あるOBの呟き- 第五節 vs. 富士ゼロックスミネルヴァAFC

2010/10/24

ファー ストステージは、早くも最終節。すでにセカンドステージ進出は確定しているBigBlueですが、ファーストステージでの成績(勝点)もセカンドステージ では加味されるため、この試合にもきっちりと勝利して次のステージを目指す必要があります。また、まだ対戦相手は不明ですが、セカンドステージでは各地区 の上位チームと対戦するわけですから、その為の試金石となる試合でもあります。勝つことは勿論ですが、その勝ち方・内容が重視される試合です。

対戦チームの富士ゼロックスとは、富士ゼロックスのXリーグ昇格初年度のやはり最終戦で対戦。このシーズンは、BigBlueがオンワードスカイラークス(当時)に接戦の末勝利。最終戦で、鹿島ディアーズがオンワードスカイラークスに勝利すれば、初のFinal-6進出が決まりましたが、オンワードスカイラークスが意地を見せ10-9で勝利。Final-6進出の夢が消えた直後という厳しい状況での試合でしたが、47-0と相手を圧勝して終了しました。あの時以上の試合を、今日は期待したいところです。

コイントスでは富士ゼロックスが前半の攻撃権を選択。K#8崔のキックオフで試合開始です。

ファーストシリーズで得点

富 士ゼロックスの最初のシリーズでは、ランプレーでダウンを更新されるもの、次のシリーズをパントに追い込み攻守交代。いよいよ、今シーズンBigBlue にとって鬼門のファーストオフェンスシリーズです。スターターはQB#14多川選手。敵陣46ヤードからのオフェンスは、まず自らのランで前進すると、次 はRB#24中野選手がファーストダウン獲得のラン。WR#18高木選手へのパスの次はRB#30工藤選手のランで再びダウンを更新と、リズムよく前進し ていきます。WR#17小川選手へのパスでゴール前4ヤードでファーストダウンを獲得すると、最後はRB#26吉津選手が一気に飛び込みTD。今シーズン 初めて、ファーストシリーズで得点を獲得します。このまま一気に畳みかけたいBigBlueですが、この後のシリーズでは攻めきれず得点できず、2Qに入 ります。

2Q 序盤のBigBlueのオフェンスシリーズ、WR#3サンプルへのロングパスが決まり、自陣から一気に敵陣に入りますが、ここからのプレーが富士ゼロック スディフェンスの壁を破ることが出来ません。3rdダウンコンバージョンのパスも失敗したため、K#8崔が45ヤードFGを狙いますが、このキックは外れ て得点ならず、やや思いムードがスタンドに広がります。しかし、次の富士ゼロックスのオフェンスシリーズで、DB#2 Griffin選手がパスをインターセプト。そのまま40ヤードを独走してインターセプトリターンTDとなり、再びBigBlue側スタンドが盛り上がっ てきます。

試 合のモメンタムを掴んだBigBueは、ディフェンスもビッグプレーを見せます。富士ゼロックスがロングパスを決めダウンを更新し一気にBigBlue陣 まで進むと、さらにランプレーがファーストダウンを更新します。富士ゼロックスが勢いを掴みかけたとき、LB#4坂本選手がQBサック。堪らず投げ捨てた パスがインテンショナルグランディングの反則となると、次のプレーではDL#99南家選手が再びQBサックで後退させます。

この勢いはそのまま続くBigBlueオフェンスにも続きます。相手パントがタッチバックとなり、自陣20ヤードからの攻撃。RB#24中野選手が 10ヤード走りダウンを更新。そして次のプレーでは、相手DBと競り合うWR#17小川選手にQB#14多川選手がパスを投じると、このボールを WR#17小川選手が肩越しにキャッチ。そのまま長躯70ヤードを駆け抜けTDとなります。さらに得点を獲得したいBigBlueは、この後のシリーズで 4thダウンギャンブルでダウン更新を狙いますが、パス失敗で更新はならず。富士ゼロックスの攻撃を抑えて、前半は21-0で折り返します。

キックオフで盛り上がるものの...

内容的にはやや物足りないものの、1Q/2Qと得点しリズムを掴みつつあるBigBlue。その勢いは3Q直後にも現れます。富士ゼロックスのキックで始まる3Q。リターナーに入ったWR#3 Sample選手がボールをキャッチすると中央の密集に突進。僅かな間隙を突いて密集を抜けると、後は快足で相手選手を振り切り、キックオフリターンTD! 点差を28-0に広げます。

さらに勢いに乗るBigBlueは、キックオフ後の富士ゼロックス最初のランプレーで、ビッグプレーを見せます。QBからピッチを受けた富士ゼロッ クスキャリアーに、BigBlueのディフェンス陣がギャングタックル。堪らずこぼしたボールを、すかさずDL#97國方選手がリカバー。1プレーで再び 攻撃権を掴みます。

こ れで一気にBigBlueペースかと思われたのもつかの間、ややリズムが狂い出します。RB陣がゲインを獲得し、ゴール前13ヤードでファーストダウンを 獲得。しかし、ここから富士ゼロックスディフェンスが粘りを見せ、逆に22ヤードまで押し返します。4thダウンとなりFGを狙うBigBlue。しかし スナップが乱れたのか、ホルダーのQB#13澁井選手が走り出しますが、ここでボールをファンブル。折角ターンオーバーから得たチャンスを得点に結びつけ ることが出来ず、掴んでいたモメンタムがやや離れていきます。

その予感は次の富士ゼロックスのオフェンスにも現れます。オプションやカウンタープレーでシリーズを組み立てる富士ゼロックスは、確実にダウンを更 新して前進。自陣中盤から始まったシリーズは、ゴール前28ヤードでファーストダウンを獲得し、さらに次のプレーで8ヤード前進。レッドゾーンに迫りま す。ここから富士ゼロックスはパスでダウン更新を狙いますが失敗。4thダウンでは残り2ヤードのダウン更新を目指してRBが突進しますが、逆に1ヤード ロスタックルで攻守交代となります。

離 れつつあるモメンタムを何とか取り戻したいBigBlue。WR#89円谷選手にロングパスが決まり、敵陣に入ったところで4Qに入ります。3rdダウン 残り1ヤード。QB#14多川選手が飛び込ますが、これはゲイン無し。さらに4thダウンギャンブルではRB#24中野選手が突進しますが、これもスクリ メージラインを超えることなく止められてしまいます。

逆に富士ゼロックスは、苦しみながらもチャンスを掴みます。4Q中盤から始まる富士ゼロックスの攻撃。相手のランプレーを止められない BigBlueディフェンスは、ダウンの更新を許し、ゴール前15ヤードで富士ゼロックスはファーストダウンを獲得。この後、QBのオプションQBキープ を止められず、辛くもゴール前1ヤードでタックル。しかし、次のプレーで1ヤードをRBが飛び込み、とうとうTDを許してしまいます。TFPキックは外れ て失敗したものの、28-6と完封勝利を逃してしまいます。この後、残り時間を消費し、試合終了となります。

NEXT ONE by ONE TEAM

試合には勝利したものの、しっくり来ない内容でした。これまで出来なかったファーストシリーズでの得点はしたものの、その後その勢いを維持する事が できません。2QのDB#2 Griffin選手のインターセプトTDでやっと再び勢いを取り戻し、さらにハーフタイムを挟んで、WR#3 Sample選手のキックオフリターンTD、ファンブルリカバリーでのターンオーバーと、そのまま完全に試合の主導権を掴んでいけたはずが、何故か自ら勢 いにブレーキを掛けて行ったような印象を受けます。勿論、個々の選手が一生懸命プレーをしている様子は感じられるのですが、それぞれの動きが合っていない ような様子です。オフェンスにしてもディフェンスにしても、「システム」として機能しなければいけないのに、構成する11人の動きが何かぎくしゃくしてい る印象を受けた試合でした。

セカンドステージを睨んで、新しいフォーメーションやプレーを試していたのかもしれません。試合状況やシーズン状況に応じて新しい事を取り込んでい くことは大切だと思うけれど、だからこそチームとして変えてはいけない部分、「幹」の部分はしっかりと確保していかないといけません。幸いにも、セカンド ステージの試合まで時間はあります。次の試合では、もう一段成長したBigBlueを見せて欲しいものです。

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