2022第二節: オール三菱ライオンズ戦の見所

2022/09/17

初戦を35-10と勝利で飾ったBIG BLUE。第二節の対戦相手は、オール三菱ライオンズ(以下、ライオンズ)です。昨シーズンのライオンズは、コロナ禍による活動自粛のため、リーグ戦前半戦を辞退。後半戦から復帰しましたが、その復帰初戦がBIG BLUEとの対戦でした。この時は、相手の2年振りの試合と言う事もあり70-0でBIG BLUEが完勝しましたが、今シーズンは春から準備を進めており、さらにチームとしては初の外国人QBを招聘し、万全の対策をしてリーグ戦に臨んでいます。その新QBの#5ギブス選手は、米国インドアフットボールで活躍しておりそこで培われた、198cmの長身から素早く投じるパスと早い判断でのスクランブルは、初戦のアサヒビールシルバースター戦(以下、シルバースター)でも効果的でした。

実際、初戦のシルバースター戦は14-24で敗れたとはいえ、パスで170ヤード、自らのランで98ヤードを獲得しており、ギブス選手への素早いプレッシャーをどの様に仕掛けるかがこの試合の鍵になります。一方でターゲットを探す時間が長くなると、サックを受けたりパスのコントロールが乱れる様子も見られ、この辺りの連携を二週間の間にどれだけ改善してくるか注目されます。オフェンスだけで無く、シルバースター戦ではライオンズDL陣が中央を割って入り、ランプレーをゲイン無しで止めたり、QBをサックする場面も多く見られました。力のある相手DL陣に対して、BIG BLUEのOL陣がどれだけ確実にQBを守れるかも注目されます。

 

オフェンスの見所

自身で70%の出来と振り返ったQB#2政本選手ですが、前節の試合ではパッシングヤードでは238ヤードを奪い2TDパスも決め、十分に合格点の内容だったと思います。WR#85鈴木(隆)選手、TE#40スタントン選手、WR#82白根選手と、ベテランレシーバーへ安定したパスを投じる一方、ルーキーや若手レシーバー陣にも満遍なくパスを通しており、QB-WRのコミュニケーションは良好と言えます。あえて課題を挙げるとすれば、65%(23/35)だったパス成功率のさらなる向上で、少なくとも70%台、可能ならば80%台まで改善したいところです。今シーズンもパッシングオフェンスが中心となることは確かなだけに、前節からどれだけパスの精度が改善するかが、まずは見所になるでしょう。

一方ランオフェンスでは、話題のルーキーRB#26プレスリー選手が1TDを奪い、反則で取り消されましたがあわやキックオフリターンTDというプレーも見せてくれました。しかし、6キャリー25ヤードラッシュと言う結果は正直物足りなさを感じる内容であり、この試合では十分納得出来るランプレーを見せて欲しいところです。ランオフェンスでは、ベテランのRB#4鈴木(恵)選手が、3回で29ヤードと、プレー回数は少ないものの、一回当たりのランプレーでは、殆どファーストダウンを更新する活躍をしており、この試合でもどれだけ相手ディフェンスを切り裂くか期待されます。ルーキーのRB#20石川選手の活躍も含めて、RB陣の活躍がこの試合で見逃せないものの一つと言えます。

前節の試合では、最初のTD後のトライフォーポイント(TFP)でロンリーセンターからのパスで2点を獲得したり、4thダウンギャンブルでは、ワイドレシーバー(WR)のジェットスイープでダウン更新をするなど、予想以上に多彩なオフェンスを展開しました。リーグ戦の初戦から手の内を見せるような印象も受けますが、それだけ今シーズンのオフェンスプランに関しては、様々なアイデアが準備されているとすれば、この試合でも驚くようなプレーが実行されるかもしれません。一方で、確実にダウンを更新する堅実なパスやランも重要な事は言うまでも無く、それらの基本的なプレー精度が低いままでは本末転倒になります。どの様に緩急を付けたオフェンスを実行して勝利に繋げるか、クラフトヘッドコーチ(HC)の采配が注目されます。

 

ディフェンスの見所

前節のライオンズオフェンスを参考にする限りでは、今季のライオンズオフェンスはノーハドルからの素早いプレーが特徴とみられ、特にインドアフットボールで鍛えられたQB#5ギブス選手のコントロールの良いショートパス対策が、先ずはこの試合でのディフェンスの課題になると言えます。QB#5ギブス選手とライオンズレシーバー陣とのタイミングも合っており、さらにギブス選手のスクランブルも威力を発揮しただけに、LB陣の踏ん張りが試合の結果に大きく影響しそうです。前節好タックルを魅せたLB#17茂木選手や、チーム最年長のLB#22中山選手といった選手の厳しいプレーから目が離せないでしょう。

一方で、長いパスに対してはまだQBとレシーバーの連携は十分ではないように見られ、DB陣にとっては前節のDB#21田尾選手、DB#24岸野選手による2インターセプトを超えるビッグプレーのチャンスとも言えます。ただ、QB#5ギブス選手の遠投力は侮れず、レシーバーがフリーになれば、一気にTDを奪う力もあります。パスカバーでは、DB#29米田選手やDB#25松浦選手らスピードのある若手選手のパスカバレッジが注目されます。また、DBと言いながらもLB顔負けのサイズを誇るDB#1中谷選手、DB#7テイラー選手、DB#31村井選手、DB#33家田選手らのハードタックラーは、ターンオーバーに繋がるビッグプレーを生む可能性が高く見所の一つと言えます。

前節では、相手OLを度々圧倒しQBに迫ったDL陣の活躍は、この試合でも目が離せない場面の一つです。特に今シーズン移籍加入しQBサックも決めたDL#99島野選手のプレーは強力で、DL#34ブルックス選手に続くディフェンスの核としてこの試合での活躍が大いに期待されます。同じくQBサックを見せたDL#19植村選手も好調で、この試合でもQBに迫る活躍が期待されます。QB#5ギブス選手は、長身でスピードもあるので、パスポケットから外に出ると対応はやっかいかもしれません。左右からのラッシュに加えて、中央を塞ぐDL#44福岡選手、DL#92草野選手と行ったDL選手達と連携して背後の厚みを増すLB陣らとのラン対策にも注目したいところです。

 

試合の見所

昨シーズンの一方的な試合が未だ記憶に残るライオンズとの対戦ですが、前節のシルバースター戦の内容を見る限りは、全く違ったチームとの対戦と考えなければなりません。ライオンズオフェンスについては、やはり新加入のQB#5ギブス選手対策が最大の課題です。自らのランで2TDを奪っているように、本来のパス能力以上にスクランブル能力にも秀でていて、この辺りは狭い室内でのインドアフットボールで瞬時に判断を切り替えていく能力が蓄積されているよう感じられます。課題はライオンズレシーバー陣との連携ですが、早いタイミングパスにも対応しており、この二週間の準備期間でさらにオフェンス力を増して試合に臨むと考えられます。それに対してBIG BLUEディフェンス陣のパスディフェンスが何処まで通用するかが見所になるでしょう。

前節でのチームとしての課題を一つあげるとすると、5回のキックオフの機会のうち何回かは相手リターナーがボールをジャッグルしたり、捕球ミスをしながらも、結果的にその機会を生かすことが出来ずに、それなりの距離のリターンを許したことです。昨年のノジマ相模原ライズ戦では、スペシャルチームのビッグプレーでモメンタムを呼び込み、試合に勝利したと言っても過言ではありません。やはり強いチームは貪欲に勝利を勝ち取りに来るものであり、前節のようなチャンスは絶対に逃さないでしょう。僅かな相手のミスも見逃さない、緻密な試合展開を是非この試合で見せて欲しいと思います。

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