第五節: ハリケーンズ戦の見所

2014/10/14

前節で満を持して挑んだ富士通フロンティアーズに、予想外の大差で敗れたBigBlue。チームにとってもショックは大きかったことが予想されますが、だからといってシーズンが待ってくれるわけではありません。今週末には、早くも1stステージ最終節、第五節のハリケーンズ戦が開催されます。2ndステージSUPER9進出は既に確定しているBigBlueですが、対戦相手が確定する地区内順位は自力では確定出来ず、二日後に開催される、富士通 vs ノジマ相模原の結果待ちとなります。いずれにしても、地区1位の可能性は消滅しており、地区2位、あるいは3位で次のステージに進むことになります。

対戦チームのハリケーンズとは、2009年シーズン以来5年振りの対戦となります。これまで2戦して2勝(49-32@2005、31-16@2009)していますが、決して楽な試合内容ではありませんでした。どうしても相手の試合運びに合わせた展開となり、自分で自分達のプレーを難しくしている傾向があります。ハリケーンズはここまで4戦4敗。この試合で勝利しても、同じく1勝で並ぶ可能性のあるチームとは直接対決で敗れているため、地区6位が確定しています。ただ、今シーズンの初勝利を目指して、また2ndステージBATTLE9での勝利を目指して、この試合に全力で向かってくることが予想されます。BigBlueとしても2ndステージの勝ち星を優位にするためにも、確実に勝利して勝ち点8で次ぎに進まなければなりません。

オフェンスの見所

富士通戦では不本意な内容ながらも169ヤードを投げ、ここまでで唯一1000ヤード越(1087ヤード)をしているQB#3クラフト選手。自身が持つXリーグ2位の記録(1264ヤード)まで177ヤードと迫り、この記録を超えることはほぼ確実でしょう。やはり自身が持つXリーグ1位記録(1628ヤード)には541ヤード足らず、この記録を更新することは難しいと思われますが、Xリーグの歴代パッシング記録のTop 3を記録することはほぼ間違いないと言って良いでしょう。記録更新とともに解決しなければならない課題が、パスターゲットの開拓です。豊富なレシーバー陣を要するBigBlueオフェンスですが、ノジマ相模原、富士通との上位チームとの対戦では、メインターゲットとしてTE#40スタントン選手、WR#17小川選手、WR#81栗原選手に集中し、それ故インターセプトの機会を相手に与えることにも繋がっています。序盤の明治安田戦、東京ガス戦で活躍して、TE#84小林選手、WR#83松尾選手、WR#11原選手、WR#16梶川選手といった若手の台頭が無ければ、さらに厳しい戦いが予想される2ndステージでの勝ち残りもありません。QB#3クラフト選手の記録更新とともに、以下にBigBlueパッシングオフェンスが次ぎに繋がるプレーをこの試合で確立するかが、まずは最大の見所となります。

ランプレーにおいても、リーグのリーディングラッシャーであるRB#10末吉選手のプレーは前節の試合で完全にマークされており、13回のキャリーで32ヤードと不本意な結果に終わりました。しかし、それでも唯一300ヤード台(352ヤード)を記録しているランナーであり、この試合では500ヤードの大台超えを狙って欲しいところです。ルーキーのRB#21髙木選手も富士通戦では8回のキャリーで67ヤードと活躍し、今のところ4試合で209ヤードを記録しています。彼にも300ヤード台の記録を目指してこの試合での活躍が期待されます。ただ、レシーバー陣に比べて、RB陣に物足りなさを感じるのも事実であり、ここまでプレーに参加しているRB#26角選手、RB#30鈴木選手の活躍が期待されます。それぞれのランナーの持ち味がこの試合の中でどう発揮されるかが、オフェンスの見所の一つでもあります。

得点力という視点から見れば、ここまで決して悪い成績では無いものの、今ひとつ物足りなさを感じるBigBlueオフェンス。強いチームとして他チームから抜きん出るためにも、決定力をもっと確実にする必要があるでしょう。例えば3rdダウン、4thダウンコンバージョンを実行出来る力、ゴール前オフェンスを確実にものに出来る力、決められたプレーコールを確実に実行出来る力、等々もう一つステップアップする事が今のBigBlueには要求されています。その為にも、一つ一つのプレー細部にもこだわった試合をこの最終節で是非見せて欲しいと思います。

 

ディフェンスの見所

富士通戦では5TD/2FG合計41得点を相手に許してしまったBigBlueディフェンス。5TDの内、3Q序盤にパントカバーの失敗から相手にレッドゾーン内からの攻撃機会を与えてQB#3キャメロン選手に許したTDと、その直後のBigBlueの攻撃でファンブルリカバリーから許したリターンTDの二つは不可抗力としても、残り3TDのうち2Q最後に許したWR#81中村選手へのロングパスTDは絶対に許してはならないプレーでしたし、4Q序盤のTDにしてもこちらの反則から相手にチャンスを与えてしまったわけで、これも与える必要の無いTDと言えます。勿論、2回の4thダウンギャンブル阻止や、TDではなくFGに止めた3回のうち1回は失敗に追い込むなど、良い場面も多くありました。1Q/2Qに関しては、2Q最後のTDパスを許すまでは互角の勝負を見せていました。しかし小さなミスから相手に流れを渡してしまう弱さ、一度相手に傾いた流れを取り戻せない弱さ、そう言う弱い部分を自らの力でねじ伏せて自分達のペースを強引にでも取り戻すしぶとい力強さを、これからの試合までに準備しないといけません。その為にもこの試合では、それぞれのプレーヤーが個々の役割を正確に速やかに実行出来るかが課題でもあり見所にもなるでしょう。

今シーズン注目されているDE#5トゥファーガ選手とDE#34ブルックス選手の活躍は、BigBlueディフェンスにとって大きな戦力ですが、富士通戦では彼らのプレーが止められてしまい、思うようなディフェンスをすることが出来なかった事が敗因の一つです。ただ、その為に富士通OL陣はダブルチームで対応するなどリソースをかけていたわけで、その分手薄になった部分を攻めきれなかったBigBlueディフェンスが悔やまれます。ノジマ相模原戦では、この部分の勝負で勝ったから相手の攻撃を5FGに押さえることが出来たわけです。勿論選手は十分に承知しているわけで、だからこそこの試合では次のレベルを感じさせるプレーを見せて欲しいところです。その為にも、この試合で出場機会が増えるであろうDL/LBのルーキー選手達の活躍に注目したいところです。彼らの好プレーがプレッシャーとなり、ベテラン選手達の活躍に繋がることも期待されます。

2ndステージSUPER9出場可能性がある10チームのうち、BigBlueの83失点は最多失点となります。オービックの無失点は別格として、やはり1試合平均1TD以下のディフェンスが出来るかどうかが、トップチームと呼ばれるチームになれるかどうかの分岐点でしょう。実は昨シーズンの総失点73点も既に上回っているBigBlueディフェンスにとって、この試合でこれ以上の失点を許すわけにはいきません。対するハリケーンズは、ワンチャンスを狙って予想外のプレーを用意してくることもあり、それに吊られてつられて自ら失点を許してしまう可能性もあります。そうならないためにも、貪欲に相手のボールを奪いに行く、攻撃的ディフェンスがこの試合最大の見所になるでしょう。

試合の見所

1stステージ最終節のこの試合、この試合だけでは地区内順位が確定しないため、二日後の富士通vsノジマ相模原の結果が決まるまで、次の2ndステージの予定は確定しません。2位、3位、どちらの順位で2ndステージに進むとしても、必要な事はこの試合に確実に勝利し、勝ち点8を確保して次のステージに進むことです。また、3位通過の場合はこの試合の2週間後に、2位通過の場合は3週間後に、2ndステージの初戦が予定されています。スケジュールも確定していないかな、次の試合に繋がる内容にしなければいけません。その為にもチーム一人一人が確実に自分の役割を遂行する事が必要です。どれだけ一人人が自分の役割を実行し、それがチームとしてやるべき事の実行になっていれば、この試合だけでなく続く試合でもBigBlueらしい試合が期待出来ます。

Japan X Bowl、Rice Bowl迄の道のりを考えれば、丁度真ん中折返し地点となるこの試合。ハリケーンズもシーズン初勝利を狙って全ての手を打ってくるでしょう。それを受け身にならずに、常に攻めの姿勢で相手を圧倒する事が必要です。BigBlueとして、次ぎに繋がる内容の試合を是非見せて欲しいところです。Go BigBlue!

アーカイブ