あるOBの呟き- 第三節: vs ノジマ相模原ライズ戦

2022/10/12

リーグ戦第三節の対戦は、昨シーズンも最後まで接戦を繰り広げたノジマ相模原ライズ(以下、ライズ)との対戦。過去何度も対戦し、その殆どの対戦は1TD差内での接戦です。昨シーズンは、ライスボウルトーナメント進出最後の1枠を巡っての対戦となり、序盤はライズがリードするものの後半BIG BLUEが反撃を開始。終盤シーソーゲームになりますが、残り18秒でBIG BLUEがTDを奪い32-28と逆転。最後は相手のヘイルメリーパスを防ぎきって勝利をもぎ取った壮絶な内容でした。今シーズンは昨年とトーナメント進出ルールが異なるため、この試合の結果で進出の可否が決まるわけではありませんが、ライズとしては昨年の雪辱も含めて必勝を狙ってくる試合になるでしょう。

ここまでのライズは、初戦でパナソニックインパルスに10-30で敗れますが、続くアサヒビールシルバースター戦は31-21と勝利し、1勝1敗の成績。QB#6パランデック選手を中心としたパスオフェンスは、これまでもWR#85八木選手等優秀なレシーバーが居ましたが、今シーズンは富士通からWR#2宜本選手が電撃移籍をし、さらに厚みが増しました。宜本選手は、ここまでTDレシーブは無いものの、持ち前の堅実なパスキャッチで活躍しており、BIG BLUEディフェンスとしてはこの二人を中心として相手のパスオフェンスをどう止めるかが課題になります。同じくパッシングオフェンスが中心のBIG BLUEオフェンスとの投げ合い、点の取り合いがこの試合では予想されます。

コイントスの結果、BIG BLUEのキックオフで試合開始。K#11丸山選手のキックオフを、WR#2宜本選手が34ヤード戻し、自陣41ヤードからライズの攻撃が始まります。
 

1点ビハインドで前半を折返し

RB#29吉田選手のダイブをノーゲインで止めた後の2ndダウン。QB#6パランデック選手のパスを目前にラッシュしたDL#99島野選手がパスを弾くと、その浮いたボールをLB#22中山選手がキャッチしインターセプトになります。敵陣からのBIG BLUE最初の攻撃は、QB#2政本選手のランでダウンを更新しますが、続く攻撃が進まず、4thダウンではK#11丸山選手が登場して、44ヤードフィールドゴール(FG)を蹴り込み、3-0と先ずは先制します。次のライズの攻撃は、ダウン更新を許さずパントで交代。しかしQB#2政本選手がターゲットを探している間に、背後からDL#40カプス選手のQBサックを受けてボールをファンブル。これをライズDL#95山形選手がリカバーし攻撃権が移動します。

ゴール前16ヤードからのライズの攻撃は、BIG BLUEの反則もありゴール前6ヤードまで前進。さらに反則が重なりゴール前1ヤードまで進まれると、RB#29吉田選手がその1ヤードを飛び込み逆転のTDを奪います。次の自陣27ヤードからのBIG BLUEの攻撃は、RB#28加藤選手のランでダウンを更新すると、さらにWR#85鈴木(隆)選手へのパスでダウンを更新して敵陣に入ります。TE#40スタントン選手、WR#82白根選手へのパスで前進するものの、3rdダウン4ヤードでのパスがラッシュを受けて失敗。K#11丸山選手が登場し、42ヤードFGを成功させ6-7と点差を縮めます。

K#11丸山選手のキックオフは、WR#80小鳥居選手がゴール前14ヤードでリターナーをタックルする好プレー。ライズRB#20ウィリアム選手がダウンを更新したところで、試合は2Qに入ります。2Q最初のプレーでは、WR#81田窪選手に21ヤードパスが成功し大きく前進。QB#6パランデック選手のランで敵陣に入ります。RB#20ウィリアム選手の2ヤードランの後の2ndダウンでは、一気にエンドゾーンを狙ったパスを投じますが、DB#1中谷選手がWR#81田窪選手の前に入りインターセプト。攻撃権を奪い返します。

自陣9ヤードからと厳しいスタートですが、RB#28加藤選手が巧みなカットバックで10ヤード進みダウンを更新。さらにWR#18井上選手、WR#84近江選手とバスが続けて成功して相手陣に入ると、ライズの反則もあり敵陣34ヤードでファーストダウンを更新します。WR#85鈴木(隆)選手へのパスでダウンを更新すると、RB#26プレスリー選手のランでゴール前18ヤードまで前進します。2ndダウンのパス失敗の後の3rdダウン7ヤード。タイミングをずらしてダウンフィールドに出たRB#26プレスリー選手へスクリーンパスが通ると、リードブロックを利用して右オープンを駆け抜けてエンドゾーンへ。18ヤードのTDレシーブとなり、13-7と逆転に成功します。

続くライズのキックオフリターンを、今度はLB#42酒井選手が敵陣17ヤードでタックルしライズの攻撃が始まります。1stダウンのRB#29吉田選手のランをDL#34ブルックス選手が1ヤードでタックルするものの、パーソナルファウルの反則を取られて15ヤードの罰退。QB#6パランデック選手は、小刻みに短めのパスとランを組み合わせてダウンを更新しながら前進します。BIG BLUEディフェンス陣も厳しいラッシュを仕掛けますが、QB#6パランデック選手は、逃げながらもターゲットを探してパスを通すとゴール前19ヤードでファーストダウンを更新します。一旦は反則で後退するものの、逆にBIG BLUEのパスインターフェアの反則でゴール前2ヤードでファーストダウンを獲得すると、QB#6パランデック選手が自らエンドゾーンにボールを運び、13-14と再び逆転をします。

何とか追加点を上げて前半を終わりたいBIG BLUEは、WR#85鈴木(隆)が25ヤードのキックオフリターンを見せ、自陣29ヤードからの攻撃開始。WR#82白根選手へのパスでダウンを更新して自陣43ヤードまで進みますが、ここからのパスが通らず4thダウンで6ヤードが残ります。P#16近藤選手が登場し蹴ったパントボールは、転々とエンドゾーン手前まで転がり、DB#29米田選手が1ヤードでボールを止めます。ライズはRB#29吉田選手のランで何とかボールを進め、4thダウンパントを蹴りますが、BIG BLUEは20秒を残して敵陣45ヤードからの攻撃権を得ます。RB#26プレスリー選手のランとパスでゴール前23ヤードボールを進めると、残り1秒からK#11丸山選手が40ヤードのFGを狙いますが、これは惜しくも左に外れて失敗。前半は13-14と1点のビハインドで折り返します。
 

ビッグプレーでディフェンスが制する

後半3QはBIG BLUEの攻撃から。ライズK#37佐藤選手のキックオフをRB#26プレスリー選手が大きく37ヤード戻し、自陣43ヤードからのBIG BLUEの攻撃は、RB#28加藤選手のランで8ヤード進みます。2ndダウンのWR#84近江選手へのパスは1ヤードで止められますが、3rdダウンではTE#40スタントン選手へのパスが通り、ゴール前16ヤードまで大きく前進します。次のプレーでは、ハンドオフを受けたRB#26プレスリー選手がスクリメージラインを抜けると、左にカットバックをしてオープンへ。WR#82白根選手のリードブロックも効果的に機能し、最後はタックルを受けながらもエンドゾーンに飛び込み、20-14と逆転のTDを奪います。

続くライズの攻撃は、1stダウンからBIG BLUEディフェンスが厳しいラッシュを見せ、1stダウンは3ヤードのロスタックル、2ndダウンのパスは失敗で、3rdダウンで13ヤードが残ります。スナップを受けたQB#6パランデック選手は、DL#34ブルックス選手のラッシュを受けてボールをファンブル。エンドゾーン手前で辛くも拾い上げると、フィールド奥でフリーになっていたWR#23伊藤選手へ38ヤードのパスが成功してしまいます。さらに、WR#81田窪選手への28ヤードパスでゴール前7ヤードでファーストダウンを更新します。しかし1stダウンのRB#29吉田選手のランを1ヤードで止めると、2nd/3rdダウンのパスも失敗。4thダウンとなり、K#37佐藤選手が登場し、23ヤードFGを蹴り込み、20-17と点差を詰められるも逆転は阻止します。

点差をさらに広げたいBIG BLUEは、WR#85鈴木(隆)選手が24ヤード戻し、自陣27ヤードからの攻撃開始。RB#4鈴木(恵)選手が2回走りダウンを更新して、自陣38ヤードでの1stダウンのプレー、QB#2政本選手のパスをDB#3佐久間選手がインターセプト。BIG BLUE陣内44ヤードからのライズの攻撃に変わります。WR#85八木選手へのパスを、LB#43本田選手が9ヤードで止めると、3rdダウン1ヤードではDL#8森田選手が-4ヤードのQBサックで敵陣39ヤードまで押し下げます。これでFGが厳しくなったライズは、4thダウンでパントを蹴りますがこのキックは短く外に出て、BIG BLUEは自陣17ヤードからの攻撃となります。しかしBIG BLUEの攻撃もパスが通らずパントとなり、ライズは自陣47ヤードからのファーストダウンの攻撃が始まります。

WR#85八木選手へのパスでダウンを更新して敵陣に入ると、RB#29吉田選手のランはLB#57寺林選手がタックルで4ヤードで止めます。しかし、次のTE#87定成選手へのパスは大きく19ヤードのゲインとなり、DB#7テイラー選手がゴール前16ヤードでタックルして何とか止めます。ここからエンドゾーンを狙う攻防がスタート。RB#20ウィリアム選手のランをLB#57寺林選手が2ヤードのロスタックルで押さえますが、TE#9ジェンキンス選手へのパスは14ヤードとダウンを更新。ここで3Qが終わり試合は4Qに入ります。ライズのゴール前4ヤードからの1stダウンのパスは失敗に追い込むものの、2ndダウンではWR#81田窪選手へのパスが通り、20-24と逆転を許してしまいます。

K#37佐藤選手のキックオフをRB#26プレスリー選手が自陣34ヤード迄戻すと、QB#9馬島選手が登場してBIG BLUEの攻撃が始まります。RB#28加藤選手のランの後、QB#9馬島選手のランは19ヤードと大きく前進して敵陣に入ります。白根選手のパスの後、次のパスは相手のインターフェアの反則でゴール前27ヤード迄進みファーストダウンを更新します。さらにRB#26プレスリー選手が10ヤード進めてさらにダウンを更新します。こでQB#9馬島選手はQBサックを受けますが、相手のフェイスマスクの反則もあり5ヤード前進。QBがQB#2政本選手に変わると、RB#26プレスリー選手のランは-3ヤードで戻されますが、WR#84近江選手、WR#82白根選手とパスが続けて通り、ゴール前3ヤードまで戻します。4thダウン1ヤードが残りますがFGでは逆転できないため、BIG BLUEは4thダウンギャンブルを選択。RB#26プレスリー選手とQB#2政本選手が並んでセットするワイルドキャット隊形から、RB#26プレスリー選手がスナップを受けると、エンドゾーンに駆け込み逆転のTDを奪い、27-24と逆転します。

逆転逃げ切りを目指すライズは、パスで前進を試みますがBIG BLUEディフエンスのプレッシャーも厳しく、やや焦りも見え始めます。3rdダウン7ヤードの場面ではQB#6パランデック選手がラッシュを受けながらパスを投じますが、それをDL#34ブルックス選手が弾くと、浮いたボールをDL#99島野選手がキャッチして、この試合三つ目のインターセプト。窮地を脱したBIG BLUEは時間を使って点差を広げたいところですが、敵陣24ヤードまで進み4thダウン7ヤードが残ります。K#11丸山選手が42ヤードのFGを狙いますが、まん中を割って入ったライズ選手にボールをブロックされて失敗してしまいます。最後の反撃に賭けるライズですが、DB#30藤崎選手がパスをインターセプトして万事休す。残り時間をQB#2政本選手がニーダウンで流して試合終了となりました。
 

次節勝利し、上位でトーナメント進出を

前節のオール三菱ライオンズ戦は点の取り合いのオフェンスのシーソーゲームでしたが、この試合は互いのディフェンスが競り合うシーソーゲームとなりました。BIG BLUEの4インターセプトは、記憶に残る限りでは最近の試合では最多記録だと思いますが、対するライズも1インターセプト、1ファンブルリカバーの2ターンオーバーをしており、どちらもディフェンスが活躍した試合だったと言えます。ただ、ライズはBIG BLUEのパスオフェンスを想定していたところに、これまで以上にランに比重を置いた内容に戸惑いが有ったように感じます。一方でBIG BLUEディフェンスは、相手のランオフェンスを73ヤードに押さえ、パスオフェンスもプレッシャーが効果的に機能し、その違いが最後の点差になったように感じます。

オフェンスに関しては、RB#26プレスリー選手の刺激を受けてか、RB#4鈴木(恵)選手、RB#28加藤選手と前節に続いて、よくプレーが出ていたように感じます。獲得ヤード数の比率では、先の2試合でのランプレーでの獲得ヤード数は総獲得ヤード数の2割台でしたが、この試合では4割を超えてきました。オフェンスの中心はパスプレーである事は変わりないでしょうから、バランス的にはこれくらいが最適と思われますが、RB#26プレスリー選手の加入がBIG BLUEオフェンスに厚みをもたらしている兆候と言えるでしょう。この試合に勝利し勝ち点9となったBIG BLUEは、リーグ戦での4位以上が確定し、ライスボウルトーナメント進出が決定しました。それに油断することなく、次の試合でも粘り強く勝利を目指して欲しいと思います。

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