パールボウル2018: ノジマ相模原ライズ戦の見所

2018/06/04

パールボウルブロック予選を二勝して勝ち抜き、三年続けてのトーナメント準決勝進出を果たしたBigBlue。その対戦相手は、こちらも三年続けてノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)とパールボウル決勝進出を賭けての対戦となりました。ノジマ相模原とは、過去2012年のブロック予選で対戦しこの時は21-35で敗退。その後2016年2017年と準決勝で対戦し、こちらでは厳しい試合を勝ち抜き、パールボウル予選では2勝1敗と勝ち越しています。意外ながらも、春・秋何れのボウルゲーム出場経験が無いノジマ相模原ですが、それ以前に同じ相手に三連敗することは許されず、この試合に対しての強い意気込みを持っていることは明らかです。

ノジマ相模原は、昨年までの二年間チームオフェンスを牽引してきたQBガードナー選手が退団し、オフェンスシステムを再編中。ブロック予選の2試合では、QB#10藤本選手が中心となり、強力なパッシングオフェンスを展開してきました。さらに2試合目には、ビザの関係で登録が遅れていた、カリフォルニア大デービス校出身のQB#11ラフレア選手が登場。初めての試合に不慣れな部分は最初はありましたが、終盤にはアリーナフットボールで鍛えた、テンポの良いパスが決まり能力の高さは明らかです。またディフェンスに関しては昨年のメンバーがほぼそのまま残っており、昨年同様厳しいディフェンス戦が予想されます。

オフェンスの見所

前節の富士ゼロックス戦ではベンチワークに徹したクラフトヘッドコーチ(HC)ですが、今シーズン初のSuper-9のチームとの対戦という事も有り、QB#3クラフト選手としての登場は十分に予想されます。その場合、これまでのように先ず先発して相手の状況を文字通り肌で確認した後、QB#2政本選手へバトンタッチするのか、秋に向けて政本選手に試合経験を積ませてから、タイミングを見てフィールドに入るか、今シーズン一つ立場が変わった「クラフトHC兼選手」としての起用方法がまず注目されます。

対戦強度の違いはあれど、ブロック予選では12チーム中最多100得点をあげたBigBlueオフェンス。その原動力はなんと言っても強力なパッシングオフェンスです。2試合での14タッチダウンの内9回がパスによるもので、さらにそのうち6回がQB#2政本選手が投げています。ターゲットも、ルーキーからベテランまで満遍なくパスが通っており、その中でもサイズがある、WR#82白根選手、WR#88細谷選手、TE#40スタントン選手へのプレーが、強力なノジマ相模原ディフェンスに対しての鍵になりそうです。さらには、前の試合では4回捕球103レシービングヤード1TDキャッチとリーディングレシーバーとなった、ルーキーのWR#84近江選手の活躍が見所になるでしょう。勿論、現在最も登録メンバー数が多く、秋のリーグ戦に向けて生存競争が一番厳しいレシーバーポジションだけに、全ての選手のプレーが注目です。

一方でやや不安が残るのがグランドアタックであり、個々の選手の活躍はあるものの、前回の富士ゼロックス戦では22回54ラッシングヤードと不満が残る結果になりました。もっとも、この試合でのオフェンススタッツは、ラン54ヤードに対して、パスは22/42と成功率は50%ながらも367ヤードを獲得しており、ゲームプランとしてパス重視になったとも想像されます。ただ、今回のノジマ相模原戦では、効果的なランアタック無しでは得点に繋げることは難しく、RB#21高木選手、RB#37伊藤選手、WR#19鈴木選手のベテラン勢に、ルーキーで活躍しているRB#22鎌田選手、RB#33山中選手がどこまで食い込めるかが、この試合の見所にもなるし、秋に向けてオフェンス力を占う要素の一つになりそうです。

ディフェンスの見所

今シーズンからチームに加入したカウマイヤーコーチの指導が早くも結果に出たのか、対戦相手の強度の違いはあれど、パールボウル参加12チームの中で、唯一無失点を記録したBigBlueディフェンス。守護神DE#34ブルックス選手は不在ですが、代わりにDL#92トゥアウ選手が今年は春から出場しており、彼を中心にDLのラッシュとLB/DBセカンダリーのカバーが上手く噛み合った二試合だったと言えます。DLでは、ベテラン選手に交じり、DL#90遠藤選手、DL#96植村選手、DL#99稲岡選手、DL#99五十嵐選手と、ルーキー選手のプレーも目立ち、どれだけノジマ相模原QBに迫れるか期待が掛かります。

LB/DBは、以前よりも相互にポジションを混在させて守りの厚みを増している印象を受けます。キャプテンDB#1中谷選手と、ディフェンスキャプテンのLB#5コグラン選手を軸に、ランにしてもパスにしても、より素早いタックルで相手の前進を止めています。特にランプレーの喪失ヤードでは、電通戦では14回7ヤード、富士ゼロックス戦では19回2ヤードとほぼ完璧に抑えました。ノジマ相模原戦では、OLはより強力になりRBもより強く速くなるため、これまでのようには行きませんが、昨年よりも成長している事は確かです。昨年の対戦ではランでの24回143ヤードのうち、QBのガートナー選手が17回122ヤード運びましたが、今シーズンはルーキーRB#27細野選手が、それを補う活躍を見せており、ディフェンスとしては注意が必要です。

さらにDBとしては、強力なノジマ相模原のレシーバー陣をどの様に抑えるかが最大の課題でしょう。昨年も苦しめられた、WR#6佐藤選手、WR#15出島選手、WR#85八木選手は今シーズンも健在。特に八木選手は前節の試合で、8捕球161レシービングヤード1TDキャッチと圧倒的な活躍を見せており、この対策がDB陣としては課題になりそうです。これまでのように厚く守備をした場合、走力のあるレシーバーに抜かれて一気にロングゲインのリスクが大きくなる半面、その対策で後ろに下がれば、QB#10藤本選手やQB#11ラフレア選手得意のショート・ミドルパスが成功する確率が高くなるでしょう。試合の流れを読んで出されるカウマイヤーコーチの指示と、それを実行するディフェンスメンバーの活躍が、この試合最大の見所であり勝利するための絶対条件と言えるでしょう。

試合の見所

BigBlueとすれば、昨年に続き3年連続パールボウル決勝進出を勝ち取ることがこの試合の目的であることは言うまでもありません。一方で対戦するノジマ相模原にとっても、一昨年、昨年に続き、今年もBigBlueに敗れる事は、プライドにかけても許せないでしょう。今回は、どちらのチームもオフェンスユニットが秋に向けてシステムを構築している最中であるのに対して、ディフェンスユニットは昨年からの選手がほぼ残っているため、ディフェンス戦が予想されます。その為、試合の流れを決めのはキッキングゲームであり、前節の試合でノジマ相模原は3FGを成功させて勝利に繋げました。BigBlue K#1佐藤選手vsノジマ相模原K#13鈴木選手の蹴り合いも、この試合の見所になるかもしれません。

気になるのは当日の天候。ここまでのBigBlueの試合は、夕方スタートで途中からはナイターでの試合でしたが、今回は午後14:00試合開始。しかし今のところの天気予報では、今年早めの梅雨の時期に入り雨天が予想されます。その為、パスにしてもキックにしても通常よりはリスクが増え、その分地上戦が重要になります。ランプレーでは、ノジマ相模原がやや有利と予想され、それをどの様にデイフェンスが対策し、オフェンスが奮起出来るかが試合を決める最大の要素になりそうです。「三度目の正直」でノジマ相模原が初のパールボウル進出を勝ち取るか、あるいは今年もBigBlueが相手を退けて3年連続のパールボウル進出を決めるか、力も気持ちもぶつかり合う好試合が予想されます。 Go BigBlue!

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