パールボウル2019: ノジマ相模原ライズ戦の見所

2019/05/27

LIXIL DEERS(以下、LIXIL)とのシーソーゲームを制して、4シーズン連続してパールボウル準決勝進出を決めたBigBlue。その対戦相手は、これも4シーズン続けてノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)との対戦となります。LIXIL戦では、先制のFGでリードするものの、その後両チーム得点無く前半を終了。3Q中盤にLIXILがTDで逆転すると、そこから4Qに入り点の取り合いとなり、最後は逆転して何とか逃げ切りました。ブロック予選は勝ち抜いたものの、これまでのシーズンと比較してややスロースタートな印象を受ける、ここまでのBigBlueです。

一方のノジマ相模原は、2年目のQB#11ロックレイ選手を中心にオフェンスが好調。特に、ルーキーも含めてレシーバー陣の厚みが増し、ベテランのWR#85八木選手にWR#23伊藤選手、ルーキーではWR#81加藤選手やWR#84鈴木選手らをターゲットに、ブロック予選2試合でのパッシングヤードは500ヤードを超えています。ランプレーでも、QBのロックレイ選手の機動力は侮れず、またエースRBのRB#2宮幸選手も健在。4度目の対戦でBigBlueに勝利し、チームとして初のパールボウル決勝進出を狙うノジマ相模原に対して、4年連続のパールボウル決勝進出を勝ち取り、3年振り2回目の優勝を狙うBigBlueですが、昨年のオーバータイムにもつれる激しい対戦を上回る激戦が予想されます。

オフェンスの見所

昨シーズン、BigBlueオフェンスをほぼ一人で牽引し、大きく成長したQB#2政本選手。しかし、ここまでの2試合の内容はやや不満が残るものでした。春の試合故に、ルーキー選手も多く出場しているという理由はあるかもしれませんが、パスオフェンスの完成度がまだ十分とは言えず、それ以上にランオフエンスに関しては、スクリメージラインを突破するにも苦労をしている印象を受けます。ランオフェンスの両輪である、RB#21高木選手、RB#19鈴木選手は健在ですが、それ以上にQB#2政本選手のランプレーが上回っている状態は決して好ましいとは言えません。ランプレーをどう組み立てていくかが、この試合での勝利の鍵になると言っても過言では無いでしょう。

BigBlueオフェンスの軸は、やはりパスオフェンスになりますが、LIXIL戦では強力なDLのラッシュに悩まされました。ノジマ相模原も、オールジャパン級の選手が最前列に揃っており、いかに相手のラッシュをやり過ごしてターゲットにパスを通すか、スリリングなプレーが続くことが予想されます。LIXIL戦ではTE#40スタントン選手を本来のタイトエンドのポジションから、距離を離したスプリットエンドに置き、早いタイミングのパスを通してランアフターキャッチで距離を稼ぐプレーが生きていました。同じくサイズのあるTE#88細谷選手も良いプレーを見せており、早いタイミングのプレーが見所になるでしょう。

LIXIL戦では、学生時代からのホットライン、WR#85鈴木選手へのTDパスが後半反撃の切っ掛けになりました。しかし、厳しいパスカバーのため成功率は50%を下回り、有効なオフェンスが出来たとは言えません。今回もノジマ相模原のDB陣のマークは厳しく、レシーバー陣とのマッチアップの激しさは、LIXIL戦以上になる事は確実です。高さで勝負できるWR#82白根選手、スピードで相手の裏を抜いてロングゲインが期待出来るWR#14前田選手、そしてムードメーカーも兼ねるWR#83近江選手と、それぞれの持ち味を生かしたプレーが生かせるかどうかが、この試合最大の見所であり勝敗の鍵を握るでしょう。

ディフェンスの見所

LIXIL戦からDL#92トゥアウ選手が戻り、厚みが増したBigBlueディフェンスですが、QBへのプレッシャーが厳しくなった半面、ラッシュで空いたスペースを上手くRBに突かれ、ランプレーでは相手に押されていたことが気になります。ノジマ相模原では、RB陣だけで無く、QBのロックレイ選手のキープ、スクランブルが大きな武器になっており、BigBlueディフェンスとしては、いかにQB#11ロックレイ選手をスクリメージラインから出さないかの対策が試合までの最大の課題となるでしょう。1試合を経験してプレーにも慣れてくるであろうDL#92トゥアウ選手を中心に、ここまで好調なDL#93佐久間選手、DL#96植村選手達の力強いプレーが先ず見所になります。


LIXIL戦では、RB#34宮山選手、RB#39大野選手二人に翻弄されたBigBlueディフェンス陣ですが、今回も相手チームにはRB#2宮幸選手、RB#29吉田選手等、より注意が必要な選手が揃っています。QBロックレイ対策同様、スクリメージライン上にほころびを作らない為には、DL/LBの連携をいかに密にして臨機応変に対応出来るか、注目されます。そんな中でも、今シーズン昨年のDLからLBにポジションを移して活躍しているLB#90遠藤選手の活躍に注目したいところです。昨年の試合でも2QBサックをしており、そのサイズとスピードを生かして確実にランストップをして、相手のプレー範囲を狭めることで有利に試合が展開出来ます。

昨年春の対戦でも、加入間もないQB#11ロックレイ選手のパスに悩まされましたが、1シーズンを経験してレシーバー陣とのコミュニケーションもより密になり、今シーズンはさらに厳しい展開が予想されます。今シーズン、ルーキー選手が多く入っているDB陣としては、ノジマ相模原の経験豊富なレシーバー陣とのマッチアップがやはり最大の見所と言えそうです。ハードタックルが魅力のDB#41森岡選手、カバー力のあるDB#24宮川選手、経験豊富な移籍組のDB#7北村選手と、個性溢れるDB陣の活躍に、勝負の行方がかかっていると言えるでしょう。

試合の見所

4回目の春シーズンでの対戦となる今回の試合。過去三回は何れもBigBlueが勝利していますが、特に昨年の試合でノジマ相模原は、ほぼ勝利を掴みかけながらもFG失敗でオーバータイムに入り、そのオーバータイムもBigBlueのインターセプトでチャンスを失うという悔しい結果で終わりました。それ故に、今回は必ず勝利するという気持ちは、準決勝進出4チームの中で最も大きく強い事は疑うまでもありません。それ以上の気持ちを持って相手に対することが出来るか、それがBigBlue最大の課題となるでしょう。また、そういう気持ちが無ければ、仮にこの試合に勝利して4年連続のパールボウル決勝に進んだとしても、今回も優勝に手が届くこともない事も確実。まずは気持ちの勝負で負けないことが必須です。

ここまでの試合結果を見れば、ノジマ相模原有利なことは否めません。BigBlueとしては、いかにして自分達のリズムを序盤から作り、それを崩さずに維持していくかが鍵になります。オフェンスでは、まずショート・ミドルのパスを重ねてフィールドを広げて、そこへランプレー通せるかどうかが第一歩。ディフェンスでは、QB#11ロックレイ選手に常にプレッシャーをかけてリズムを狂わせて、プレー精度を削いでいくことが重要になります。さらに、昨年試合では最終的にキッキングゲームで勝負が付きましたが、この試合もTFPキックの1点、FGの3点が勝負の分かれ目になりそうです。K#11佐藤(敏)選手、ルーキーK#8佐藤(太)選手、二人のキックも注目されますが、反則で取り消されたとはいえリターナーとしてビッグリターンを見せたWR#85鈴木選手等、キックリターン時のビッグプレーも注目されます。両チームの意地とプライドがかかるこの試合、春シーズン一番の対戦になる事は間違いありません。 Go BigBlue!

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