あるOBの呟き- 第五節 vs. ルネサス戦観戦記

2005/11/07

シーズン開幕から二ヶ月。早いもので、今日はリーグ戦最終戦です。11月とは思えない小春日和に恵まれたこの日、試合会場の横浜スタジアムには 12:00試合開始という早いスケジュールにも関わらず、1000名近いBigBlueファンが詰掛け試合開始を待っています。前節で残念ながら鹿島戦を 落として、ディビジョン優勝は逃しましたが、この試合に勝ち、次の鹿島vs.アサヒビールの試合結果次第では、悲願のFinal-6進出が決まります。

も う一つの興味が、記録更新への期待です。QB#15岡村は、歴代トップのパッシング記録更新の期待がかかります。また、BigBlueの誇るレシーバー陣 には、やはり歴代トップのレシービング記録更新の期待がかかります。この試合に順当に勝ち進めば、どちらの記録更新も可能でしょう。その為にも、油断する 事無く最後の一秒まで集中しなければなりません。

対戦チームのルネサスは、BigBlueがX2に所属していた時代から何度も対戦したチームで、今のところは4勝1敗と大きく勝ち越しているチーム です。さらに二年前にBigBlueが入替戦に回った時にX2の優勝チームとして対戦した相手でもあります。登録メンバーは少ないのですが、名将ドノバン コーチに鍛えられた選手はフットボールの基礎を徹底的に鍛えられており、今シーズンも上位チーム相手にビッグプレーを見せています。残念ながらすでに四連 敗を喫し、入替戦が確定していますが、この最終戦に全てをぶつけて来る事は確実です。BigBlueとしても、最後の試合で恥ずかしいプレーは見せられま せん。

圧倒的な力の差を見せる前半

ル ネサスのキックオフを中央付近まで大きく戻して、BigBlue最初のオフェンスシリーズが始まります。RB#39礒谷のランで前進した後、QB#15岡 村からWR#44天谷へのパスが決まり敵陣25ヤードまで一気に前進。QB#15岡村のキープでファーストダウンを更新すると、WR#44天谷への13 ヤードTDパスを決めて、まず試合を先制します(K#11井田のTFPキック成功)。この後キックオフを自陣40ヤードまで大きく戻したルネサスは、しか しBigBlueディフェンスに阻まれ、4thダウンパントフォーメーションからのギャンブルも失敗して中央付近でBigBlueに攻撃権が移動します。

WR#44 天谷へのパス成功で敵陣24ヤードまで一気に進みますが、1st/2ndダウンのプレーはルネサスが止め3rdダウンとなります。ここで、ルネサスのラッ シュをかわしてQB#15岡村からWR#19右田へのパスが決まり、ゴール前7ヤードからシリーズを更新します。ここから再びWR#44天谷にパスが通 り、そのままエンドゾーン右隅に滑り込んでこの日2本目のTDパスを決めます。TFPも決まり、試合開始5分で14-0とリードを広げます。

キックリターンを自陣41ヤードまで戻したルネサスは、続いてパスを成功させ、BigBlue陣内45ヤードに進みます。3rdダウンコンバージョ ンの場面でホールディングの反則でBigBlueが10ヤード罰退してファーストダウン更新。この後4thダウンに追い込むものの、このギャンブルプレー で再び手痛いホールディングの反則でルネサスにBigBlue陣内20ヤードでファーストダウンを与えてしまいます。これでモメンタムを掴んだルネサス は、ランプレーでゴール前6ヤードに進むと、TDパスを決めて14-6(TFP失敗)と粘りを見せます。

得 点を許したものの、BigBlueオフェンスは勢いを失いません。中央付近までキックを戻すと、SB#23貴志へのパスがまずファーストダウンを更新。さ らに、WR#44天谷へのパスで相手レッドゾーン内に前進します。WR#7福井へのパスでさらに前進すると、SB#23貴志へのパスが決まりゴール前2 ヤードに迫ります。ここからQB#15岡村は、RB#39礒谷にハンドオフすると、そのままエンドゾーンに走りこみこの試合3本目のTDを決めて21-7 と点差を広げます。

何 とか追いつきたいルネサスですが、DB#9阿部のパスインターセプトでターンオーバーとなります。中央付近からのオフェンスとなったBigBlueです が、2Qに入りサイドが変わったところでQB#15岡村のパスを今度はルネサスがインターセプト。折角のチャンスを失います。しかしBigBlueディ フェンスはルネサスを押し込み、4thダウンでパントに追い込み攻撃権を奪い返します。

中央付近からのBIgBlueオフェンスシリーズは、今度は一転してRB#39礒谷にボールを持たせ、ランで前進。4thダウンショートでは、逆に SB#23貴志にショートパスが決まりファーストダウンを更新します。ゴールが近づくと再びパスが生きてきます。相手DB二人にマークされていた WR#44天谷にパスを通してファーストダウンを一回で更新すると、RB#1高木、RB#39礒谷のランアタックでTDを狙いますが、残念ながらゴールラ インには届きません。4thダウンとなったところで、QB#15岡村がプレッシャーを受けますが、左コーナーに入ったWR#44天谷にTDを通して、さら に点差を広げます。

点 差を縮めたいルネサスは、キックリターンを自陣40ヤードまで返すと、ファーストダウンを更新してBigBlue陣内に入ります。しかし、ここで BigBlueディフェンスが猛攻。LB#99小西のQBサックで大きく後退すると、続けてDL#91小山もQBサックでさらに後退させ、4thダウンパ ントに追い込みます。

自陣奥からのオフェンスシリーズになりましたが、ファーストプレーでSB#23貴志へのパス成功で一気に中央付近まで前進します。再びSB#23貴 志、WR#44天谷への連続パスでファーストダウンを更新し敵陣31ヤードまで前進します。2Qも残り一分を切ったため、QB#15岡村はボールをスパイ クして一度時計を止めます。2ndダウンでは、WR#44天谷にミドルパスが通ると、スピードを生かして一気にルネサスディフェンダーを抜き去りエンド ゾーンに駆け込み、自身この日4本目のTDパスを決めて、35-6と大きく試合をリードして前半を終了します。

今シーズン最高の内容で折り返し

共に歴代トップ記録を狙う、QB#15岡村とWR#44天谷が大活躍。WR#44天谷は前半ですでに4TDレシーブを決めており、後半の活躍に期待 が膨らみます。ルネサスDL陣のプレッシャーで、時折パスが乱れる場面もありますが、QB#15岡村はそれでも落ち着きを失わず、WR陣に精確にパスを通 しているのが心強く感じます。

唯一心配なのは、キックリターンで毎回大きく戻されていることと、得点こそ1Qの1TDだけですが、ルネサスオフェンスに何度かファーストダウンの 更新を許していることです。2Q最後にはQBサックを連続して相手OLを圧倒する場面もありましたが、そういう圧倒するディフェンスシリーズが前半もう少 し欲しかったと感じました。

今シーズンBigBlueの試合は天候に恵まれており、外での試合では毎回「雨」の予報で当日のコンディションが心配されますが、いつも何とか雨に たたられずに済んでいます。特にこの試合は、雲ひとつない快晴の空に11月とは思えない小春日和の温かさで、絶好のフットボール日和になりました。ハーフ タイムでは、今シーズン2回目となるBBC Kids Cheerが登場し、その可愛い演技にスタンドから大きな拍手が送られています。そして、選手たちがグランドに戻り、いよいよ後半戦がスタートします。

リードして試合は進むが...

K#11 井田のキックで後半戦が開始されます。ルネサスはボールを大きく中央まで戻し、絶好のボールポジションで後半最初のオフェンスシリーズとなります。ルネサ スはランでファーストダウンを更新し、さらに4thダウンギャンブルでのパスも成功し、徐々にエンドゾーンに迫ります。ここでルネサスのパスが続けて決ま り、ゴール前10ヤードまで進むと、BigBlueのオフサイドの反則でさらに5ヤード前進。このチャンスにルネサスはランプレーで勝負。4thダウン2 ヤードとなった場面でもQBがキープをしてエンドゾーンに飛び込み、後半最初の得点をあげます。

ル ネサスにオフェンスシリーズを許してしまったBigBlueですが、BigBlueオフェンスは前半の勢いを失っていません。WR#7福井へのパスで敵陣 に入ると、今度はRB#39礒谷が一気にファーストダウン更新の走りを見せます。SB#3徳地へのスクリーンで前進した2ndダウン、SB#23貴志への パスで一気にゴール前11ヤードに迫ります。TDを狙ったパスが2回失敗した後の3rdダウン。ロールアウト気味に横に移動したQB#15岡村は、真正面 に走りこんできたSB#23貴志にクイックパスをヒット。SB#23貴志がそのままエンドゾーンに倒れこみ3Q最初のTDを決め42-13と点差を広げま す。

このまま一気に試合を決めたいBigBlueですが、ディフェンスが今ひとつリズムに乗り切れません。個々のプレーは抑えているものの、3rdダウ ンコンバージョンを決められ、ルネサス陣内47ヤードまで前進した3rdダウンの攻撃。ルネサスQBからフラットパスを受けたWRが、さらにそこから フィールドのWRにパスを投げる、フリーフリッカーが的中。一気に53ヤードのTDパス成功となります。

続 くBigBlueオフェンスは、この試合初めてパントに追い込まれて終了。ここから4Qに入り、自陣奥からルネサスのオフェンスがスタートします。試合の モメンタムがルネサスに傾きつつある中、BigBlueのオフサイドでファーストダウンを献上したり、またタックルのすれ違いで一気に前進を許したりと、 BigBlueディフェンスにいつもの精彩が感じられません。追い討ちをかけるように、ルネサスはリバースプレーで大きく前進します。BigBlueディ フェンスも踏ん張るものの、エンドゾーン隅にパスを通され、再び追加点を許してしまいます。

嫌な流れを断ち切りたいBigBlueは、まずSB#3徳地ーのパスで大きく前進すると、QB#15岡村のスクランブルでディフェンスを揺さぶり、 WR#83円谷へのパスでファーストダウンを更新します。続けてWR#19右田にファーストダウン更新のパスが決まると、今度はSB#3徳地へのパスで一 気にゴール前4ヤードまで攻め込みます。そのまま勢いに乗り、RB#1高木が4ヤードを縦に切れ込みTD!。K#11井田のTFPキックも決まり、 49-26と点差を広げます。

こ のまま一気にルネサスを突き放したいBigBlueですが、ルネサスも意地を見せます。パス成功で中央付近に進むと、オプションピッチが決まりファースト ダウン。さらにBigBlueの反則が重なりゴール前13ヤードまで前進を許すと、簡単に中央を抜くTDランを許してしまいます。TFPのプレーは止めた ものの、4Q終盤とはいえ点差は49-32と予想以上に追い上げられていきます。

最後に試合を引締めて終わりたいBigBlue。ここでQBをQB#10柴田に交替。RB#21石川の突進でファーストダウンを更新して敵陣に入り ます。さらにWR#19右田にパスが決まり、続けてファーストダウンを更新。ここで一気に決めたいBigBlueですが、ホールディングの反則で後退して しまいます。QBがさらにQB#13石川に交替し、流れを変えようとしますが届かずパントでシリーズを終了します。残り時間との戦いとなったルネサスは、 BigBlueディフェンスの深めの守備位置もあり、パスを通して再びゴール前に迫ります。しかしTDを狙ったルネサスのパスを、DB#9阿部がインター セプト。最後はBigBlueのビッグプレーで試合を終えます。

4勝1敗でリーグ戦終了

ス タンド前に整列したBigBlueメンバー、まずはOL#71松本主将2試合振りの「勝ちましたぁ!」の一言でスタンドから大きな拍手が生まれます。X リーグ昇格4年目のこのシーズン。これまで3年間の苦労が報われたシーズンとなりました。残念ながら最終順位は続いて行われる鹿島-アサヒビールの結果で 決定するため、この時点では3位以上という事しか判りませんが、順位にしても成績にしてもBigBlueが大きく成長したシーズンであった事は間違い有り ません。

歴代パッシング記録更新に残り316ヤードと迫っていたQB#15岡村選手が記録更新したことは間違いないようです。やはり歴代レシービング記録更 新に残り7レシーブと迫っていたWR#44天谷選手も、4TDパスレシーブも含めこの日11レシーブを記録して、32回と大きく記録を更新しました。獲得 ヤード数は記録に直接影響しませんが、やはり歴代最長となることは間違いないようです。彼らの活躍がチームを躍進させたとも言えますし、チームの勢いが彼 らのプレーを後押ししたとも言えます。まだまだ足りない部分も有りますが、今チームの目標である"One Team"の現れの一つと感じました。

この試合がシーズン最後の試合となるのか、あるいはFinal-6への道が開けるのか、次の試合結果を待たなければなりません。そういう意味から も、来年の目標を一つ上げるならば、自ら勝利を勝ち取れる「もう一つ上のチーム」になることだと切に感じます。まずは、リーグ戦お疲れ様でした。そして、 もっともっと上を目指そう、BigBlue!

アーカイブ