2ndステージ vs. 吹田マーヴィーズ戦の見所
2010/11/10
ファーストステージを4勝1敗、勝ち点8で終了し、創部初の地区2位で終了したBigBlue。いよいよセカンドステージが始まります。 BigBlueは、西地区3位の吹田マーヴィーズ、中地区1位のオービックシーガルズと対戦。先週末には、まず吹田vsオービックの対戦があり、地力で勝 るオービックが、56-2と大勝しています。
BigBlueの最初の対戦相手吹田は、初戦で大敗したとはいえ、昨年はアサヒビールに20-22、鹿島に19-32と互角の試合内容を見せた実力有るチームです。今シーズンも、上位のパナソニック電工、アサヒ飲料とも敗れたとはいえ肉薄する内容をみせており、さらに最終戦のエレコム神戸とはオーバータイムに及ぶ熱戦の末勝利する粘り強さを見せており、侮れない相手です。
オフェンスの見所
第三節のアサヒビール戦の勝利を頂点として、ファーストステージ後半の試合がやや消化不良気味だったBigBlueオフェンス。記録的に見ても、総 獲得距離に物足りなさを感じるものの、これはキックリターンやインターセプト等で、もともとのボールポジションが有利になったということもあるので、その 点は割り引いて考える必要はあるかもしれません。
オフェンスの中心はやはりパス。メインターゲットのWR#17小川選手は変わらないと思われますが、前節富士ゼロックス戦では、久しぶりにWR#3 サンプル選手のスーパーキャッチシーンが見られ、一気にTDを狙えるプレーが増えたように思えます。また、要所ではベテランのWR#44天谷選手を筆頭 に、WR#89円谷選手、WR#1岸選手とコンスタントに距離を稼いでおり、期待が持てます。唯一の不安は、慣れない試合会場。今シーズンからネーミング ライツにより、それまでの「長居球技場」から「キンチョウスタジアム」に変わったグランドは、名称だけでなくスタンドの改修や一番大きな変更である、それ までの人工芝グランドから天然芝グランドに変わったことです。慣れないフィールドでのQBとレシーバーとの距離感の違いや、パス精度も気になりますし、こ れまで殆ど経験のない天然芝グランドでのカットなど、地の利は吹田にありそうです。
攻撃のもう一つの柱であるRB陣ですが、平均距離では5ヤード以上を獲得しているものの、これまでの試合を見ているとファーストダウン更新のプレー での成功率がやや低い印象があります。前節の試合でも、後半パントを蹴る場面が多く見られましたが、後1ヤード、2ヤードを攻めきれる力強さがなんとして も欲しいところ。その為にも、OL陣はこれまで以上に大変になりますがさらに「一歩前」へのプレーを期待したいところです。吹田ディフェンスには、サイズ のあるDL選手、スピードのあるLB選手が揃っているだけに厳しい内容になることは確かですが、スピード感で相手を圧倒し走路を開けば後はRB陣が得意の スピードランで十分距離を獲得してくれるでしょう。相手よりも一歩先に出る「クイックネス(俊敏さ)」が、オフェンス勝利の鍵だと言えます。
ディフェンスの見所
吹田オフェンスを指揮するQBは二人。パッシングタイプの#10安斎選手と、ランニングタイプの#11木下選手。特に木下選手は、チームトップの ラッシング記録をする事もあり、このQBキープをどのように止めるかがBigBlueにとって課題であり、勝利への鍵にもなります。ファーストステージの 試合でも、プレーが崩れてQBがスクランブルしたような場面でディフェンスのシステムが崩れてロングゲインを許す場面がありましたが、そういう場面に対し ての対策が重要になります。LB#4坂本選手、LB#19鄭選手、LB#55藤田選手といったディフェンスの司令塔が相手のプレーをどれだけ読んで攻め込 むことが出来るか注目です。オービック戦でも、ランでの獲得距離が43ヤードに止められている中で、QB#11木下選手は58ヤードを走っており、この 「木下対策」がディフェンスのゲームプランの一つになりそうです。
地区3位である吹田にとって、次のファイナルステージ進出のためにはセカンドステージ2勝が必須条件。すでに1敗しているため、このBigBlue との試合が今シーズン最終戦になります。その為、これまでの試合とは違ったプレー、スペシャルプレーを準備してくる可能性も考えられます。例えば、タイプ がハッキリしている両QBのスタイルを逆のスタイルで使うなど考えられるでしょう。プレー毎に臨機応変に対応するためにも、これまで以上にスポッターとサ イドラインのディフェンスコーチ、そしてフィールドのディフェンスキャプテンのコミュニケーションが重要になります。どちらかと言えば、個性派が揃ってい るディフェンスメンバーが、ディフェンスユニットだけでなくチーム全体を盛り上げ位の熱気溢れるプレーを見せることで、BigBlueの勝利がまた一つ近 づくと言えるでしょう。
試合の見所
このセカンドステージから、1Qの計時がそれまでに12分から15分に変わります。言ってみれば、第5Qが追加されたような雰囲気です。地の利の有 利とともに、すでに1試合この1Q=15分の試合を経験している吹田には、試合全体を通しての経験値があり、それは試合を進める上で大きなアドバンテージ と言えるでしょう。コンディション的には、少なくとも9月10月の試合のように「暑く」なることは有りませんが、これまでよりも長い時間緊張感を維持して プレーに集中する気力が求められます。特に僅差での接戦となり、残り5分、2分で試合が決まるような場面になった場合、それは精神力での戦いになります。 体力、知力、精神力全てで相手を凌駕できるか、それとも劣るのか、この一年の積み重ねが問われる重要な試合になるでしょう。
すでに一試合を消化し、敗れたとはいえ試合感を取り戻している相手に対して、前の試合から三週間の準備期間があったBigBlue。どちらが有利と は一概には言えませんが、満を持して初の関西遠征に臨むBigBlueにとっては、単に強豪チームと対戦する以上に意味のある試合になるはずです。違う環 境での試合だからこそ、これまで見られなかったようなビッグプレーを期待しています。Go BigBlue!
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