2021シーズン リーグ戦の展望と見所

2021/08/26

第五節・第七節の日程が変更されました。(2021年9月27日追記)

昨年に続き、新型コロナウイルス感染が収まらない中の開催となる2021シーズン。しかし昨年の短縮されたシーズンでは無く、今シーズンは今の所通常のリーグ戦とそれに続くトーナメント戦が予定されている2年振りのフルシーズンでの開催となります。さらに今シーズンから大きく変わったのは試合日程です。例年新年1月3日に開催されていた、学生代表と社会人代表の「日本一決定戦」であったライスボウルが改編されて、それまで12月に開催されていた社会人チャンピオン決定戦であるジャパンXボウル(JXB)に替わる社会人チャンピオン決定戦となるため、日程開催が9月からと後ろ倒しされたものの、試合日程は余裕が有るものとなっています。これにより、チームとしても次の対戦に向けての準備をする時間が生まれ、例年以上に密度の濃い対戦が予想されます。

昨シーズンは短縮開催だったため、2019年の結果から今シーズンの日程が決定されています。X1 Super 8チーム中5位だったBIG BLUEは、開幕戦からの3試合が2回の関西遠征を含む遠征試合の予定が組まれており、試合以外での負荷をいかに上手くコントロールしてチームマネージメントをして行くかが重要になります。その中で、トーナメント進出のボーダーラインと思われる「4勝」をまずは目指しての厳しいシーズンが待っています。2019年シーズンでは、最終戦を待たずにリーグ戦敗退が決定してしまいましたが、今シーズンは引き分けでも1点が入る「勝ち点制度」が適用されるため、最終戦までトーナメント進出争いに生き残る強い気持ちが必要です。勝利を目指し一試合ずつ勝ち点を積み重ねていくことに違いはありませんが、これまでのように延長戦(タイブレーク)で勝敗を決めることは無いため、4Q終了時にどの様な決着を目指すのか、これまで以上に緊張感のあるシーズンが予想されます。

2年続けて春の公式戦が中止され、また昨年は短縮シーズンであったため他チームの動向を知ることは難しいのですが、どのチームも厳しい環境の中昨年から戦力を調えており、BIG BLUEも有望な新人・新加入選手を多く迎えています。選手を引退しヘッドコーチ(HC)に専念する、クラフトHCの初シーズンを勝利で飾るべく、チーム一丸となって戦う2021シーズンが始まります。
 
  • 第一節: エレコム神戸ファイニーズ
    2021年9月5日(日) 15:00キックオフ (於:エキスポフラッシュフィールド)
    リーグ戦:2勝2敗、JXBトーナメント:1勝0敗
    昨年と同じく関西遠征で始まる2021シーズンは、対戦相手も同じエレコム神戸ファイニーズ(以下、エレコム神戸)。リーグ戦での対戦成績は2勝2敗の五分ですが、ここ2シーズンは連敗しているだけに、今シーズンは雪辱を果たしたいところ。今シーズンのオフェンスは、QB#2政本選手が中心になり展開されます。昨年の試合にも何プレーか出場していますが、2019年の試合中の故障から実質2年振りに本格的に復帰することになります。得意なパッシングオフェンスに磨きが掛かると共に、厚みを増したランニングバック(RB)陣によるランプレーも充実し、昨年以上に極力な布陣が完成したと言えるでしょう。TE#40スタントン選手、WR#82白根選手、WR#85鈴木選手と言った昨年からのメインターゲットを中心にテンポ良くプレーを進める事が勝利への鍵となります。ディフェンスでは、前回の試合で5TD全てがパスによるものであり、パスディフェンスの充実が課題となります。レシーバーと対決するディフェンスバック(DB)陣の活躍は当然ですが、過去の対戦ではQBに対して圧力を掛け続けて相手のパスプレーを乱すことでディフェンス戦を優勢に進めてきました。昨年の対戦では、エレコム神戸もBIG BLUEの強力なディフェンスライン(DL)対策を準備してきており、DL陣としても歯がゆいプレーが増えましたが、その雪辱をこの試合で果たし3シーズン振りの勝利を掴む試合を目指します。
     
  • 第二節: オービックシーガルズ
    2021年9月19日(日) 14:00キックオフ (於:第一カッターフィールド)
    リーグ戦:1勝7敗、JXBトーナメント:0勝3敗
    昨シーズン7年振りに社会人チャンピオンに返り咲いたオービックシーガルズ(以下、オービック)の地元、習志野市の第一カッターフィールドで開催されるこの試合は、同じ千葉県で活動するチーム同士の対戦として「千葉ダービー」として開催されます。また、相手チームの都合からこの試合がシーズン開幕戦となるオービックとしては、何としても勝利で飾る為に全力で臨んでくることは確実です。過去のリーグ戦で1勝を上げて入るものの、その後再びその壁を破ることは出来ず、今シーズンも厳しい試合が予想されます。オフェンス、ディフェンス、ともに豊富な人材が揃っている相手だけに、まずはBIG BLUEディフェンスがどれだけ相手オフェンスを粘り強く止め、少ないチャンスをBIG BLUEオフェンスが確実に得点に結びつけるか、細心のゲームプランが要求されます。パワーで圧倒してくる相手に対して、BIG BLUEとしては攻守ともにスピード感を失わず、自らの土俵でどれだけ勝負出来るかが勝利への鍵となります。オフェンスでは、タイプの異なる3人のQBの使い分けが鍵になるでしょう。ディフェンスでは、特にLB陣の活躍が重要となり、これまで以上に柔軟且つ敏捷なプレーで相手の多彩なオフェンスに対応しなければなりません。例年ランプレーからディフェンスが崩されているため、地上戦への対応が勝利への鍵となります。
     
  • 第三節: パナソニックスインパルス
    2021年10月3日(日) 12:00キックオフ (於:エキスポフラッシュフィールド)
    リーグ戦:0勝1敗、JXBトーナメント:2勝4敗
    早くもシーズン2回目の関西遠征での対戦相手は、パナソニックインパルス(以下、パナソニック)。過去のJXBトーナメントでは、準決勝で対戦し2連勝していましたが、2019年のリーグ戦では2TD差で敗れており、今回も厳しい試合が予想されます。前回の対戦では、厳しい相手ディフェンスで看板のパッシングオフェンスが機能しなかったことが敗因ですが、パスを生かすためのランプレーが止められた事が最大の原因と考えられます。当たり負けしないRB#21佐藤選手やサイズ感が期待されるルーキーRB#32遠藤選手等、厚みを増したRB陣をどの様に活用して地上戦で活路を見いだすかが勝利への鍵になります。それは相手チームも同様で、前回対戦ではオフェンスの4割近くがランプレーで占められており、LB陣のラン対策が重要になります。キャプテンのLB#5コグラン選手を中心に、昨シーズン加入即活躍を見せたLB#35ゴンボア選手のプレーは今シーズンも注目されます。また、勝利した過去の対戦ではシーソーゲームという事も有り最後まで緊張感のある展開となりましたが、前回の対戦では3Q中盤以降集中力が途切れてしまい、結果的に2TD差を縮めることが出来ずに敗れています。遠征試合であり相手に地の利がある事は事実ですが、そこから勝ち上がるのが「挑戦者」として要求される資質。その気持ちを最後まで切らすことの無い試合展開が要求されます。
     
  • 第四節: 富士通フロンティアーズ
    202ヌ年10月16日(土) 14:00キックオフ (於:富士通スタジアム川崎)
    リーグ戦:0勝8敗、2ndステージ/JXBトーナメント以降:0勝4敗
    昨シーズンはJXBでオービックに敗れ、リーグ五連覇は阻止されましたが、国内トップチームであることは間違いない富士通フロンティアーズ(以下、富士通)との対戦。昨年の対戦では、ディフェンスの活躍もあり3Q途中までは競り合いの展開となりましたが、その後相手のアジャストやBIG BLUEの集中力が切れるなど、力の差が出始め、厳しい結果となりました。今シーズンの試合では、昨年の反省もあり序盤から厳しいプレーが予想されるため、いかに相手に合わせずに自分達の土俵で試合を維持出来るか、難しく厳しい展開が予想されます。相手のオフェンスでは、BIG BLUE同様にオフェンスの要QBが日本人選手の高木選手が中心となり、これまでとはひと味もふた味も違うチームに替わることが予想されます。特にパッシングオフェンスでは昨年も圧倒されており、ディフェンスは総力戦での対策が必要になります。また、BIG BLUEオフェンスは相手のパスディフェンスの厚い守りを崩すことが出来ず苦しんだ試合でした。一気にTDを奪うようなビッグプレーは難しく、どれだけ精密にプレーを積み重ねて前進出来るか、ゲームプランとその実行力が勝負の分かれ目になります。フィールドの選手以上にクラフトHCとしてその采配の真価が問われる試合になるでしょう。悲願の「初勝利」を目指して、今シーズン天王山の一戦となります。
     
  • 第五節: 東京ガスクリエイターズ (※日程変更)
    第七節: 2021年11月27日(土) 14:00キックオフ (於:富士通スタジアム川崎)に変更

    2021年10月30日(土) 14:00キックオフ (於:富士通スタジアム川崎)
    リーグ戦:7勝0敗、JXBトーナメント:0勝0敗
    第五節で対戦する東京ガスクリエイターズ(以下、東京ガス)とは、過去のリーグ戦で7戦7勝と対戦チームで唯一無敗を続けているとともに、2019年の対戦ではK#11佐藤選手がフィールドゴール(FG)の日本タイ記録となる58ヤードFGキックを成功している等、相性の良いチーム。しかし、2019年のリーグ戦成績ではBIG BLUEに続くリーグ6位で終了しており、決して油断できないチームであることは言うまでもありません。その東京ガスの戦力は、昨シーズンと比べて大きなメンバーの入れ替わりは見られないものの、オフェンスメンバーを中心に世代交代をしており、リーグ戦として経験値が充実していくるこのシーズン中盤の対戦では注意が必要でしょう。オフェンスでは、BIG BLUEディフェンスの圧力が厳しく、中々思うようなプレーを出す事が出来ない状態でしたが、ショート・ミドルパスではダウン更新に繋げるなど堅実性もあるため注意が必要です。世代交代を機に、新しいゲームプランの導入も想定されるます。ディフェンスに関しては、前回の対戦ではBIG BLUEのパスオフェンスが機能していましたが、DL/DBが補強されていることもありこちらも注意が必要です。リーグ戦も後半となり、トーナメント進出に向けて1勝の持つ意味が大きくなります。ミスを恐れず、しかし大胆に必勝を目指す試合になるでしょう。
 
  • 第六節: ノジマ相模原ライズ
    2021年11月13日(土) 17:00キックオフ (於:富士通スタジアム川崎)
    リーグ戦:2勝4敗、2ndステージ:1勝0敗
    昨年の最終戦で対戦し、あと一歩及ばず悔しい敗戦となったノジマ相模原ライズ(以下、ノジマ相模原)との対戦となるこの試合。専任のHCとなったクラフトHCとしては、選手として最後の試合であっただけに、この試合だけは必ず勝利したいという気持ちが強いと思われます。ここ最近では、春・秋と毎シーズンのように対戦し、最も対戦数の多いチームの一つ。かつ、試合結果も拮抗しており、勝利するにしても敗れるにしても毎回僅差で勝敗が決定している「好敵手」とも言うべき相手です。ベテランRB陣が引退した一方、多くのレシーバー陣が加入しており、昨シーズンからさらに強力なパッシングチームへ変貌する可能性を感じます。BIG BLUEオフェンスは、パスでは相手を圧倒したものの要所でのランプレーが阻止され得点に繋がらず、それが敗戦の理由と考えられます。先ずは、地上戦でも相手を圧倒する攻撃力を見せられるかどうかが勝負の分かれ目となりそうです。BIG BLUEディフェンスでは、前回はQBランが止められず相手優位での試合展開となったため、今回はQBをコンテインする対策が必須。昨年は低かったパス成功率も向上してくると想定されるため、パスラッシュは重要ですが、その隙間をすり抜けられないようにDL/LBの連携が何処まで発揮されるか、その活躍が大いに注目されます。
     
  • 第七節: オール三菱ライオンズ(※日程変更)
    第五節: 2021年10月30日(土) 14:00キックオフ (於:富士通スタジアム川崎)に変更

    2021年11月27日(土) 14:00キックオフ (於:富士通スタジアム川崎)
    リーグ戦:6勝2敗1分、JXBトーナメント:0勝0敗
    昨シーズンはチーム事情からリーグ戦参加を辞退し、今シーズンも第一節、第二節の試合辞退が決定しているオール三菱ライオンズ(以下、オール三菱)は、トーナメント進出のためには、5試合で4勝以上が必要になるという厳しい状況下でのシーズン。最終節のこの試合では、この試合での勝敗でトーナメント進出の上位4チームに残れるかどうかが決まる可能性も高く、絶対に落とせない試合と言えます。ただ、実質2年近い活動ブランクが有るため、例年組織力を生かしたリクルーティングを進めているものの、半数近くが入れ替わる形になっているためチーム戦力を推定することは難しく、シーズンに入ってからの状況で対策を準備することになるでしょう。リーグ最終戦という事も有り、BIG BLUEとしては今シーズンの集大成を見せる試合になります。一昨年のように、この試合がシーズン最終戦となるか、あるいはトーナメントに繋がる一戦になるかは不明ですが、2年振りのリーグ戦最終節を飾るに相応しい試合内容を見せなくてはなりません。オフェンスでは、これまで課題だったランプレーがどれだけ成長したか注目されます。ディフェンスでは、厚みのある布陣を構築してロングゲインや一発TDの様な不注意なプレーを排除できるかが試金石となります。得失点以上に、その内容が重視される試合になるでしょう。
今シーズンからリーグ戦後のトーナメント戦の日程が代わり、これまで12月中旬に開催されていた社会人チャンピオン決定戦(Japan X Bowl)が無くなり、代わりに1月3日に開催されていたライスボウルが社会人チャンピオン決定戦として今シーズンから始まります。これにより、全体のスケジュールが2週間ほど後ろ倒しされ、試合間隔にも余裕が生まれるようになりました。その分、チーム力、組織力のあるチームはこれまで以上に有利な条件でシーズンを戦える事が出来るようになったと言えるでしょう。別の言い方をすれば、チーム力・組織力をしっかり整備しないと、シーズンを勝ち残っていくことはますます難しくなると言う事でも有り、どのチームももう一段上のステージを目指すことになります。それは来シーズンから始まる新しいリーグ戦でも先ず要求される事です。BIG BLUEもそう言った新たな認識の上に、昨シーズン終了後からチーム整備を始めており、その成果をまずは初戦で発揮して結果を出す事が第一の目標になります。

現時点では、新型コロナウイルスの影響はまだ強く残っており、最悪の場合は昨年のように再度のスケジュール変更の可能性も無くなってはいません。チームとして試合に勝つことは大きな目標ですが、それ以上に社会人としてチームとして、感染予防や感染対策にも十分に配慮してシーズンを戦い抜きます。

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