第三節: アサヒビールシルバースター戦の見所

2018/09/13

前節、待望の今シーズン初勝利を勝ち取ったBigBlue。息つく間もなく次の試合が続きます。第三節の対戦チームは、二年ぶりの対戦となるアサヒビールシルバースター(以下、アサヒビール)です。リーグ戦では4勝2敗と勝ち越しているものの、前回の対戦ではチーム2年目のQBミルズ選手のパッシングオフェンスに苦しめられ、前半リードで折り返すものの、4Q序盤に同点に追いつかれます。4Q中盤にRB#21髙木選手のTDで逆転すると、その後ディフェンスの粘り強い守備で逃げ切った試合でした。

今シーズンのアサヒビールは、新QBとして豪州出身の#3ステッグマン選手を招聘。豪州、欧州でのプレー経験を経て今シーズンXリーグにデビューしました。ただ、ここまでの二試合では、安藤選手、鈴木選手、両ベテランQBとの併用となっており、この試合でも場面毎に起用方法を変えてくることが予想されます。また、ここまでの二試合でチームトップのランプレーを見せている、ルーキーのRB#29ホッジス選手への対策が、この試合においての勝敗を決める要因になりそうです。

オフェンスの見所

QB#2政本選手の活躍で前節の試合を勝利したBigBlue。パスでは224ヤードを投げ(16/21)2TDを奪い、さらにランでもチームトップの110ヤードを走り自ら2TDを獲得。文字通り八面六臂の活躍でした。ただ、厳しい事を言えば政本選手の活躍に対してRB陣の成績が物足りなかったことも事実です。明治安田戦では、前半はRB#21髙木選手、RB#19鈴木選手を起用し、後半ではRB#28伊藤選手、RB#29鎌田選手、RB#47山中選手と使い分けてきました。前半はスクリメージラインを超えるのも苦労している印象でしたが、その分政本選手のキーププレーが効果的でした。逆に後半は3選手のランプレーが出るようになり、時間を使いながら効率的なオフェンスを進める事が出来ました。特に山中選手のパワーランが印象に残り、彼の走りがこの試合でも鍵になりそうです。

明治安田戦の前半のライン戦では、相手LBがスクリメージラインから進入したり、パワープレーで前が詰まってリードブロッカーがスクリメージラインから出られないという様なちぐはぐな場面が何度かありました。ハーフタイム中に修正されたのか、後半は中央もオープンも出るようになり、政本選手以外のランプレーの比率は、前半の23%から後半は76%と大きく改善します。アサヒビール戦では、DLは勿論LB陣の動きもより素早く複雑になります。どれだけ素早く対応し、先ずはランプレーを出して政本選手の負担を出来るだけ軽減できるかがOL陣としての見せ所になるでしょう。

パス成功率も76%と大きく改善し、レシーバー陣もベテラン・若手ともに活躍した前節の試合でした。特に、1年目、2年目の若手選手が即戦力としてメインターゲットになっているため、これまでマークが厳しかったTE#40スタントン選手、WR#81栗原選手、WR#18上廣選手といったベテラン勢へのパスに余裕が生まれている印象を受けます。前節2TDキャッチをしたWR#85鈴木選手の活躍には、この試合でも大きな期待がかかります。さらにサイズのあるWR#82白根選手は、DB陣とのマッチアップが見所になります。そこへ、ルーキーながら実力は十分な、WR#84近江選手、WR#14前田選手がどれだけアサヒビールDB陣を翻弄できるか期待されます。

ディフェンスの見所

富士通戦での完敗からシステムを立て直し、明治安田戦で「完封」という結果を出したディフェンスチーム。しかし、これから続く強豪チームに対するには、まだまだ課題・反省点が残る内容でも有りました。ディフェンスの喪失ヤードは、ランが27回81ヤード、パスは12回100ヤードと記録的には十分でしたが、昨年の結果(ラン:26回-23ヤード、パス:8回49ヤード)と比較すると物足りなさを感じました。その理由の一つは、3rdダウン阻止率が、昨年は12/14だったのに対して今回は7/13と悪化しており、ディフェンスとしての「決定力」不足をこの試合で改善する必要があります。

DL/LB陣は積極的にスクリメージラインを割って中に入っていましたが、キャリアーとすれ違いロングゲインを許す場面が何度かありました。今回のアサヒビール戦では、新加入のRB#29ホッジス選手対策が勝利への鍵になることは間違いありません。これまでの試合の様子を見ると、自重を生かした突破型のランナーで、確実にヤードを稼ぐタイプのように見られます。明治安田戦でも見られましたが、ギャップを埋め切れずに空いたところを突かれてロングゲインを許すようなプレーは避けたいもの。DL/LBの一層のコンピネーションが期待されます。

ここまでのアサヒビールパスオフェンスでは、初戦の電通戦では成功率53%で87ヤード、富士通戦では成功率48%ながらも214ヤード獲得と伸びています。ただQBを固定できず、またアウトサイドからのプレッシャーでボールが浮き気味になるシーンが多く、DL/LB陣のラッシュが効果的と予想されます。またDB陣にとってもターンオーバーのチャンスが増えそうですが、RB#29ホッジス選手はレシーバーとしても活躍しており注意が必要。当然ながらWR#84金田選手、WR#8小林選手、WR#11戸倉選手といった、ベテラン勢への注意も必要なことは言うまでもありません。この試合でも、DB vs WRの空中が最大の見所になる事は確実です。

試合の見所

どちらのチームも1勝1敗で向かえる第三節の試合。リーグ戦前半を勝ち越して折り返すか、負け越して折り返すかは、後半に向けてのモチベーションに大きく影響します。どちらも昨年のチャンピオン富士通に大差で敗れており、そう言う意味では力の差は五分と五分。しかし、前節富士通戦から二週間の準備期間があるアサヒビールは、チームを立て直すだけの余裕があり、その点は相手側有利とも言えます。BigBlueに取っては一週間のインターバルで厳しい対戦が続きますが、前節の明治安田戦で調子を取り戻したチームの流れ・雰囲気をこの試合でも生かし、さらにそれを大きく加速させて次の試合にも繋げたいところです。

直近の二試合(2015年2016年)では、どちらかというと点を取り合うオフェンスの試合でしたが、今シーズンはどちらもまだオフェンスが十分に機能しているとは言えず、ディフェンスの戦いが予想されます。特にDL陣ではルーキーでラッシュも速いDL#90遠藤選手、DL#96植村選手二人の活躍に期待したいところです。そこから、ファンブル、インターセプトを誘発し、どれだけオフェンス有利な状況を増やせるか、どちらのチーム取ってもボールに対しての貪欲さが試合の見所になると言えるでしょう。DOMINATE! BigBlue!

アーカイブ