あるOBの呟き- 第一試合 vs. オール東京ガスクリエイターズ

2008/04/28

2008年シーズンが始まりました。昨シーズンは第三回ワールドカップ開催のため、春のシーズンは「交流戦」という形で他チームとの試合が組まれま したが、今年は例年通りパールボウルが戻ってきました。一昨年と同様、Xリーグ関東地区の12チームが3チームずつ4ブロックに分かれてリーグ戦を行い、そ れぞれのブロックの優勝チームがトーナメントに進出する形式は変わりませんが、これまでと一つ異なるのは今年はブロック2位、3位チーム通しの対戦も予定 されていること。このため、最低3試合は公式戦を観戦出来ることになります。勿論、BigBlueには対戦する2チームを破り、パールボウル優勝まで4試 合を勝ち上がって欲しいということは言うまでもありません。

気になる対戦チームは、昨シーズン初めてXリーグで対戦したオール東京ガスクリエイターズ。秋のリーグ戦では初対戦でしたが、春の試合では一昨年対 戦しており、この時には14-0で勝利しています。さらにX2時代には何度も対戦した馴染みのあるチームです。今年チーム名を「オール東京 ガスクリエイターズ」と、より一体感を強調したチーム名に変更し、それに合わせて補強にも力を入れているという噂を聞きます。今年の秋リーグ戦でも対戦す るチームだけに、試合に勝つことは勿論秋にも繋がる展開を期待したいものです。時折小雨がぱらつくあいにくの天候の中、ほぼメインスタンドはフットボール ファンで埋まるなか、オール東京ガスのキックオフで試合が始まります。

先制のTD、試合をリード

BigBlue のスターターQBは、今年も活躍が期待される#15岡村選手。最初のプレーは、RB#2片岡選手のラン。続く2ndダウンのパスを失敗すると、3rdダウ ンでは自らスクランブルで12ヤードを前進しボールを丁度50ヤードまで進めてファーストダウンを更新します。さらに3rdダウンからSB#14望月選手 に10ヤードのパスを通してダウンを更新するものの、続くシリーズでは2nd/3rdダウンでパスを失敗し、4thダウンで4ヤードを残します。 BigBlueは迷わずギャンブルを選択。QB岡村選手は、WR#19右田選手に6ヤードのパスを通し、ダウンを更新します。ゴール前30ヤードからの ファーストダウン。ここでベンチは、RB片岡選手にボールを託します。1stダウンでは6ヤードラッシュ、続く2ndダウンでは15ヤードを走りファース トダウン。そして、3回目には3ヤードを駆け抜けこの試合最初のTDを決めます。

続くオール東京ガスのシリーズ。要所でパスが決まりダウンを更新して前進をジリジリと許してしまいます。BigBlue陣内25ヤードまで攻め込まれますが、ディフェンスが3rdダウンのパスを失敗に追い込み、ここはFGの3点に相手の反撃を抑えます。

得点後のBigBlue最初のシリーズの1stプレーでは、WR#87永山選手がパスをキャッチすると、粘り強いランアフターキャッチを見せて16 ヤードのロングゲイン。これに刺激されたのか、今度はWR#89円谷選手が28ヤードのロングパスレシーブを見せ敵陣奧に一気に進みます。RB#24中野 選手の1ヤードランの後、RB片岡選手が8ヤード進みますがファーストダウンには僅かに届かず1Qが終了します。サイドが交替した3rdダウンのプレーは 再びRB片岡選手。しかし、これは逆に1ヤードのロス。再び4thダウンギャンブルでQB岡村選手はターゲットを探しますが、ここでオール東京ガスにQB サックを受け攻守交代。追加点のチャンスを逃します。

こ の後パントで攻守が交代した後再びBigBlueのオフェンスシリーズ。しかし、エクスチェンジミスかQB岡村選手がボールをファンブル。これをリカバ リーしたオール東京ガスに絶好のオフェンスポジションを与えてしまいます。ここでBigBlueディフェンスが奮起し、相手の攻撃を3rdダウンまで押さ えると4thダウンで狙った40ヤードのにFGも失敗に追い込み窮地を救います。これで息を吹き返したBigBlueオフェンスは、SB#3徳地選手への 7ヤードパスの後、RB#32飯塚選手が4ヤードランでファーストダウンを更新。この後1st/2ndダウンとプレーが決まらず交代するものの、再びビッ グプレーが。今シーズン、背番号を#17に変更したWR#17小川選手。DBと競いながらサイドライン際を駆け上がると肩越しにパスをキャッチして大きく ゲイン。36ヤードのパスをレシーブして、一気に敵陣に進みます。これでモメンタムを得たBigBlueは、最後はWR#83イアン選手に11ヤードの TDパスが決まり、前半を14-3とリードして折り返します。

リードするものの物足りない前半

スコアボードを見れば、1Q/2Qと得点7が表示され試合をリードしているものの、最初の7点は1Q最初のシリーズ、二つ目の7点は2Q最後のシ リーズでの得点。この間に何度かBigBlueのチャンスがあったものの、自らの拙いプレーもあり得点に結びつけることが出来ませんでした。今シーズン、 オフェンス強化をテーマにしているBigBlueにしては正直物足りない内容です。後1TD、出来れば2TDは追加して欲しかったところです。ディフェン スが頑張っているので、失点は3点にとどまっていますが、相手チームにも十分にチャンスがあったことを考えると、14-3という点差は決して安心出来る リードではありません。後半には、是非もっとどん欲なプレーを期待したいと思います。

フィールドでのBigBlueフラッグを使ったBBCのハーフタイムショーが終わり、いよいよ3Qが始まります。

ちぐはぐな後半

BigBlue のキックオフで再会された3Q。オール東京ガスのQBとして登場したのは、今シーズン移籍してきた大ベテランQB田選手。自陣から40ヤードのロングパス を決めると、一気にゴール前11ヤードまで迫り、最後は自らが1ヤードを持ち込んで反撃のTDを奪います。オール東京ガスの得点で試合が動くかと思われた ものの、続くシリーズは両チームともにパントで交代。3Q終盤のBigBlueのオフェンスシリーズから、試合が再び動きます。

相手のパントが短く、自陣ほぼ中央付近からのオフェンスとなったBigBlue。QB岡村選手から、WRイアン選手に28ヤードのパスが決まると、 続けてSB#18高木選手にも20ヤードのパスが決まりボールは一気にゴール前10ヤード地点へ。この10ヤードを、まずはRB中野選手の5ヤードラン、 続いてSB徳地選手の3ヤードパスで前進しての3rdダウン。残り2ヤードは右サイドのパスと見せかけて、反対側のエンドゾーンにQB岡村選手が自ら持ち 込んで点差を21-10と広げます。

オー ル東京ガスのオフェンスシリーズが始まり、試合は4Qに入ります。相手のファーストシリーズを4thダウンパントに追い込むものの、ここでBigBlue 痛恨のラフィングザキッカーの反則で相手にファーストダウンを与えてしまいます。これで勢いを得たオール東京ガスは、ラン/パス/ランと攻撃を組み立てて ゴール前7ヤードまで進みますが、ここでBigBlueディフェンスが踏ん張り4thダウンとします。TDこそ取れなかったものの、オール東京ガスは24 ヤードのFGを成功させまだ試合を諦めていないところを見せます。これで勢いを得たオール東京ガスは、続くBigBlueのオフェンスシリーズでも、交代 したQB#10柴田のTD狙いのパスをインターセプト。試合のモメンタムを獲得します。

攻撃権を得て一気に点差を縮めたいオール東京ガス。しかし、その気持ちが逆に空回りしたのか、ホールディング、インテンショナルグランディングと反 則を連続してしまいゴール前3ヤードまで大きく罰退。何とかパントで陣地を挽回したものの、折角の流れを自ら壊すような結果になってしまいました。

再 び登場したQB柴田選手、ベテランらしい落ち着いたプレーを見せます。WR永山選手にミドルパスを次々と決めダウンを更新。自らもスクランブルに出てさら に大きく前進します。敵陣24ヤードの地点からは、やはりベテランのWR#44天谷選手に23ヤードのパスが決まりボールはゴールライン際まで運ばれま す。最初に飛込んだRB#32飯塚選手は止められますが、続くRB中野選手のアタックは相手ディフェンスのゴールラインディフェンスを破って飛込み4Q終 盤に追加点を上げて試合を決めます。

試合は残り3分余り。このまま相手の攻撃を押さえて、出来れば最後にオフェンスシリーズをもう一回挟んで追加点とともに試合を締めくくりたい BigBlue。しかし、オール東京ガスの反撃はさらに激しいものでした。QBをこの試合スターターの室田選手に再び交代してきたオール東京ガスは、ラン とパスでダウンを更新しながら確実に前進。何か浮き足立ったようにも見えるBigBlueディフェンスは、さらにパスインターフェアの反則でゴール前13 ヤードまで前進を許してしまいます。1stダウンのパスは失敗したものの、2ndダウンでは逆にパスと見せかけてQBが走り出し、そのままエンドゾーン へ。あっけなくこの試合2本目のTDを許してしまいます。2点狙いのTFPプレーは止めたものの、何かあっけなさも感じるシリーズとなりました。

残り32秒からのBigBlueのオフェンスは、ルーキーQB#16春日井が登場。しかし、まだシステムに慣れていないのかダウンを更新する事は出来ず、4thダウンパントを蹴ったところでタイムアップとなり試合は28-19のBigBlue勝利で終了しました。

物足りなさの残る試合後

試 合後のチームハドルでは、コーチ、選手、スタッフ一様に厳しい表情が並び、決して満足のいく試合内容では無かったことを物語っています。オフェンスに関し て言えば、前半オール東京ガスのブリッツに苦しめられ、なかなかパスが安定し無かったように見えました。途中からは、逆に相手LBを誘い込み、そこにパス を通す戦術が成功しましたが、もう少し早いタイミングでの対応が必要だったのも確かではないでしょうか。ディフェンスも、前半こそ失点はFGの3点だけで したが、後半にはBigBlueの得点(14)を上回る16点を失点しており、今後僅差での競り合いになったときに不安が残ります。

秋のリーグ戦で再び対戦するオール東京ガスですが、次の試合の時には今回以上の内容の試合で相手チームを圧倒し、勝利して欲しいと思います。気持ちを切替えて、次のオンワード戦に期待します。

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