなりますが、ゴールラインぎりぎりに狙ったWR#80瀧選手への3ヤードパスが成功。幸先の良い後半のオープニングシリーズで24-13と点差を広げます。アサヒビールの攻撃は、RB#33中島選手のランでダウンを更新しますが、DE#98森田選手のQBサックで6ヤード後退すると、続くパスの精度が乱れて失敗。4thダウンパントでシリーズが終わります。
前のシリーズの好調さを維持したいBigBlueオフェンス。RB#10末吉選手のランにTE#40スタントン選手へのパスとダウンを更新して敵陣に入りますが、ここでアサヒビールの守備に阻まれて4thダウンで1ヤード残ります。サイドラインの選択はギャンブル。QB#14政本選手はスナップを受けると直ぐに左サイドのTE#40スタントン選手へフラットパスを通すと、DB#27秀野選手のタックルを受けながらも3ヤード前進。ダウン更新に成功します。このシリーズも快調と思ったのもつかの間、今度はTE#40スタントン選手へ投じたパスを、LB#55松岡選手にインターセプトされてしまいます。
嫌な流れで攻撃権がアサヒビールに移りますが、1stプレーのRB#33中島選手のオープンをLB#6北守選手がロスタックル。さらに自らの反則で自陣ゴール前12ヤードまで後退します。これが響き、2nd/3rdダウンでは前進するもののダウン更新には至らずパントで攻守交代します。続くBigBlueの攻撃は、TE#40スタントン選手への27ヤードパスで敵陣に入りますが、続く1st/2ndダウンでは前進出来ず、3rdダウン10ヤードとなったところで試合は4Qに入ります。ところがこの最初のプレー、QB#14政本選手から左サイドのWR#18上廣選手へダウン更新のパスが投じられますが、中に入ってきたLB#52河西選手がインターセプト。そのまま28ヤードリターンされてしまいチャンスを失います。
これでモメンタムが一気にアサヒビールに傾くと、WR#11戸倉選手への26ヤードパス、そしてRB#10柳澤選手が27ヤードを駆け抜けてTDを奪います。ここでアサヒビールはTFPで2点コンバージョンを狙いますが、これは失敗。24-19となります。続くBigBlueの攻撃では、TE#40スタントン選手、WR#16梶川選手のパスを中心に組み立てゴール前12ヤードまで進みますが、3rdダウンでのパスは失敗。4thダウンでK#8小田倉選手が29ヤードFGを成功させ、27-19と1TD差にまで点差を広げます。
しかし次のアサヒビール最初のプレー、ハンドオフ受けたRB#10柳澤選手は、スクリメージラインを抜けると、そのまま一気に68ヤードを独走。TFPでの2点コンバージョンパスも成功し、27-27ととうとう同点に追いつかれまてしまいます。しかし落ち着いたQB#14政本選手は、この日1TDキャッチをしたWR#80瀧選手へ18ヤードパスを通して敵陣に入ると、3rdダウンでは自らスクランブルに出てダウンを更新。敵陣37ヤードでファーストダウンを更新します。続く1stダウンのプレー、ハンドオフを受けたRB#21髙木選手は、左オープンに一旦走り出るものの、鋭いカットインでDBを交わすと、一気に37ヤードを駆け抜けてTDを奪い、34-27と再度逆転します。
これで再びモメンタムを掴んだBigBlueは、LB#6北守選手のQBサックで大きく後退させると4thダウンパントで交替させます。4Qは残り3分25秒となり、BigBlueオフェンスはタイムマネージメントに入ります。プレークロックを目一杯使いながら、RB#10末吉選手、RB#21髙木選手、そしてQB#14政本選手のランプレーで時計を進めます。アサヒビールもタイムアウトを取り対抗。ボールはゴール前32ヤードまで進み4thダウンとなります。ここでK#11佐藤選手が登場し、49ヤードFGを狙います。しかしキックしたボールは、距離は十分ながらも僅かに左にそれて失敗。34-27のまま残り1分26秒からアサヒビールの攻撃が始まります。
まずはTDを取り、TFPで同点キックか逆転のプレーを成功させる必要があるアサヒビール。QB#1ミルズ選手は、左右へのサイドラインパスで時計を止めながら前進。しかしBigBlueディフェンスも必死に防戦し、7秒を残してボールは21ヤードに置かれます。ここからエンドゾーンのWR#11戸倉選手を狙ったパスは、DB#23保宗選手がカット。時計は0秒を指していますが、QBにラッシュしたLB#5コグラン選手が接触しラフィングザパサーの反則。ボールはハーフディスタンスで11ヤードまで進み、0秒から最後の1プレーが始まります。スナップと同時にQBにラッシュするBigBlueディフェンス。QB#1ミルズ選手は左右に逃げながらもパスを投じますが、これをDB#29佐野選手がカット。激戦に終止符が打たれます。
さらに厳しさを増すリーグ戦
出だしは攻めきれずFGになったり、その後アサヒビールに2TDを続けて奪われるなど、不安なスタートとなりました。しかし、オフェンスは直ぐに立て直し2TDを奪い、またディフェンスもその後の失点は無く、これまでとは違う「強さ」を見せました。後半に入ってもその地力の強さは変わらず、4Q中盤に同点に追いつかれても焦る様子が見られなかった事は、春のパールボウル優勝が決して「まぐれ」では無かった証明だと感じます。特にディフェンスは、まだまだ課題は残っているものの、最後の最後まで集中力を切らす事無く守り切った事は、今後の試合でも大きな自信になります。オフェンスは、富士通戦同様QB#14政本選手が全プレーを指揮し、ルーキーらしからぬ実力を見せました。パスの成功率が低い事が気になりましたが、3rd/4thダウンコンバージョンの成功率は高く、またプレーのリズムに関してはQB#3クラフト選手とも似ており、それがオフェンスにピタリとはまりルーキーらしからぬプレーを生んでいるように感じられます。試合毎に試合を通して成長する様子が見られ、これからの強豪チームとの対戦で大化けする可能性が楽しみです。
前半の3試合を2勝1敗で通過したBigBlue。しかしこれからの3試合はさらに厳しい相手との対戦になります。必ずこの試合での最後まで見せてくれた粘り強さは、これからの試合でも大きな武器になります。熱戦、接戦、激戦はまだまだ続きますが、この試合の結果は大きな自信に繋がると感じます。OneBLUE! Go BigBlue!
- 2024年12月(1)
- 2024年11月(6)
- 2024年10月(6)
- 2024年9月(5)
- 2024年8月(2)
- 2024年7月(4)
- 2024年6月(1)
- 2024年5月(5)
- 2024年4月(4)
- 2024年3月(2)
- 2024年2月(4)
- 2024年1月(2)
- 2023年12月(5)
- 2023年11月(7)
- 2023年10月(10)
- 2023年9月(9)
- 2023年8月(3)
- 2023年7月(4)
- 2023年6月(2)
- 2023年5月(5)
- 2023年4月(4)
- 2023年3月(2)
- 2023年2月(4)
- 2023年1月(3)
- 2022年12月(2)
- 2022年11月(7)
- 2022年10月(6)
- 2022年9月(7)
- 2022年8月(3)
- 2022年7月(5)
- 2022年6月(4)
- 2022年5月(6)
- 2022年4月(3)
- 2022年3月(2)
- 2022年2月(1)
- 2022年1月(1)
- 2021年12月(5)
- 2021年11月(8)
- 2021年10月(6)
- 2021年9月(6)
- 2021年8月(4)
- 2021年7月(2)
- 2021年6月(1)
- 2021年5月(1)
- 2021年4月(7)
- 2021年3月(3)
- 2021年2月(1)
- 2021年1月(2)
- 2020年12月(3)
- 2020年11月(7)
- 2020年10月(9)
- 2020年9月(2)
- 2020年8月(7)
- 2020年7月(6)
- 2020年6月(3)
- 2020年5月(3)
- 2020年4月(4)
- 2020年3月(7)
- 2020年2月(4)
- 2020年1月(1)
- 2019年12月(2)
- 2019年11月(4)
- 2019年10月(5)
- 2019年9月(7)
- 2019年8月(2)
- 2019年7月(2)
- 2019年6月(9)
- 2019年5月(4)
- 2019年4月(3)
- 2019年3月(3)
- 2019年2月(1)
- 2019年1月(1)
- 2018年12月(3)
- 2018年11月(5)
- 2018年10月(5)
- 2018年9月(7)
- 2018年8月(6)
- 2018年7月(2)
- 2018年6月(9)
- 2018年5月(3)
- 2018年4月(4)
- 2018年3月(4)
- 2018年2月(3)
- 2018年1月(2)
- 2017年12月(7)
- 2017年11月(10)
- 2017年10月(13)
- 2017年9月(12)
- 2017年8月(10)
- 2017年7月(3)
- 2017年6月(16)
- 2017年5月(12)
- 2017年4月(12)
- 2017年3月(8)
- 2017年2月(4)
- 2017年1月(4)
- 2016年12月(2)
- 2016年11月(7)
- 2016年10月(8)
- 2016年9月(7)
- 2016年8月(4)
- 2016年7月(4)
- 2016年6月(5)
- 2016年5月(12)
- 2016年4月(10)
- 2016年3月(4)
- 2016年2月(5)
- 2016年1月(3)
- 2015年12月(1)
- 2015年11月(6)
- 2015年10月(7)
- 2015年9月(8)
- 2015年8月(4)
- 2015年7月(8)
- 2015年6月(2)
- 2015年5月(4)
- 2015年4月(8)
- 2015年3月(2)
- 2015年2月(4)
- 2015年1月(5)
- 2014年12月(13)
- 2014年11月(9)
- 2014年10月(6)
- 2014年9月(8)
- 2014年8月(6)
- 2014年7月(3)
- 2014年6月(5)
- 2014年5月(7)
- 2014年4月(4)
- 2014年3月(6)
- 2014年2月(2)
- 2014年1月(3)
- 2013年12月(5)
- 2013年11月(8)
- 2013年10月(10)
- 2013年9月(7)
- 2013年8月(3)
- 2013年7月(3)
- 2013年6月(4)
- 2013年5月(4)
- 2013年4月(6)
- 2013年3月(4)
- 2013年2月(2)
- 2013年1月(3)
- 2012年12月(6)
- 2012年11月(5)
- 2012年10月(11)
- 2012年9月(8)
- 2012年8月(10)
- 2012年7月(4)
- 2012年6月(4)
- 2012年5月(10)
- 2012年4月(4)
- 2012年3月(2)
- 2012年2月(3)
- 2012年1月(5)
- 2011年12月(3)
- 2011年11月(9)
- 2011年10月(11)
- 2011年9月(12)
- 2011年8月(4)
- 2011年7月(4)
- 2011年6月(11)
- 2011年5月(4)
- 2011年4月(2)
- 2011年3月(2)
- 2011年2月(7)
- 2011年1月(3)
- 2010年12月(4)
- 2010年11月(6)
- 2010年10月(6)
- 2010年9月(8)
- 2010年8月(3)
- 2010年7月(1)
- 2010年6月(3)
- 2010年5月(3)
- 2010年4月(4)
- 2010年3月(2)
- 2010年2月(1)
- 2009年12月(2)
- 2009年11月(5)
- 2009年10月(7)
- 2009年9月(4)
- 2009年8月(2)
- 2009年7月(3)
- 2009年6月(3)
- 2009年5月(3)
- 2009年4月(4)
- 2009年3月(4)
- 2009年2月(3)
- 2008年11月(1)
- 2008年10月(2)
- 2008年9月(2)
- 2008年6月(1)
- 2008年5月(1)
- 2008年4月(1)
- 2007年11月(1)
- 2007年10月(2)
- 2007年9月(2)
- 2007年5月(2)
- 2006年11月(1)
- 2006年10月(3)
- 2006年9月(1)
- 2006年5月(2)
- 2006年1月(1)
- 2005年11月(1)
- 2005年10月(2)
- 2005年9月(2)
- 2005年5月(1)
- 2005年4月(1)
- 2005年1月(1)