あるOBの呟き- 第五節 vs ハリケーンズ戦

2014/10/19

8月30日から始まったBigBlueの2014シーズンは、早くも1stステージ最終節となる第五節の試合です。前節の富士通戦では大敗したBigBlueですが、それまでは開幕から三連勝と言う好調なシーズンとなり、この試合にも勝利して4勝1敗勝ち点8で続く2ndステージにすすみたいところです。この試合の対戦チームはハリケーンズ。ここまで4戦4敗と厳しいシーズンを送ってきており、1stステージもこの試合結果に関係無く東地区6位が既に確定しています。

ハリケーンズとは、リーグ戦では2009年シーズン以来5年振りの対戦。この時は31-16と勝利はしたものの、試合内容は厳しいものでした。その後2010年にX2に降格し昨シーズン再びXリーグに戻ってきましたが、昨年春のパールボウルで対戦した時には83-0というBigBlue史上最多得点、最多得失点差の試合となり、戦力の開きを感じさせた試合でした。この試合でも相手サイドラインに並ぶ選手の数はBigBlueサイドラインの半分以下であり、相手にとって特にスタミナが消耗する後半には厳しい内容になる事が予想されます。汗ばむほどの陽気の中、ハリケーンズのキックオフで試合開始です。
 

攻守で圧倒する前半

エンドゾーン手前まで伸びる大きなキックオフボールをキャッチしたWR#81栗原選手が20ヤード戻して試合開始。まずはRB#10末吉選手が2回で36ヤードを前進し相手陣内に入ると、QB#3クラフト選手からWR#81栗原選手へのパスが通り、そのまま35ヤードを駆け抜けるTDパスとなります。試合開始48秒、3プレーでの先制点です。

続くハリケーンズの攻撃を4thダウンパントで交代してBigBlueのオフェンス。ビローザウエストの反則で15ヤード罰退しますが、TE#40スタントン選手への21ヤードパスで一気に挽回すると、この日番号変更で#24を背負うWR#24(#82)伊藤選手の22ヤードパスで一気にゴール前9ヤードでファーストダウンを更新します。RB#26角選手の中央突破は惜しくもエンドゾーンに届かなかったものの、次のプレーではTE#84小林選手への3ヤードTDパスが通り、14-0と点差を広げます。

次のハリケーンズの攻撃も4thダウンパントでしたが、パント時にラッシュしたDE#5トゥファーガ選手がパンターと接触して反則となり、15ヤード罰退してからの自陣24ヤードからのBigBlueオフェンスとなります。1stダウンのプレーは、RB#10末吉選手へフェイクをいれてから、縦に駆け上がっているWR#81栗原選手へのプレーアクションパス。これが48ヤードのビッグゲインとなり敵陣でファーストダウンを獲得します。しかし、ディレーオブザゲームで罰退したこともあり、4thダウンで11ヤードを残します。ここでFGではなくギャンブルを選択すると、RB#10末吉選手へ27ヤードのフレアーパスが成功。ゴール前2ヤードに迫ると、今度はRB#10末吉選手が飛び込み3本目のTDを奪います。
 
続くハリケーンズの攻撃では、WR#25佐々木選手へ14ヤードのパスが成功し、この試合初めてダウンを更新して1Q終了。2Qに入りハリケーンズの攻撃は続きますが、4thダウン10ヤード。ハリケーンズはギャンブルでダウン更新狙いますが、ピッチを受けたハリケーンズDB#11三浦選手をDE#34ブルックス選手が直ぐにタックルしてゲイン無し。敵陣41ヤードからBigBlueの攻撃が始まります。

2Qに入りBigBlueはQBをQB#4多川選手へとスイッチ。WR#24伊藤選手へのパス、RB#21髙木選手のランで先ずはダウンを更新します。さらに多川選手のキープでゴール前14ヤードでさらにダウンを更新します。ここからハンドオフを受けたRB#21髙木選手は、相手DBを引き釣りながら14ヤードを走り抜けTDを奪います。

ハリケーンズの攻撃はLB#6北守選手、DL#93佐久間選手の好タックルで前進を許さずパント。自陣22ヤードからBigBlueの攻撃が始まります。ファーストプレーでは、左サイドライン沿いに駆け上がるWR#89円谷選手へQB#3多川選手からパスがヒット。円谷選手はそのまま44ヤードを走り敵陣にボールを進めます。この後、WR#24伊藤選手へのパスに続き、WR#16梶川選手へ19ヤードTDパスが成功し、さらに得点を34-0と積み上げます。
 
何とか切っ掛けを掴みたいハリケーンズオフェンスですが、DB#9中島選手、DB#6北守選手のロスタックでボールを前に進めることも出来ず、パントで陣地を回復するのが精一杯の状態です。そのパントもラッシュのプレッシャーが大きく距離が伸びず、敵陣36ヤードからのBigBlueの攻撃となります。QB#4多川選手からWR#83松尾選手へのポストパターンのパスは、エンドゾーン直前でタックルを受けTDにはなりませんでしたが、RB#10末吉選手が味方選手のブロックに沿って右オープンを駆け上がりTDを奪います。

続くキックオフ。K#8小田倉選手は、オンサイドキック気味に短く右サイドライン際にボールを落とします。このボールをキャッチし損ねてフィールドに転がるところに、カバーチームのWR#28岸選手が飛び込みリカバー。敵陣33ヤードからの攻撃権を奪います。WR#80瀧選手への15ヤードパスでダウンを更新すると、次のRB#21髙木選手へのドロープレーは、ぽっかりと空いた中央を真っ直ぐエンドゾーンに飛び込み、TDを奪います。

残り3分20秒からのハリケーンズの攻撃は、RB#25佐々木選手の25ヤードランで大きく前進。BigBlueのオフサイドの反則で敵陣に進みますが、ここから厳しいディフェンスに前進がままなりません。タイムアウトで時間を止めながら、何とか得点チャンスを狙いますが、4thダウンのパスも失敗し前半が終わります。
 

ミスと反則が目立つ後半

3QはK#8小田倉選手のキックオフで開始です。ハリケーンズの攻撃は4thダウンパントに押さえると、3QもQB#4多川選手がプレーコールを行います。BigBlue DLの厳しいラッシュにパントが短くなり、敵陣43ヤードからの攻撃は、TE#84小林選手への26ヤードパスでゴール前13ヤードでファーストダウンを更新。RB#10末吉選手が7ヤード前進して、再度TE#84小林選手へ6ヤードTDパスが成功します。

ハリケーンズの攻撃は、パスでダウン更新を許しますが、4thダウンパントで攻守交代。自陣奥からの攻撃となりますが、TE#91村上選手への15ヤードパスを皮切りに、RB#21髙木選手、RB#10末吉選手と、プレー毎にダウンを更新して前進します。最後はRB#10末吉選手が2ヤードを飛び込み、自身この日3本目のTDを奪います。

ハリケーンズは、パスではダウンを更新することが出来るものの、ランプレーでは完全にBigBlueディフェンスに止められ、スクリメージラインを超えることにも苦労します。このシリーズも4thダウンパントで攻撃権がBigBlueに移ります。3Qも終盤となり、試合の流れが単調になったためか、ここでRB#21髙木選手がタックルを受けてボールをファンブル。ターンオーバーで相手攻撃権を渡してしまいます。
 
BigBlue陣内35ヤードからという絶好の攻撃チャンスを得たハリケーンズですが、5ヤード前進したあとに、DL#93佐久間選手が5ヤードのロスタックルをして戻し、さらに続く3rdダウン、4thダウンではTDを狙ってパスを投じますが、厳しいラッシュとマークを破ることは出来ずにギャンブル失敗で攻守交代となります。

ハリケーンズの攻撃中に試合は4Qに入り、BigBlueはQBをQB#15春日井選手に交代します。1stダウンのパス失敗のあと、RB#10末吉選手が26ヤードを一気に走り敵陣に入りますが、続くプレーでハンドオフミスからボールがファンブル。これをハリケーンズ#59小笠原選手がリカバーし、この試合二つ目のターンオーバーとなります。

ハリケーンズの攻撃は3rdダウン1ヤード。この3rdダウンコンバージョンのパスは失敗し、続く4thダウン1ヤードからのギャンブルでは、QB#2西村選手がQBスニーク飛び込みます。一瞬止まったかと思ったものの、ここでBigBlueがオフサイドの反則を犯し、ハリケーンズはダウンを更新してBigBlue陣内に進みます。ところが次のプレーで、QBがピッチしたボールはRBに届かずフィールドに転がります。これをBigBlueがリカバーし攻撃権を奪い返します。
 
QB#15春日井選手からTE#91村上選手への18ヤードパスでダウンを更新するものの、QB#15春日井選手はサックを受けて大きく後退。しかしWR#28岸選手への21ヤードパスが成功し、ゴール前16ヤードでダウンを更新します。一気にTDを狙いたい場面ですが、ここで投じられたパスをハリケーンズがインターセプト。ターンオーバーで攻守が目まぐるしく入れ替わります。

チャンスを掴んだハリケーンズですが、LB#6北守選手の攻守でランプレーを止められ4thダウンパントで攻撃権が戻ります。BigBlueの攻撃は、QB#15春日井選手のQBキープが効果的に決まり敵陣に入ると、スクランブル気味に投げたWR#80瀧選手への23ヤードパスでレッドゾーンに迫ります。最後はRB#26角選手が効果的にコース取りをして中央を抜けると、最後はタックルを受けながらもエンドゾーンに体を伸ばしてボールを運び、この試合10本目のTDを奪います。

何とか一矢報いたいハリケーンズですが、DB#19一谷選手、DL#2河合選手が次々とロスタックルを決め、相手にプレーを許しません。パントで攻守交代となり、4Q残り1分22秒からBigBlueの攻撃。ここでは、今シーズンTEにコンバートされたTE#91村上選手にパスを通すと、43ヤードを独走。ゴール前9ヤードとなると、再びTE#91村上選手にパスを通してTDを狙いますが、これは1ヤードのゲイン。セットポジションを反対側に移動したTE#91村上選手に三度パスを投じてTDを狙いますが、流石にこれを読んでいたハリケーンズがインターセプト。残り4秒からパスプレーを試みますが、これを失敗し試合終了となります。

次のステージに向けて入念な準備を

1stステージ最終節の試合ということで、ルーキーやこれまで出場機会の少ない選手が積極的に登用され、前半は納得できる内容で折り返せたと思います。ただ、後半に入るとプレーのミスやターンオーバーを許すなど、まだまだ詰めの甘さが感じられる内容でした。またこの試合は、反則による罰退も6回60ヤードと多くなっています。明治安田戦、東京ガス戦では、どちらも2回-15ヤードだったものが、ノジマ相模原戦では5回-39ヤード、富士通戦では5回-64ヤード、そして今回の6回-60ヤードと増えてきています。これからの上位チームとの対戦では、致命的なミスにもなりかねないだけに、もう一度プレーを確認する必要があるでしょう。

1stステージは4勝1敗で終了しました。これは2010年以来4年振りの好成績です。2010年は2ndステージで、吹田マーヴィーズに勝利したもののオービックに敗れ、2位チーム間の抽選の結果、就任初年の山田HCが見事にワイルドカードを引き当て、チーム初のFinalステージに進んだシーズンでした。Finalステージでは、パナソニック電工(当時)と対戦し惜しくも28-31で敗れましたが、今のところBigBlueとしては最も活躍したシーズンと言って良いでしょう。今シーズンは、あの2010年を超えるシーズンを作って欲しいと思います。Go BigBlue!

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