2021第三節: パナソニックインパルス戦の見所

2021/09/26

第二節オービックシーガルズ戦(以下、オービック)で厳しい洗礼を受けたBIG BLUE。第三節の相手は、パナソニックインパルス(以下、パナソニック)です。前回パナソニックと対戦した2年前のリーグ戦では、前半を1TD差で折り返すも、後半その差を詰め切れず、逆に4QにはTDを奪われて突き放され28-42で敗れています。この時は、現在のQB#18ロウレンス選手1年目のシーズンでしたが、現在も活躍しているRB#5ミッチェル選手等のランニングバック(RB)陣のランプレーに翻弄され失点が続き敗れています。

今シーズンのパナソニックは、第一節の東京ガスクリエイターズ戦を71-0で完勝しますが、続く第二節のノジマ相模原ライズ戦は3Q終盤に7-10と逆転されるものの、4Qに2タッチダウン(TD)/1フィールドゴール(FG)の猛攻で再逆転し、やや苦しみながらも開幕二連勝と好調なシーズンスタートを切っています。オフェンスに関しては、これまで同様ラン・パスとバランスの取れた内容で安定しています。ディフェンスも、オールジャパンクラスの強力な守備は健在で、前節以上にBIG BLUEオフェンスは苦しめられそうです。前節に続き強豪チームとの対戦、しかも今シーズン2回目の関西遠征と厳しい状況が続きますが、何としても初白星を勝ち取りたい試合になります。
 

オフェンスの見所

第一節では408ヤードを投げたQB#2政本選手でしたが、第二節のオーピック戦では248ヤードと押さえられて、オフェンスに苦しむ要因の一つになりました。とはいえ、1試合での250ヤード近いパッシングヤードは通常の試合であるならば十分な獲得距離であり、それが得点に繋がっていない理由の一つが、3回のインターセプトと言えます。オービックDB陣の好守備もありますが、どのインターセプトもレシーバーが待って取る場面で隙を突かれており、QBとレシーバーの練度を、この2週間のインターバル期間中にどれだけ上げることが出来るか、勝敗の鍵になると思われます。

そのレシーバー陣ですが、TE#40スタントン選手を筆頭に、WR#85鈴木選手、WR#82白根選手の3選手がレシービング部門の上位に並び、さらに期待の新人WR#8スミス選手もトップ10内にランクインするなど、メインターゲットと期待される選手達の状況は、決して悪くありません。さらに、話題の「ツインズ」TE#88松岡(直)選手、WR#81松岡(拓)選手に、WR#15九里選手、WR#80小鳥居選手、WR#83木村選手、TE#88三浦選手と、若手選手のターゲットにも幅が出てきており、一度実戦を経験したことが次のパナソニック戦にどの様に生かされるか注目されます。どれだけ自分をアピールして、それに見合う結果を出せるか、若い力の活躍が一つの見所になります。

ランプレーでは、オービックディフェンスの壁が厚く、中々スクリメージラインを超えて大きく進むことが出来ませんでした。次節パナソニックも強力なディフェンスライン(DL)を揃えており、ランプレーの成否が試合の勝敗に大きく影響します。ここまでのBIG BLUEでは、RB#4鈴木(恵)選手とRB#47山中選手の二人を中心に起用していますが、オービック戦の後半ではRB#28伊藤選手がカットバックを活用した小気味の良いランプレーで一気にダウン更新をするプレーを見せており、この試合での活躍が期待されます。似たようなタイプのRB#21佐藤(航)選手もいるため、地上戦では素早く縦に切れ込むプレーで、パナソニックディフェンスを切り裂くシーンを見せて欲しいと思います。
 

ディフェンスの見所

オービック戦でのディフェンスに関しては、初戦で垣間見えた良い点が十分に発揮できずに終わってしまったことが悔やまれます。パスディフェンスに於いては、TE#85ハフ選手対策が出来なかった事が悔やまれます。高身長を利用した高さの勝負もありましたが、タイトエンド(TE)というポジションから、マンツーマンでLB#57寺林選手がカバーするものの、TE#85ホフ選手のサイズがありながらもスピードのあるプレーに完全に対応する事は厳しく、2回のTDレシーブを許してしまいました。オービックはディフェンスとのミスマッチを上手く狙ってレシーバーを配置したりコースを設定しており、その経験を下に、この試合ではどの様に対応するか注目されます。

ランプレーでは、ロングゲインの場面もありましたが、何とか及第点で相手のプレーを止めていたと言えるでしょう。ただし、パナソニックのRB#5ミッチェル選手には、2年前の対戦前節も9回86ヤード2TDランと苦しめられ、今季も前節の試合でも9回90ヤード2TDと変わらない活躍をしており、まずはミッチェル選手対策が課題となりこの試合の見所になります。オービック戦でも好プレーを見せていてLB#57寺林選手にLB#5コグラン選手、LB#6大滝選手ら、ラインバッカー(LB)陣がどれだけパナソニックオフェンスのランプレーを止めるかが勝敗の鍵を握ると言えます。特に今回は、パナソニックQBのQB#18ロウレンス選手のランプレーも警戒する必要が有り、ランニングバックだけで無くQB対策も重要になります。

パスディフェンスでは、RB#5ミッチェル選手へのショートパスからのランアフターキャッチ(RAC)に注意が必要ですが、ロングパスに関しては今シーズン加入したWR#14ブレナン選手に要注意です。BIG BLUEのWR#84近江選手とともに海外リーグ挑戦を目指していましたが、今シーズンはパナソニックに加入し直ぐさま即戦力として実力を発揮しています。スピードや球際の強さは別格であり、一旦ボールをキャッチすれば、そのままエンドゾーンにまで運べる力を持っています。この試合ディフェンシブバック(DB)が一番マークするべき選手と言っても過言では無く、どの様にマッチアップを仕掛けて勝つか、DB陣として真価が問われる試合になるでしょう。
 

試合の見所

オービック戦では、色々な意味で歯車が噛み合わないもどかしさを感じた内容でした。特に1Qに立て続けに3TDを奪われてしまい、それが自らモメンタムを失ったような雰囲気になり、そのままハーフタイムまで続いたように感じられました。逆に3Qには、オフェンス・ディフェンスともに相手に対応をして結果を出しており、まずはチームとしての気持ちの勝負で負けないことが重要と感じます。今回のパナソニックとの試合は、シーズン2回目の関西遠征試合となります。過去の戦績を見ると、BIG BLUEは遠征試合をそれほど苦にしない結果を残していますが、ここ最近の結果ではやや分の悪い結果が続いています。先ずはその悪いジンクスを断ち切るためにも、気持ちで相手を圧倒する事が必要です。

それによって期待出来る効果の一つとして、ここまで目立つ反則の多さを改善することも期待したいところです。初戦での11回114ヤード罰退に続き、オービック戦でも11回72ヤード罰退となり、これが試合結果に大きく影響している事は確かです。たまたまBIG BLUEの2試合では、相手チームの反則も多かったため相殺されている部分もあると思われますが、パナソニックは反則の少ない試合をここまでしてきており、これまでのような取り組み方ではさらに点差の広がる結果になるでしょう。歯車が噛み合わないだけなら、そのうちにまた噛み合わせが戻る可能性もありますが、反則は言ってみれば歯車の間に挟まった小石のようなもので、一度挟まってしまうとそれを取り除かない限り歯車は動きません。プレーの精度なのか、個々の精神的なものなのか、あるいはチームとしてのコミュニケーションの問題なのか原因は分かりませんが、「この試合からBIG BLUEが変わった」と感じられる内容と結果を、是非見せて欲しいと思います。

アーカイブ

BIGBLUE PARTNERS

日本情報通信株式会社 AIT 協和警備保障株式会社 SoftPlex BELL GROUP PM Global E-net UOS 日立チャンネルソリューションズ株式会社 AEON MALL イオンモール幕張新都心 BATHCLIN ADP 幕張温泉 湯楽の湯 urgent! Drone Center JETSTROKE R&Y RENTAL JOY ROUTE