あるOBの呟き- 第五節: vs オール三菱ライオンズ戦

2021/11/01

初戦のエレコム神戸ファイニーズ戦を引分けで終わり、以降の試合では大差での敗戦が続き未だ勝ち星の無いBIG BLUE。初勝利を目指す第五節の相手は、2シーズン振りに公式戦出場となる、オール三菱ライオンズ(以下、オール三菱)です。オール三菱は、当時のコロナ禍の為に2020年の短縮シーズンの参加を辞退。今シーズンも第四節迄の試合を辞退(オール三菱の不戦敗)し、この第五節の試合が2年振りの公式戦であり、今シーズンの「開幕戦」になります。2年の間にメンバーも大きく変わり、ほぼ未知数の相手との対戦となります。

2年前の対戦では、序盤から現ヘッドコーチのQBクラフト選手のパスがさえ、前半を31-0で折り返すと、後半も攻撃は衰えること無く更に加点し、最後に1TDを返されるものの66-7の大差での勝利でした。ここまで結果は付いてきていないものの、現在リーグのリーディングパサーであるQB#2政本選手と、それを受けるレシーバー陣は好調で、この試合でもまずはパッシングオフェンスで攻撃のリズムを掴み、それに刺激されてディフェンスも本来の調子を取り戻す切っ掛けを掴みたいところです。試合は、BIG BLUE K#16福岡(勇)選手のキックオフで開始されます。
 

オフェンスが爆発しTD攻勢

オール三菱のファーストドライブを、4thダウンパントに押さえたBIG BLUE。BIG BLUE最初の攻撃は、QB#2政本選手からTE#40スタトン選手へ28ヤードパスが成功し、ボールはフィールド中央に進みます。QB#2政本選手のスクランブルでダウン更新するものの、パーソナルファウルの反則で罰退する等、今ひとつ調子を掴みきれません。再びQB#2政本選手のランで前進しますが、この後4thダウン1ヤードが残ります。ここでパントではなくギャンブルを選択しますが、相手のオフサイドの反則を誘発してダウンは更新。この後RB#4鈴木(恵)選手が前進すると、最後は22ヤードTDパスがWR#82白根選手へ成功し7-0と試合を先制します。

再びオール三菱の攻撃を、LB#57寺林選手とDB#26松浦選手のあわやインターセプトという好守備で凌ぎ4thダウンパントで攻撃権が移動します。BIG BLUEの攻撃は、WR#14遠藤選手に25ヤードのロングパスが通り一気にゴール前19ヤードに進みます。次のプレーでRB#21佐藤(航)選手がエンドゾーンまで運びますが、ホールディングの反則で10ヤードの罰退。ここから、WR#82白根選手、TE#87松岡(直)選手とパスが成功し、ゴール前7ヤードでファーストダウンを更新します。オール三菱のタイムアウトの後、RB#4鈴木(恵)選手が4ヤード進め、最後はQB#2政本選手がDB陣の隙間にピンポイントで投げ込み、この日2本目のTDパスをWR#82白根選手へ通します。

K#16福岡(勇)選手のキックオフは、審判の「不用意なホイッスル」で蹴り直し。再度のキックオフでは、LB#24鎌田選手が上手くリードブロッカーを盾にしてリターナーを倒し、自陣21ヤードからのファーストダウンとなります。5ヤード進んだ後の2ndダウン、QB#4江守選手のパスをレシーバーの前に入ったDB#26松浦選手がインターセプト。敵陣44ヤードからの攻撃権を奪います。RB#21佐藤(航)選手がカットバックで抜けて21ヤードのロングゲイン。さらにQB#2政本選手のスクランブルでゴール前12ヤードでダウンを更新します。ここから、左に流れながら左パイロン際のWR#85鈴木(隆)選手へ投げたパスが成功し、そのままエンドゾーンに入り3本目のTDパスが成功します。

試合は2Qに入りオール三菱の攻撃ですが、LB#35ガンボア選手好タックルでこのシリーズも4thダウンパント。このパントをWR#84近江選手が大きくリターンしますが、DL#2岩井選手がボールをパンチアウトすると、TE#87田島選手がリカバーします。再び攻撃権を得たオール三菱ですが、この後のQB#4江守選手のパスを再びDB#26松浦選手がタイミング良くレシーバーの前に入り込み2本目のインターセプト。攻撃権を奪い返したBIG BLUEは、1stダウンのプレーで、QB#2政本選手がタイミングを計って右コーナーへ走り込むWR#84近江選手へパスを投じます。近江選手はDBと競り合いながらも、左手のワンハンドキャッチでTDを奪います。これで、先ほどのファンブルを取り返し、今シーズン初のTDレシーブとなります。

続くオール三菱の攻撃は、自陣14ヤードから。RB#31中野(哲)選手がダウン更新のランを見せ、オール三菱は初めのファーストダウン更新となります。さらにQB#10光藤選手からRB#25中野(直)選手が9ヤード進めますが、反則で5ヤード罰退すると、DL#44福岡(祐)選手のQBサックでさらに7ヤード後退。3rdダウンのパスも失敗し、4thダウン13ヤードでパントとなります。自陣36ヤードからのBIG BLUEの攻撃は、RB#4鈴木(恵)が3ヤード進めた後の2ndダウンのプレー。QB#2政本選手は、RBの鈴木選手にワンフェイクを入れると、フィールド中央を駆け上がるTE#87松岡(直)選手にプレーアクションパスを通します。すると、松岡選手はそのまま真っ直ぐに駆け上がり、61ヤードの独走TDレシーブとなります。

次のオール三菱の攻撃は、DL#9植村選手がRB#25中野(直)選手へのピッチをロスタックルで止めると、次のプレーではスクランブルで逃げるQB#10光藤選手をDB#23永井選手がこれもロスタックル。3rdダウンもRB#1小林選手のランを1ヤードで止めて、4thダウンパントで終わります。自陣26ヤードからのBIG BLUEの攻撃は、TE#88三浦選手へのパスでダウンを更新すると、TE#40スタントン選手、WR#82白根選手とパスが続きダウンを更新して敵陣に入ります。敵陣42ヤードの1stダウンでは、QB#2政本選手がブリッツとみると直ぐさまスクランブルに出て敵陣30ヤードまで前進。ここから、WR#8スミス選手へミドルパスが通ると、そのまま個人技でエンドゾーンまで持ち込みTDとなります。1Q/2Qそれぞれ3TDずつ奪い、42-0と大きくリードをして前半を折り返します。
 

ディフェンスは3年振の完封試合

今シーズンの試合で、初めて前半をリードして折り返したBIG BLUE。後半はオール三菱K#84奥瀬選手のキックオフで再開します。やや短めのキックをキャッチしたTE#87松岡(直)選手が、自陣の37ヤードまで戻してBIG BLUEの後半最初の攻撃が始まります。1stダウンでは、レシーバーが見つからずQB#2政本選手はQBサックを受けて5ヤードのロス。しかし、次のプレーではWR#14遠藤選手に34ヤードパスが成功し大きく陣地を戻します。続くプレーでは、WR#84近江選手にパスが通ると、左右から二人にタックルを受けながらもエンドゾーンに倒れ込みTD。この試合自身2本目となる、後半最初のTDレシーブを奪います。

K#16福岡(勇)選手のキックオフを、RB#1小林選手が大きく自陣46ヤードまで戻してのオール三菱後半最初の攻撃シリーズ。3rdダウン4ヤードからのプレーでは、ハンドオフフェイクをしたRBがリードブロッカーとなり、その後ろからQB#10光藤選手が続いて突進しダウンフィールドに走りだし、ダウン更新をする12ヤードのロングゲインになります。オフェンスのリズムが出てきたオール三菱、しかし次のプレーでは判断良くスクランブルに出たQB#10光藤選手を、背後から追いかけるDL#34ブルックス選手がすかさず左手で光藤選手の手からボールを掻き出し、転がるボールをLB#49中野選手がリカバー。自陣28ヤードから攻撃権がBIG BLUEに移ります。

このシリーズから、QBはQB#7馬島選手が登場すると、先ずはRB#28伊藤(隆)選手にハンドオフしますが、反則で罰退。ここからRB#28伊藤(隆)選手のランと、WR#80小鳥居選手へのパスで前進しますが、4thダウン1ヤードが残ります。サイドラインからの指示はギャンブル。RB#28伊藤(隆)選手が中央に突進しダウンを更新します。続くプレーでは、RB#21佐藤(航)選手が一旦右に突進すると見せかけてカットを切り、左オープンを35ヤードの独走。さらにQB#7馬島選手が自らダウン更新をするキープで前進しゴール前16ヤードでダウンを更新します。RB#21佐藤(航)選手が1ヤードのロスタックルを受けますが、次のプレーではフリーでエンドゾーンに走り込んだWR#80小鳥居選手にTDパスが成功します。

自陣35ヤードからのオール三菱の攻撃は、QB#10光藤選手からTE#87田島選手へパスが通りますが、DB#13佐藤(成)選手が7ヤードでタックル。続くQB#10光藤選手のQBキープ、RB#1小林選手のランをLB#35ガンボア選手が止めて4thダウンパントで終わります。自陣28ヤードからのBIG BLUEの攻撃は、QB#7馬島選手から右サイド奧にDBと競り合いながら走り込んだWR#83木村選手に、34ヤードのロングパスが通ります。次のプレーでも、今度はDBの後ろに抜けたWR#83木村選手に36ヤードのパスが通り、惜しくもゴール前2ヤードでタックルを受けます。反則で5ヤード罰退し、RB#28伊藤(隆)選手ののダイブで2ndダウンゴールまで6ヤードからのプレー、エンドゾーンを左から右に流れてきたWR#83木村選手にパスが成功しこの試合9本目となるTDパスが成功します。

次のオール三菱の攻撃中に、試合は4Qに。反則でダウンを更新しますが、その後4thダウン4ヤードに。ギャンブルを選択したオール三菱ですが、QBのドロップバックと同時にディフェンスがラッシュ。LB#43本田選手がタックルし攻撃権が移動します。続くBIG BLUEの攻撃では、3rdダウンのパスが失敗し、4thダウン5ヤード。ここでQB#2政本選手が登場すると、パンターの位置に入ります。スペシャルプレーかと思われましたが、この試合初めてのパントキックをQB#2政本選手が蹴ると、ボールは高く綺麗に放物線を描いてエンドゾーン手前まで延びます。これをキャッチしたリターナーは、ゴール前2ヤードでタックルされ、厳しい条件でオール三菱の攻撃が始まります。オール三菱はダウン更新するものの、4thダウンのパントで終了。敵陣46ヤードからBIG BLUEの攻撃となります。

時間を使いながら、QB#7馬島選手、RB#28伊藤(隆)選手のランでダウンを更新すると、RB#21佐藤(航)選手が中央を抜けると、カットバックで大きく前進。ゴール前3ヤードでファーストダウンを更新します。次のプレーでは、RB#28伊藤(隆)が飛び込みますが、2ヤードの前進。再びRB#28伊藤(隆)が飛び込み反転してTDと思われましたが、その前にニーダウンがあり3rdダウン1ヤード。三度RB#28伊藤(隆)が左サイドへ突進しますが、今度はQB#7馬島選手がボールを渡さず、自ら右サイドへ飛び込みTDを奪います。この後オール三菱の攻撃となりますが、ルーキー、若手選手の活躍で得点を阻止し、最後はDB#31内村選手がパスをインターセプトして試合終了となりました。
 

次の天王山に全力で勝利を

これまでの鬱憤を晴らすかのように、オフェンスは10TD70得点を上げ、ディフェンスも3年振りの完封試合となり、どちらも2年前の対戦を上回る結果となりました。ただし、今回のオール三菱は2年振りの公式戦であり、しかも9月まではチーム活動にも制限があった状態での初戦ですから、単純な比較は出来ません。実際試合内容を見て気になるのは反則の多さで、前回は4回25ヤード罰退だったものが今回は10回80ヤード罰退と大きく増えています。前節の富士通戦でも8回35ヤード罰退でしたから、それと比較しても増えていることになり、プレー精度の反省と更なる向上は必須と思われます。

オフェンスでは、QB#2政本選手だけでなく、QB#7馬島選手も自分のリズムを確立したように見られ、この調子を残り2試合でも維持出来れば、かなり強力なオフェンスが期待出来ます。QB#2政本選手の、シーズン2,000パッシングヤードも視野に入り、レシーバー陣もそれぞれの持ち味が発揮されてきており、残りの試合での活躍が十分に期待出来ます。RB陣でも、RB#28伊藤(隆)選手とRB#21佐藤(航)選手のランプレーが充実してきました。ディフェンスでは、プレーに厚みが出てきた印象を受けますが、残る2試合の相手オフェンスは、さらに強力で素早いことが予想されるため、その点は気持ちを切り替える必要があります。特に、ファーストコンタクトで確実に止めるには、まだまだ足りない部分も多く、まずはこの二週間でどれだけ準備出来るか、一層の努力が期待されます。そんな中で、DB陣が3インターセプトを含む、好パスディフェンスが出来たことは次に向けて前向きな材料と言えます。

まずは一勝を挙げ、やっと勝点3を獲得し合計勝点4になりましたが、残り2試合を勝ち抜かなければ今シーズンも昨年同様そこで終わりになります。この試合で掴んだ「良い感触・良い雰囲気」を、是非次に繋げて生かし、決勝トーナメント進出の切符を、今シーズンは勝ち取って欲しいと思います。

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