あるOBの呟き- 第二節 vs 明治安田PentaOceanパイレーツ戦

2018/09/10

前節の試合では、予想外の大差で敗れたBigBlue。その記憶を蘇らせるように、前の試合同様厳しい暑さの中始まる第二節の対戦相手は、昨年と同じ明治安田PentaOceanパイレーツ(以下、明治安田)です。昨年も対戦し、この時は52-0で完勝。今シーズンは、昨年も第一節で対戦し1点差で惜敗したオール三菱ライオンズに、今年は0-16で完敗しての対戦となるため、何としてもこの試合は昨年以上の結果を出そうと、気持ちは高まっていることが予想されます。

チームのイメージとしては、堅実なフットボールをする印象があり、事実昨シーズンはワイルドカード一歩手前まで行ったチームです。ディフェンスは、チームイメージ同様手堅いタックルで勝負を仕掛ける一方、オフェンスに関してはラン・パスともにもう一枚切り札的存在が不足している印象があります。今シーズン、ルーキーQBで二人が加入。ベテランのQB#2西澤選手の負担を軽減するとともに、新しいプレーも予想されます。ただ、BigBlueとしては相手に合わせるのでは無く、前回できなかった自分達のプレーをどれだけ貫けるか、それが課題になるでしょう。
 

リズムを取り戻した攻守ユニット

試合はK#11佐藤選手のキックオフでスタート。タッチバックとなり明治安田は自陣25ヤードからファーストダウンの攻撃が始まります。まずはRB#33若島選手、TE#44赤津選手、QB#2西澤選手とランプレーを見せますが、DL#92トゥアウ選手、DL#34ブルックス選手、DL#93佐久間選手と、DL陣がスクリメージ上でタックルしパントでシリーズが終わります。

自陣46ヤードからのBigBlue最初の攻撃は、QB#2政本選手からTE#40スタントン選手へのパスでダウンを更新すると、WR#81栗原選手、WR#84近江選手とやはりパスが成功し、ゴール前21ヤードまで進みます。最初のプレーは、右手前パイロン際のWR#84近江選手へのTDパス。しかし、ジャンプしてボールはキャッチしたものの、惜しくも左足がラインにかかりパスは不成功となります。次のプレーでは、エンドゾーンへ向かうレシーバー陣のうち、ポストパターンのWR#85鈴木選手へTDパスがヒット。まずは先制点をあげます。

続く明治安田の攻撃も4thダウンパントに押さえ、2回目の攻撃シリーズ。RB#19鈴木のランの後、今シーズンはTEに入るTE#88細谷選手への19ヤードパスでダウンを更新します。この後ゴール前22ヤードまで進みますが4thダウンとなったため、K#11佐藤選手が登場し、39ヤードのFGトライとなります。距離的には問題無かったものの、強い追い風にコースが曲げられたのか、キックは右にそれて失敗してしまいます。

これで流れを引き寄せた明治安田は、TE#44赤津選手のダイブでダウンを更新すると、QB#2西澤選手のオプションキープが当たり、敵陣47ヤードまで一気に前進します。ここからWR#13田上選手、RB#33若島選手、WR#81野村選手とパスが成功。試合は2Qに入り、さらにRB#33若島選手が突進し、ゴール前9ヤードでファーストダウンを更新します。ここから踏ん張るBigBlueディフェンスは、パス失敗とLB#6大滝選手のQBサックで4thダウンとなり、明治安田は28ヤードのFGを狙います。キッカーとしても定評のあるTE#44赤津選手ですが、しかしこのキックは弾道が低く正面から飛び込んできたDL#34ブルックス選手やDL#92トゥアウ選手に当たり失敗。何とか無得点に押さえます。

自陣15ヤードからの2Q最初のBigBluの攻撃は、QB#2政本選手の2回のスクランブルで、一気に敵陣27ヤードまで前進します。パス失敗の後、RB#21高木選手がダウン更新のランでボールはゴール前15ヤードへ進むと、さらに3ヤード進めます。ここからQB#2政本選手がスクランブルに出てエンドゾーンまでボールを運びます。続く明治安田の攻撃では、WR#13田上選手へのパスが通ると、ランアフターキャッチで一気に30ヤード前進。しかし、次のオプションピッチをLB#35高橋選手がカバーしてロスさせると、3rdダウンのランプレーも、DL#34ブルックス選手がロスタックル。このシリーズもパントで攻撃権が移動します。

自陣32ヤードからのBigBlueの攻撃は、QB#2政本選手のスクランブルでダウン更新したものの、続くRB#19鈴木選手のランは、オープン、中央ともに明治安田LB陣の厚い守備に阻まれます。しかし、WR#84近江選手へダウン更新のパスが成功し、ボールは敵陣へ。直後のプレーでは、右からミドルインで入ってきたWR#85鈴木選手へパスが通ると、タックラーを振りほどいて43ヤードを独走。この試合2本目のTDレシーブとなります。この後は、両チームともパントで攻撃権を交換し、21-0で前半が終了します。
 

後半はルーキーが活躍

後半は、BigBlueの攻撃シリーズから始まります。RB#28伊藤選手のランの後、TE#40スタントン選手へのパスでダウン更新した次のプレー。相手選手が飛び出したところでボールがスナップされて、フリープレーとなります。QB#2政本選手は、左サイドラインを上がるWR#18上廣選手へパスを通すと、上廣選手はそのまま駆け上がり、ゴール前6ヤードで惜しくもタックルされます。一度はQB#2政本選手がタックルされて2ヤード下がりますが、次のプレーではその政本選手が走り出てそのままエンドゾーンへ入り、後半最初のTDとなります。TFPキックでは、K#8小田倉選手が登場し、28-0と点差を広げます。

後半最初の明治安田の攻撃シリーズは、2Q中盤から、タックルを受けてサイドラインに下がったQB#2西澤選手に変わって入ったルーキーQB#8吉田選手がそのままプレーをコールします。ここでは、ランでボールを進める明治安田に対して、ベテランLB#9星田選手の攻守が続き、4thダウンパントで交替となります。

BigBlueの後半2回目の攻撃は、RB#29鎌田選手、RB#47山中選手とルーキーを起用。前半は相手LBがスクリメージラインを割って入り、なかなか前に進めませんでしたが、後半に入るとプレーをアジャストしたのか、スクリメージを突破すると、ルーキーらしからぬカットバックと突進で確実にヤードを獲得します。WR#18上廣選手へパスが通り、ゴール前9ヤードで3rdダウン4ヤード。ハンドオフを受けたRB#28伊藤選手は、OLが開けたスクリメージライン中央を抜けると、そのまま一気に加速をしてエンドゾーンへ。35-0とさらに点差を広げます。

何とか反撃の糸口を掴みたい明治安田、TE#44赤津選手の中央ダイブでダウン更新をした次のプレー。QB#8吉田選手から、左サイドのTE#88利田選手へショートパスが通ります。直ぐさま後ろを向くと、走り込んできたTE#44赤津選手へパックトス。何とか反応したLB#33加藤選手がタックルで止めますが、これでファーストダウンを更新して敵陣42ヤードまで前進を許します。しかし、DL#99五十嵐選手のロスタックルが響き4thダウン残り3ヤードとなると、ギャンブルで走り出るQB#8吉田選手をDL#92トゥアウ選手が1ヤードでタックルし、攻撃権を奪い返し、ここで3Qが終わります。

4Q開始からのBigBlueの攻撃は、RB#28伊藤選手のラン、WR#14前田選手へのパスと、プレー毎にダウン更新をして前進します。しかし明治安田ディフェンスも、RB#29鎌田選手をゲイン無しで止めます。WR#82白根選手へのパスはダウン更新に届かず、4thダウンで4ヤード。ここでサイドラインからの指示はギャンブル。ターゲットを狙ってスプリントアウトしたQB#2政本選手は、そのままスクランブルに出てダウンを更新します。この後もランプレーで時計を進めながらエンドゾーンに迫りますが、ゴール前3ヤードまで進むものの4thダウン2ヤードとなります。K#8小田倉選手が登場しますが、ここであえてディレーオブザゲームの反則を犯して目一杯時計を進めます。明治安田が反則を辞退したため、そのまま20ヤードのFGを成功させ、3点を追加。それ以上に、6分55秒を消費する価値あるシリーズとなりました。

何とか一矢報いたい明治安田ですが、4Q終盤になってもBigBlueディフェンスのプレッシャーは厳しくパス失敗が続きます。QBスクランブルでダウン更新するものの、ボールを進めるのも厳しく、4thダウンギャンブルも失敗。2分35秒を残して攻撃権がBigBlueに移りますが、ランプレーで時計を進めていき、38-0で試合終了となりました。
 

勝負の二週間

昨年に続き、38-0と無失点での完勝は、まずは合格点と言って良いでしょう。QB#2クラフト選手不在の中、自ら2TDラン、2TDパスを決め、さらには総ラッシングヤード233ヤードの半分近く110ヤード走ったQB#2政本選手の活躍は、これからの試合にも期待が膨らみます。ただ、そのランプレーも、スクランブルからであったり、本来のRB陣が特に前半はスクリメージラインを超えることも苦しむ雰囲気が感じられるなど、課題も感じる内容でした。ディフェンスも無失点に抑えたものの、大きくゲインを許す場面が何度かあり、今後の対戦チームによっては大量失点を意識させる場面もありました。次の試合までに、どこまでさらに調整出来るか時間との闘いが予想されます。

息つく間もなく、一週間後にはアサヒビールとの対戦が予定されており、さらにその一週間後にはこれまでリーグ戦では勝ち星のないLIXILとの対戦が続きます。相手チームは、BigBlueとの対戦前には二週間のインターバルがあり、じっくりと準備する余裕があります。また、昨年は勿論これまで何度も対戦している相手だけに、お互いの手の内もよく知る同士の対戦です。そう言う意味では、不利な材料が多くなりますが、それらを跳ね返す強さを持つチームだけが「強豪」と呼ばれるもの。今シーズンのBigBlueが、どこまでその存在に近づくことが出来るか、次の試合は真価が問われる試合になりそうです。Go BigBlue!

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