第四節・オービックシーガルズ戦の見所

2011/10/04

今シーズン厳しい試合が続くBigBlue。開幕戦からは連敗スタートになり、前節やっと待望のシーズン初勝利を勝ち取ったものの、試合内容にはまだまだ反省点が多く残り、薄氷を踏むような勝利と言ってもよいものでした。勿論、どの選手にしてもスタッフにしても「勝つ」ために準備をし試合に臨んでいるわけで、決して油断をしているわけではありません。可能ならば、シーズン途中で一度タイムアウトを取り、じっくりゲームプランを練り直したいところですが、苦しみながらも試合を続けていくしかありません。

第四節の対戦相手は、昨シーズンのチャンピオンチーム・オービックシーガルズ。ここまで無敗の3連勝と今シーズンも強さを見せつけています。同じ千葉県にホームグランドを持つチーム同士の対戦(BigBlue@八千代市、オービック@習志野市)と言うことで、この試合は「千葉ダービー」と名付けられ、試合会場も幕張にあるQVCマリンフィールドで開催されます。

オフェンスの見所

前回の対戦は、昨年の2ndステージでの試合で、この試合は2Qに相手に大量得点をゆるしてしまい、後半追い上げるも届かず27-55の大差で敗れた試合です。全てのポジションに能力ある選手が揃っていると言っても過言ではないオービックディフェンスですが、BigBlue得意のパッシングゲームについて言えばBigBlue 260ヤードと相手の222ヤードを超えています。獲得した3TDのうち、2TDはパス(QB#15岡村→WR#17小川、→WR#44天谷)で獲得しており、やはりBigBlueオフェンスとしてはQB#15岡村選手を要にしたパッシングシステムをいかに早く確立し、多数の攻撃機会を得るかが重要になります。これまでの試合で活躍が目立つルーキーWR#88瀧選手に加えて、WR#1岸選手、WR#18高木選手といった、ミドルレンジのターゲットレシーバー達の活躍がまずは重要。その上で、さらにロングレンジのレシーブが期待できるWR#17小川選手の粘り強いレシーブシーンを大いに期待したいところです。

互角以上の成績のパスに比較して、残念ながらランプレーではBigBlueの48ヤードに対してオービックは219ヤードを獲得しており、この差がそのまま点差に反映されていると言えます。RB#30工藤選手、RB#26吉津選手、RB#24中野選手と言ったRB陣の活躍を大いに期待するところですが、ここで注目したいのは、これまでの試合でも登場して活躍しているQB#14多川選手のオプションプレーです。シリーズの途中ワンポイントで登場し、多分相手チームも多川選手のプレーは把握しているはずですが、それでも確実に5ヤード、6ヤードと獲得するプレーは、オフェンスにリズムを作る上でも貴重です。ここまでのBigBlueオフェンスは、シリーズの流れの好不調の波が大きいように感じます。悪い時には流れを変えるために、好調な時にはさらにビッグチャンスを得るために、シリーズの中で重要なアクセント的プレーをこの試合で期待したいところです。

「得点を獲得する」という意味では、今シーズンのBigBlueで不満が残るのが、キックリターンでしょう。勿論、毎回キックオフリターンTDを取ることは出来ませんが、ショート気味のキックに対応出来ずにファンブルしたり、あるいは効果的なリターンが出来ていない場面が多々ありました。オービックの場合、奥まで蹴り込み素早く潰すというスタイルが多いように思われます。その為、相手カバーチームの一線を抜ければ大きくゲイン出来る可能性もあります。そのチャンスを逃さないことと、逆にこれまでの試合から中衛付近に転がしこちらのミスを誘発することも想定出来るわけで、その為の準備も必要でしょう。いずれにしても、以下に有利なボールポジションからオフェンスシリーズを始めるかが重要な事は言うまでも無く、その為にもこれまでで最高のキッキングゲームを見せて欲しいところです。

ディフェンスの見所

オービックオフェンスの怖いところは、勢いに乗せてしまうと立て続けに得点を重ねてくるところです。得点を許さない事は勿論重要ですが、シリーズの中で、クォーターの中で、さらには試合の流れの中で、いかに相手オフェンスのリズムを崩して攻撃を失敗させるか、そんな工夫が必要です。理想を言えば、前節でLB#4坂本選手が見せてくれたパスインターセプトやファンブルリカバーというビッグプレーになるわけですが、なかなかそういうプレーは相手がオービックでなくても難しいものです。

たとえば、相手が4ヤード、5ヤードを獲得出来たと思ったプレーを前進は許しても3ヤードで止める。結果的に4thダウンコンバージョンを成功させる事になっても、3rdダウンコンバージョンは絶対に許さない。そういう「嫌らしいディフェンス」をこの試合では見せて欲しいところです。前節ユニシス戦では、ユニシスディフェンスがQB#13澁井選手の1ヤードスニークを2回止め、BigBlueの4thダウンギャンブルを失敗に追い込みましたが、あのような気迫のプレーを今度はBigBlueディフェンスチームがオービックオフェンスに対して見せて欲しい試合です。その為には、DLの90番達、#90小山選手、#91泉田選手、#92諸星選手、#95川島選手、ルーキー#96林選手、#99南家選手、そしてビッグプレーを数多く見せてくれる#10瀧川選手にルーキーの#42北村選手の、8人のDLユニットの活躍に、この試合の勝利は掛かっていると言えます。

さらに、過去のオービックでの試合で記憶に残るのは、一発TD、一発ロングゲインといったシーン。DL陣がQBにプレッシャーをかけながらも、攻めきれずにパスを許してしまい、それがロングゲインになる場面が何度もありました。あるいはランプレーでも、RBがスクリメージラインを超える前にタックルするものの、それを逃してロングゲインを許してしまう場面もありました。普通一つのチームは、オフェンス/ディフェンスそれぞれ一試合でだいたい60から70プレーを実行します。その中にはミスも生まれるでしょうし、たまたま運が悪いこともあるでしょう。「100%完璧なゲームプランの実行」は不可能ですが、「100%完璧なゲームプランを実行する努力」は可能です。その為には、まずは相手のキックリターンを確実に止めること、また最初のシリーズでの得点を許さないことが一つ目標になるでしょう。

試合の見所

これまでリーグ戦で2戦2敗、2ndステージでも2戦2敗と勝ち星のない相手。しかもオービックはここまでの3試合で、ややヒヤリとする内容の試合もありましたが、どんな場合でもその試合の中で必ずアジャストしてミスを取り返してきました。まさに、そのような試合運びをしないとBigBlueに勝機はありません。得点チャンスは、これまでのどの試合よりも少ないでしょう。そのチャンスを呼び込み、それをものにするのは、やはり最後には全員の気持ちです。

その為にも、フィールドの11人だけでなく、サイドラインにいる選手やスタッフも、そしてスタンドのファンも、全員が一体感を持ってチームを後押ししないと、相手には勝てません。オービックも、チームの一体感ではXリーグ随一のチームです。毎試合、熱狂的なファンが多く駆けつけるチームです。これまでで一番厳しい試合が予想されますが、それを何度も勝ち抜かないと頂点には手が届きません。この試合で、これまでには見えなかった新しいBigBlueを見せてくれることを期待します。Go BigBlue!

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