2019第六節: オービックシーガルズ戦の見所

2019/10/28

第五節、オール三菱ライオンズ(以下、オール三菱)に、66-7で完勝したBigBlue。残り試合一つも落とせない厳しい状況での第六節の相手は、春のポールボウルでも対戦したオービックシーガルズ(以下、オービック)との対戦になります。オービックには、2017年のリーグ戦で初勝利を上げていますが、其れ以前もその後も春・秋含めて勝ち星を挙げることが出来ず、厳しい対戦チームの一つです。前節のパナソニック戦では互いに決め手に欠けて、14-7でからくも逃げ切ったという印象でしたが、そういう部分はきっちりと次の試合までに修正してくるチームだけに、BigBlueとしては相手の数少ないミスにつけ込みながらも、こちらからミスはしないプレー精度が勝敗の分かれ目になりそうです。

オービックオフェンスの中心は、2年目のQB#3ハワード選手が中心。シーズン序盤は、QB#6菅原選手やQB#12荒木選手が起用される場面が多くありましたが、直近の2試合ではハワード選手が1試合通してプレーをしており、この試合も先発が予想されます。オービックのオフェンスは、RB#29李選手、RB#30地村選手のランに、エースWR#18木下選手、若手の成長株WR#11前田選手らへのパッシングオフェンスと完成度の高いオフェンスを持ち、BigBlueディフェンスがどれだけこれに対応出来るか、特にグランドアタック対策が、この試合での最大の課題になるでしょう。またディフェンス陣も強力な布陣を誇っており、QB#3クラフト選手のパッシングオフェンスがどれだけ通用するか注目されます。

オフェンスの見所

ここまでの5試合で、81/130回、1206パッシングヤード(15TDパス)と、リーグトップの成績を見せているQB#3クラフト選手。それに対応して、レシービング記録でも、WR#84近江選手、TE#40スタントン選手がトップ10に入るなど、今シーズンはかなり完成度の高いパッシングオフェンスを見せています。しかしオービックには、DL#23パイロン選手、DL#33仲里選手を筆頭に強力なDL陣を要しており、BigBlue OL陣としてはこれまで以上に厳しい試合になりそうです。これまでの試合でも外からラッシュを受けてプレーが潰される場面が何度もあり、早いタイミングのプレーを入れるのか、ロールアウトパス等機動力を生かすのか、ヘッドコーチとしてのクラフト選手の采配が注目されます。

対するレシーバー陣では、WR#84近江選手とTE#40スタントン選手に加えて、WR#82白根選手が存在力を増してきており、パッシングオフェンスの三本柱を作りつつあります。ここにどの様な形で他のレシーバー陣を絡ませて、相手のディフェンスを攪乱させるかがこの試合の見所になります。一方で、早いタイミングでのプレーが中心になるとTE陣へのパスが増えると予想され、メインターゲットのTE#40スタントン選手は勿論ですが、TE#88細谷選手、TE#87松岡選手、TE#18小川選手と、取ってから当たってヤードを稼ぐプレーがどれだけ通用するか注目されます。オービックのDB陣ではDB#21ブロンソン選手の活躍が目立っており、この部分をどう攻略するかが見所の一つになるでしょう。

一方のRB陣も尻上がりに調子を上げており、ラッシング部門ではRB#47山中選手、RB#28伊藤選手の二人がトップ10に入っており、その実力をいかにこの試合で発揮するか期待が掛かります。特にRB#47山中選手は、これまでのBigBlueオフェンスに足りなかったパワーランタイプの選手であり、オフェンスのベースを作るもの。DLだけで無くLB陣にも豊富なタレントを有するオービックだけに、簡単に前進を許すことは無いと思いますが、ここにカットバックとスピードでゲインを稼げるRB#4鈴木選手、RB#28伊藤選手、さらには前節活躍したRB#37安齋選手と豊富なRB陣の活躍が見所です。

ディフェンスの見所

ここまでの5試合で、BigBlueの総得点は8チーム中3位(186点)ですが、失点は7位(184点)と低迷しており、この試合ではどれだけディフェンスが活躍できるかが勝利の鍵であることは間違いありません。その中でも最大の課題は、オービックグランドアタックの両輪、RB#29李選手とRB#30地村選手、二人のランプレーをどれだけ止めることが出来るかです。これまでの試合でも、各チームのエースランナーに翻弄され、手痛い失点をしてきているだけに、この試合でも同じ轍を踏んでは勝利はありません。これまでの対戦でも、上手くラインのホール(穴)を見つけて、カットバックで素早くダウンフィールドに駆け上がられてロングゲインを許す場面が何度もありました。カウマイヤーディフェンスコーディネーターの采配が期待されます。

パッシングオフェンスでは、やはりエースレシーバーのWR#18木下選手に注目が集まりますが、WR#11前田選手も活躍しており、まずはこの二人をどれだけマークできるか特にDB陣は厳しい勝負が予想されます。特にWR#18木下選手には、春の試合では3TDを許しており、この試合でも注意が必要ですが、そちらに重心が傾くと、WR#11前田選手や他のレシーバー陣、さらにはRBへのディレイパスと、プレーのバリエーションは幾つも準備しているオービックに翻弄されてしまいます。前節パナソニック戦では、DLのラッシュに苦しんだQB#3ハワード選手ですが、今回もBigBlue DL陣がどれだけQBのコントロールを狂わせることが出来るか、そこからDB陣がどれだけビッグプレーを生むことが出来るかが、ディフェンス最大の見所になるでしょう。

さらにこれまでの試合では、WR#18木下選手にはキックリターンTDを何度も経験させられました。キックオフ、あるいはパントキックは厳密にはディフェンスの範疇では無いかもしれませんが、ボールキャリアーを防ぐと言う意味ではディフェンス戦の一つと言っても良いでしょう。これまでの試合では、BigBlueのキックカバーチームは、やや相手のリターンを許しがちな印象がありますが、ことオービツク相手の場合は、それがそのままリターンTDに繋がります。この試合では、このキッキングゲームがこれまでの試合以上に見所になる事は間違いありません。

試合の見所

春のパールボウルでも、後半はほぼ互角の内容に持ち込みながらも、前半の失点が響き試合を落としてしまいました。ここまでの5試合でのQ毎の得点・失点を見てみると、1Qの得点(34点)が最小、失点(63点)が最大と、オフェンス・ディフェンス、ともにスタートダッシュの失敗が後半に響いていることが分かります。オフェンスは、2Qの得点が71点と最大ですが、ハーフタイムを挟んだ3Qは36点と半分近くに下がり、2Qで取り戻したモメンタムが生かされていないことが感じられます。ディフェンスは、3Qの失点は31点と最小ながらも、4Qには49失点をしており、こちらは最後の踏ん張り、勝負所でどれだけ辛抱できるかが課題になりそうです。オフェンスはスタートダッシュ、ディフェンスは最後まで粘り強いプレーに向けての準備が、この一週間の課題になるでしょう。

リーグ戦第五節迄終了し、ここまで全勝でトーナメント進出を確定している富士通とオービックは、最終節での直接対決の結果でリーグ1位(勝利チーム)、2位が決定します。また3勝で後を追う、パナソニックとエレコム神戸は、やはり最終節で直接対決があり、勝利チームのリーグ3位が確定します。残念ながらBigBlueは、パナソニック、エレコム神戸、何れにも直接対決で敗れているため、勝ち星で相手を上回らない限りリーグ4位に上がることは出来ません。したがって、BigBlueはこのオービック戦、最終節東京ガス戦の2連勝が必須となり、さらに第五節でパナソニックとエレコム神戸両チームが勝利すると、BigBlueの勝敗に関係無くリーグ5位以下が確定します。どちらの試合も、BigBlueの試合に先立って開催されるため、この試合開始時点でBigBlueのトーナメント進出が断たれる可能性もあります。仮にそうであったとしても、この試合ではBigBlueらしい内容を必ず見せて欲しいと思います。 Go BigBlue!

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