あるOBの呟き- 第四節 vs. ROCBULL

2008/10/20

前節、強豪・鹿島ディアーズに肉薄するも、今シーズンも勝利を勝ち取ることが出来なかったBigBlue。し かし、リーグ戦がこれで終わったわけではなく、残る試合に全力を注ぐ必要があります。対戦チームのROCBULLは、ここまで3試合を消化して0勝3敗と 厳しいシーズンが続いているチーム。3試合のうち、2試合は鹿島、オービックとの対戦であり、この2試合は大差での完封負けという厳しい内容です。ただ、 第3節のオール三菱戦では、試合には敗れたとはいえ2FGを決めて21-6と復活の兆しを見せる内容でした。これまでの対戦成績ではBigBlueがリー ドしているものの、油断は出来ないチームです。

ROCBULLと言えば「巨漢ライン」が特徴の一つでしたが、BigBlueも今シーズン加入したOL#66 Patを始め、副将のOL#72村上を筆頭に、180cm/100kgを超える選手も珍しくなくなり、見る側としてはライン戦での攻防がますます楽しみに なります。コイントスの結果、BigBlueが前半のレシーブを選択。いよいよ試合開始です。

モメンタムを掴むROCBULL

自陣中央付近から始まるBigBlue最初のオフェンスシリーズ。QB#15 岡村選手からSB#3徳地選手へのパスでダウンを更新すると、今度はWR#17小川選手に15ヤードのパスが決まり敵陣に入ります。さらにRB#39礒谷 選手が18ヤードのロングゲインを見せてダウンを更新。RB#2片岡選手も1stダウンで9ヤードを走り、2ndダウン1ヤードでゴール前9ヤードと絶好 のTDチャンス。ここでハンドオフを受けたRB#39礒谷選手ですが、痛恨のファンブル。ROCBULLがこれをリカバーし、1Qの半分近くを費やしての ドライブは得点に結びつきません。対するROCBULLは、これで勢いを得たのかパスが好調。次々にダウンを更新するパスが決まり、ゴール前3ヤードまで 攻め込むと、ROCBULL RB#21服部が飛び込み先制のTDを上げます。

まさかの先制点に気落ちしたのか、続くBigBlueのオフェンスは元気なく4thダウンパント。さらに、ROCBULL最初のプレーで、再び RB#21服部が42ヤードの快走を見せBigBlue陣内中央まで進みます。ここで1Qが終わり、サイドが変わって2Qに入ります。完全に試合の流れを 掴んでいるROCBULLはさらに前進すると、最後はQB#9藤原からWR#15川崎への15ヤードTDパスが決まり、0-14と試合をさらにリードしま す。

予想外の展開に、早くも嫌な雰囲気が感じられますが、それを吹き飛ばすビッグプレーが直ぐに出ます。ROCBULLのキックオフをキャッチした SB#18高木選手は、相手カバーチームを巧みにかわして左サイドラインへ抜けるとそのまま加速。残念ながらエンドゾーン直前でタックルを受けキックオフ リターンTDこそならなかったものの、次のプレーでRB#39礒谷選手が残り3ヤードを飛び込み、BigBlueに待望の得点が入ります。ベンチやスタン ドにも、やっと活気が戻ってきます。

このまま一気に試合の流れを取り戻したいBigBlueですが、ROCBULLもしぶとく譲りません。この日ROCBULLオフェンスは、パスが好 調。QB#9藤原選手から、WR#7山本選手、WR#82田嶋選手に次々とパスが通りダウンを更新してBigBlue陣内に入ると、今度はランプレーでプ レー毎にダウンを更新してゴール前に迫ります。ゴール前16ヤードからのROCBULL 1stダウン。このピンチに、BigBlueディフェンスも意地を見せます。1stダウンでは、DL#92諸星選手が-13ヤードのロスタックルを決め、 続く2ndダウンプレーではLB#35筒井選手がパスカット。3rdダウンではQBキープで8ヤードの前進を許すものの、この時のDL#59瀧川選手の ハードタックルで痛んだQB#9藤原選手はベンチに一度下がり、急遽WR#15川崎選手が4thダウンギャンブルのプレーをコールします。ここもQBにプ レッシャーをかけパス失敗に追い込み、ディフェンスの粘りで窮地を脱することが出来ました。

試合の流れを取り戻しつつあるBigBlue。自陣奥からのオフェンスシリーズは、SB#3徳地選手へのパスでダウンを更新すると、今度は WR#83イアン選手にボールを集めてロングゲイン。敵陣に34ヤードで2ndダウン残り2ヤードとなります。ここでファーストダウン更新のために、ハン ドオフを受けたRB#30工藤選手。大きく開いた中央を突破すると、そのまま一気にエンドゾーンまで34ヤードを駆け抜け同点に追いつくTDを見せます。

2Q残り3分余りからのROCBULLオフェンスシリーズを4thダウンパントに追い込み、残り43秒から始まるBigBlueオフェンスシリー ズ。最初のプレーで、いきなりTDを狙うQB#15岡村選手。エンドゾーンに向かうWR#17小川選手はROCBULL DBのパスインターフェアの反則でオートマティックファーストダウンを獲得。続くプレーでも、WR#17小川選手をターゲットにロングパスが続けて決ま り、ゴール前7ヤードまで前進。ここから、エンドゾーン奥のコーナーに走り込むWR#83イアン選手にTDパスが決まり、何とか21-14とリードして前 半を折り返すことが出来ました。

余裕が感じられない前半

逆転して前半を折り返したとはいえ、2Q最後まで全く予断を許さない厳しい試合内容でした。特に1Qから2Q最初に掛けては、ROCBULLオフェ ンスが試合を完全に支配していたと言えるでしょう。また、ROCBULLというと、強いOLを中心にしたランプレーのチームというイメージがあったのです が、今日の試合では要所でのパス、それも10ヤード超えるパスがぴったりと決まり、オフェンスシリーズに安定感すら感じさせます。

BigBlueにとって救いなのは、前半リードされている状態でも相手に試合を支配されているという雰囲気はなく、ちゃんとプレーを続ければ必ず得 点できる・逆転できるという自信が感じられたことでしょうか。実際、2Qの最後にはBigBlueお得意のパッシングシリーズを展開し40秒で1TDを上 げましたから、決定力が不足しているというわけではありません。ただ、そういう意気込みはあるもののそれが実際のプレーに結びついていかずもどかしい BigBlueに対して、着実に自分たちのゲームプランを実行して結果を出しているROCBULLの手強さを感じた前半でした。

相手チームを見下すわけではありませんが、試合の勝敗以上にどうやって試合を進めるのか、どうやって相手に勝つのか考えなければいけない場面で、そういう一つ上の気持ちを感じる事も出来ずに、相手に合わせて時間が流れていく手応えのない前半でした。

スタートは良かったものの...

ハーフタイムで気持ちを切り替えて、BigBlue らしいプレーを見せて欲しいと願う後半。BigBlueのキックオフ後の相手オフェンスシリーズを4thダウンパントに押さえ、後半最初のBigBlue オフェンスシリーズ。WR#89円谷選手のパスで大きく敵陣内に進むと、RB#2片岡選手が3ヤード進みエンドゾーンまで丁度30ヤードとなった2ndダ ウン。再びターゲットになったWR#89円谷選手にパスが通り、エンドゾーンに飛び込みTD。3Q序盤、4プレーでのTDで28-14と点差を広げさい先 の良いスタートになります。

続くROCBULLのオフェンスも4thダウンパントに押さえ、後半2回目のBigBlueオフェンス。この日1TDを上げているRB#30工藤が 1stダウンで5ヤード前進。続く2ndダウンのプレーでもハンドオフを受けますが、ファーストダウンを狙ったセカンドエフォートが裏目になり、ファンブ ルフォース。ROCBULLにこの日2回目のターンオーバーを許してしまいます。このチャンスにROCBULLは、この日好調なWR#7山本選手にボール を集めてダウンを更新。最後は再びRB#21服部選手が7ヤードを駆け抜けてTD。TFPキックは失敗に追い込むものの、3Q中盤で28-20と相手の追 い上げを許してしまいます。

試合の流れを失っていないものの、安心感が持てない試合展開の3Q中盤。BigBlueはQBをQB#16春日井に交替して流れを変えようとしま す。ルーキーQBをもり立てるように、まずベテランRB#21石川が得意の突貫走りで15ヤードを一気に獲得。さらにRB#2片岡選手へのパスで敵陣に入 ると、再びRB#21石川が力強い走りで4thダウンギャンブルも成功させ、ゴール前11ヤード3rdダウン残り6ヤード。プレーが始まりターゲットを探 すQB#16春日井。しかしROCBULLディフェンスの厳しいプレッシャーから投げたボールは、エンドゾーン内で相手にインターセプトされ折角のチャン スを逃してしまいます。

試合は4Qに入り、再びBigBlueのオフェンスシリーズ。QB#16春日井選手からWR#89円谷選手が続けて通り敵陣に入りますが、4thダウンで5ヤードを残します。ここでK#28崔が登場し、42ヤードFGを試みるもののポストを外して失敗。追加点はなりません。続くROCBULLのオフェンスシリーズでは、ROCBULLのパスをLB#35筒井選手がインターセプト。これを大きく敵陣20ヤードまで一気にリターンしベンチとスタンドを盛り上げます。

BigBlueはQBをQB#10柴田選手に交代。しかし、3回の攻撃でゲインする事は出来ずに、再び42ヤードのFGをK#28崔選手が狙いま す。ここでスナップが乱れてキックのタイミングが遅れたためか、キックされたボールをROCBULLがブロック。再び得点のチャンスを逃してしまいます。

BigBlueディフェンスの踏ん張りで、再び攻撃権を得るものの、ROCBULLも最後のチャンスに望みを掛けるべく激しいディフェンスを見せて きます。BigBlueのオフェンスをパントに追い込み、4Q最後1分34秒からROCBULLのオフェンスシリーズが始まりますが、すでにタイムアウト を使い切っていたこともあり時計を止めることが出来ず、攻めきれないままにタイムアップとなり、辛くもBigBlueが28-20で逃げ切りました。

最終戦に全てを出し切って欲しい

試合には勝てたものの、内容的にはほぼ互角といった状態でした。特に1Qから2Q初めまで、ROCBULLが2TDを決めるまでは、BigBlue の選手が目隠しをされてプレーをしているような歯がゆさが感じられました。勿論、選手にしてもベンチのコーチ・スタッフにしても試合中は一生懸命試合に集 中しているとは思うのですが、その思いの方向がばらばらで一つになっていないもどかしさが感じられました。負けたとはいえ、試合の最初から最後まで集中し ていた前節・鹿島戦のような一体感が今回感じられなかったのは、やはり油断があったからではないでしょうか。

前節終了後、上位チームとBigBlueの違い・差は何だろうかと自問してみましたが、どんな相手に対しても全力で集中出来、それが最初から最後ま で途切れない強さが、まだBigBlueには不足しているように思われます。次のオール三菱は、ここまでBigBlueと同じく2勝2敗と並んでいる相 手。メンバーも充実していますし、2年前の対戦では10-0で勝利しているものの、過去の対戦成績では負け越している相手です。今日のような状態では、今 回は厳しい結果になるのは明らか。短い準備期間ではあるけれど、最終戦では今シーズンでベストの試合を是非見せて欲しいと期待します。

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