あるOBの呟き- 第三節 vs. 鹿島ディアーズ

2008/10/08

今シーズン第三節の対戦は、7年越しの対戦となる鹿島ディアーズ。2002年9月14日、西武ドームでXリーグデビューをしたIBM BigBlueの対戦相手が、この鹿島ディアーズ。以 後どういう運命の巡り合わせか、毎シーズン同ディビジョンに所属し、今シーズンまで毎年対戦してきた相手です。しかし、強豪鹿島ディアーズ。対戦成績は、 ここまで6戦6敗。今シーズンも、ここまでの2試合を圧倒的な力の差で完封勝利をしている鹿島ディアーズに対して、初戦オービックシーガルズ戦を落とし、 続くオール東京ガスクリエイターズ戦でも苦しい試合となったBigBlueと、ここまでの結果では力の差を感じますが、シーズンの目標として必ず勝たなけ ればならない相手として意識してきたチームの一つだけに、何とか今年こそはという期待が膨らみます。

今シーズン2回目となる東京ドームでの試合。前回のオービック戦では、オービックと共同で「東京ドーム一万人プロジェクト」 を展開し、目標の一万人には届かなかったもののレギュラーシーズンの試合としては記憶する限りでは最多となる6300人以上のファンを集めて盛況となりま したが、今回も試合前から多くのファンの姿がスタンドに見られ熱い試合が予想されます。コインとすの結果、BigBlueはレシーブを選択。鹿島のキック オフでいよいよ試合開始です。

互いに譲らない前半

最初のオフェンスシリーズは、両 チームともにダウンは更新するもののパントで攻守交代。1Q中盤から始まるBigBlue2回目のオフェンスシリーズ。自陣22ヤードから始まったこのシ リーズでは、RB#39礒谷選手が、4ヤード、22ヤードと快走しダウンを更新すると、続く三つ目のプレーでも13ヤードを突進し続けてファーストダウン を獲得して敵陣に入ります。RB#2片岡選手のラン、パスで再びダウンを更新。反則の罰退が続き後退するものの、SB#3徳地選手へのパスでゴール前10 ヤードでファーストダウンを獲得します。絶好の得点チャンスに、ここから3回RB陣が突進しますが、対する鹿島ディフェンスは厚くゴールラインには届か ず。5ヤードを残してK#28崔選手がFGを狙います。22ヤードのキックは、難しいキックでは無かったものの、ボールはポストに当たって失敗。先制点の チャンスを逃します。

得点には繋がらなかったものの勢いを得たBigBlueディフェンスは、続く鹿島のプレー3回を完全に止め、サイドが変わった2Q最初のプレーはパントで攻守交代となります。2Q に入っても両チーム互いに譲らず、それぞれシリーズをパントで後退します。ここで鹿島に隠れたファインプレーが。ダウンを更新することなくパントに追い込 まれた鹿島ですが、パンター#19西口選手が絶妙のキックを見せ、ボールをゴール前1ヤードで押さえて厳しい条件でBigBlueに攻撃権が移動します。 ゴール前1ヤードからのBigBlueオフェンスシリーズは、RB#30工藤選手の2ヤードゲインの後、この日好調なRB#39礒谷選手が21ヤードのロ ングゲインを見せて窮地を救います。しかし、ここからプレーが繋がらずやや戻されてパントとなります。このパントを鹿島は大きく戻すと、BigBlue陣 内36ヤードからのオフェンスシリーズ。最初のパスプレーでファーストダウンを許したものの、以後のプレーを止め4thダウン。ここから42ヤードのFG が決まり、初めて試合の均衡が0-3と崩れます。

何とか前半に得点したいBigBlue。QB#15 岡村選手からWR#83イアン選手への20ヤードパスで敵陣に入り得点の期待が高まりますが、ここからのシリーズが止められ再びパント。続く鹿島のオフェ ンスですが、鹿島QB#10尾崎選手が激しいタックルに会いファンブル。これをLB#49神前選手が押さえて、残り1分10秒からBigBlueのオフェ ンスが再び始まります。ゴール前16ヤードからのファーストダウン。RB#39礒谷選手が2回突進しますが、2ヤードずつ4ヤードの前進。3rdダウン6 ヤードで、今度QB#15岡村選手がキープを見せますが、1ヤード足りず4thダウン1ヤードを残してゴールまで7ヤード。ここで同点に追いつくべく、 K#28崔選手がFGトライアルで再び登場。1Qとほぼ同じ距離となる24ヤードのFGトライアルでしたが、ボール位置が右ハッシュ一杯だったためでしょ うか、FGキックはゴールポストの左に外れて再び失敗。この後鹿島は時間を消費して0-3で前半は終了しますが、春の試合から前節までこれよりも難しい FGをほぼ確実に決めていたK#28崔選手だけに、この2回のFG失敗が悔やまれる前半となりました。

点差同様五分の試合

前半は、FGの3点に抑えたBigBlueディフェンスの踏ん張りが印象的でした。そのFGにしても、自陣内からの厳しい状況からのシリーズでTD を許さずにFGに追い込んだシリーズでしたから、これはディフェンスの勝ちと言えます。また、得点には繋がりませんでしたが、2Q終盤ファンブルリカバー で相手から攻撃権を奪う場面もあり、内容的にはほぼ満点と言えるディフェンスでした。

BigBlueオフェンスは、この鹿島戦に向けての秘策(?)だと思いますが、ノーハドルオフェンスを見せて鹿島ディフェンスを最初から崩す作戦に 出てきました。ベンチから入ってくる選手とサイドラインから示されるサインを確認すると、フィールドの11名の選手が一斉に腕に填めているプレーブックを 覗き込み、速いテンポでプレーを展開する様子は、この試合に向けて十分に準備されてきたことを伺わせます。鹿島ディフェンスの厳しいプレーで必ずしもすべ てのプレーが成功したわけではありませんが、ランにパスに要所でビッグゲインがあり後半に期待が膨らみます。1TDで試合はひっくり返るだけに、まずは 3Qに得点を上げて、試合を逆転しモメンタムを掴んで欲しいところです。盛り上がるスタンドの声援とともに、BigBlueのキックオフで3Qが始まりま す。

さらに続く接戦

後半は鹿島のオフェンスシリーズから。自陣29ヤードから始まった鹿島のオフェンスシリーズは、ランプレー中心に展開します。強 力な鹿島OLとともに、個人能力に優れたRB陣がBigBlueディフェンスのタックルを外してしぶとく前進。結果一つのプレーが7ヤード8ヤードと大き なものになり、ほぼ2プレー毎にダウンを更新して前進してきます。ゴール前16ヤードでファーストダウンを獲得すると、ゴール前3ヤードで再びファースト ダウン獲得。ここから、RB#38佐藤選手が飛び込み3Qのほぼ半分の時間を費やしてついにTDを許してしまいます。

点差は0-10と広がったものの、BigBlueオフェンスも負けてはいません。自陣20ヤードからのBigBlueオフェンスシリーズ。3rdダ ウンコンバージョンの場面では、SB#3徳地選手、WR#17小川選手、SB#18高木選手と20ヤード近いロングパスが決まり、次々とダウンを更新して 前進。4thダウン1ヤードの場面では、RB#39礒谷選手が飛び込みダウン更新。レッドゾーンゴール前13ヤードでファーストダウンを獲得します。 2ndダウンでRB#2片岡選手へパスが通り8ヤード前進。ゴール前5ヤードと進んだところで3Qが終了しBigBlueのオフェンスシリーズは4Qに続 きます。

ゴール前5ヤード、3rdダウン残り2ヤードの場面。ここでこの日好調なRB#39礒谷選手が飛び込みますが、鹿島の激しいラッシュでゲインは無 し。FGかプレーか4rhダウンのプレー選択で迷うところですが、前半の2FG失敗が頭にあったのかここでベンチはプレーを選択。相手の裏をかく QB#15岡村選手がボールを持って突進しますが、これを読んでいた鹿島ディフェンスは逆にロスタックルで押収。再び得点のチャンスを逃してしまいます。

なかなか得点できずに気持ちは焦りますが、BigBlueディフェンスはきっちり鹿島攻撃を4thダウンパントで攻撃を移動。この後も、お互いにパ ントの交換が続き、4Q中盤のBigBlueオフェンスシリーズ。自陣27ヤードから始まったシリーズは、SB#23貴志選手への21ヤードパスで中央付 近まで前進すると、RB#39礒谷選手のランで敵陣に入ります。2ndダウン7ヤードのプレーは、WR#83イアン選手へのミドルパス。インカットして ボールをキャッチしたWR#83イアン選手は、オープンに切り返し、追いすがる鹿島ディフェンスを振り切るとエンドゾーンに飛び込み、ついに待望のTDが 生まれます。4Q中盤で7-10と逆転の射程距離に捕らえます。

続く鹿島オフェンス、勢いを得たBigBlueディフェンスは鹿島のプレーを止め、3rdダウン8ヤードと押さえます。ここで3rdダウンコンバー ジョンを狙う鹿島QB#10尾崎選手は、一気に勝負に出ます。BigBlueのパスラッシュに耐えてターゲットを探すと、左サイドラインをエンドゾーンに 向かって走るWR#18前田選手にロングパス。これをキャッチして、ゴール前2ヤードまで一気に攻め込まれます。ここからこの日1TDをすでに決めている RB#38佐藤選手が再び飛び込みTD。すぐに点差は、再び7-17と1TD差以上に広がります。

まだ逆転のチャンスは残っています。しかし残り時間が少ない焦りからか、QB#15岡村選手のパスがインターセプトされてしまいます。まだ4Qは3 分弱残っていますが、ここから鹿島は時間を使いながらプレーを続け、残り17秒でBigBlueに攻撃権が移動しますが、すでにタイムアウトを消費した BigBlueは1プレーを実行するのみで時計は止まらず、試合は7-17で終了しました。

まだまだ厚い壁

「れば」「たら」は禁物とは言うものの、あのプレーが出れば、あのときに得点出来ればと、走馬燈のように試合の様子が流れていきます。どちらも同じ くらいのチャンスがあり、それを確実にものにした鹿島ディアーズに対して、今ひとつ力が足りなかったBigBlueであったように感じます。一人一人選手 の力の差というよりは、やはりチームとしての経験値の差かなという印象が強く残りました。ただ、決して負け惜しみでなく、その差は縮まりつつあると手応え を感じた試合でもありました。

上位チームに敗れて、厳しいシーズンにりましたが、まだ2試合残っています。BigBlueらしい試合、BigBlueにしか出来ないフットボールを、残りの試合で是非見せて欲しいと思います。

アーカイブ

BIGBLUE PARTNERS

 
 
  • UOS
  • 日立チャンネルソリューションズ株式会社
 
  • PM Global