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あるOBの呟き- パールボウル予選: vs BULLSフットボールクラブ戦

2017/04/23

いよいよ始まる、Xリーグの2017シーズン。春のシーズンは、東はパールボウル、西はグリーンボウルで始まりますが、今回のBigBlue対BULLSフットボールクラブ(以下、BULLS)の試合は、東西で一番早い文字通り2017シーズンの開幕戦となります。パールボウルのスタートは、これまでは4月開催の場合でもG.W.前後から始まることが多かったのですが、今回はそこからさらに一週間早いスタートになります。チームとして2017シーズンの活動を始めたのは3月に入ってからですから、それから一月余りで試合を向かえることになります。新体制という事もありますし、この時期は新人選手も多いため、まずはチームとしての完成度が心配されます。

BULLSとは昨シーズンのリーグ戦第二節で対戦。この時はQB#4多川選手がフル出場し、61-0と完封した試合。その多川選手は、今シーズンからはQBコーチとしてチームを支えます。昨シーズン中は、新人の政本選手とクラフト選手の仲介役として、BigBlueオフェンスの伝道師役を努めていました。今シーズンはさらに多角的視点から二人のQBに助言し、BigBlueオフェンスにさらなる強さが加わることが期待されます。先ずはその第一歩をこの試合で見せて欲しいと思います。試合前のセレモニーでは、BigBlueが前半の選択権を辞退。BULLSがリターンを選択し、K#8小田倉選手のキックオフで試合が始まります。


先制するも追撃を許す

BULLSの攻撃は、QB#6藤原選手のランでダウン更新するものの4thダウンパントで攻守交代。BigBlue最初のオフェンスシリーズには、まずQB#2政本選手が登場します。口開けは、この試合WRのポジションに入った#19鈴木(恵多)選手への12ヤードパス。次はRB#21高木選手のランで前進。これをもう一度繰り返してレッドゾーンに入ると、ルーキーRB#30伊藤(隆貴)選手が7ヤード進めて、ゴール前11ヤードでファーストダウンとなります。そして次のプレーでは、#30伊藤選手にフェイクを入れたプレーアクションパスがTE#84小林選手にヒット。先制の11ヤードTDパスが成功します。

続くBULLSの攻撃は、DB#22中山選手が5ヤードのロスタックルを見せるものの、次のプレーではロールアウトしたQB#6藤原選手からWR#18太田選手へ23ヤードのパスが成功しダウン更新を許してしまいます。しかし続くシリーズでは、ルーキーLB#6坂口選手のロスタックが響き4thダウンパントで攻撃権が移動します。続くBigBlueの攻撃は、TE#40スタントン選手へのパスでダウンを更新するものの、続く3回のプレーでパスが決まらず、淡泊に4thダウンパントで攻撃権が移動します。

BULLS QB#6藤原選手はこのシリーズではパス中心の組み立てに変更。DL#98森田選手のQBサックを受けるなど厳しい場面はありますが、RB#21菊池選手やWR#18太田選手へパスが成功。さらにランプレーでも確実にヤードを確保し、リズムが生まれ始めたところで2Qに入ります。プレッシャーを受けながらも投じたパスは、WR#7加藤選手へ通りゴール前19ヤードでファーストダウンを更新します。ここからはグランドアタック3回でダウンを更新し、9ヤード迄迫ります。ここでLB#35高橋選手がロスタックルを2回決めボールは13ヤードまで下がります。3rdダウンのパスが失敗すると、BULLSはFG隊形に。ディレーオブザゲームの反則で5ヤードさらに下がりますが、K#4畑木選手は落ち着いて35ヤードのキックを成功。7-3とじわりとBULLSが追い上げます。

続くBULLSのキックオフボールをキャッチしたルーキーWR#9鈴木(隆貴)選手は、左サイドライン際を駆け上がります。味方のリードブロックにも助けられると、フィールド中央50ヤードまで大きく戻します。QB#2政本選手は、3rdダウンコンバージョンを自らのキープで更新すると、さらにWR#88伊藤(淳太)選手へのパスが成功しゴール前9ヤードまで進みます。1stダウンのパスは失敗しますが、2ndダウンではゴール下に走り込んだTE#40スタントン選手へTDパスが成功。K#8小田倉選手のPATキックも成功し、14-3と再び点差を広げます。

再び追い上げを見せたいBULLSですが、今度はBigBlueの厳しいプレッシャーにパスが通らず4thダウンパント。BigBlueは敵陣46ヤードから攻撃が始まります。1stダウンではターゲットが見つからずQB#2政本選手がスクランブルに出ると、軽快なカットバックでゴール前34ヤードまで進みダウンを更新します。続くプレー、今度も一度はターゲットが見つかりませんが、スローバック気味に投じたパスをWR#19鈴木選手がキャッチすると、一気に加速してBULLSディフェンス陣を振り切りエンドゾーンに飛び込みます。これで21-3とさらに点差が広がります。

2Qも終盤のBULLSの攻撃。BigBlueディフェンスは、パスを許すもロングゲインを許さず、時計を止めないようにして相手の時間を消費させます。さらに3rdダウンコンバージョンの場面では、逃げるQBをDL#93佐久間選手がQBサックで大きく後退。これで自陣内に押し戻されたBULLSは4thダウンでは無理をせずにパントで攻撃権を移動させます。2Q残り21秒で攻撃権を得たBigBlueですが、パントリターン中の反則でゴール前5ヤードまでボールを下げられます。その為無理をせずランプレーで残り時間を消費し2Qを終了します。


波に乗りきれない後半

リードして折り返すも、やや物足りなさも感じる前半。その流れを変えるためか、3QからはQB#3クラフト選手が登場します。この日好調なRB#30伊藤選手のランでまず前進すると、やはりこの試合好調なWR#88伊藤選手へ続けてパスが成功。さらにこの試合WRのポジションに入っている#19鈴木選手へパスの後、今度はハンドオフで走らせ敵陣に入ります。ここからルーキーWR#36林(紘之介)選手がダイビングキャッチして27ヤードパスを取ると、次も林選手へ10ヤードパスがヒットして、ゴール前4ヤードまで進みます。ここからプレーアクションパスがWR#9鈴木選手に通るものの残念ながら反則で取消。ゴール前19ヤードから3回の攻撃でもエンドゾーンに届かず、4thダウンではゴール前5ヤードから22ヤードのFGトライとなります。ロングスナップを受けたホルダーの#9鈴木選手は、一度セットしたボールを頭越しに後ろにパス。これを走り込んできたK#8小田倉選手がキャッチするトリックプレーを見せますが、BULLSのギャングタックルを受けてTDならず。ゴール前6ヤードからBULLSの攻撃となります。

厳しいボール位置からのBULLSの攻撃は、しかしWR#18太田選手へのパスでダウンを更新すると、スクランブルに出たQB#6藤原選手が一気に50ヤードまで進みます。しかしここでBULLSに痛恨のホールディングの反則があり、逆に自陣29ヤードまで後退します。結局これが響き、後半BULLS最初の攻撃はパントで終わります。

再びQB#3クラフト選手が登場するBigBlueの攻撃、一度ダウンを更新した後、ターゲットを探すクラフト選手は、フィールド中央でフリーになるTE#84小林選手にパス。これが27ヤードのロングパスとなります。さらにベテランWR#89円谷選手へのパスでボールを進めると、RB#30伊藤選手がさらにゴール前10ヤードまで進めダウンを更新します。ここでクラフト選手は、一度左サイドにフェイクするとエンドゾーン右サイドにいたWR#9鈴木選手にTDパスが成功。ルーキーが初得点をあげます。続くPATキックは、ボールスナップが乱れホールドが不十分だったため、キックは失敗し27-3となります。

続くキックオフをBULLS WR#19森選手が自陣31ヤード迄戻し、1stダウンのプレーが終わったところで試合は4Qに入ります。何とか先ず得点に繋げたいBULLSオフェンス。しかしこのシリーズではルーキーDB#26森岡選手のタックルが冴え前進を阻むと、LB#5コグラン選手、DB#24齋藤選手、DL#44福岡選手、DB#27森選手と若手選手の好プレーが続きます。途中WR#7加藤選手へ23ヤードパスが通りBigBlue陣内に進まれますが、4thダウンギャンブルを再びDL#93佐久間選手がQBサックで後退させ、攻撃権がBigBlueに移ります。

4Q最初のBigBlueオフェンスには、再びQB#2政本選手が登場。ダウン更新後のファーストプレーでは、ハンドオフフェイクを入れた政本選手の視線の先には、ポストパターンでフリーになるWR#47細谷選手が。ややバックショルダー気味にパスキャチした細谷選手は、そのまま56ヤードを独走してTDに。しかしこのプレーはホールディングの反則で取消となり罰退してプレーをやり直します。RB#30伊藤選手のロングランに、TE#82高田選手のパスで陣地回復して敵陣に入ると、自らのスクランブルにWR#19鈴木選手のランで22ヤードまで前進。タイムアウトを取って入れたプレーは、QBドローでしょうか、一度右側にパスフェイクを入れると、左サイドに政本選手が走り出します。その先には、綺麗にブロックされた走路が生まれ、そのまま一気に左パイロン横に走り込みTD。点差をさらに34-3と広げます。

4Qも、まだ半分近く時間は残るものの、BULLSの攻撃はBigBlueディフェンスの厳しいプレッシャーになかなかヤードを伸ばすことが出来ず、時間はどんどん進んでいきます。ゴール前27ヤードまで進み、ここからBULLSは一気にTDを狙いパスを投じますが、DB#24齋藤選手やDB#14宮川選手のカットで失敗が続きます。後が無いため4thダウンギャンブルでさらにエンドゾーン狙うBULLS。QB#6藤原選手はラッシュをかわすためにパスポケットから走り出すと、右コーナーにヘイルメリーパスのようにランニングスロー。しかしこれをルーキーDB#26森岡選手がインターセプトして万事休す。残り時間をプレーで消費して試合終了となりました。

まだまだ荒削りな内容

点差こそ34-3と大きく開いたものの、プレーの精度にはまだ甘さがあり、言ってみればまだまだ荒削りな部分が目立つ試合内容でした。時期的な理由も有り、まだ十分にチーム練習をする時間が無いのかもしれませんし、この試合にはルーキーや若手選手中心に起用したため、フォーメーションなどの連携や練度も不足していたのかもしれません。ただそれらの問題点や課題は、一月後の次の試合までに十分修正する時間が有るでしょう。そう言う問題点が早い時期に洗い出された事は逆に幸いかもしれません。また、課題はまだあるものの、ルーキー選手の動きは良く、これからが楽しみになったことは大きな収穫でしょう。

敢えて厳しい事を言えば、オフェンスはランプレーでのヤード獲得がもう少し欲しいところです。それによって、もう少しオフェンスの消費時間を延ばして、逆にディフェンスの負担=相手の攻撃時間を奪うことも必要でしょう。ディフェンスは、パスディフェンスにもう少し工夫が必要かもしれません。パスキャッチから一気にロングゲインを許す場面は無かったものの、もう少し早いタイミングで対応しないと、上位相手の試合では得点に繋がります。その当たりは次の試合までの課題になるかもしれません。

まずは勝利でシーズンが始まったBigBlue。春のゴールであるパールボウル連覇まで、残り3試合で勝利を。Go BigBlue!

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