第三節: ノジマ相模原ライズ戦の見所

2017/09/24

初戦から連勝スタートを切ったBigBlue。しかし第三節が始まる10月は、短いインターバルで強豪チームとの対戦が続く厳しいスケジュールが続きます。そのトップバッターは、ノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)です。春のポールボウル準決勝でも対戦した相手ですが、昨年Super-9 9位となりリーグ戦で敗退した雪辱のため、リーグ戦前に強力な補強をし、春とは全く異なるチームとなっています。最大の違いは、QB#98ガードナー選手に続いてミシガン大からやって来た、RB#39ホマ選手とDL#53オジョムリア選手です。

前節のオービックシーガルズ(以下、オービック)戦でも、敗れたとは言えそのプレーは日本のトッププレーヤーが集まる両チームの中でも際立つもので有り、BigBlueにとっては初戦のオービック戦以上に厳しい試合が予想されます。特に重量級RBのホマ選手は、そのままライン選手の中に入っても十分通用する体格とパワーがあり、実際オービック戦ではキャリアーとしてだけでなく、プリッツピッカーとしてQBのガートナー選手を守り、また相手のパントキックの時には、中央のラッシャーとしても活躍を見せていました。またDLのオジョムリア選手は、基本DEのポジションながら、時折MLB(ミドルラインバッカー)の位置から中央に突進してくるなど、変幻自在のプレーを見せています。

オフェンスの見所

前節では雨中の試合ということで、いつもよりはランプレー中心のオフェンスとなりましたが、それでもパスとランでほぼ同じヤードを獲得するバランスの良いオフェンスが出来ました。オービック戦で負傷したQB#2政本選手はサイドラインに控えましたが、QB#3クラフト選手は勿論、ルーキーのQB#17岸村選手も活躍し、オフェンスチームの厚みを感じさせてくれました。QB#2政本選手もこの試合には間に合うと予想され、これまで以上に幅広いオフェンスが展開されると期待されます。

春の対戦では、RB#21髙木選手が5回42ヤード、QB#2政本選手が4回45ヤードと、この二人でラッシングヤードの75%を獲得しています。さらに髙木選手はパサーとして31ヤードのパス成功し、レシーバーとして3回65ヤード1TDレシーブと八面六臂の活躍でした。今回はここにRB#10末吉選手が加わり、さらに期待の新人RB#37伊藤選手も春から大きな成長を見せており、春以上にグランドアタックが期待出来ます。あえて不安材料を上げれば、DL#53オジョムリア選手がどの様にスクリメージラインを死守してくるかでしょう。基本、左右のDEのポジションからラッシュしてくるスタイルですが、DEにセット時にはOLの#76秋葉選手、#59内尾選手、#55林選手といったOTの選手とのマッチアップが最大の見所となります。また、時々MLBの位置から中央を割って入ってくることも有り、どの程度QBのオーディブルで対応出来るかが鍵です。

オフェンスタックル(OT)陣は、オービック戦でDL#11ジャクソン選手、#23ビーティー選手とパワーラッシャーとの対戦経験がありますからそれなりに対応可能と思われますが、MLBに入って中央を割ろうとしたときには注意が必要でしょう。それ故か、オービックオフェンスも相手のラッシュを想定して、早いプレーを中心に進めてた印象があります。パスでも、TEへのショートパスやWRのサイドラインなど、早めのパスを通して行くのが効果的かもしれません。あるいは、フリーフリッカーの様に、一度オープンにボールを振ってから前方へパスでヤードを稼ぐプレーも効果的かもしれません。同様にレシーバー陣も、QBがパスポケットから追われて動き出してから、どれだけフリーになれるかがこれまで以上に重要です。前節のオービック戦では、オービックの菅原選手が左右からラッシュするオジョムリア選手と距離を置きながら、反対サイドへパスを通すプレーが見られました。同様の対応は、この試合でも効果的ではないかと思われます。

ディフェンスの見所

今シーズンのBigBlueディフェンスは、DLの左右にDE#34ブルックス選手、DL#92トゥアウ選手の二人がアンカーとして立ちはだかるために、相手OLはそちらに注力せざるを得なくなり、結果手薄になる中央を、DL#98森田選手、#44福岡選手、#31藤井選手、#90村橋選手といった選手のチャージが効果的に決まっています。春の対戦では、QB#98ガートナー選手、RB#2宮幸選手のランに手こずりましたが、今回はスクリメージラインの左右が塞がれるので、中央対応がしっかり決まればランプレーは春以上に止まると期待されます。

ただし、注意が必要なのが、やはり秋から加入したRB#39ホマ選手です。身長183cm、体重105kgと、日本ならOL/DLどちらでも問題無さそうな体格で、そのまま突進してくるだけでも脅威です。またプリッツピッカーとしてQBガートナー選手の側で鉄壁のブロックを見せており、2名以上のブリッツを入れないと、このブロックは破れないかもしれません。その信頼が厚いせいか、前節の試合ではガードナー選手の代名詞である「モバイルQB」ではなく、ホマ選手を直ぐ側に置いて、パスポケットの中でターゲットを探す、ポケットパサーのスタイルに変わったような印象を受けます。仮にそうであれば、BigBlueとしてはロールアウトやスクランブルランの優先度を下げることが出来、その分パスラッシュに集中出来るようになり有利となるかもしれません。

逆に、ガードナー選手がじっくりとターゲットを選択出来るようになれば、その分DB陣のマッチアップのリスクは高くなります。特に春にも苦しめられ、前節のオービック戦でも活躍した、WR#85八木選手、#84吉田選手、#15出島選手には、今回も厳しいマークが必要になります。一瞬のチャンスを見逃さずに、的確にターゲットに投げ込んでくるQB#98ガートナー選手ですから、ディフェンスとしてはパスポケットに閉じ込め、かつ外からそのポケットを縮めてガートナー選手の選択肢を狭めることが重要。そこから得意のQBスクランブルや、RB#39ホマ選手のドローが考えられますので、そこにLB陣がどれだけ素早く反応出来るかも鍵になります。パスポケットごとガートナー選手を包み込んでタックルするのが理想ですが、ノジマ相模原OLもそれは想定しているはずで、ディフェンスとしては、包みながらも相手ポケットにほころびを作り、そこを突破口にしてQBに向かうプレーが出来れば、相手の攻撃力をかなり削ぐことになるでしょう。この対決が、この試合最大の見所になる事は間違いありません。

試合の見所

この試合は、ノジマ相模原のホームゲームとして地元の相模原ギオンスタジアムで開催されます。この会場では、2013年にも対戦しており、この時は4Q序盤まで14-10とリードしながらも、4Qに2TDを奪われ逆転。1TDを返して21-24と追いすがるものの届かず敗れた試合でした。しかし翌年にBigBlueの地元八千代市で開催された対戦では、ディフェンスが踏ん張り、相手にTDを許さない守備で30-21と今度は競り勝ちました。今回は相手に地の利のある対戦となりますが、前回とは事なりしっかりとプレーをして地元有利の雰囲気を跳ね返すことが出来るだけの地力はあるだけに前回の二の舞は許されません。10月予定されている4試合のうち、第四節のエレコム神戸戦(@富士通スタジアム川崎)を除けば、第五節のLIXIL戦(@アミノバイタルフィールド(調布))、第六節のアサヒ飲料戦(@エキスポフラッシュフィールド)と、何れも敵地での対戦となりホームアドバンテージは相手にあります。日本一を達成するためには、そういう雰囲気も跳ね返すチーム力が必須なことは言うまでもありません。

一方ノジマ相模原としても、昨年あと一歩まで上位チームを追い込みながらも勝ちきれなかった轍を踏むこと無く入念に準備をして試合に臨むはずです。特にオービック戦をあと一歩のところで落とした後のこの試合は、是が非でも勝ちたい試合であるはずで、その分相手のプレーも厳しさを増すことは確実です。勝利するためには、BigBlueもそれ以上の「気持ち」で一つ一つのプレーに臨むしか無いわけで、その気持ちの強さが最後の結果に繋がるはずです。三年前の八千代市での対戦で、曲げられても折れずに耐えた「粘り」を是非この試合でも見せて欲しいと思います。DOMINATE! BigBlue!

アーカイブ