あるOBの呟き- 第一節: vs 胎内ディアーズ戦
2022/09/13
2022シーズンのリーグ戦がいよいよ始まります。今シーズンは昨シーズンまでとは異なり、X1 Areaから4チームが昇格し、X1 Super 12チームがお正月のライスボウルを目指します。12チームは6チームずつのDivision AとBに別れ、先ずはDivision内でリーグ戦を対戦します。その結果上位4チームがライスボウルトーナメントに進出する事が出来ます。トーナメントでは、一方のDivisionの1位チームが他方のDivisionの4位と、2位チームは3位チームと言うように、たすき掛けで初戦を行います。その後、勝ち残った4チームの準決勝があり、最後は新年3日のライスボウルでの決勝戦での対戦で、今シーズンのX1 Superチャンピオンチームが決まります。
Division Aに入ったBIG BLUEは、パナソニックインパルス、ノジマ相模原ライズ、オール三菱ライオンズ、アサヒビールシルバースター、胎内ディアーズと対戦します。シーズン開幕戦となる今回の試合は、今シーズンX1 Areaから昇格してきた胎内ディアーズ(以下、ディアーズ)と4シーズンぶりのリーグ戦での対戦となります。リーグ戦直前に、新潟県胎内市へ拠点を今後移し、それに伴いチーム体制も変更したディアーズ。前身チーム時代も含めると、BIG BLUEがXリーグに昇格した2002年に最初に対戦したチームであり、以降リーグ戦やトーナメント戦で最も多く対戦しているチームです。今シーズンは、一度選手を引退したQB#9加藤選手が復帰し、戦力としても準備を進め今シーズンに備えてきました。以前の対戦では苦しめられてきた選手だけに、まずは相手オフォンスをどの様に抑えるかが勝敗の分かれ目になりそうです。
シーソーゲームから流れを掴む

続くBIG BLUEのオフェンスは、QB#2政本選手が登場。自陣18ヤードからの攻撃は、WR#85鈴木(隆)選手へのパスで前進の後、話題の新加入選手RB#26プレスリー選手が4ヤード走りダウンを更新します。プレスリー選手のランで再びダウンを更新すると、WR#85鈴木(隆)選手への22ヤードパスが通り敵陣に入り、再びWR#85鈴木(隆)選手への23ヤードパスでゴール前12ヤードでファーストダウンを更新します。WR#82白根選手への2回のパスが成功しますが、ゴール前3ヤードで4thダウン1ヤード。ギャンブルを選択したBIG BLUEは、モーションをしてきたWR#82白根選手にピッチをすると、ゴール前1ヤードでダウンを更新。最後はRB#26プレスリー選手が中央を突進してTDを奪います。さらにトライフォーポイント(TFP)では、ロンリーセンターの奇襲から、QB#9馬島選手がTE#40スタントン選手へのパスが成功。8-3と逆転をします。

ディフェンスのビッグプレーで攻撃権を得たオフェンスは、パスとランでダウンを更新しますが、次のプレーではラッシュを受けたQB#2政本選手がやや無理な体勢からパスを投じ、これをLB#23矢口選手がインターセプト。目まぐるしく好守が交替し、自陣45ヤードからディアーズの攻撃となります。QB#9加藤選手は、WR#83石毛選手へのパスの後、RB#1宮幸選手のランでダウンを更新。さらに、WR#15田邊選手、WR#11前田選手へのパスが成功してダウンを更新し、ベテラン勢が活躍してゴール前17ヤードまで進みます。2ndダウン1ヤードからのプレーでQB#9加藤選手は、パスカバーの隙間を狙ったパスをWR#3井上選手に投げると、そのままエンドゾーンに入りTD。TFPキックも成功し、ディアーズが8-10と再逆転に成功します。

丸山選手に替わり、RB#20石川選手のキックオフの後、ディアーズは自陣24ヤードからの攻撃。ここからRB#1宮幸選手に3回ボールを渡しますが、ディフェンスがダウン更新を阻止。4thダウン1ヤードとなりパントで攻撃権が移動します。QB#2政本選手は、まずWR#83木村選手への27ヤードパスで一気に敵陣に入ると、WR#80小鳥居選手、WR#18井上選手とパスを繋げてゴール前22ヤードでファーストダウンを更新します。しかし、ホールディングの反則で10ヤードの罰退をすると、ダウン更新を狙ったTE#87松岡選手へのパスは僅かに足らず、4thダウン2ヤードが残ります。クラフトHCは残り2秒でタイムアウトを取り時計を止めると、FGチームが登場。K#11丸山選手が慎重に32ヤードFGを蹴り込むと同時に2Qが終了。18-10と最後に点差を広げて前半が終了します。
ディフェンスが奮起する後半

後半最初のディアーズのオフェンスは、1st、2ndダウンとゲイン無しに押さえると、3rdダウンではDL#99島野選手がターゲットを探すQB#9加藤選手をQBサックし、7ヤードのロスとなります。4thダウンのパントを、WR#14遠藤選手が敵陣48ヤード迄戻してのBIG BLUEの攻撃。WR#80小鳥居選手へのパスで6ヤードすすむと、4thダウン4ヤードのギャンブルでも再びWR#80小鳥居選手へのパスが通りダウンを更新。この後、WR#83木村選手へのパスは成功するもののダウン更新には至らず、4thダウン8ヤードが残ります。K#11丸山選手が登場して46ヤードFGを狙いますが、キックされたボールは距離は十分ながらも右にそれてポールに当たり失敗。残念ながら追加点とはなりません。

一気に流れを引き寄せたBIG BLUEは、QB#2政本選手からWR#85鈴木(隆)選手へ30ヤードのロングパスが通り、ゴール前22ヤードまで逆に攻め込みます。1stダウンでは、WR#14遠藤選手へエンドゾーン手前のパスを投じますが、これはあわやインターセプトされそうになり失敗。2ndダウンでは、RB#26プレスリー選手がハンドオフを受けて中央突破を狙いますが、ディアーズの早い集まりで2ヤードのロスとなります。3rdダウンでは、左コーナーに走り込むWR#82白根選手へTD狙いのパスが投じられますが、僅かにボールが遠くキャッチ出来ずに失敗。4thダウンで12ヤードが残ります。ここでK#11丸山選手が登場すると、42ヤードのFGトライアル。今度は、ゴールポストの中央にボールを蹴り込み、3点を追加し、28-10とさらに点差を広げます。この後、RB#20石川選手のキックオフで3Qが終了し、試合は最終4Qに入ります。

ゴール前21ヤードからの好機を得たBIG BLUEオフェンスは、RB#20石川選手が1ヤード進めた後、QB#9馬島選手からTE#88三浦選手へのピンポイントパスが成功。DBとの激しく競り合いながらも、倒れ込みながらボールを確保したTE#88三浦選手がTDを奪い、35-10とさらに点差が広がります。何とか一矢報いたいディアーズですが、しかしLB#17茂木選手のQBサックで7ヤード後退させられます。QB#9加藤選手は一気にエンドゾーンを狙うパスを投じますが、これをDB#24岸野選手がインターセプト。ディアーズの追撃を断ち切ります。ディアーズは既にタイムアウトを消費していたため、BIG BLUEはニーダウンを繰り返して時計を進め、35-10で試合終了となりました。
結果に満足せず、さらに高みを目指して
試合開始直後のディアーズオープニングドライブは、ディフェンスがややちぐはぐな感じを受け、正直昨シーズンの記憶が蘇る時もありました。しかし今シーズン大きく補強されたディフェンスライン(DL)をベースに、陣地を後退しつつもシステムを立て直し、最後はTDではなくFGの3点に抑えたことは大きかったと思います。続くオフェンスでも、QB#2政本選手のパスが今ひとつ安定性に欠けた印象を受けましたが、ホットラインであるWR#85鈴木(隆)選手、TE#40スタントン選手、WR#82白根選手へのパスが確実に通ったため、直ぐさまTDを奪い逆転に繋げたことも、試合の流れを掴む重要なシリーズだったと思います。この後のシリーズでも、要所要所で今後の課題と思われるプレーもありましたが、オフェンス・ディフェンスともに、ここ最近のシーズンのスタートとしては、十分に合格点の内容だったと感じます。
ディフェンスでは、DL#99島野選手の加入が大きく、さらにDL#8森田選手の復帰もあり、パワーとスピードが増強された印象があります。スクリメージラインを超えてDLが勝負出来るため、LB陣もこれまでよりも一歩前でプレーする余裕が生まれていると感じます。欲を言えば、さらに一歩前で勝負出来れば、ディフェンスで勝てるチームに成長できるのでは無いかと感じられます。今シーズンからディフェンスコーディネーターを務める山田晋三監督の手腕が大いに期待されます。オフェンスでは、春の富士通戦に続いてQB#9馬島選手がこの試合でもTDパスを決め、成長を感じる内容でした。惜しむらくは、結果的にパスはそのTDパス1回だけで、それ以外のプレーではターゲットが見つからずランプレーになる場面も散見されました。プレーに流されるのでは無く、自らプレーを作れるような選手に今シーズン成長して欲しいと思います。そして次の試合では、チームとして更なる成長を見せて欲しいと思います。
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