あるOBの呟き- 第四節 vs. ROCBULL

2006/10/24

前 節オンワードスカイラークス戦では、ディフェンス戦では善戦しながらもオフェンス戦では3得点に抑えられて2敗目を喫してしまったBigBlue。Xリー グ昇格後初めての対戦と言うことで馴れない部分もあったかもしれませんが、何度かあった得点チャンスを生かせなかったことが悔やまれます。とは言ってもX リーグのリーグ戦は僅か5試合。すでに折り返し地点を過ぎ、今日の試合を含めても残り2試合。勝つことも大切ですが、"BigBlue"としてのプレーが まだ出来ない事が今シーズンの唯一の不満でしょうか。

対戦相手のROCBULLとは、X2リーグ時代から何度も対戦している相手です。当時は学生援護会所属の企業チームでしたが、今シーズンからはクラ ブチームとして独立。その為、運用体制や選手登録などの変更があり今シーズンはここまで勝ち星無しという厳しいシーズンを迎えています。実は BigBlueにもROCBULLからSB#18高木(幸)選手、RB#28片岡選手、OL#72村上選手の3選手がこの春に移籍。すでにそれぞれのポジ ションでキープレーヤーとなりチームの一員となっています。当然彼らの活躍にも、今日は期待が膨らみます。

ROCBULLとは4年連続の対戦。Xリーグ最初の対戦となった2003年の試合は、両チーム入替戦を掛けての最終戦。7-14でBigBlueが 敗退したシーズンでした。続く2004年の試合では、逆転に次ぐ逆転の試合をBigBlueが制し27-25でシーズン初勝利を飾ります。そして昨シーズ ンの2005年では、前半にリズムに乗れず苦労するものの、後半一気に得点を重ねて37-3で勝利します。最近の優勢な勢いをそのまま見せて欲しい今日の 試合です。

波乱の1Q、怒濤の2Q

BigBlue のキックオフで試合開始。自陣25ヤードから始まったROCBULLの攻撃は、しかしDB#9阿部のインターセプトで終了し、BigBlueのオフェンス へと変わります。この日のスターターはQB#13石川(貴)。SB#3徳地へのパスでダウンを更新すると、自身のランとRB#39礒谷のランで再びダウン を更新。しかし次のWR#88小川へのパスをROCBULL DB#13伊吹にインターセプトされチャンスを潰してしまいます。しかし、この後のROCBULLのオフェンスを今度はDB#4川村がインターセプト。 キックオフ後の3シリーズが、全てインターセプトでの攻撃権交替という波乱の幕開けとなります。

この後両チームに反則が続いたこともありシリーズが繋がらず、一進一退無得点のまま2Qに入ります。1Q後半から2Qに続くROCBULLのオフェ ンスを、今度はDB#22中山がインターセプト。敵陣37ヤードからBigBlueのオフェンスか始まります。QB#13石川は、まずWR#89円谷に 21ヤードのパスを通してダウンを更新すると、次にRB#28片岡へのパワープレーを選択。リードブロッカーを利用して16ヤードを駆け上がるとエンド ゾーン左隅に走り込み、この試合先制TDを決めます。片岡選手自身2年振りのTD。しかも昨年末からリーグ戦直前まで故障治療に専念し苦しい時期を送って いただけに、手荒なチームメイト祝福にも嬉しそうな様子です。これで勢いを得たBigBlueは、続くROCBULLの攻撃をパントに押さえ、自陣19 ヤードからの攻撃となります。

QB#13石川はWR#80神田へのパスでダウンを更新すると、RB#39礒谷のランを挟みながらWR#7福井、SB#23貴志に投げ分けファース トダウンを更新。さらにQB#13石川自身のスクランブルもあり敵陣20ヤードまで前進します。ここから、エンドゾーン右隅に走り込んだWR#80神田に 20ヤードのTDパスが決まり、14-0と試合をリードします。自陣奥から15プレーを繋げての見事なオフェンスシリーズでした。この後2Q最後にもう一 度BigBlueにオフェンスシリーズが回りTDチャンスを迎えますが、これはROCBULL DB#25中島がエンドゾーンでインターセプト。14-0で前半を折り返します。1Qこそ、ターンオーバーと反則で雑なスタートとなりましたが、2Qに入 りBigBlueのオフェンスがリズムを取り戻し2TDを獲得。この調子を後半にも繋げていきたいものです。

ゲームイベントでフットボール体験

BigBlue ではフットボール普及を目的に、第二節の試合からハーフタイムにファンのご家族・お子さんが参加していただくゲームイベントを開催しています。この日のイ ベントは、親子でTDボールをエンドゾーンに運ぶ「TDパスレース」。3組のご家族に参加していただき、最後はチームマスコットのビーブル君と記念撮影を していただきました。

さて、ハーフタイム中に前半のフィードバックを貰い戻ってきた選手達。14点リードしているとはいえ、まだ油断は出来ません。2004年の試合で も、前半21-7と14点リードしていながら後半逆転され、それを最後に逆転しての勝利という苦しい試合を強いられました。この試合も安心することなく最 初から攻めの姿勢で最後まで進んで欲しいものです。

怒濤のオフェンス

3Q はROCBULLのキックオフで試合再開。このキックを、SB#18高木(幸)がセンターライン付近まで37ヤードのビッグリターンを見せます。ここから の最初のプレー、QB#13石川からボールを受け取ったRB#39礒谷は、左サイドラインを一気に駆け上がるとそのまま独走。ROCBULLディフェンス が辛くもゴール手前4ヤードでサイドラインに押しだし、何とかTDは免れます。ゴール前4ヤードからまずRB#39礒谷が突進しますが2ヤードの前進。次 にRB#21石川(崇)が中央を突くと、そのままエンドゾーンに倒れ込みTD! 後半開始わずか3プレーでTDを奪います。ここ数シーズン怪我に泣かされたRB#21石川にしても、嬉しいTDです。何とか早い時期に得点を上げ追いつき たいROCBULLは、キックリターンを中央付近まで戻すと、RB#33滝田が19ヤードを運びBigBlue陣内に攻め込みます。このピンチに DB#22中山がエンドゾーンでROCBULLのTD狙いのパスをインターセプトし、チームを盛り上げます。

攻 守ともに勢いに乗るBigBlueは、RB#28片岡のランで20ヤード前進すると、WR#89円谷、WR#19右田とパスを繋いでダウンを更新。さらに WR#89円谷へ16ヤードのパス成功でゴール前18ヤードに攻め込みます。ファーストダウンのパス失敗の後の2ndダウン、QB#13石川はゴールポス ト下に走り込んできたWR#81安田に18ヤードのTDパスを決めます。昨シーズンのシルバースター戦以来一年ぶりの"God Hand"復活に、スタンドも多いに沸きます。

このままBigBlueのワンサイドゲームになるかと思わるような展開ですが、ROCBULLも3Q後半に入ると対応してきます。この試合、 QB#9藤原、QB#16本間二人のQBを交互に使い試合を組み立ててきたROCBULL。しかしダウン更新ならず4Q最初のプレーは4thダウンパント と思われた時、RB#35清水が飛び出し16ヤード獲得しダウンを更新します。こ れでリズムを狂わされたのかROCBULLのパスがBigBlueディフェンスを揺さぶり、最後は13ヤードのTDパスが決まりこの試合初の失点となりま す。しかしBigBlueもすかさず反撃。QB#13石川と交代してコーチ兼任のQB#16高橋が登場すると、BigBlueに今シーズンから参加した WR#88小川に69ヤードのTDパスが通り、わずか1プレーで再び点差を広げます。

しかしROCBULLもまだ諦めず、お互いにパントを交換した次のオフェンスシリーズでは、BigBlueディフェンスの厳しいプレッシャーの中パ スを通し59ヤードのTDパスで再び追い上げます。試合終盤に嫌な雰囲気になりますが、ここでルーキーRB#17飯塚が元気の良い突進を見せ、最後は SB#85加藤のリードブロックに助けられて32ヤードを駆け上がり、Xリーグ初TDを記録。結局41-12の大差でBigBlueが2勝目を上げ、この 試合を締めくくります。

息を吹き返したオフェンスの勢いを最後まで

最後の4Qに思わぬパスを通され2TDを奪われたものの、ディフェンスはそれまでほぼ完璧にROCBULLの攻撃を押さえていました。またオフェンスも途中ミスはあったものの2Qからは毎Q 2TDを上げる活躍を見せ、久しぶりに「攻めるBigBlue」を見ました。その中でも、昨シーズンのROCBULL戦で怪我をし、そのまま一年治療とリハビリに耐えてきたWR#81安田選手が、同じROCBULL戦で見せたTD、"God Hand"復活劇には胸に迫るものがあります。もう一人RB#28片岡選手も、年初から故障箇所の完全回復を最優先にして地道に治療に専念し、この試合では持ち前の鋭いカットバックと思い切りの良い突進を見せ先制のTDを決めてくれました。

正直、この勢いがシーズン当初からあればと悔やむ気持ちもありますが、それを乗り越えてこそ強豪と呼ばれるチームになるわけで、まだまだBigBlueは発展途上のチームなのでしょう。とはいえ、着実に進歩している事は確かです。

このBigBlueの試合の前日、同じディビジョンのON-SKY vs. LIONSの試合があり、この試合でLIONSが負けたために、ON-SKYとDEERSのFinal-6進出が確定しました。次節・シーズン最終戦はそ のLIONSとの対戦。どちらもここまで2勝2敗の5分の成績。すでにFinal-6進出は叶いませんが、勝てばディビジョン3位、負ければ4位が確定し ます。BigBlueは、LIONSにもXリーグ昇格以来勝星がありません。LIONSは昨シーズンの入替戦出場をバネに、今シーズンは勢いがあります。 それ以上の勢いで、是非有終の美を飾ってシーズンを締めくくりたいものです。Go BigBlue!

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