あるOBの呟き- 第二節 vs. 明治安田PIRATES

2006/10/01

Week2 Team Huddle緒 戦・鹿島戦を、自ら自滅して敗退したBigBlue。幸いなことに、第一節と第二節の間に3週間の余裕があり、チーム全員が緒戦の敗退から学ぶべき事を学 び次に備える十分な時間となりました。既に終わった試合の結果は元に戻らない以上、残された4試合に今は集中して何としてもFinal-6への挑戦権を得 なければなりません。

対戦相手の明治安田パイレーツも、緒戦で強豪オンワード・スカイラークスと対戦し惜しくも敗退しています。一敗同士の対戦となり、この試合に勝った チームがFinal-6への望みを掴む事が出来る厳しい対戦となります。「明治安田パイレーツ」としては、昨年春のパールボウル予選ブロックで一度対戦し ており、この時はこのチームが合併した直後という状況でもあり20-10と完勝しています。しかし母体の一つである五洋建設パイレーツ時代には、 BigBlueのXリーグ昇格を賭けた入れ替え戦で対戦しBigBlueが1点差で逃げ切りXリーグ昇格を決めたチーム。五洋建設は翌年X2リーグで優勝 し再びXリーグに昇格してきました。その後Xリーグでは2回対戦していますが、BigBlueは2敗とこれまで分の悪い相手でもあります。験を担ぐわけで はありませんが、試合会場である大井第二球技場は入替戦で五洋建設に勝利した場所。あの時の感動を、もう一度味わいたいものです。

がっぷり四つの前半戦

Week2 Fukui TDパ イレーツのキックオフで始まったこの試合。最初のBigBlueオフェンスは、ダウンを更新する事なくパント。このパントを中央付近まで大きくリターンし たパイレーツは、QB#7水野がショート・ミドルパスを小気味よく決めゴール前に迫ると最後はWR#87松下に3ヤードのTDパスを決めて試合を先制しま す。対するBigBlueは、パイレーツのキックオフをリターナーに入ったWR#89円谷が46ヤードのビッグリターン。ここからQB#15岡村は、 WR#88小川、WR#80神田とパスを繋ぎ、最後は若手のホープWR#7福井に29ヤードのTDパスを決め、透かさず同点に追いつきます。

こ の後のシリーズは、両チームともにファーストダウンを更新するもパント。2Q最初のプレーでBigBlue WR#87永山がパントを蹴り再びパイレーツに攻撃権が移動したところで、再び試合が動き始めます。2ndダウンでパイレーツQB#7水野が投じたパス を、DB#4川村がインターセプト。しかし、ラインジャッジのイエローフラグ。インターセプトの前に、DB#9阿倍のパスインターフェアが発生していたと いうことで、インターセプトは無効となりパイレーツが試合の流れをつかみます。この虚をついてパイレーツは、QB#7水野からWR#18海道にボールが渡 ると、ここからWR#87松下へパスを投げるフリー・フリッカーを見せ30ヤードを前進します。BigBlueのフェイスマスクの反則もあり、ゴール前2 ヤードでファーストダウンの攻防が始まります。ここでBigBlueディフェンスが奮起。ファーストダウンのパスを1ヤードに留め、残り1ヤードをランで 攻めるパイレーツを押さえて、何とか最少得点のFG 3点でこのピンチを凌ぎます。

7-10 と逆転されたものの、キックオフリターンでWR#18高木が25ヤードを戻すと流れはBigBlueに戻ります。パイレーツのラフィングザパサーの反則で 敵陣に入ると、QB#15岡村のスクランブル、WR#23貴志へのショートパス、そしてWR#44天谷への15ヤードパスが決まりゴール前に迫ります。こ こから再びWR#44天谷や8ヤードのTDパスを決め、直ぐに14-10と試合を逆転します。

2Q残り3分を切り再びパイレーツのオフェンスシリーズ。ここでQB#7水野パスが冴え、自らの26ヤードQBキープも決まりゴール前9ヤードまで 迫ります。残り秒数も少なくすでにタイムアウトを消費しているパイレーツは、まずファーストダウンにスパイクで時計を止めると、TDを狙ったパスをエンド ゾーンに投げ込みます。BigBlueディフェンスは、厳しいプレッシャーと執拗なカバーで2ndダウン、3rdダウンとしのぎ4thダウンでのFGにパ イレーツを追い込みます。27ヤードのFGでしたが、DL#59武田がライン中央を割って入り、このキックをブロック。絶体絶命のピンチを無得点に抑え、 メインスタンドのBigBlueファンの大歓声と共に、前半が終了します。

ハーフタイムイベントに注目

2TD を上げたものの、まだ物足りないBigBlueオフェンス。その上をいくパフォーマンスを見せるパイレーツオフェンスでしたが、さらにBigBlueディ フェンスがそれを超えるパフォーマンスを見せた前半でした。要所でミスや反則はありましたが、やはり因縁の戦い、がっぷり四つの内容と言って良いでしょ う。

試合の内容は厳しいものでしたが、ハーフタイムではスタンドのファンも一気に和む内容となります。BigBlueでは、この第二節から第四節まで、 様々なハーフタイムイベントを企画しています。本日は、その一回目。BigBlueファンのちびっ子達に、買い物レースに挑戦してもらいました。大きな買 い物カートを押して、エンドゾーン目指してダッシュ! 最後はB-Blue君と記念撮影。

そして、その後登場したBBCのパフォーマンスは一転してアダルトな雰囲気。登場した時に着ていたオフホワイトのワンピースを取ると、その下からは カラフルなビキニのコスチューム。ベンチに戻ってきたBigBlueメンバーは勿論スタンドのファンの皆さんからも文字通り「熱い声援」を受けたハーフタ イムでした。

相手に移動したモメンタムを引き戻す

3Q はBigBlueのキックオフでスタート。LB#6篠のQBサックが効きパイレーツのオフェンスをきっちり4回で終わらせ、BigBlueのオフェンスが 始まります。しかし、QB#15岡村のセカンドダウンのパスをパイレーツ#51風間がインターセプトすると、BigBlue陣内33ヤードまで前進され一 気にピンチを迎えます。パイレーツは、小刻みにパスを繋いで前進すると、ゴール前16ヤードからのファーストダウンシリーズ。ファーストダウンで WR#87松下へのパスを3ヤードで押さえると、3rdダウンではルーキーDL#41松澤が値千金のQBサックを決め8ヤードのロス。4thダウンでギャ ンブルを選択したパイレーツのパスも失敗に追い込み、何とかこのピンチを凌ぎます。しかしBigBlueのオフェンスも繋がらずパント。3Q残り3分から 再びパイレーツのシリーズが始まります。

こ こでパイレーツはQBをベテラン#17君川にスイッチ。自陣25ヤードから始まったこのシリーズで、ミドル・ロングパスを小気味よく決め、敵陣14ヤード まで進んだところで3Qが終了して4Qに入ります。その4Q最初のプレー。QBからボールを受けたパイレーツRB#25杉田は、左オープンを回り込み TD。試合を逆転します。さらに続くBigBlueのオフェンスを明治安田LB#15渡辺がインターセプトで断ち切ると、わずかワンプレーでWR#20林 にTDパスを決め、2点コンバージョンも決めて24-14と試合を大きくリードします。

4Qも中盤にさしかかり10点のリードを奪われたBigBlue。前節の鹿島戦ではここからチームが崩れて自滅しましたが、今日のBigBlueは 踏ん張ります。WR#80神田がキックオフリターンを大きく22ヤード戻すと、パス失敗の後の2neダウンのプレーで、QB#15岡村はWR#89円谷に サイドラインパスを投じます。これをキャッチしたWR#89円谷は、タックルするパイレーツDB選手を引きずりながら前進。59ヤードを獲得して一気に ゴール前13ヤードまで迫ります。この後のプレーでパイレーツはパスインターフェアの反則をエンドゾーン内で犯し、BigBlueはゴール前2ヤードで ファーストダウンを得ます。RB#39礒谷のダイブは、一回目はわずかに届かなかったものの、2回目はのダイブではエンドゾーンに飛び込み、パイレーツを 追撃します。

次のパイレーツのオフェンスを、4thダウン・パントに押さえたBigBlueは、相手のオフサイドの反則で敵陣に入ると、次のプレーでQB#15 岡村は再びサイドラインを駆け上がるWR#89円谷にロングパス。これが見事に決まり、1プレーで試合を逆転します。TFPキックも決まり、27-24と 試合をリード。続くパイレーツのオフェンスを再び4回で押さえ、4Q残り3分少しでBigBlueにオフェンスが回ります。ここで出来るだけ時間を使い、 出来ればこのまま試合を終わらせたいBigBlue。しかし、ハンドオフを受けたRB#39礒谷が、ファーストダウンを超えて粘るところにハードタックル を受け、痛恨のファンブル。1分44秒を残して、パイレーツが逆転のチャンスを掴みます。

再び登場したパイレーツQB#17君川は、WR#82布施へのパスで大きく前進すると、続けてパスを決めてゴール前15ヤードまで前進します。残り 1分を切り、1st、2nd、3rdダウンとパスでTDを狙うパイレーツ。しかし、BigBlueのディフェンスもプレッシャーを強め、失敗に追い込みま す。4thダウン、15ヤード、残り34秒となり、パイレーツはここで最後のタイムアウトを取りプレーを選択します。戻ってきたパイレーツオフェンスの体 型は同点ねらいのFG。32ヤードのFGトライを目指すパイレーツオフェンスに対して、BigBlueのサイドラインは勿論、BBCメンバーやメインスタ ンドを埋めたファンから「ディ・フェンス!」の大声援がグランドに響き渡ります。この大声援が功を奏したのか、パイレーツのFGは左に外れて失敗。大歓声 の中、QB#15岡村がニーダウンをして残り時間を消費し、厳しいシーソーゲームをBigBlueが最後に制しました。

One Teamを実感した瞬間

5 年前の入替戦を彷彿せさるような、逆転に次ぐ逆転が生まれたシーソーゲームでした。記録だけ見れば、パイレーツが圧倒していた内容でしたが、ゴール前で TDを何度も阻止したBigBlueディフェンスの粘り強さと、途中大きくリードされながらも気持ちを崩すことなく盛り返したチームのメンタルの勝利でし た。特に4Q最後のパイレーツの最後のオフェンスシリーズ、メインスタンドを埋めたBigBlueファンの皆さんの「ディ・フェンス! ディ・フェンス!」の大声援は、文字通りBigBlueディフェンスの背中を#12の選手として支えパイレーツのオフェンスを止めたと実感出来るものでし た。またサイドラインで声援するBBCメンバーも「絶対にディフェンスで勝つ、BigBlueは負けないんだから」と1プレー毎に繰り返し、最後ま で"One Team One Dream"を信じて勝ち取った試合となりました。

勿論、まだまだ足りない部分も多いし反省点も多く見られましたが、最大の収穫は「途中負けていてもめげない、諦めない」という強いチームスピリット が戻ってきた事だと思います。昨シーズンも、シルバースターに前半13-20とリードされたものの後半逆転したように、決して諦めない強さが戻ってきたよ うに感じます。次の試合まで短い期間ですが、もう一度この気持ちを思いだし、次は100%完全なBigBlueの試合を見せて勝って欲しいと思います。厳 しい内容の試合ではありましたが、それ以上に大切な何かを得ることが出来た価値ある試合、価値ある内容であったと感じました。次は強敵オンワードスカイ ラークス。もっと厳しい戦いになりますが、それを乗り越えてこそのFinal-6。必ず勝ち取りましょう。

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