あるOBの呟き- 第三節 vs アサヒビールシルバースター戦
2018/09/17

今シーズンのアサヒビールは、QB#3ステッグマン選手とRB#29ホッジス選手でオフェンスを補強。しかしQBに関しては、ステッグマン選手と、既存のQB#7安藤選手、QB#12鈴木選手を併用する形で試合を進めており、まだチームのシステムに馴染んでいない雰囲気が感じられます。一方のBigBlueオフェンスも、前節明治安田戦では勝利したものの、その内容には不満が残りまだ本調子とは言えない状態。オフェンスが覚醒して大量点で勝利するか、ディフェンスが仕事をしてロースコアの戦いになるのか、どちらのチームに取っても厳しい試合が予想されます。
前半でモメンタムを握る攻守ユニット

しかしアサヒビールの攻撃は、DB#41森岡選手、DL#34ブルックス選手のロスタックルで4thダウンパント。自陣35ヤードからBigBlue二回目の攻撃が始まります。WR#82白根選手へのダウン更新パスを切っ掛けに、TE#40スタントン選手、そして再び白根選手へのパスが成功しゴール前6ヤードまで進んだところで、試合は早くも2Qに入ります。2Q最初のプレーは、ハンドオフを受けたRB#19鈴木選手が正面に空いたホールに突進。DB#5榎本選手のタックルを受けましたが、ジャンプしてエンドゾーンに飛び込み先制のTDを奪います。

試合の流れを掴んだように見えるBigBlueですが、アサヒビールの攻撃中にBigBlueのパーソナルファウルの反則で相手にダウン更新を許してしまいます。しかしこの後の攻撃を防ぎきり、パントで攻撃権がBigBlueに移ります。ところが、その最初のプレーで今度はOLがパーソナルファウルの反則を犯し、ハーフデイスタンスの後退でゴール前10ヤードからの攻撃となります。この後ダウンを更新したものの、結局4thダウンパントとなり、残り2分からアサヒビールの攻撃が始まります。

残り45秒からのBigBlueの攻撃。まずはRB#21髙木選手へフレアーパスが通り6ヤード進んでサイドラインに出て時計を止めます。次のプレーではラッシュを受けてQB#2政本選手がサックを受けそうになりますが、体制を崩しながらも投げたパスをWR#18上廣選手がキャッチし、ここもサイドラインを割り時計を止めます。ゴール前40ヤードからファーストダウンの攻撃は、意表を突いてRB#21髙木選手へのドロー。大きく空いた中央を抜けると、得意のカットバックでタックラーを一人二人とかわし、そのままエンドゾーンまで走り込みます。2Qは15秒が残りますが、キックオフリターンを受けた後のアサヒビールはニーダウンをして、21-0で前半が終了します。
スタートに躓き、モメンタムも取り戻せない後半

アサヒビールは後半からQBに#12鈴木選手を投入。しかし最初のプレーは、左サイドのWR#11戸倉選手へパックパスを投げると、戸倉選手が前方のTE#20谷田選手へパスを投げます。これはDB#32高橋選手がカットし難を逃れますが、この後RB#4濱田選手が22ヤードを走りTDを許してしまいます。TFPではホルダーのWR#26井ノ元選手が2点を狙いパスを投じますが、これは失敗。21-6となります。

続くアサヒビールの攻撃では、WR#8小林選手へ28ヤードのパスが通り一気に攻め込まれますが、DL#92トゥアウ選手のロスタックルで押し戻し、さらに3rdダウンロングからダウン更新を狙ったWR#85南選手へのロングパスをDB#25寺中選手がインターセプト。流れを再び手繰り寄せます。BigBlueはフィールド中央付近まで進むものの、前進と反則での後退をハーフラインを挟んで何度か繰り返します。それでも、WR#81栗原選手へ24ヤードのパスが通り、ゴール前24ヤードでダウンを更新。しかし、ここからの決め手に欠け4thダウンとなり、K#11佐藤選手が37ヤードのFGを成功させ、31-6とさらに点差を広げます。

時間を消費して逃げ切りたいBigBlueですが、今度はQB#2政本選手がスクランブルに出たところをボールを叩かれファンブル。これをアサヒビールが敵陣26ヤードまで戻します。RB#29ホッジス選手は、一度はDL#93佐久間選手のロスタックルで1ヤード戻されますが、次のプレーではRB#29ホッジス選手にオープンから中央にカットインされ、そのまま27ヤードTDを許してしまいます。1TD差となり残り時間は5分21秒。ここからBigBlueはプレークロックを目一杯使いながらランプレーで時計を進めます。RB#19鈴木選手、RB#21髙木選手の好走もありダウンを更新していくと、アサヒビールもタイムアウトを使い時計を止めます。しかし、何とかプレーを繋ぎ残り時間を使い切り、31-23で逃げ切り試合終了となります。
一週間で何が出来るのか

後半の流れを振り返ると、TDを取られても直ぐに取り返し十分にモメンタムを取り戻す機会はあったはずです。それが3Q中盤の反則の連続から、4Qに入るとファンプルが続くなど、折角のチャンスを自ら潰していったような流れを感じます。また後半から登場したアサヒビールQB#12鈴木選手は4回のパスで95ヤードを獲得しており、次節対戦するQB加藤選手率いるLIXILオフェンスを垣間見たような気がします。そう言う意味で、オフェンスはより精度と信頼性の高いプレーを、ディフェンスはより堅固なディフェンスをLIXIL戦で実行出来るか、この一週間がリーグ戦最大の山場になると言えるでしょう。二週間の準備期間のある相手に対して、この一週間で何が出来るのか、どれだけ積み上げられるのか、未だ実力を出し切っていないと感じられるチームから脱却して、是非誰もが納得出来る「覇気」を次の試合で見せて欲しいと思います。Go BigBlue!
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