あるOBの呟き- 第四節: vs エレコム神戸ファイニーズ戦
2019/10/08

今シーズンのエレコム神戸は、昨年のチームから30名を超える選手が入れ替わっており、オフェンス・ディフェンスともに大きく変化していることが想像されます。オフェンスでは2年目のQB#19ソコール選手が好調。新加入のWR#21アヌワー選手をメインターゲットに、パッシングオフェンスが充実するとともに、こちらも新加入のRB#44白神選手がグランドアタックを支え、ラン・パスとバランスの取れたオフェンスを展開しています。ディフェンスは、オフェンス程のメンバーの入れ替わりは無いものの、DL/DBユニットが補強されており、BigBlueとしてはパッシングオフェンスがどれだけ通用するか試されます。
序盤の失点をなんとか挽回

次のBigBlueの攻撃では、3rdダウンでQB#3クラフト選手が大きく後退してタックルを受け、4thダウンパントも距離が伸びず、エレコム神戸は敵陣36ヤードからファーストダウン。ここからWR#21アヌワー選手にTDパスが通り、3-14と点差が広がります。次のBigBlueの攻撃も、3rdダウンでQB#3クラフト選手がサックを受けて後退し、4thダウンはパントで後退。敵陣45ヤードからのエレコム神戸の攻撃は、ファーストダウンのパス失敗の後の2ndダウン。ハンドオフを受けたRB#22川淵選手は、LB#5コグラン選手のタックルをスティフアームで振りほどくと、そのまま独走。あっと言う間に追加点を許し、3-21とさらに点差が広がります。

敵陣49ヤードからのBigBlueの攻撃は、TE#40スタントン選手へのパスでダウンを更新すると、再びスタントン選手へパスが成功。ゴール前5ヤードでファーストダウンを更新します。ここからQB#3クラフト選手は、遅れてエンドゾーンに走り込んだRB#28伊藤選手へTDパスを通し、10-21と追撃が始まります。次のエレコム神戸の攻撃は、WR#21アヌワー選手へのパスでダウンを更新して、敵陣32ヤードでファーストダウンとなります。そのファーストダウンのプレー、ハンドオフを受けたRB#24芦田選手はボールをジャッグルすると、そこにDL#44福岡選手が飛び込みボールを落とすと、それをDB#23北村選手が飛び込みリカバー。

あっけなくTDを許して嫌な空気が流れますが、直後のK#12山崎選手のキックオフを、WR#85鈴木選手が自陣36ヤードまで戻します。ここからDBの裏に抜けたWR#14前田選手にパスが通ると、ランアフターキャッチ(RAC)で、一気にゴール前5ヤードまでボールを運びます。次のプレーでは、QB#3クラフト選手がラッシュを受けて右サイドに逃げながら投じたパスをTE#40スタントン選手がキャッチ。DB#1ドレイパー選手のタックルを受けるものの、そのまま倒れ込みながらもボールをエンドゾーンに運び、BigBlueも2プレーでTDを奪い返します。24-28と点差を詰めた後は、両チーム決め手に欠け2Qが終了します。
最後にモメンタムを掴みきれず

自陣奥からのエレコム神戸の攻撃は、ランとパスで小刻みに刻み前進。3rdダウン6ヤードのプレーでは、外からラッシュしたDL#34ブルックス選手が、QB#19ソコール選手をロスタックルしますが、この時マスクに手が掛かり反則でファーストダウンを与えてしまいます。さらに、BigBlueのオフサイドの反則が続き、エレコム神戸は労せずして前進すると、RB#22川淵選手が中央をついて一気にゴール前4ヤードまで進めます。ここからBigBlueディフェンスが踏みとどまり、前進を阻止。エレコム神戸を、K#12山城選手の20ヤードFGの3点に止めます。

続くエレコム神戸の攻撃では、一度はフィールド中央付近まで進むものの、ホールディングの反則で10ヤード後退。ところが、QB#19ソコール選手は、ラッシュを受けながらも、空いたスペースに走り込んできたWR#21アヌワー選手へパス。これをキャッチしたアヌワー選手は、フィールドを左から右に横切りディフェンスを振り切ると、そのまま63ヤードを走りきりTDを奪います。再びエレコム神戸が31-38と試合をリードします。

エレコム神戸の攻撃はDL#92トゥアウ選手のQBサックもありパントで終了。時間を消化しつつ逆転して終わりたいBigBlueですが、エレコム神戸のディフェンスも厳しく、こちらも4thダウンパントで終わります。自陣50ヤードからのエレコムの攻撃は、WR#21アヌワー選手へのショートパス成功の後の2ndダウン、タイミングを計ってQB#19ソコール選手が投じたパスを、再びWR#21アヌワー選手がキャッチすると、そのまま46ヤードのTDレシープになります。残り1分6秒からのBigBlueの攻撃は、パスを繋いで敵陣に入りますが、QB#3クラフト選手からTE#40スタントン選手へのフリーフリッカーを読んでいたDB#1ドレイパー選手が、スタントン選手をタックルしタイムアップ。38-45で試合終了となりました。
残り試合を全力で突破

気になるのは、エレコム神戸が上げた6TDのうち、5TDは45ヤード以上の独走プレーで許していることです。エレコム神戸がBigBlueのディフェンスを良く研究していた成果であることは間違い無いとは思いますが、ハーフタイムを挟んだ3Qには対応出来ていただけに、そこからさらにもう一歩前に進むことが出来なかったことが悔やまれます。それはオフェンスも同様で、やはり序盤のスロースタートが悔やまれます。また、キックオフでは、エレコム神戸は積極的にリターンを試みて、それがオフェンスに上手く繋がった印象があります。その点、タッチバックを強いられていたBigBlueは、無意識のうちに消極的なオフェンススタートをしてしまったことが、最後には響いたようにも感じられます。いずれにしても、この試合の結果、残り3試合3勝がJXB準決勝進出の必須条件となりました。それを「焦り」ではなく、さらに先を目指す「動機」に昇華させて、残り3試合を勝ち抜いて欲しいと思います。Go BigBlue!
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