あるOBの呟き- 第五節: vs オール三菱ライオンズ戦

2019/10/21

厳しいリーグ戦が続くBigBlue。第五節の対戦チームは、リーグ戦では6年振りの対戦となる、オール三菱ライオンズ(以下、オール三菱)です。オール三菱とは、BigBlueのXリーグ昇格初年度(2002年)に初対戦して以来5勝2敗1分と勝ち越しています。初年度、その翌年は完敗したものの、3年目の対戦は引き分けに終わると、以後の対戦ではBigBlueが白星を続けています。しかし最後の対戦となる2013年当時、オール三菱は東京三菱銀行(当時)、東京海上(当時)、三菱電機の三社合同の企業チームでした。その後クラブチームに改変すると、熱心なリクルーティング続け、その結果が昨年結実したと言えます。そう言う意味では、過去の対戦結果はリセットして試合に臨む必要があります。

オール三菱は、X1 Super 8チーム中唯一外国人選手が所属していないチームですが、以前から大学の強豪校出身選手が多く所属しており、戦力的には決して劣ることはありません。特にQBポジションには、5名の選手が登録されていますが、ここまでの試合ではQB#15谷口選手とQB#9斎藤選手、二人の起用が中心になっています。しかし試合の展開次第ではこれまでに無いような起用、例えば複数のQBがオフェンスに入り、ディフェンスを攪乱することも想定されます。ディフェンスでは、BigBlueのブルックス選手、トゥアウ選手のような大型選手は居ませんが、スピードで相手と勝負出来る選手が揃っており、BigBlueとしてもオフェンスに工夫が必要になりそうです。
 

スロースタートから一気に加速

オール三菱WR#84奥瀬選手のキックオフで試合は始まりますが、BigBlue最初のオフェンスは4thダウンパントで終了します。続くオール三菱の攻撃は、QB#15谷口選手のキープで敵陣に入ります。ここからパスでエンドゾーンを狙うオール三菱ですが、DB#41森岡選手が3rdダウンコンバージョンを阻止。WR#84奥瀬選手が43ヤードFGを狙います。スナップと同時に、DL#34ブルックス選手と、DL#92トゥアウ選手がオフセンターから進入すると、DL#92トゥアウ選手がキックをブロック。オール三菱の先制チャンスを阻止します。

続くBigBlueの攻撃は、QB#3クラフト選手からWR#80河村選手へ18ヤードのパスが成功し敵陣に入ります。反則で5ヤード罰退するものの、WR#84近江選手へのパスで13ヤード前進すると、今度はRB#4鈴木選手がゴール前15ヤード迄ボールを運びダウンを更新します。最後は、ポスト下に走り込んできたWR#82白根選手へTDパスが成功し、先制点を挙げます。続くオール三菱の攻撃は、ランでダウンを更新されるものの、DL#92トゥアウ選手のロスタックルが響き、4thダウンパントで後退。BigBlueの2ndダウンのプレーが終了した所で、試合は早くも2Qに入ります。

TE#40スタントン選手へのパスでダウンを更新してボールはフィールド中央まで進みます。しかし3rdダウンで5ヤードが残り、QB#3クラフト選手はパスを投じますが、これをオール三菱DB#1野口選手がインターセプト。続くオール三菱の攻撃を、LB#33加藤選手、LB#6大滝選手のタックル、さらには3rdダウンではDB#29米田選手がパスカットをして、パントに押さえます。敵陣46ヤードからのBigBlueの攻撃は、RB#47山中選手が12ヤード進むと、WR#84近江選手がゴール前5ヤードまで運びます。最後は、ラッシュを受けながらもQB#3クラフト選手が、エンドゾーンでフリーになったWR#82白根選手に2本目のTDパスが成功し、14-0と点差を広げます。

この流れにBigBlueディフェンスも乗ります。LB#33加藤選手がQB#9斎藤選手ロスタックルすると、次のパスではDL#34ブルックス選手があわやインターセプトのパスカットを見せます。3rdダウンのランをDB#23北村選手が止め、このシリーズもパントに押さえます。このパントが短く、敵陣44ヤードからのBigBlueの攻撃は、この試合好調なWR#82白根選手へのパスで12ヤード進み、RB#28伊藤選手がさらに4ヤード進めますが、ここからパス失敗で4thダウン。このシリーズはK#11佐藤選手が登場し、45ヤードFGを成功させて終わります。

続くオール三菱の攻撃、WR#18多田選手へのパスはLB#5コグラン選手がタックルして6ヤードの前進。しかし次のパスは、DL#34ブルックス選手が飛び込み再びパスカットで失敗。3rdダウンでは、RB#33鈴木選手がスクリメージラインを抜ける前にDL#92トゥアウ選手がロスタックルし、プレーをさせずにパントで交代させます。次のBigBlueの攻撃は、TE#40スタントン選手、WR#84近江選手とパスでダウンを更新すると、QB#3クラフト選手のスクランブルでレッドゾーンに入ります。この後RB#4鈴木選手がゴール前4ヤードでダウンを更新すると、最後はエンドゾーンでフリーになったTE#40スタントン選手にTDパスが成功し、24-0と点差をさらに広げます。

2Qも残り1分20秒からのオール三菱の攻撃ですが、パスで前進を狙うオール三菱へディフェンスのプレッシャーが厳しく、このシリーズも4thダウンパント。57秒を残して攻撃権がBigBlueに移動します。自陣44ヤードからの攻撃は、WR#84近江選手がパスキャッチの後、ランアフターキャッチ(RAC)で距離を伸ばして、敵陣37ヤードまで運びます。次のプレーでは、左サイドでフリーになったWR#82白根選手にパスが通ると、タックルを振り切りRACでエンドゾーンを目指しますが、あと一歩届かずゴール前1ヤードでダウンを更新。残り1ヤードは、ターゲットが見つからないQB#3クラフト選手が、思い切りよくスクランブルに出て自らTDランを獲得。この後のオール三菱の攻撃を押さえて、31-0で前半を折り返します。
 

後半も圧倒するが、最後に失点

3Qはオール三菱の攻撃から始まりますが、プレー開始前にディレーオブザゲームで5ヤード罰退します。1stダウンではLB#57寺林選手がゲイン無しで止めると、次のパスはDB#29米田選手がパスカットで失敗。3rdダウンのドローは、LB#42茂木選手が5ヤードで止め、このシリーズもパントで交代となります。BigBlueの攻撃は、WR#84近江選手へのパスで敵陣に入りますが、3rdダウンで2ヤードが残ります。ハンドオフが乱れて、ボールを受けたRB#47山中選手がジャッグルしますが、これが逆に功を奏してスクリメージラインが開きダウンを更新。次の1stダウンのプレーでは、プレーアクションパスからターゲットを探すQB#3クラフト選手は、ポストパターンで走るWR#14前田選手へ、リード気味のボールを投げます。これを紙一重でキャッチした前田選手は、そのままエンドゾーンに飛び込み後半最初のTDを奪います。

何とか切っ掛けを掴みたいオール三菱ですが、3rdダウンで再びDB#29米田選手がパスカットでファーストダウン更新を防ぎパントで交代となります。自陣28ヤードからのBigBlueの攻撃は、RB#28伊藤選手が2回運んでダウンを更新すると、今度はRB#37安齋選手がランで8ヤード進んだ後、次はディレーでパスコースに出て7ヤードのパスレシーブ。これで敵陣に入るのですが、次のパスプレーでは反則で5ヤードの罰退で再び自陣に戻ります。ここからRB#28伊藤選手が13ヤード戻した2ndダウンのプレー。QB#3クラフト選手がパスポケットの中でターゲットを探す中、相手のカバーミスかWR#80河村選手がエンドゾーンでフリーになると、そこに38ヤードのTDパスが成功。45-0とさらに点差が広がります。

続くシリーズでオール三菱は、ランプレーでシリーズを組み立てますが、LB#42茂木選手、LB#6大滝選手と堅守を見せて、このシリーズも4thダウンパントで攻撃が終わります。自陣33ヤードからのBigBlueの攻撃は、RB#37安齋選手のランの後、WR#84近江選手へのパスでダウンを更新して敵陣に入ります。RB#47山中選手のランの後、続けてRB#37安齋選手へダウン更新のパスが成功します。最後は、エンドゾーンでフリーになったWR#84近江選手へ15ヤードTDパスが成功し、52-0と得点が追加されます。次のオール三菱の攻撃は、QB#15谷口選手のランをDL#52鈴木選手がタックル。次のパスをDB#32高橋選手が2ヤードで止めたところで、試合は最終4Qに入ります。

サイドが代わって最初のプレー、QB#15谷口選手からRB#29野田選手にパスが通りますが、これをLB#57寺林選手がファンブルフォースすると、DB#27森選手がリカバーし攻撃権を奪います。敵陣44ヤードからのBigBlueの攻撃は、RB#28伊藤選手のランのあと、TE#87松岡選手へのパスでダウンを更新します。続く1stダウンでは、ハンドオフを受けたRB#37安齋選手が中央を抜けると、スピードで相手をかわしてゴール前4ヤード迄前進。しかしQB#3クラフト選手がサックを受けて後退し、パスも2回失敗して4thダウン残り9ヤード。ここでクラフトHCとしてギャンブルを選択すると、パスポケットからスクランブル気味に走り出したところでタックルを受けて止まりますが、そのまま正面のTE#18小川選手にTDパスが成功。学生時代はCで活躍し、社会人ではボールが取れるポジションでプレーしたいとBigBlueに加入した小川選手が、その「夢」を達成。サイドラインへ戻ると、全員から手荒い祝福を受けます。

次のオール三菱の攻撃も、1stダウンのドローをDL#96蛭田選手がノーゲインで止めると、2ndダウンではLB#57寺林選手がこちらもノーゲインタックル。3rdダウンでは、プリッツで飛び込んだLB#6大滝選手がQB#10光藤選手を7ヤードのロスタックルで押さえ、このシリーズもパントで終わります。代わって敵陣46ヤードからBigBlueの攻撃は、1stダウンでRB#28伊藤選手が中央ダイブで5ヤードすすむと、2ndダウンでは同じ伊藤選手が中央から左にカットバックして一気にゴール前8ヤードまで前進。最後は、この試合活躍しているRB#37安齋選手が、やはり中央を抜けるとそのままエンドゾーンまで駆け抜けてTDを奪い、点差はさらに広がり66-0となります。

ここまで全く良いところが出ないオール三菱ですが、BigBlueの反則で15ヤード進み敵陣に入ってダウンを更新すると、QB#9斎藤選手からのパスがタイミング良く通り始めます。プレーアクションパス2回でダウンを更新すると、パスラッシュを受けながら間一髪のタイミングで投じたパスが成功し、ゴール前14ヤードでファーストダウンとなります。ここからDBのカバーミスか、エンドゾーンでフリーになったWR#13團栗選手にTDパスが成功し、66-7と一矢報いることが出来ます。この後、2分51秒残してBigBlueの攻撃となりますが、ランプレーで時間を消費し、そのまま試合終了となりました。
 

一戦必勝は続く

やっと2勝目を上げることが出来たBigBlue。オフェンス、ディフェンスともに合格点の内容でした。特に大きな収穫は、ルーキーや若手選手が活躍し、ここに来てチームの底上げが実感できたことです。特にRB陣では、RB#37安齋選手が1TDランを含む、7回60ヤードを走り活躍しました。レシーバー陣も、6選手が7TDレシーブし、パッシングオフェンスに厚みと広がりが出来たと言って良いでしょう。ディフェンスでも、ルーキーのLB#57寺林選手がファンブルフォースも含む好タックルを見せれば、DB#29米田選手は2回のパスカットの活躍をし、こちらも若手の実力がアップしていることを実感できました。ただ厳しい事を言えば、1Qは1TDは奪ったものの、オフェンス、ディフェンスともにスロースタートであったことは否めず、これが改善されないと勝てる試合も落としかねないことも事実です。

特に天王山となる次節のオービックシーガルズ戦では、序盤に得点を重ねられると後半のリカバリーが難しくなる事は、これまでも何度も経験しています。スタートダッシュは勿論、そのスピードを維持しつつ最後まで走りきる、体力と気力の勝負になる事は明らか。その為に出来る事は全てやり尽くす、そう言う気持ちでこの二週間の準備を進め、次節での勝利に繋げて欲しいと思います。

第五節まで終了し、ノジマ相模原とオール三菱が残り2試合で勝利しBigBlueが2試合とも落として勝ち星で並んでも、BigBlueが直接対決で勝利しているため上位となるため、リーグ6位以上が確定します。しかしトーナメント進出の4位以上に入るためには、残り2試合に勝利して勝ち星を4にした上で、パナソニックとエレコム神戸の残り試合での結果を待つことになります。まずは次の試合に、今シーズンの全てを繰り出して必ず勝利を勝ち取って欲しいと思います。Go BigBlue!

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