あるOBの呟き- 第三節 vs. アサヒビールシルバースター

2010/09/27

今 シーズンのファーストステージ、前半最大の山場となる第三節・アサヒビールシルバースターとの試合が始まります。初戦で鹿島に破れたものの、第二節では オール三菱に勝利しリズムを掴みつつあるBigBlue。セカンドステージでの試合を有利に進めるためにも、是非この試合に勝ち、勝ち点の上積みが欲しい ところです。

BigBlueにとってのグッドニュースは、春の交流戦ですでに一度アサヒビールとは対戦し、この時も接戦ながら33-28で勝利していること。さ らに、アサヒビールはここまでの二試合に勝っていますが、これまでのような圧倒的な力の差を見せつけてという内容でもありません。とはいえ、メンバー表を 見れば著名な選手が多く登録されており、試合巧者の選手・スタッフが揃っているチームですから全く安心は出来ません。特に、今回は春の交流戦で負けていま すから、チームのプライドに賭けても何が何でもこの試合だけは勝ちに来るのではないかと予想されます。勝ち負け以上に、意地のぶつかり合いとなるであろう この試合、BigBlueのキックオフで始まります。

いつものスロースタート、物足りないオフェンス

ア サヒビールのスターターは、ベテランQBの東野選手。過去、勝っても負けても、まず最初の滑り出しがうまくいかないBigBlueですが、その予感が当 たってしまいます。まずは、QB#19東野選手からWR#7井本選手への20ヤード近いパスでいきなりファーストダウン。この後も、面白いように10ヤー ド以上のパスが次々と通され、ゴール前2ヤードでファーストダウンを獲得すると、最後はRB#31松崎選手が飛び込み先制のTD。余りの手際の良さに、相 手チームながら感心してしまいます。

代わってBigBlue最初のオフェンスシリーズ。口開けのプレーは、RB#26吉津選手のランですが、これはゲイン無しで止められてしまいます。 しかし次のQB#15岡村選手からWR#17小川選手へ12ヤードパスが決まりファーストダウンを獲得。以後、RB陣のランは相手ディフェンスに苦しめら れますが、WR#17小川選手、WR#44天谷選手へは10ヤード以上のパスが確実に通り、ダウンを更新して前進します。流石に敵陣に入ると守備の布陣も 厚くなり、3rdダウンコンバージョンで逆に6ヤード押し込まれ、このシリーズはK#8崔選手の44ヤードFGで終了となります。

続 くアサヒビールのオフェンスシリーズ。ラン・パスと確実に前進を許してしまい、ゴール前29ヤードでファーストダウンを獲得。1stダウンのランプレーを 2ヤードで止めたところで、試合は早くも2Qに入ります。ここからBigBlueディフェンスも相手の前進を許さず、2ndダウンのランを再び2ヤードで 止め、3rdダウンのパスも失敗に追い込み、4thダウン残り6ヤード。アサヒビールはFGを選択し、この42ヤードFGが成功し、点差は再び1TD差の 3-10と広がります。

何とか早くTDが欲しいという焦りがあったとは思いませんが、次のBigBlueオフェンスシリーズ。1stダウンでは、RB#24中野選手が突進 するもボールを落としますが、これは自分で確保して難を逃れます。しかし次の2ndダウンのプレーでは、RB#26吉津選手が中央を突破したものの、ハー ドタックルを受け再びボールを落球。今度はこれをアサヒビールがリカバーし、攻撃権が移動してしまいます。

これ以上点差が開くことは何とか阻止したいBigBlue。しかし、ランプレーこそ早い集まりでロングゲインを許さないものの、パスプレーでは10 ヤード以上の前進を許してしまい、じりじりとゴール前に詰め寄られます。ゴール前5ヤードでファーストダウンとなり、1stプレーは3ヤード後退、2nd プレーはゲイン無しと踏ん張りますが、3rdダウンで8ヤードのTDパスが通され、点差は3-17とさらに開いてしまいます。

試 合は2Q中盤となり、何とか前半で1TDは少なくとも追加したいBigBlue。しかし、反則で罰退し3rdダウンで15ヤード以上残る場面で投じたパス を相手にインターセプトされてしまい、得点のチャンスを逃します。続く相手のシリーズではBigBlueディフェンスも意地を見せ、相手の攻撃を4thダ ウンパントに抑え、再び攻撃権をBigBlueにもたらします。

ゴール前9ヤードからの厳しい場面ですが、まずはWR#17小川選手に18ヤードのパスが通り大きく前進。続けて再びWR#17小川選手に9ヤード のパスが通ります。3rdダウン残り1ヤードで、今度はWR#89円谷選手に19ヤードのパスが通りダウンを更新。ここからQB#15岡村選手は、ター ゲットをWR#89円谷選手に絞ると、連続してパスを成功させ、ゴール前24ヤードまで前進。しかし、ホールディングの反則で罰退したこともあり、最後ま で攻めきれず、このシリーズもK#8崔選手が36ヤードのFGを決め、前半は6-17で折り返します。

後半の反撃、薄氷を踏む展開

リー ドされているとはいえ、まだ十分に逆転可能な点差。ハーフタイムを挟んで、BigBlueオフェンスが生まれ変わって来ました。前半、今ひとつ物足りな かったRB陣ですが、後半最初のシリーズでは、RB#26吉津選手、RB#30工藤選手、RB#26中野選手と、順番に突進し敵陣33ヤードでファースト ダウンを獲得します。ここで、BigBlueサイドラインは一気にTDを狙うプレーを出します。QB#15岡村選手からサイドラインを上がってきた WR#1岸選手にパスが投じられますが、その前にアサヒビールDB#24清水選手が入りボールをはじきます。しかし、この浮いたボールをWR#1岸選手が 倒れながらキャッチ。ゴール前1ヤードに迫る、32ヤードのロングパスになります。こ こからRB#26吉津選手が突進し、ついにBigBlue待望のTDが追加されます。波に乗るBigBlueはTFPでも、RB#24中野選手から TE#9松浦選手へのパスを見せますが、これはインターセプトされて失敗。TDの興奮と、TFP失敗の落胆が入り交じる雰囲気の中、しかしBigBlue はさらに畳みかけるようにギャンブルでアサヒビールを揺さぶります。

自陣30ヤードから、キックオフを始めるBigBlueのキッキングチーム。ところがK#8崔選手は軽くボールを蹴り出しただけ。そのまま自分の 蹴ったボールを追いかけるように走り出し、10ヤードを超えたところで見事にリカバー。相手どころか、味方も騙されるようなオンサイドキックを見事に成功 させ、再びBigBlueが攻撃権を得ます。

このチャンスを何とか得点に結びつけたいBigBlue。しかしアサヒビールのディフェンスもここに来てエンジンが掛かったのか、1stダウンのRB#30工藤選手のランは1ヤード、2ndダウンのWR#17小川選手へのパスは-2ヤードと後退させられます。3rd ダウンロングとなった次のプレー、当然パスでファーストダウンを狙う誰もが思うところ、右サイドにパスフェイクを入れたQB#15岡村選手は、逆サイドに ブーツレッグで走り出します。虚を突かれたアサヒビールディフェンスは直ぐには対応出来ず、何とかゴール前6ヤードで止めるのが精一杯。岡村選手は55 ヤードを走りきり、一気にTDチャンスが生まれます。流石にこれだけ走ると厳しいのか、QBは#14多川選手に交代。RB#24中野選手が中央を突破し て、ついに逆転のこの日2本目のTDを奪います。

最初のTFPを失敗しているため、今回も2点狙いのプレーを選択。QB#14多川選手からハンドオフを受けたRB#24中野選手は、スクリメージラ インに突進すると見せかけてボールをジャンピングトス。これをTE#9松浦選手が見事にキャッチし、TFP成功。点差を20-17とFG差にまで広げま す。

完全に試合のモメンタムを掴んだBigBlueオフェンスチーム。これに刺激されて、BigBlueディフェンスチームも好プレーを見せ、アサヒビールに前進を許さずパントで攻撃権が互いに移動し、試合は4Qとなります。

4Q早々のシリーズで、アサヒビールは4thダウン2ヤードからギャンブルを選択。しかしこのパスを失敗に追い込み、BigBlueに攻撃権が移動 します。ダウンを2度更新して敵陣に進むものの、3rdダウン残り3ヤードからのランプレーが逆に4ヤード押し込まれてしまい、4thダウンでパント。 P#11井田選手のパントは真っ直ぐゴール前に転がり、ゴール前3ヤードからアサヒビールの攻撃となります。

ア サヒビールは何とかランで前進するものの、4thダウンで2ヤード足らずパントを選択。しかし、ここでBigBlueはやらなくてもよいラフィングザキッ カーの反則で相手にファーストダウンを与えてしまいます。これでリズムを取り戻したアサヒビールは、QB#19東野選手からレシーバー陣に確実にヒット。 時間を消費しながらダウンを更新して前進し、逆転してタイムアップ、最悪でもFGで同点、オーバータイムを狙っているように見えます。ゴール前20ヤード からのファーストダウンで、スパイクをして時計を一旦止め、次の2ndダウンのプレー。ここまで、パスを許していたBigBlueディフェンスがビッグプ レーを見せます。QB#19東野選手が投じたパスは、DL#91泉田選手が弾くと浮いたボールをLB#4坂本選手がインターセプト! 値千金のターンオーバーで、残り56秒でBigBlueのオフェンスとなります。アサヒビールも、残る一回のタイムアウトで時計を止めるものの、 QB#15岡村選手が4回のニーダウンで時間を使い切り、最後は選手、ベンチ、スタンド全員でのカウントダウンでの勝利となりました。

まだまだシーズン途中、課題も多い

アサヒビールには、2005年シーズン以来5年振りの勝利。上位チームに対しての勝利としては、2007年シーズンのON-SKY戦以 来の勝利です。勝った試合ですから素直に喜びたいと思いつつ、やはり試合の分かれ目になったかもしれない、4Q終盤でのパンターへの反則は大いに反省すべ きプレーだったと思います。あの反則が無ければ、最後にゴール前まで攻め込まれることもなかったでしょう。正直、この試合で一番のプレーは、最後に試合を 決めたLB#4坂本選手のインターセプトであり、あれがなければ多分負けていた試合だと思います。ああいったビッグプレーを作るのも実力のうちとは思いま すが、ああいったプレーが無くても途中までの状態なら勝てただろうという内容に後半なっていただけに、一つの反則の重みをもう一度是非認識して欲しいとこ ろです。

ファーストステージ前半は、一月足らずの間に地区上位の3チームと戦うという厳しいスケジュールでしたが、逆にこれからはスケジュール間隔もこれま でよりは空くため、ここまでの3試合の反省をし、セカンドステージに向けて準備をする余裕も生まれてくるのではないでしょうか。残る2試合も油断は出来な いものの、だんだんと調子を上げてきたBigBlueのオフェンス・ディフェンスが、さらに素晴らしいプレーを見せてくれる試合にして欲しいと願います。 Go BigBlue!

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