2019第一節: 富士通フロンティアーズ戦の見所

2019/08/19

いよいよ始まる2019シーズン。今シーズンからリーグ戦の対戦フォーマットが変わり、X1 Super 8チームがリーグ戦を行い、上位4チームがJapan X Bowl(JXB)トーナメントに進みます。昨年までは、リーグ戦で9チーム中8位以上に入れば、次のJXBトーナメントに駒を進める事ができ、ここでシフトチェンジをして一気に勝ち抜くことも可能でした。しかし今シーズンからは、リーグ戦7試合でボーダーラインと見られる5勝獲得が目標となるため、最初から最後まで厳しい対戦が続くことが予想され、チームとしてより高い完成度が要求されます。その厳しい2019シーズンの開幕戦は、昨年に続きリーグチャンピオンの富士通フロンティアーズ(以下、富士通)との対戦となり、BigBlueとしては試練の開幕となります。

2016年からJXB三連覇中の富士通。昨シーズン、オフェンスの要QBとRBが変わりオフェンス力の変化が予想されましたが、新加入したQBバードソン選手、LBからRBにコンバートされたニクソン選手は期待以上の活躍を見せ、JXBでは2017年に続き厚い壁を破ることが出来ませんでした。春のパールボウルでは、準決勝でオービックシーガルズに敗れますが、昨年も春は敗れた後、秋のリーグ戦では全勝でライスボウルまで勝ち進んでおり、今シーズンも同様に万全の体制でリーグ戦に臨むことが予想されます。唯一の不安材料は、昨年のリーグMVPニクソン選手が故障で今シーズン出場出来ず、オフェンスの変化がどれだけ影響するか、この試合で最も注目されます。

オフェンスの見所

昨年に続き、今シーズンもQB#3クラフト選手がオフェンスコーディネーター(OC)とヘッドコーチ(HC)を兼任し、QB#2政本選手との二枚看板でリーグ戦に臨みます。昨年は、シーズンイン直前にクラフト選手が故障し、リーグ戦を実質政本選手一人で賄うことになりました。昨年と異なり、QB登録はこの二人だけのため、厳しく長いリーグ戦とそれに続くトーナメントを、どの様な戦略で戦い抜くのか、この試合での二人のプレーが注目されます。どちらのQBが先発するとしても、そのオープニングドライブを得点で完結することが、この試合を勝利する条件の一つと言えるでしょう。

今シーズンもパッシングオフェンスが中心のBigBlueオフェンス。昨年の開幕戦では、政本選手が孤軍奮闘するものの、パス成功率は50%を切り決定力にも欠け、唯一のTDパスは4Q終盤になってからでした。この時活躍した、WR#84近江選手、WR#14前田選手、TE#40スタントン選手がこの試合でも中心になると予想されます。特に、今シーズンバイスキャプテンに就任し、春の相模原ライズ戦ではタイブレークで劇的なTDキャッチを見せた近江選手のプレーが、この試合での見所の一つです。ルーキーでは、学生時代はセンター(C)として活躍し、社会人ではTEとして新たな境地に挑むTE#18小川選手が、その意外性故にビッグプレーを見せてくれるか注目されます。

昨年、シーズンを通して苦しんだランプレーでは、ルーキーのRB#16伊藤(玄)選手のプレーが注目されます。単身ハワイ大学の門を叩き、最終シーズンは怪我のため満足出来る状態ではありませんでしたが、パワー、サイズ、ともに優る全米カレッジでの経験は、この試合だけでなく今シーズンの大きな武器になると思われます。二年目のRB#47山中選手とともに、昨年一歩届かなかったショートヤードでの対決では、この二人のプレーが見所になるでしょう。そして、BigBlueのグランドアタックを支える、RB#21高木選手とRB#4鈴木(恵)選手(#19から番号変更)のクイックアタックと、フレアーやバブルでのパスレシーブがどこまで富士通ディフェンスに通じるか、オフェンス最大の見所と言って良いでしょう。

オフェンス戦の鍵を握るのは、なんと言っても最前線OL陣。昨年のメンバーがそのまま残り、コンビネーションに問題無いものの、リーグトップの実力を誇る富士通ディフェンスは、昨年からさら補強されており、ライン戦の厳しさは昨年以上。重量級のOL#66伊藤選手(151kg)とOL#69高橋選手(141kg)に、2年目となるベテランのOL#55橋本選手とOL#76西本選手(#70から番号変更)の経験値が、どこまで反映できるかが注目されます。春の試合でも、ブラインドサイドから進入されQBが苦しむ場面が見られましたが、もう後1秒の余裕を作れるかどうかが、勝利への必須条件と言って良いでしょう。パスプレーもそうですが、地上戦でどれだけ富士通ディフェンスと勝負出来るか、この試合での鍵であり、リーグ戦を勝ち抜く試金石になる試合と言えます。

ディフェンスの見所

最近の対富士通戦では、1試合当たり5TD以上の失点を許しているBigBlueディフェンス。この失点をどれだけ下げることが出来るか、今シーズンも苦しい対戦が予想されます。未だ勝ち星の無い富士通ですが、最も肉薄したのは2016シーズン。やはり開幕戦で対戦し、この時は24-29と敗れますがTD数は共に3TDでしたが、FGの差が勝敗を分けました。その後、JXB準決勝で再戦した試合では、4Q最後に1点差でBigBlueがリードするものの、終了と同時に富士通のFGが成功し26-28で金星を逃した悔しい試合。この時も、TD数では3-2でBigBlueが上回るものの、FG数で相手が上回り惜敗した試合でした。オフェンスシリーズを得点で終わらせないようにどれだけ押さえられるか、ディフェンスの奮起が切望される試合です。

試合の鍵を握るのは、やはりDL陣のプレッシャーです。昨年の練習生から今シーズン選手登録されたDL#96蛭田選手は、仕事の都合で春シーズンでチームを離れたDL#98森田選手を彷彿させるスピード感溢れるプレーが期待されます。また、春は出場機会がありませんでしたが、DL#90三笠選手もそのサイズを生かしたプレーでのデビューが注目されます。さらに、移籍組でDL#92トゥアウ選手に次ぐサイズを誇るDL#91定方選手の、ベテランらしいプレーがどれだけ発揮されるか期待がかかります。故障のニクソン選手の代役が想定される日本大出身のRBデレク・アキラ選手は、サイズもあり、BigBlue DL陣は昨年の経験を生かした対策が要求されます。

LB陣では、バイスキャプテンのLB#5コグラン選手とパールボウル準決勝ノジマ相模原ライズ戦での活躍が印象的な#6大滝選手に、チーム最年長のLB#22中山選手、そしてDLからコンバートされたLB#8遠藤選手(#90から番号変更)が中心になると思われます。LB陣としては、今季新加入した富士通RBグラント選手のマークが勝負の一つになるでしょう。RB登録ながら、学生時代は主にWRとして活躍しており、丁度BigBlueのRB#4鈴木(恵)選手に相当するポジションと予想されます。昨年は、ニクソン選手のランプレー中心のゲームプランでしたが、新しい二人のRBが加入したことにより、ランとパスがより複合したオフェンスが予想されます。プレー毎に相手の次の一手を読み対応する頭脳戦も、この試合の見所と言えるでしょう。

昨年は、結果的にランプレーに敗れた形になりましたが、富士通の強力なパッシングオフェンスは健在です。2年目となり、チームにも慣れたQBバードソン選手は、積極的にエンドゾーンを狙ってくると思われます。ほぼ昨年のメンバーが残っているDB陣では、移籍組のDB#23北村選手が、春の試合でもベテランらしい好プレーを見せており、この試合でも活躍が期待されます。スピードのあるレシーバーが揃う富士通オフェンスに対して、マンツーマンのマッチアップでどれだけ勝負出来るか、これもこの試合の見所と言って良いでしょう。チームキャプテンである、DB#1中谷選手の気迫溢れるプレーが、勝利への鍵になると言っても間違い有りません。

試合の見所

昨年は、2回対戦し2回とも完敗した相手。主力選手の故障により、昨年とは違う試合内容が予想されますが、とは言ってもリーグトップの実力を誇る相手だけに、その違いは誤差にもならないでしょう。BigBlueとしては、まずはオフェンスが積極的にプレーを進めて、各シリーズを必ず得点をして完結することが必要。その為には、ありきたりですがプレーの一つ一つにどれだけ集中できるかに掛かっています。昨年は、猛暑という天候もあり、またミスも重なり早いタイミングでその集中力が切れてしまいましたが、相手を圧倒する前に圧倒されてしまっては、チームスローガン"DOMINATE!"に値しません。リードされることは想定した上で、先ずは前半どれだけくらいついて行けるか真価が問われます。ディフェンスも、有望選手が揃っている富士通OL相手に、1対1の勝負では厳しいでしょう。パールボウルのオービック戦では、やはり強力なOL陣相手に、スピード勝負で勝つプレーがありましたが、あのようなプレーをどれだけこの試合で増やせるか、今後の試合にも繋がる、スタートダッシュを見せて欲しいと思います。

過去の接戦では、キッキングゲームが試合を決定づけていますが、この試合ではさらにキックオフ、パントで試合の流れを引き寄せる意気込みも必須。キッキングでは、今シーズンもFG最長記録に期待が掛かるK#11佐藤(敏)選手のプレーは見逃せません。また、ルーキーのK#19佐藤(太)選手は、昨年32年振りの対法政大戦勝利を掴むFGを決めており、その験の良さをこの試合でも見せて欲しいところ。開幕戦から総力戦が予想されるこの試合、悲願の「初白星」を勝ち取ることが出来るか、今シーズンのBigBlueを占う重要な試合になります。 Go BigBlue!

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