交流戦 vs. シルバースター戦の見所
2010/06/16
初戦ハリケーンズ戦は48-0で完勝、しかし次のシーガルズ戦は0-38で完敗と、まるでジェットコースターに乗っているような春のシーズン。そんな出入りの激しい春のシーズンを締めくくるのは、アサヒビールシルバースターとの交流戦です。
シルバースターにとっても、この春は波乱のシーズン。初戦のブルザイズ戦は、61-0と完勝。その勢いで、ブロック優勝も手中にするかと思われましたが、明治安田パイレーツ戦は接戦に。 パイレーツがTDで先制するものの、シルバースターはFGとTDで逆転。しかし、パイレーツもFGを追加し前半は同点で折り返します。その後4Qにシル バースターがTDで逆転するもの、パイレーツもTDを獲得しさらに2点コンバージョンを成功させて再逆転。終了間際に逆転を狙ったシルバースターのFGは 失敗に追い込まれ、1点差でブロック予選敗退となりました。
どちらのチームにとっても、このままシーズンオフを迎えるのは不満が残るパールボウルの結果。春のシーズン最後を締めくくるこの試合でどのようなプレーを見せてくれるか、注目の一線と言えます。
オフェンスの見所
シーガルズ戦では、ゴール前まで攻め込むもののゴールラインを割ることが出来なかったBigBlueオフェンス。理由は色々考えられますが、スタッ ツを見て一番感じるのはランでの獲得距離が一桁の9ヤードという不本意な成績であったことです。試合を回想してみると、RBがスクリメージラインを越せず にタックルされる場面が何度もありました。今回のシルバースターも強力なDLが揃っていますが、今回こそはBigBlueのOL陣が奮起して確実にRBの 走路を確保する場面を期待したいところ。若手のOL#53樋之本選手、#75田中選手に、#78才川選手、#79田代選手、#72村上選手といったベテラ ンメンバーとの息のあったハドルとスタートが、BigBleuオフェンス復活の鍵と言えるでしょう。
ランプレーほどではなかったものの、パスプレーにおいても成功率は50%を越すくらいという厳しい結果に。シーガルズ戦では、試合全部をQB#14 多川選手がコントロールしましたが、オフェンスプレーに幅を持たせるためにも、また秋に向けての試金石という意味でも、今回は#13澁井選手のプレーコー ルを再び見たいところです。シルバースターのDB陣も厳しいマークを見せるとは思われますが、レシーバー陣もこれまで決して調子が悪いわけではないので、 もう一歩先でボールをキャッチするような、相手の前に出る、前を行くプレーを春の集大成としてこの試合で見せて欲しい所です。
ところで、レシーバーと言えば、昨年までDLだった#9松浦選手とOLだった#80中山選手が、今シーズンはTEにコンバートされ、パスプレーの強 化をしています。シーガルズ戦では、記憶している限りでは初めて#9松浦選手がパスキャッチを記録しましたし、単にパスプロテクションの強化だけでなく、 相手の裏をかくパスターゲットとして活躍する可能性も大いにあります。
ディフェンスの見所
シーガルズに許した5TDのうち、最初のTDはトリックプレー(フリーフリッカー)、次のTDはQBキープからのロングゲイン、四つ目のTDはパン トリターンTDと、半分以上はいわゆる「一発プレー」で得点を許しています。一方で、ゴール前のFGを阻止したり、あるいはダウン更新を許さなかったり と、決して一方的な試合内容ではありませんでした。このあたり、まだ春のシーズンと言うことで、本来のディフェンスシステムが上手く機能していない部分が あるのかなと想像されます。特にこれまでのシルバースターオフェンスは、パワーで押し切る印象があります。力勝負では体格的に不利が予想される BigBlueDL陣ですが、相撲の立ち会い同様まず先に相手の懐に入ることが出来さえすれば、相手をコントロールすることは十分可能です。今シーズンの テーマでもある、最初の踏みだしがどれだけ相手よりも先に、そして深く出せるか。それが出来れば、後ろに控えるLB陣がこの春は安定感が感じられるため、 ここを起点にディフェンスが本来の動きを取り戻し前回ほどの点差にはならないと思われます。
ただ、パイレーツ戦でのスタッツを見ると、予想以上にパスプレーの比重が多く、これまでのシルバースターとは異なる雰囲気も感じられます。DB陣に は再び厳しい試合になりそうですが、今期新加入の#2グリフィン選手、QBからコンバートした#5春日井選手といった、ルーキー達が前の試合でも活躍しま したので、今回も元気なプレーを見せてくれるでしょう。
ディフェンスにとっては、前回のようなビッグプレーで簡単に得点を許すようなシリーズを許すことなく、相手のミスを誘発するような「嫌らしいプレー」をこの試合では見せて欲しいところです。
試合の見所
今シーズン、BigBlueもシルバースターもXリーグ東地区に所属する為、秋のリーグ戦でも再び対戦する事が予定されています。そのため、秋の リーグ戦を占う前哨戦として、両チームに取ってだけでなく、ファンにとっても見所の多い試合になるでしょう。勿論この試合でBigBlueが勝利しても、 それが秋も勝てるという保証では無いわけで、シルバースターというチームならばそれをバネにさらに強くなって秋に戻ってくるでしょう。相手にそういう気持 ちを持たせないような、一つ一つのプレー、一人一人のプレーで最初から最後までシルバースターを圧倒する試合を、この春シーズン最後の好カードに期待した いところです。
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