第五節・オール東京ガスクリエイターズ戦の見所

2011/10/19

前節のオービック戦に破れ、2nd Stage上位リーグ進出の道が絶たれたBigBlue。ここ数シーズンは、常に上位チームと互角に対戦し、優勝争いに絡むシーズンもあっただけに、今シーズンのここまでの結果は悔やまれるものです。しかしまだシーズンが終わったわけではなく、この試合も含めて残り3試合を全力でプレーし、来シーズンに繋がるものにしなければなりません。

第五節の対戦相手は、ここまでBigBlueと同じく1勝3敗となったオール東京ガスクリエイターズ。これまで2007年(37-20)、2008年(31-14)と、過去二回対戦して二勝しているチーム。2007年は前半23-0とBigBlueが大量リードするものの、後半オール東京ガスが20点を上げて追い上げられる展開に。逆に2008年の試合では、前半は3-8と相手にリードされて折り返すものの、4Qに3TD/21点をBigBlueが得点し何とか逆転勝利をした試合。この試合も、これまで以上の接戦が予想されます。

オフェンスの見所

ここまでの両チームのスタッツを比較すると、BigBlueは得点73/失点118、オール東京ガスは得点42/失点110と、オフェンス力ではBigBlue優位と考えられます。さらにもう少し詳しくここまでの四試合の記録を見てみると、BigBlueがラン:589yard/パス:647yard獲得しているのに対して、オール東京ガスはラン:536yard/パス:483yardと、いずれもBigBlueのオフェンス力が優位であることが分かります。

特にパス攻撃に置いては、BigBlueのオフェンスが164ヤード多く獲得しており、これはほぼ1試合分の獲得距離に相当しますので、この試合ではパス中心のオフェンスを組み立てるのが有利と想像されます。これはオール東京ガスの失点傾向にも現れており、オール東京ガスがランプレーで喪失した距離は431yardに対して、パスでは864yardとほぼ倍の距離を相手に許しています。パスターゲットにバリエーションのあるBigBlueオフェンスにとっては、大いに期待の持てる試合と言えそうです。特に、パスキャッチ後のランでビッグゲインが期待できる、WR#17小川選手、WR#18高木選手の活躍には注目です。

一方で、ランプレーでは、相手のランディフェンス(431yard喪失)はBigBlueよりも優っており、これまでの4試合の対戦相手でノジマ相模原戦で221ヤードを許した以外は、全て100yard以下に押さえています。特に強力なRB陣を要するオービック(49yard喪失)、アサヒビール(83yard喪失)という相手に対しては、きっちりとランプレーを止めてきた実績があり、BigBlueのOL陣、RB陣は苦しめられるかもしれません。その中でも、QB#14多川選手を中心としたオプションプレーのバリエーションが効果的と予想します。QBキープ、RBへのピッチ、さらにはピッチフェイクからのパスと、相手の自信があるランプレーからディフェンスを崩して試合のモメンタムを獲得出来るのではないかと考えます。

前回の対戦のように、終盤一気に得点して逆転すると言うオフェンスは厳しいと予想されますので、まずは前半最初のオフェンスシリーズで必ず得点し、その後も確実に得点を積み重ねていく展開が理想的です。その中でも、今シーズンやや不満の残るオフェンスチームが、この試合で破壊力のあるオフェンス力を是非見せて欲しいと思います。

ディフェンスの見所

ディフェンス力では、8点差ですが失点数で相手に負けているBigBlue。これはオフェンスのところで書いたように、ランの喪失距離においても、BigBlueの568yard喪失に対してオール東京ガスは431yardと大きな開きがあります。まずは、この差分をこの試合で逆転する活躍を、ディフェンス陣には期待されます。

課題は色々あるとは思いますが、これまで試合を見て感じることは「ファーストタックルで止める」に尽きます。例えファーストタックルで倒すことが出来なくても、そこで行き足を止めてセカンド、サードのサポートでボールダウン、あるいはファンブルフォースを狙う、ハードでタフなプレーが要求されます。ただし、ハードプレーとラフプレーは紙一重の違いでしか無く、最近の試合ではラフプレーで反則を取られる場面もあり、その点は大いに注意が必要でしょう。また、カウンタープレーやドロープレー、あるいはワンテンポ遅れてスクリメージラインを突破してくるランプレーへの対応が手薄になる傾向が、これまで感じられます。LB#6北守選手、LB#7岸本選手、LB#9鄭選手達が左右に広くカバーを提供し、機動力のあるディフェンスを見せて欲しいところです。

オール東京ガスのオフェンスを見ると、シーズン初戦の日本ユニシス戦でこそ、ラン:266yard/パス:72yardと、ランプレー中心の試合を見せま したが、それ以降の3試合ではパス中心の内容に変わってきており、この試合ではパス中心の組み立てが予想されます。先発が予想される相手QBの室田選手 は、比較的安定したパスプレーを見せており、BigBlueディフェンスとしてはいかに相手QBにプレッシャーを与えて、得意のパスプレーをさせないかが 一番の課題でしょう。オービック戦で活躍した、ルーキーDL#96林選手や気迫溢れるプレーを見せるDL#10瀧川選手といった、若手選手のパワーで、相手オフェンスラインを破る活躍を見せて欲しいところです。また、QBを追い込んだものの、そこから投げられたパスが通り、ロングゲインを許す場面が、今年は例年以上に多いように感じます。DB陣のカバレッジも重要ですが、素早くQBをダウンさせる、あるいはパスポケットから追い出し、スクリメージラインを超えさせてパスを投げられなくするといった、バスを投げさせない対応が有効のように感じます。DL/LBにタレントが揃っているBigBlueディフェンスの真骨頂を是非見せて欲しいと思います。

試合の見所

1勝3敗同率での対戦。勝っても敗れても、今シーズンの目標であった「日本一」への道には繋がりませんが、だからこそ残る試合でこれまで出来なかったプレーをして、次に繋げる努力が必要です。1st Stage最後となるこの試合では、いかに得点を重ねつつ失点を防いで、総得失点差の「-45」(73-118=-45)を縮めるかが、この試合の課題の一つです(記録上は最大+20点まで)。オフェンスチームにとっては、総得点を100点台まで伸ばすことが一つの目標になるでしょう。その為には4TDが必要になりますが、これはここまでの平均得点18.25を上回るオフェンスが要求される、タフな試合になりそうです。

また本当に強いチームは、大勝することや接戦の試合はありますが、大敗の試合だけは無いものです。また、同じ得失点差であっても、得点の多いチームよりは失点の少ないチームの方が、より「強い」とも言えるでしょう。ここまでの平均では、1試合当たり29.5失点をしています。最少失点の試合は、日本ユニシス戦での-14点(2TD)です。少なくとも、この時よりも良いディフェンス戦を見せるのが、この1st Stage最終戦での最大の課題と言えるでしょう。

まだ2nd Stageでの2試合が残っていますが、1st Stage締めくくりの試合として、誰もが「これぞBigBlueの試合」と納得できる試合を見せて欲しいと思います。Go BigBlue!

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