あるOBの呟き- 第六節 vs エレコム神戸ファイニーズ戦

2018/10/27

2018シーズンリーグ戦は、早くも最終節となります。ここまで初戦の富士通戦は大差で落としたものの、続く4試合を勝利して4勝1敗と好調なBigBlue。最終節の対戦相手は、ここまで3勝2敗のエレコム神戸ファイニーズ(以下、エレコム神戸)です。どちらのチームも、既にリーグ戦6位以上が確定しており、JXBトーナメント進出と来シーズンから始まる「X1 Super」への参加が確定しています。どちらのチームも、この試合に勝てばリーグ戦3位になる可能性がありますが、敗れると最悪6位でトーナメントを向かえることになり、何としても勝利を勝ち取りたい試合です。

エレコム神戸とは昨シーズン第四節で初めて対戦。前半は互いにオフェンスが苦戦し無得点で終わりますが、後半に入ると3Qにエレコム神戸が先制のTDを奪うと、BigBlueも4Q序盤に同点のTDパスが成功。しかしエレコム神戸は4Q中盤にFGで再び逆転しますが、BigBlueも終了間際に同点のFGを成功させます。タイブレーク(TB)1回目は、先行のBigBlueがファンブルをして無得点に終わると、後攻のエレコム神戸はサヨナラFGのチャンス。しかしこのキックは不成功となり、TBは2回目に入ります。今度はエレコム神戸が先行しますが、TDを狙ったパスをBigBlueがインターセプト。俄然有利になったBigBlueは慎重にボールを進め、最期は34ヤードFGをK#11佐藤選手が成功させ辛くも勝利しました。今回はどの様な試合展開となるのか、期待と緊張が入り交じった中、そのK#11佐藤選手のキックオフで試合が始まります。
 

先行されても、逆転、再逆転で突き放す

エレコム神戸WR#29永見選手が大きくBigBlue陣内41ヤードまでキックオフボールを戻して、絶好のボールポジションから始まるエレコム神戸の攻撃。エレコム神戸は、今シーズン大活躍をしているQB#19ソコール選手ではなく、QB#11糟谷選手が登場。最初のプレーでRB#22川淵選手が5ヤード進めますが、次のプレーではQB#11糟谷選手が強烈なタックルを受け1ヤードの前進。続くパスも失敗し、4thダウンとなるとK#12山崎選手が52ヤードのFGを成功させ、先ずはエレコム神戸が3点を先制します。

その直後のキックオフでは、そのK#12山崎選手がオンサイドキックを蹴り、これをWR#18佐藤選手が見事にリカバー。続けて攻撃権を得ます。しかしここでBigBlueディフェンスが奮起し、DB#1中谷選手、LB#33加藤選手、LB#5コグラン選手とランプレーを止め4thダウンパントに押さえます。BigBlue最初の攻撃シリーズには、今シーズン初めてQB#3クラフト選手が登場します。右手首にまだ包帯を巻いていますが、1stダウンからパスプレーを選択。しかしまだタイミングが合わないのか、最初のシリーズは4thダウンパントで終了します。

次のエレコム神戸の攻撃は、QB#11糟谷選手がドロップバックからメインターゲットのWR#2ハシック選手へ24ヤードのロングパスが成功し、一気にレッドゾーン近くまで前進します。しかし次のプレーでハンドオフを受けたRB#33長谷選手がDL#92トゥアウ選手のタックルを受けてファンブル。これをDL#98森田選手がリカバーし攻撃権を奪います。ここからQB#3クラフト選手は、TE#40スタントン選手へのパス、自らのキープでそれぞれダウンを更新して敵陣に入ると、WR#82白根選手へのパスでさらに前進。最期はハンドオフを受けたRB#21髙木選手が、スクリメージライン中央を抜けると直ぐさま左にカットしスクリメージライン際をエンドゾーンまで29ヤード独走し逆転のTDを奪います。

序盤から点の取り合いを予感させる展開に、エレコム神戸もパッシングオフェンスにシフトしますが、BigBlueのディフェンスはQBにプレッシャーを掛けてパスは失敗に。しかし、パスインターフェアの反則が続き、エレコム神戸はゴール前33ヤードまで進み、3rdダウン11ヤードとなります。ここでエレコム神戸は、最悪4thダウンでも50ヤードFGならK#山崎選手が決めるだろうという自信からか、QB#11糟谷選手はパスポケットで我慢をして時間を稼いでから、エンドゾーン左奥にパスを投じます。これを走り込んできたWR#87高尾選手が見事にキャッチし、エレコム神戸が7-10と再逆転に成功します。

キックオフをWR#81栗原選手が自陣17ヤードまで戻してのBigBlueの1stダウン。ハンドオフを受けたRB#19鈴木選手は、綺麗に開いたスクリメージライン中央を抜けると、そのまま無人のフィールドを独走。83ヤードを駆け抜け、1プレーで14-10と再び逆転をします。続くエレコム神戸の攻撃中に試合は2Qに入りますが、エレコム神戸は4thダウンでパント。しかしこれが絶好のパントキックとなり、BigBlueは自陣2ヤードからの厳しい攻撃となります。1stダウンでRB#21髙木選手が3ヤード進めた、2ndダウンのプレー。ハンドオフフェイクを入れたQB#3クラフト選手は、右からミドルインで入るTE#40スタントン選手へパス。これをキャッチすると95ヤードを独走し、今回もビッグプレーでTDを奪います。

この後、両チームともに4thダウンパントのシリーズが続き、2Q中盤のBigBlueの攻撃。RB#19鈴木選手、WR#81栗原選手、TE#40スタンン選手、WR#14前田選手、TE#88細谷選手とターゲットを変えてパスが続けて成功しゴール前3ヤードまで前進。ここでプレッシャーを受けてQB#3クラフト選手は右にロールアウトしますが、エンドゾーンのWR#81栗原選手へスローバック気味のパスが成功。28-10と点差を広げます。さらに次の敵陣47ヤードから始まるBigBlueの攻撃シリーズでは、WR#18上廣選手へのパスでレッドゾーンに入ると、最後は遅れてダウンフィールドに出たRB#21髙木選手へ11ヤードのTDパスが成功。点差をさらに35-10と広げます。エレコム神戸は、前のシリーズ途中からQBを#3木下選手に交替。しかし思うようにプレーが通らず、この後BigBlueの攻撃中に前半が終了します。
 

奮闘するディフェンスも反則が課題

後半はエレコム神戸K#12山崎選手のキックオフで再開です。大きくエンドゾーンまで伸びたボールをWR#81栗原選手がキャッチをすると、躊躇すること無くフィールドに走り出ます。リードブロックでひとりかわし、さらに自らもタックラーを振り外すと、一気に100ヤードを駆け抜けてリターンTDを奪います。エレコム神戸の QBは、後半も#3木下選手が登場。パスでの前進を狙うものの、DL#34ブルックス選手のプレッシャーにDL#92トゥアウ選手のサックに阻まれて4thダウンパントとなります。

続くBigBlueの攻撃も、敵陣39ヤードで4thダウンパント。しかしエレコム神戸のRB#22川淵選手がボールを落球し、それをRB#28伊藤選手がリカバーし再び攻撃権を獲得します。ゴール前7ヤードからのBigBlueの攻撃ですが、パス失敗の後RB#47山中選手がゴール前1ヤードまで運びます。4thダウン1ヤードとなり、HC兼QB#3クラフト選手の選択はギャンブル。左オープンにセットしていたWR#83中村選手へクイックスクリーンのパスを投じますが、直ぐさまエレコム神戸DB#14田中選手にタックルされギャンブル失敗となります。

自陣2ヤードのエレコム神戸の攻撃。RB#28山上選手のランで6ヤード進むものの、続くパスが失敗し4thダウンパントとなります。次のBigBlueの攻撃では、TE#88細谷選手、WR#18上廣選手と続けパスが成功し、ゴール前19ヤードでダウンを更新。ここから3回エンドゾーンを狙いますが、エレコム神戸DB陣の守りが厚くパスは失敗。4thダウンでK#11佐藤選手が登場し、31ヤードFGを成功させ45-10と点差を広げます。BigBlueディフェンスは、エレコム神戸に反撃の切っ掛けさえ与えずに4thダウンパント。リターナーに入ったRB#28伊藤選手が、自陣の39ヤードまで戻してBigBlueに攻撃権が移動します。

後半はルーキーを積極的に投入。RB#28伊藤選手を筆頭に、RB#29鎌田選手、RB#47山中選手が確実にヤードを獲得し、途中にTE#88細谷選手へダウン更新のパスが成功。ゴール前16ヤードでファーストダウンを更新したところで、試合は最終4Qに入ります。4Q最初のプレーはRB#28伊藤選手へのピッチですが、ホールディングの反則でゴール前23ヤードまで後退します。ここから3回パスを投げますが、エレコム神戸の守りも厚く失敗。4thダウンから、今回もK#11佐藤選手が登場し、40ヤードFGを成功させ48-10と点差を広げます。

何とか反撃の切っ掛けを掴みたいエレコム神戸ですが、DB#13神津選手がこの試合2回目のパスインターセプトで相手の攻撃権を奪います。敵陣29ヤードからのBigBlueの攻撃は、ボールを受けたRB#19鈴木選手が前パスを狙いますが失敗し、さらに反則で10ヤード罰退。しかしRB#47山中選手のドローに、RB#37安齋選手のオープンランでゴール前1ヤードでファーストダウンを更新します。ここからパスでエンドゾーンを狙いますが、1st/2ndダウンのパスは失敗。3rdダウンでは、RB#28伊藤選手がスクリメージラインの密集に飛び込み何とかTDを奪い、55-10とします。

続くエレコム神戸の攻撃も3rdダウンで残り2ヤードとなり、ギャンブルでは無くパントを選択。自陣40ヤードからのBigBlueの攻撃は、プレークロックを目一杯使いながらランプレーで時計を進めながら前進します。4thダウン4ヤードとなり一度はK#11佐藤選手が入りますが、相手の後退違反でBigBlueがファーストダウンを獲得。これで敵陣に入ると、ピッチを受けたRB#28伊藤選手が直ぐさま内側にカットバックし22ヤード進めます。この後4thダウンとなり、41ヤードFGをK#11佐藤選手が狙いますが、これは失敗。折返しのエレコム神戸の攻撃は、要所でロングパスが成功し、最後はRB#28山上選手が4ヤードを飛び込み、1TDを返して55-17となります。残り1分46秒は、BigBlueがニーダウンで時計を進め、試合終了となります。
 

準々決勝で再戦、リセットして勝利を

この試合の結果と他チームの結果から、リーグ戦をBigBlueは5勝1敗で3位通過。エレコム神戸は3勝3敗で6位通過となり、三週間後のJXBトーナメント準々決勝で再戦することになりました。この試合の結果は結果として、次の試合までにどの様に反省点を洗い出し、相手の弱点を次はどの様に崩すのか、両チームのコーチには眠れない日が続きそうです。

QBとしてQB#3クラフト選手が今シーズン初先発し、オフェンスは今季最多の55得点を奪いましたが、前半に35得点(5TD)に対して、後半は20得点(2TD/2FG)とやや失速した印象は否めません。これはクラフト選手のパス成績にも表れており、前半は23回投17回成功(74%)に対して、後半は18回投7回成功(39%)と成功率が半減しています。後半選手が交代してタイミングが合わなかったのか、エレコム神戸が後半対応してきたのか、再戦までに確認が必要でしょう。ただ、グランドアタックは今季最多の242ヤードを獲得し、攻撃に幅が広がりました。特にエレコム神戸DL#10ベンジャミン選手に対して、時にはOL#66伊藤選手やOL#59内尾選手が一人で対応するなど、次の試合にも期待が持てるプレーが随所に現れていたことは好材料でしょう。

一方でエレコム神戸はQBのソコール選手が出場せず、メインターゲットのWR#2ハシック選手もレシーブ1回だけと、エレコム神戸本来の攻撃力が発揮されたとは言えません。この試合では、BigBlueディフェンスのDL/LBが相手OLをコントロールして、相手のパスプレーを29回投14回成功136パッシングヤード2被インターセプトと押さえましたが、次回ソコール選手が登場した時には、このような状態では無い事は確実です。今回はディフェンスのラッシュが効果的でしたが、ソコール選手の場合は早いタイミングパスが多いため、LB/DB陣のパスカバーが次は勝負の分かれ目になりそうです。その対策をどれだけ積み上げられるか、この三週間の準備が重要な事は言うまでもありません。

次は、今シーズン2回目の関西遠征試合となります。関西遠征では験の良いBigBlueですが、ここからは負ければシーズン終了のサバイバルマッチが続きます。今回の大勝に奢ること無く、次の試合でも相手を圧倒するプレーを見せて欲しいと思います。Go BigBlue!

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